(1)安倍晋三と、やしきたかじんの問題妻さくらには、共通項がある。二人とも、百田尚樹に持ち上げられたことだ。
(2)安倍晋三の父、晋太郎の異母弟、西村正雄・元日本興業銀行頭取は、
「戦争を知る人間が、その体験を戦争を知らない世代に語り継ぐことが僕の人生の最後の役目です。戦争を知らない世代には、言うまでもないが僕の甥の安倍晋三も入っている」
と松田賢弥に語った【松田賢弥『絶頂の一族』(講談社)】。
西村は、安倍が最初に首相になる直前の2006年8月1日に亡くなった。
「晋三は、小泉(純一郎)総理の靖国神社参拝を巡り、(小泉総理と同様に)『心の問題だ』という理屈を持ち出しているが、靖国神社参拝は『心の問題』ではない。歴史的事実の問題だ。一銭五厘の赤紙(召集令状)一枚で強制的に徴兵されて戦士した兵士と、戦争を主導したA級戦犯の職業軍人らが合祀されている靖国神社への参拝が、アジアだけでなく国際的にも『心の問題だ』という方便は通用しないことが晋三には全くわかっていない」
西村は、こうも指摘した。
西村は佐高信への手紙で、安倍の周囲に「過去の戦争を肯定するなど歴史認識が欠如している」若手議員や調子がいいだけで無責任な学者や自称ジャーナリストしかいないことを強く憂えていた。
西村が生きていたら、百田など一喝して遠ざけたに違いない。
しかし、批判に過敏なボンボンの安倍晋三は、ヨイショする百田を重用し、NHKの経営委員にまでしてしまった。
(3)百田尚樹『純愛』(幻冬舎)のウソを暴いた『百田尚樹「純愛」の真実』(宝島社)という快著がある。
やしきたかじんの問題妻さくらが言うことだけを信じた『純愛』の矛盾を徹底的に解剖している。百田は、「あかるクラブ」への2億円の遺贈(たかじんが遺言書に記載)を放棄させようとする話合いの席に、さくらに同行した。・・・・作家というよりブローカーの行動だ。
この席で問題妻は、遺贈金の受け皿として新しい財団法人を立ち上げる話を持ち出し、発起人に、
安倍晋三・首相
橋下徹・大阪市長
安藤忠雄・建築家
秋元康・作詞家
星野仙一・元楽天イーグルス監督
ビートたけし・コメディアン兼映画監督
越智常雄・読売テレビ会長
百田尚樹
以上8人の名を挙げた。たかじんの仲間でもなるが、安倍晋三のサポーターでもある。
さくらの言い分を全面的に取り入れた『純愛』で、たかじんの長女は一方的に悪者扱いされている。それを、売れる作家に極端に弱い文藝春秋、新潮社、講談社が後押しした。
(4)百田は、メディア業界が長いわりに週刊誌や言論がどうおいうものかよく分かっていない。これまでのヘイト的な発言もそうだが、自分の言い分だけを掲載する媒体が正しく、少しでも批判的な、例えば長女やその関係者を取材しただけで気分を害している。自分たちの言い分だけを掲載した『週刊文春』と『FRIDAY』は合格だが、長女を取材した『週刊新潮』と『FLASH』はダメ。敵か味方かしか頭にない発想だ。【あるジャーナリスト、『百田尚樹「純愛」の真実』】
これは、安倍とまったく同じだ。
□佐高信「百田尚樹に持ち上げられた安倍晋三と“純愛妻” ~佐高信の新・政経外科~」(「週刊金曜日」2015年3月27日号)
↓クリック、プリーズ。↓
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(2)安倍晋三の父、晋太郎の異母弟、西村正雄・元日本興業銀行頭取は、
「戦争を知る人間が、その体験を戦争を知らない世代に語り継ぐことが僕の人生の最後の役目です。戦争を知らない世代には、言うまでもないが僕の甥の安倍晋三も入っている」
と松田賢弥に語った【松田賢弥『絶頂の一族』(講談社)】。
西村は、安倍が最初に首相になる直前の2006年8月1日に亡くなった。
「晋三は、小泉(純一郎)総理の靖国神社参拝を巡り、(小泉総理と同様に)『心の問題だ』という理屈を持ち出しているが、靖国神社参拝は『心の問題』ではない。歴史的事実の問題だ。一銭五厘の赤紙(召集令状)一枚で強制的に徴兵されて戦士した兵士と、戦争を主導したA級戦犯の職業軍人らが合祀されている靖国神社への参拝が、アジアだけでなく国際的にも『心の問題だ』という方便は通用しないことが晋三には全くわかっていない」
西村は、こうも指摘した。
西村は佐高信への手紙で、安倍の周囲に「過去の戦争を肯定するなど歴史認識が欠如している」若手議員や調子がいいだけで無責任な学者や自称ジャーナリストしかいないことを強く憂えていた。
西村が生きていたら、百田など一喝して遠ざけたに違いない。
しかし、批判に過敏なボンボンの安倍晋三は、ヨイショする百田を重用し、NHKの経営委員にまでしてしまった。
(3)百田尚樹『純愛』(幻冬舎)のウソを暴いた『百田尚樹「純愛」の真実』(宝島社)という快著がある。
やしきたかじんの問題妻さくらが言うことだけを信じた『純愛』の矛盾を徹底的に解剖している。百田は、「あかるクラブ」への2億円の遺贈(たかじんが遺言書に記載)を放棄させようとする話合いの席に、さくらに同行した。・・・・作家というよりブローカーの行動だ。
この席で問題妻は、遺贈金の受け皿として新しい財団法人を立ち上げる話を持ち出し、発起人に、
安倍晋三・首相
橋下徹・大阪市長
安藤忠雄・建築家
秋元康・作詞家
星野仙一・元楽天イーグルス監督
ビートたけし・コメディアン兼映画監督
越智常雄・読売テレビ会長
百田尚樹
以上8人の名を挙げた。たかじんの仲間でもなるが、安倍晋三のサポーターでもある。
さくらの言い分を全面的に取り入れた『純愛』で、たかじんの長女は一方的に悪者扱いされている。それを、売れる作家に極端に弱い文藝春秋、新潮社、講談社が後押しした。
(4)百田は、メディア業界が長いわりに週刊誌や言論がどうおいうものかよく分かっていない。これまでのヘイト的な発言もそうだが、自分の言い分だけを掲載する媒体が正しく、少しでも批判的な、例えば長女やその関係者を取材しただけで気分を害している。自分たちの言い分だけを掲載した『週刊文春』と『FRIDAY』は合格だが、長女を取材した『週刊新潮』と『FLASH』はダメ。敵か味方かしか頭にない発想だ。【あるジャーナリスト、『百田尚樹「純愛」の真実』】
これは、安倍とまったく同じだ。
□佐高信「百田尚樹に持ち上げられた安倍晋三と“純愛妻” ~佐高信の新・政経外科~」(「週刊金曜日」2015年3月27日号)
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