●緊急アンケートの質問
Q1 東京電力福島第一原子力発電所の大事故が発生した現在でも、原発は必要だと思いますか。 必要だと思う・必要だと思わない
Q2 項目1でお答えになった理由をお書きください。(200字程度に要約)
●緊急アンケートの回答
(a)Q1にもQ2にも無回答の者(13人)
浅草キッド、アントニオ猪木、大前研一、勝間和代、北野武、北野大、木場弘子、幸田真音、中畑清、星野仙一、茂木健一郎、養老孟司、吉村作治。
(b)事実上の無回答の者(6人)
岡江久美子・・・・こういったことにお答えするのは難しい(電話にて回答)
堺屋太一・・・・どういった雑誌かわからないところに返事は出せない(電話にて回答)→「週刊金曜日」誌を発送したところ、アンケートに答える時間がないとのこと(電話にて回答)
住田裕子・・・・出張中のため答えられない(電話にて回答)
藤沢久美・・・・原発に関してのコメントは差し控える(電話にて回答)
森山良子・・・・ツアー中のため回答できない(電話にて回答)
渡瀬恒彦・・・・来月中旬まで撮影で京都にいるため回答できない(電話にて回答)
(c)Q1に「必要だと思う」と回答した者(4人)
北村晴男、草野仁、弘兼憲史、三宅久之。
(d)Q1に「必要だと思う」ともと「必要だと思わない」とも回答しなかった者(2人)
荻野アンナ・・・・私は「『必要だと思う』人と『必要だと思わない』人で議論して、国民投票すべきだ」と思う人です。
大宅映子・・・・どちらともいえない。豊かさのレベルをどこにおくかで必要or不必要がきまるから。
(e)(d)の2人のQ2に係る回答
荻野アンナ・・・・震災の深刻さを全存在で受け止めています。人間に「絶対」は無いが、限りなく絶対に近い安全はこれまで実現しています。核に関しては、フランスは情報の透明性と堅固なシステム(細部はゆるい)で大事故を避けてきました。日本は細部の完璧さに対して、システムが弱い(省庁間の縦割り、製造部門と検査部門の未分化)と思い知らされてきました。改善を目指すのか、核を捨てるのか。○×ではなく哲学の問題。日本文化と生活に即して選びたいものです。
大宅映子・・・・1/3の豊かさを捨てる覚悟があれば必要ではない。電気はがんがん使いたいけど、原発はいや!という選択肢はないと思う。もともと廃棄物処理の解決がないまま導入してしまった欠陥商品である原発。既にあるものを破壊してまでやめる、のは現実的ではない。が、どんどん建設せよ、という推進派でもない--これ以上依存しないためにはライフスタイルを根本から変えねば--というのが、私の立場でした。
以上、記事「原発文化人25人への緊急アンケート」(「週刊金曜日」2011年4月15日号)に拠る。
なお、前掲誌は、「電力会社が利用した文化人ブラックリスト」200人弱をずらりと表にしている。
*
●アントニオ猪木の青森県知事選挙応援事件
最初、原発一時凍結派から150万円で来てほしい、と頼まれ、猪木はその候補の応援に行くつもりだった。ところが、推進派のバックにいた電気事業連合会から1億円を提示され、あわてて150万円を返して、推進派の候補に乗り換えた【注】。(出典:佐藤久美子『議員秘書 捨て身の告白』、講談社)
●堺屋太一
「原発反対などと言っているのは日本だけ。たとえばフランスでは、原発反対運動はただのひとつもない」とは、かつての発言。
●北野武
「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじゃないですか。ということは、逆に原子炉発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)」「どうも原子力発電というとリスクばかり言う傾向があるけれど、実際おいらたちはもっとリスクのある社会に生きている。変質者に刺される確率のほうがよほど高いって(笑)」(出典:北野武および近藤駿介の対談、『新潮45』2010年6月号)
以上、佐高信「電力会社に群がった原発文化人25人への論告求刑」(「週刊金曜日」2011年4月15日号)に拠る。
【注】猪木が参議院議員時代(89~95年)に行われた青森県知事選挙は、1991年及び1995年。
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Q1 東京電力福島第一原子力発電所の大事故が発生した現在でも、原発は必要だと思いますか。 必要だと思う・必要だと思わない
