学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

言葉が持つ力

2021-01-17 18:02:38 | その他
今日はどんよりとした曇り日の吐く息も白くなりたる1日。通勤途中、運良くカワセミを見かけました。そのブルーのメタリックな姿は、何度見てもいいものです。

今、村上春樹さんの『村上さんのところ』(新潮文庫)を読んでいます。そのなかで、言葉が持つ力について述べられているところが何ヶ所かありました。元々、日本では「言霊」といって、人の発する言葉には不思議な力が宿ると考えられていました。今の世は、そこまで信じられているわけではありませんが、例えばビジネス書では、ポジティブなことを話す人はその人自身だけでなく、周りの人にもいい影響を与える、などと書いてありますから、何かしら効果はあるのかもしれません。私が昨今感じるのは、人の話す言葉もそうだけれど、自分が書いた言葉も強い影響を与えるのではないかということ。今はネットを通して個人が色々な情報を発信できるようになりましたが、そういう場でも書く言葉も気を付けないと、人を大きく傷つける刃物にもなりかねない、そういう事件が去年ありました。私もこうしてブログを書いていますから、注意しなければいけませんね。

昨日の『呪術廻戦」のつながりで、そこには狗巻という言葉を武器にするキャラがいます。普段は「おかか」、「しゃけ」などと何の関係もない言葉ばかり使いますが、いざというときに正しい言葉を使う。おそらく「言霊」が意識されているのですね。余談ですけれど。

安野光雅さんと『呪術廻戦』

2021-01-16 20:53:29 | その他
今日はとても暖かい1日。お昼に美術館の周りを散歩しましたが、少し汗ばむぐらい。気持ちの良い運動となりました。

朝、作家の安野光雅さんが亡くなられたとのニュースを聞きました。本の装幀(ちくま文庫が多いイメージです)を手掛けていらっしゃったこともあり、その絵にとても親しみを感じていましたし、2、3年ほど前、安野光雅さんの展覧会を観ていたので、亡くなられたのが残念です。ここのところ、日本を代表するイラストレーターである安西水丸さん、和田誠さん、そして安野さんが続けて亡くなられ、寂しい気持ちでいっぱい。長年にわたり、私たちに大きな夢を与えてくれたことに感謝したいと思います。哀悼も込めて、図書館で画集を借りてみましょうか。

昨年から、サブカルチャーに夢中になっています。大人になって、それらからはすっかり卒業していましたが、また帰ってきたような気持ちです。今はアニメでも話題になっている『呪術廻戦』が好きなのですが、年末から本屋へ行っても単行本が手に入らず。それが今日、帰りがけに手に入れることができたので、嬉しい限り。今夜のささやかな楽しみです。

目標のありやなしや

2021-01-14 20:49:33 | その他
今日は1月とは思えないほど、暖かい陽気となりました。この陽気が続いてくれればいいのに、と思いしも、まだ大寒も迎えていないのですから、気まぐれな暖かさなのかもしれませんね。

1月も早折り返し。新年を迎えた勢いや気合も、そろそろ薄れてくるころです。私の場合、今年は論文を2本書きたいという目標を立てました。それを達成するために、絵を観察したり、文献を調べたり、場合によってはフィールドワークをする必要があって、それが毎日のモチベーションを高めてくれます。正月、タモリさんがNHKの番組で「目標なんて持たない方がいい」とおっしゃっていました。目標があると、どうしても必要以上に気負ってしまう人もいますから、このセリフは肩の力を抜けという、タモリさんなりのアドバイスなのでしょう。実際、私も目標に縛られることがダメな時期がありました。ところが、私の場合、目標がないとあちらへいったり、こちらへいったり、右往左往してしまい、少し囲いを付けてあげないと自分をコントロールできないことに気づいてからは、ちょっと頑張れば達成できる程度の目標を立てるようになったという次第。今ではすっかり目標推進派です。

明日も暖かい陽気となりますでしょうか。日も少しずつ伸びてきましたし、春がちょっと見えてきたような気がしますね。

寒い時は鍋料理

2021-01-13 19:42:55 | その他
今日は青空の暖かい1日でした。外はところどころ、まだ雪が残っていて、路面を歩くとぬかるみます。足元に気を付けながらの通勤でした。

