円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

竹の子は子供のままだと思った

2014-10-20 19:03:16 | 2014年度雑記
2014-10-20up

『竹取物語・冒頭』の最後の復習で現代語訳を全員に言わせた。
中学1年生は、現代仮名遣いに直せ、現代語訳しろ、の区別がわからない。

「言いける」
「言った」
「もと」
「根元」
男子Aが言った。
「根、じゃいけないんですか」
「だめだよ。もと、なんだから、根より、もとが大事!?
 (と黒板に絵を描く)
 だってさ、根、なら地面のほら、下にこうずっとあるし。
 根元はさ・・・」
「え? 竹って、ブスって地面に刺さってるんじゃないの」
「違うよ。竹の根っこはこうやってものすごくずっと長く伸びて。
 知らないの?」
ギャーギャー。
「それで、竹の子はこの根っこから出てきて、出る前がおいしいでしょ。
 なんで?」
「やわらかいから~~」
「そうそう」
その男子。
「竹の子は、竹の子でそのまま終わると思ってた」
「竹になるって知らなかったのか。
 良かったなあ。今勉強して」

先月、不調を脱してから1年生はどんどんかわいくなる。
ものすごいスピードに付いてくるし、
僕が何でも「受け」て答えるのが分かって、どんどん質問する。
いつものいい流れだ。
しかし、月曜の午後、他教科で莫大な宿題が出ていて全員ヘトヘトだ。
もちろん、ほめまくって引っ張るが、僕も試験前で超急いでいる。

男子Bがいつの間にか蛍光ペンで爪をマニキュアしていた。
そんなことを国語の時間にする生徒はいない。
「Bくん。もしそれを続けるなら君は相手にしません。やめなさい」
ワイワイ。誰かが小さく言った。
「B。嫌われたぞ」
「何?! Bくんを俺が嫌ったって!」
教室がシーンとなる。
「Bくん。
 (たっぷり間を開けて目を見て)
 だいすきだよ」
ギャーギャーギャーヤダー。

・・・切りがないのでやめます。

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