海に入った放射性物質は、どうなるか。次の三つのパターンがあり得る。
(a)希釈され、太平洋などに拡散する。
(b)海草などに付着したり、海底に沈んでいく。
(c)魚や解などの生物が体内に取りこむ。
(1)楽観的な見解
ヨウ素131は半減期が8日と短く、魚の体内で濃縮されるとは考えにくい(ある専門家)。
セシウム137も、半減期が30年と長いものの、魚の体内に入ると50日で半分が尿として排出されるので、さほど心配はいらない(政府・東電)。
(2)悲観的な見解
放射性物質は淡水に混ざっている。海水と淡水では重さが違う。海水のほうが重い。簡単には淡水と海水は混ざらない。放射線は、海水で薄まらない。原発から流れこむ放射性物質が東日本沿岸海域に流れてくる【注】と・・・・沿岸に建つ原発から500m離れた敷地からプルトニウムが確認されているのだから、海までプルトニウムが飛散したと考えるのが自然だ。プルトニウムはヨウ素やセシウムと違って重たいので、海に入れば海底の泥に混じって沈殿する。当然、プルトニウムが付着した餌を魚が食べ、その体内に放射性物質が溜まる、ということもあり得る(柳哲雄九州大学教授)。
検出されたヨウ素131の濃度の高さからすると、特に危険なのは海草類だ。ヨウ素は海草類に吸着しやすい性質があるからだ。太平洋岸のいまの海流の流れからすると、福島から千葉までの沿岸海域で採れる海草類には注意が必要だ(水口憲哉東京海洋大学名誉教授)。
「今年の夏、東日本の太平洋沿岸の海水浴場は、閑散としてしまうでしょう」(柳教授)
以上、記事「放射性物質がドボドボ流れ込んでも 海は 魚は 本当に大丈夫なのか」(「週刊現代」2011年4月16日号)に拠る。
【注】仏国立科学研究センターなどの計算によれば、放射性物質の拡散は方向によって大きな差がある。放射性物質は、沿岸に沿って南北に広がった後、北側の仙台湾から東西に拡散していく(2011年4月5日14時39分 YOMIURI ONLINE)。
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(a)希釈され、太平洋などに拡散する。
(b)海草などに付着したり、海底に沈んでいく。
(c)魚や解などの生物が体内に取りこむ。
(1)楽観的な見解
ヨウ素131は半減期が8日と短く、魚の体内で濃縮されるとは考えにくい(ある専門家)。
セシウム137も、半減期が30年と長いものの、魚の体内に入ると50日で半分が尿として排出されるので、さほど心配はいらない(政府・東電)。
(2)悲観的な見解
放射性物質は淡水に混ざっている。海水と淡水では重さが違う。海水のほうが重い。簡単には淡水と海水は混ざらない。放射線は、海水で薄まらない。原発から流れこむ放射性物質が東日本沿岸海域に流れてくる【注】と・・・・沿岸に建つ原発から500m離れた敷地からプルトニウムが確認されているのだから、海までプルトニウムが飛散したと考えるのが自然だ。プルトニウムはヨウ素やセシウムと違って重たいので、海に入れば海底の泥に混じって沈殿する。当然、プルトニウムが付着した餌を魚が食べ、その体内に放射性物質が溜まる、ということもあり得る(柳哲雄九州大学教授)。
検出されたヨウ素131の濃度の高さからすると、特に危険なのは海草類だ。ヨウ素は海草類に吸着しやすい性質があるからだ。太平洋岸のいまの海流の流れからすると、福島から千葉までの沿岸海域で採れる海草類には注意が必要だ(水口憲哉東京海洋大学名誉教授)。
「今年の夏、東日本の太平洋沿岸の海水浴場は、閑散としてしまうでしょう」(柳教授)
以上、記事「放射性物質がドボドボ流れ込んでも 海は 魚は 本当に大丈夫なのか」(「週刊現代」2011年4月16日号)に拠る。
【注】仏国立科学研究センターなどの計算によれば、放射性物質の拡散は方向によって大きな差がある。放射性物質は、沿岸に沿って南北に広がった後、北側の仙台湾から東西に拡散していく(2011年4月5日14時39分 YOMIURI ONLINE)。
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