Q2 項目1でお答えになった理由をお書きください。(200字程度に要約)
●緊急アンケートの回答
(a)Q1にもQ2にも無回答の者(13人)
浅草キッド、アントニオ猪木、大前研一、勝間和代、北野武、北野大、木場弘子、幸田真音、中畑清、星野仙一、茂木健一郎、養老孟司、吉村作治。
(b)事実上の無回答の者(6人)
岡江久美子・・・・こういったことにお答えするのは難しい(電話にて回答)
堺屋太一・・・・どういった雑誌かわからないところに返事は出せない(電話にて回答)→「週刊金曜日」誌を発送したところ、アンケートに答える時間がないとのこと(電話にて回答)
住田裕子・・・・出張中のため答えられない(電話にて回答)
藤沢久美・・・・原発に関してのコメントは差し控える(電話にて回答)
森山良子・・・・ツアー中のため回答できない(電話にて回答)
渡瀬恒彦・・・・来月中旬まで撮影で京都にいるため回答できない(電話にて回答)
(c)Q1に「必要だと思う」と回答した者(4人)
北村晴男、草野仁、弘兼憲史、三宅久之。
(d)Q1に「必要だと思う」ともと「必要だと思わない」とも回答しなかった者(2人)
荻野アンナ・・・・私は「『必要だと思う』人と『必要だと思わない』人で議論して、国民投票すべきだ」と思う人です。
大宅映子・・・・どちらともいえない。豊かさのレベルをどこにおくかで必要or不必要がきまるから。
(e)(d)の2人のQ2に係る回答
荻野アンナ・・・・震災の深刻さを全存在で受け止めています。人間に「絶対」は無いが、限りなく絶対に近い安全はこれまで実現しています。核に関しては、フランスは情報の透明性と堅固なシステム(細部はゆるい)で大事故を避けてきました。日本は細部の完璧さに対して、システムが弱い(省庁間の縦割り、製造部門と検査部門の未分化)と思い知らされてきました。改善を目指すのか、核を捨てるのか。○×ではなく哲学の問題。日本文化と生活に即して選びたいものです。
大宅映子・・・・1/3の豊かさを捨てる覚悟があれば必要ではない。電気はがんがん使いたいけど、原発はいや!という選択肢はないと思う。もともと廃棄物処理の解決がないまま導入してしまった欠陥商品である原発。既にあるものを破壊してまでやめる、のは現実的ではない。が、どんどん建設せよ、という推進派でもない--これ以上依存しないためにはライフスタイルを根本から変えねば--というのが、私の立場でした。
以上、記事「原発文化人25人への緊急アンケート」(「週刊金曜日」2011年4月15日号)に拠る。
なお、前掲誌は、「電力会社が利用した文化人ブラックリスト」200人弱をずらりと表にしている。
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●アントニオ猪木の青森県知事選挙応援事件
最初、原発一時凍結派から150万円で来てほしい、と頼まれ、猪木はその候補の応援に行くつもりだった。ところが、推進派のバックにいた電気事業連合会から1億円を提示され、あわてて150万円を返して、推進派の候補に乗り換えた【注】。(出典:佐藤久美子『議員秘書 捨て身の告白』、講談社)
●堺屋太一
「原発反対などと言っているのは日本だけ。たとえばフランスでは、原発反対運動はただのひとつもない」とは、かつての発言。
●北野武
「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじゃないですか。ということは、逆に原子炉発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)」「どうも原子力発電というとリスクばかり言う傾向があるけれど、実際おいらたちはもっとリスクのある社会に生きている。変質者に刺される確率のほうがよほど高いって(笑)」(出典:北野武および近藤駿介の対談、『新潮45』2010年6月号)
以上、佐高信「電力会社に群がった原発文化人25人への論告求刑」(「週刊金曜日」2011年4月15日号)に拠る。
【注】猪木が参議院議員時代(89~95年)に行われた青森県知事選挙は、1991年及び1995年。
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