学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

十返舎一九『東海道中膝栗毛』

2009-12-17 19:08:35 | 読書感想
押しては引き、引いては押され、風邪との勝負。意外に今度の風邪は手ごわくて、いやになります。今朝は珍しく雪が降り、道路もうっすらと白く、首の周りを通る風はことのほか冷たし。冬、ですね。

近頃は、十返舎一九(1765~1831)の『東海道中膝栗毛』を読んでいます。ご存知、弥次さん北(喜多)さんの名コンビが東海道を旅する物語ですね。十返舎一九は駿河、今の静岡県の生まれ。ちょうど東海道のコースにあたっていますから、江戸から自分の故郷を通って、東海道を旅したら、何か面白いものがかけるかもしれない、と思ったのかもしれません。

江戸時代に書かれたものですが、今でもとても面白く読めます。鯉の滝登りの絵をみて、鯉がそうめんを食べているように見えるだとか、下駄で五右衛門風呂に入って底を抜いてしまうとか、二人の掛け合いは絶妙、旅行で起こる様々なトラブルも笑い飛ばして乗り越えてゆく!こんな旅が出来たらきっと楽しいですね!いつか私も歩いて東海道を旅してみたい!と思うのでした。