学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

オー・ヘンリー『賢者の贈りもの』

2009-12-24 08:41:42 | 読書感想
クリスマス・イヴ。一般的に今宵は街中のイルミネーションを見に行ったり、クリスマスケーキを食したり、しかも子どもにとってはサンタクロースからプレゼントをもらえるという大変贅沢な一日でもある(笑)私は、せめて心温まる小説を読みたいと思い、オー・ヘンリーの『賢者の贈りもの』を手に取りました。

ジムとデラの若い夫婦は、決して金銭的に豊かではないものの、お互いに愛し合っていて幸せな家庭を築いています。クリスマス・イヴ、お互いはそれぞれとっておきのプレゼントを購入します。自分の宝物を引き換えにして。そして夜、プレゼントを開けると…。この小説は、相手を思い遣る心こそが美しく尊いものであることを教えてくれます。イヴは心の内面と向き合い、お互いに感謝し合う一日。そのうえでイベントを楽しめば、ちょっと違う味わいになるではないかな、と思います。

私なりの静かなクリスマス・イヴの過ごし方でした。