このところ、我が家は連日の鍋料理です。鍋料理は、体が温まるし、野菜が豊富に取れるのがありがたい。それに、締めとして、雑炊やうどんにでき、スープまで使い切ることができるのが嬉しいですね。昨日はエビと肉団子の鍋、今日は豚肉メインのキムチ鍋、それぞれに白菜とねぎを加えたメニューでした。我が家はカセットコンロを使わず、キッチンのガスコンロで温めたものを、個人が好きな分だけお椀に取って食卓に持っていくルール。多少の手間ですが、食卓を広く使える工夫です。

一昨日、昨日と帰宅してからもやることが多く、読んでいない新聞がたまりにたまっています。今夜はそれらを読んで、情報のインプットをする予定。途中で眠くなりそうな予感がしますが、とても楽しみです。

家の掃除に全集中!

2021-01-12 14:08:58 | その他
朝起きてみれば、外は雪が積もりたり。大人になった今でも(多少の)雪なら、心がときめきます。久しぶりにスキーでもやってみたいものですね。

1月も早3週目に入りました。街のなかは、玄関のしめ飾りもなくなり、だいぶ正月の雰囲気が抜け、いつも通りの日常に戻ってきたような気がしています。休日の今日は、正月で散らかった家のなかを掃除をしました。玄関、リビング、キッチン、トイレ。部屋の中をきれいにすると、気持ちもすっきりしますね。私はとにかく動いていたい人。ぼんやりしていると、いろいろと頭の中で考え出してしまうので、体をしっかり動かして、今やるべきことに「全集中」して取り掛かる、ということを意識しています。どうも、私はせっかちな性格なのかもしれません。

この雪空が無くなってくると、そろそろ黄色い蝋梅が見られる時期になります。まだ寒い季節ではあるけれど、あのかすかな甘い香りが楽しみです。しばし、待つことにしましょう。


2キロの重りをさげて

2021-01-09 21:43:02 | その他
今日も青空ですが、とても寒い1日でした。ところどころ、凍った路面に気を付けながらの外歩きです。

おとといのブログでご紹介した三浦雄一郎さんのトレーニングを真似して、部屋の中で両足に2キロの重りをつけて生活してみました。いつもよりも勝手が違い、もちろんすたすたと歩けないし、階段を上がるときに力を要します。2時間程度、重りを付けて家事をしましたが、いい疲労感を太ももの後ろ側に感じます。まずはこの程度から始めて、自分なりに足の筋肉を付けていきたいものですね。ただ、こうしたトレーニングの成果として、山登りはしたいのですが、残念ながら、一緒に登る相手がいなくて、はたと困ってしまいました。一人でもいいのだけれど、やはり仲間がいたほうが楽しいですよね、きっと。それは、おいおい探すとしましょうか。それもまた楽しみです。

明日もまた寒くなりそう。こんなときは体を動かして、内から温めるに限りますね。みなさま、どうぞ風邪をひかれませんようお過ごしください。

攻めたい健康法

2021-01-07 22:19:14 | 読書感想
今日は晴れていましたが、少し風が強かったでしょうか。風が強いといつもよりも寒く感じますね。

80歳でエベレストに登頂した三浦雄一郎さんの『攻める健康法』(双葉新書)を読んでいます。私もそれなりの年齢になってきて、ウォーキングはしているものの、日常で体力不足を感じることが多くなりました。たしか一昨年、体力テストを受けたところ、なんと60代後半の体力と言われる始末。子供のころは、小学校まで往復6キロを毎日通い、それなりに持久力があったのですが、今ではすっかり昔の話になりました。

さて、60代の三浦さんは暴食暴飲の生活を送っていましたが、これではいけないと、エベレストに登頂するという目標を立て、「攻める健康法」に乗り出します。リュックや足に重しを付けて歩いたり、食事に気を使ったり。持病に対しては医師の言うことに半分従いつつ、あとはオリジナルで自分の体を作っていきました。本には直接書かれてはいませんでしたが、食事に関しては、その食材の知識も相当勉強されているようです。三浦さんはまずは目標を立てること、そして、その目標に向かってどうしたらいいのかを考えることが大切なのだと説きます。

本を読むだけでも、力の出るようなパワーを持った本です。私も本格的に運動をしてみたくなりました。調べてみると、世の中には「日本百名山」なるものがあるそう。三浦さんのようにエベレストまではいきませんが、そのうちの1つの登頂を目標にして、頑張ってみようかな!


