語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【料理】2つのポイント ~片付けの技術~

2014年08月03日 | 生活
 料理は好きだが、片付けは嫌い・・・・という人は多い。
 料理を作り慣れていない人にとっては、片付けの手順もよくわからない。
 せっかくだから凝った料理を作りたい、となれば、手順は複雑、鍋やフライパンがたくさん必要、頭の中は料理のだんどりでいっぱい。洗い物まで手がまわらない・・・・ということになりがちだ。

 ポイント1:料理をしながら、同時に洗い物をする。
 料理の手順を分解してみると、何もしない時間が意外とある。
 <例1>パスタを茹でるために大鍋の湯が沸くのを待っている時間。
 <例2>天ぷらが揚がるのを待っている時間。
 <例3>鶏肉をフライパンでソテーして、火が通るのを待っている時間。
 こういう時にボンヤリしていてはいけない。この時間に「他にやることがない」と気づいたら、すかさず鍋やフライパンやキッチン道具を洗って、水切りかごに重ねてしまうのだ。水切りかごに洗いずみの鍋がだんだん山になってきたら、今度は空き時間にそっちを乾いたふきんでどんどん拭いて、台所の空いている場所に積んでいく。
 この手順がうまくできるようになると、「料理完成!」「さあ食べるぞ!」というタイミングに、ちょうど洗い物も全部片付いて台所にはピカピカの鍋とフライパンが積まれている、という状態にもっていける。これが完璧にできるようになると、超爽快だ。

 ポイント2:失敗の少ないシンプルな料理を心がける。
 実は、こういう料理のほうが女性には受けがいい。
 <例>用意する食材はホウレンソウ、調味料は醤油だけ。道具は、大きめの鍋が一つとボウルだけ。
 まずボウルに水を張って、ホウレンソウを振り洗いする。根っ子を水の中に入れてゆさゆさと洗ったら、次はひっくり返して頭のほうを洗う。泥が落ちたら、ボウルの水を替えて、ホウレンソウを「生け花」みたいに水に生けておく。15分ぐらいは放置しておく。
 この間に鍋に湯を沸かす。ボウルからホウレンソウを取り出し、ボウルにはもう一度きれいな水を張って氷を入れておく。
 ここからが肝心で、ホウレンソウをひと束ずつ、ぐらぐらの湯にわずか10秒だけ茹でて、さっと氷水に取り出す。
 これを何度も繰り返して、ホウレンソウを全部茹で終えたら、氷水から取り出してギュッと絞り、ざく切りにして、さっと醤油をかけまわすだけ。
 驚くほどにシャキッとしたホウレンソウのおひたしができあがる。
 これは、料理好きの人ほど驚いてくれる、シンプルだけれど、奥の深いレシピだ。

□佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト・「TABI LABO」共同編集長)「合間にササッと片付けてできあがりにはピッカピカ ~オヤジの家めし 4~」(「週刊金曜日」2014年7月18日号)
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 【参考】
【料理】毎日もちっとも面倒くさくない ~手抜きの技術~
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