東京は上野公園を歩いていましたら、旧東京音楽学校奏楽堂が一般公開されているようでしたので、初めて中へ入ってみました。私は明治、大正、昭和初期の近代建築が好きで、この建物も前から気にはなっていたものの、なかなかタイミングが合わず、ただ外から眺めるだけであったのです。
建物に一歩足を踏み入れると、直ちに姿勢を律しなければならないような歴史の重みを感じさせます。なかでも二階ホールは圧巻でした。小さなステージにパイプオルガンがあるのですが、あの存在感だけで音が迫ってくるかのような印象です。誰も居ないステージを見て、震えるような心持になったのは初めての経験でした。
旧東京音楽学校奏楽堂が建てられたのは明治23年。文明開化の時代です。当時の日本は西欧の文物を忙しく摂取していた時代で、和洋折衷の新しい文化が生まれた時期でもあります。この建物も例外でなく、建物の外側には琴とハープが一緒にデザインされているんですね。意外な組み合わせに驚きましたが、和洋の楽器を問わず、音楽を愛する設計者の精神が伝わって来るようです。いつかここでコンサートを聴いてみたいな、と思いました。
●旧東京音楽学校奏楽堂(明治23年)東京都台東区上野公園
建物に一歩足を踏み入れると、直ちに姿勢を律しなければならないような歴史の重みを感じさせます。なかでも二階ホールは圧巻でした。小さなステージにパイプオルガンがあるのですが、あの存在感だけで音が迫ってくるかのような印象です。誰も居ないステージを見て、震えるような心持になったのは初めての経験でした。
旧東京音楽学校奏楽堂が建てられたのは明治23年。文明開化の時代です。当時の日本は西欧の文物を忙しく摂取していた時代で、和洋折衷の新しい文化が生まれた時期でもあります。この建物も例外でなく、建物の外側には琴とハープが一緒にデザインされているんですね。意外な組み合わせに驚きましたが、和洋の楽器を問わず、音楽を愛する設計者の精神が伝わって来るようです。いつかここでコンサートを聴いてみたいな、と思いました。
●旧東京音楽学校奏楽堂(明治23年)東京都台東区上野公園