複製画のちから

2021-01-06 22:13:12 | 読書感想
今日はときどき小雪が舞う寒い1日となりました。白い息を吐きながらの通勤です。

さて、先日から読んでいる小林秀雄の『ゴッホの手紙』で気になる箇所がひとつ。それは「絵は複製で見る。誰も彼もが、そうして来たのだ、少くとも、凡そ近代芸術に関する僕等の最初の開眼は、そういう経験に頼ってなされたのである」というところ。文学や美術に精通している小林こそ、複製よりも本物を見ろと言いそうな気がするのですが、調べてみたら、この本が書かれたのは昭和20年代。今でこそ、日本各地に美術館があって、西洋美術を見やすい環境にありますが、この時代はそうではありませんでした。西洋美術は本物よりも、その複製や印刷で学ぶことが多かったのでしょう。考えてみれば、いち早く西洋美術を図版で取り上げた『白樺』の影響力は大きかったし、のちに大川美術館を作ることになる大川栄二氏も画家が描いた週刊誌の表紙を集めることがコレクターのきっかけとなったというし、この小林もゴッホの複製画を見て『ゴッホの手紙』を書くきっかけになったとを考えると、私が思う以上に複製画のちからは大きいのかもしれません。先の言葉は、当時の西洋美術に対する認識のひとつを示唆していて興味深いものでした。

さて、これから週末にかけて寒い日が続くよう。皆さまもどうぞ暖かくして、体調をくずさないよう、気を付けてお過ごしください。

音読を始めました

2021-01-05 21:01:22 | その他
今日も青空で、気持ちの良い1日でした。寒い季節であるからこそ、なるべく体を動かして、ぽかぽかと内から体温を上げていきたいものです。

最近、朝の習慣として、新聞記事や本の音読を始めました。10分程度の音読は、脳を活性化させる作用があるそうです。よく、ビジネス書には午前中の仕事は脳も体も疲れていないから能率が良い、と書いてあり、私も以前はそうだったのですが、近ごろはどうも午後のほうが調子がよく、年齢とともにエンジンのかかりが遅くなってきたのかな、と感じています。そんなこともあり、少しでも、その日の仕事のスタートが早く切れるように、音読を始めたという次第。確かに始めてから、午前中の能率は上がったように感じています。特に難しい仕事をするときの頭の回転の早さが一味違うよう。気のせいだとしても、うれしいことですね。

年末年始の休み明けの仕事で、今日は少し程よい疲れです。こんな日は、ゆっくり温かいお風呂に浸かりたい。そんな小寒の夜です。

いよいよ仕事始めです

2021-01-04 19:48:25 | 仕事
今日からいよいよ仕事始めです。いつもよりも30分、早めに起き、ご飯を食べ、着替えを済ませて、職場へ出発しました。起きたときには曇りでしたが、次第に晴れてきて、仕事始めには良い日和となりました。

まずはメールのチェックを済ませ、昨日予定していた仕事に取り掛かります。事務室がすっかり冷え切っているのと、久しぶりにパソコンを使うせいで、なかなか指が動かないのに戸惑いましたが、次第に慣れてきて、あとはさくさくと打てるようになりました。昨日立てた予定通りに進み、今日の仕事は無事に終わりです。1年間、順調に仕事がこなせますように!

家に帰ってからは、部屋の掃除と晩御飯作り、寒中見舞いを書き、そして合い間にストレッチと読書。少しずつ、私のなかで日常が戻ってきた感じがします。まずは1週間、年末年始でなまった体を仕事に慣れさせながら、しっかり取り組んでいきたいと思います。