いきごみクラブ 最新ニュース

江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブ(いきごみクラブ)の
活動の様子を中心に掲載します。

ミミズで生ごみ堆肥づくり ④ミミズの好きな餌、嫌いな餌

2020-06-04 15:46:25 | ミミズ堆肥

ミミズは生ごみや紙くず、綿の布、段ボール、木くずなど、

自然から生まれたものはたいてい食べてくれます。

好物は、甘くて軟らかく水分が多い果物や野菜です。

柿、桃、トマト、カボチャのワタ、イチゴ、メロン、スイカなど。

 もちろん皮や種の周りなどですが、ミミズたちが突き刺さったように集まって食べています。

メロンの皮は網目だけをレースのように残す、なんとも芸術的な食べ方をします。

   メロンの皮

生ごみの中でも卵の殻やジャガイモの皮、カボチャの皮など、

硬いものは微生物の働きで分解が進み柔らかくなってから食べますので、時間がかかります。

貝殻は食べませんので入れないようにします。

肉や魚のあらなども食べますが、食べる前に腐敗して虫が湧くこともありまので、

慣れるまでは入れない方が無難です。

食べないものは、輪ゴムやアルミホイル、ポリ袋など、

人間が作ったものです。

餌は細かく切って、1ヵ所に固まらないように、土の表面に広げて与えます。

       粗みじんに切った餌

真夏は食欲が落ちますので、食べきらないうちに腐敗することが無いよう、

「食べたら与える」を基本に餌やりをします。

表面にかけてある新聞紙やタオルも餌になるので、

少な目でも心配ありません。(ikiiki)

 

 

 

 


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ミミズで生ごみ堆肥づくり ③飼育方法

2020-05-26 14:51:07 | ミミズ堆肥

生ごみを食べてくれるミミズは、体にシマ模様があるシマミミズという種類です。

落ち葉の下や積み上げた草の下などに集まってきます。

生ごみ堆肥づくり用に養殖販売もされています。

ミミズの数が少ない場合、生ごみを入れても食べきる前に腐敗することがありますので、

しばらく生ごみは入れず、腐葉土を餌として入れて、

個体数を増やすことを目的に飼育します。

腐葉土は腐敗しないので、3㎝程度に厚く入れても問題ありません。

ミミズは春と秋に卵を産み、1個の卵から数匹生まれ、どんどん増えていきますので、

数が多くなってきたら生ごみを餌として入れます。

生ごみ堆肥づくりに適した個体数は、500g(1200匹)ほど、

「食べたら与える」を基本として、餌(生ごみ)を入れていきます。

       かき混ぜた後

生ごみは粗みじん切りにして、表面に分厚くならないように広げ、

軽くかき混ぜて土をまぶします。

餌の上には水で濡らした古タオル、

または新聞紙を3~4センチ幅に裂き水で濡らして、

土が見えなくなるようにふんわりとかけます。

タオルや新聞紙はミミズが好むじめじめした暗い環境を作ってくれます。

         ミミズが食べたタオ

新聞紙もタオルもミミズは餌として食べてしまいます。

蓋をして作業終了です。

次回はミミズの好きな餌、嫌いな餌についてご説明します。 (ikiiki)

 


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ミミズで生ごみ堆肥づくり ②飼育箱

2020-05-19 11:49:52 | ミミズ堆肥

ミミズの飼育箱は市販されていますが、

身近にある木箱、木製の植木鉢、発泡スチロール箱などを使って飼育できます。

今日ご紹介する飼育箱は、サイズが自由に選べて断熱性にも優れている、

発泡スチロール箱です。

発泡スチロール箱は通気性が悪いことが難点ですので、

側面上部にカッターなどで通気孔をあけます。開けたままでは虫が侵入しますので、

発泡スチロールボンドを使って防虫網(網戸の網)を2重に貼ります。

箱の底には液肥を取り出す穴を1ヵ所あけ、ミミズが逃亡しないように、

またみみず糞(堆肥)が落ちないように防虫網を乗せます。これで完成です。

設置場所は直射日光や雨が当たらない軒下などが適しています。

設置方法は、液肥が採集穴に流れてくるようにするため、

ブロックなどの台に少し勾配をつけて乗せます。

液肥採集穴の下に容器を置いて液肥を集めます。

箱の中にはココナツ繊維や腐葉土、庭の土などを混ぜて入れ、ミミズの生活床とします。

資材には農薬が使われていないものを選ぶようにします

ココナツ繊維はホームセンターや100円ショップなどで、

ブロック状にして販売されていますので、水に戻して利用します。

飼育箱を設置して生活床の用意ができました。

次回はミミズの飼育方法についてご説明します(ikiiki) 

 

 

 

 


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ミミズで生ごみ堆肥づくり ①

2020-05-10 16:16:29 | ミミズ堆肥

生ごみ堆肥づくりにはいろいろな方法がありますが、

中でもミミズに生ごみを食べさせて堆肥にする方法は

ちょっとマニアックな堆肥づくりかもしれません。

「頭も尻尾もわからないミミズは気持ちが悪くて嫌い」

という人も多いでしょうが、ミミズ糞は良質な完熟たい肥で、

花は色鮮やかに、野菜は安全でおいしく、無農薬の菜園づくりを助けてくれます。

どんな植物にも有効な液肥も採集できます。

     ミズの卵

春と秋には卵(3㎜ほど)を産み個体数も増えて、たくさんの生ごみを食べてくれます。

増えるといっても、容器のサイズに合わせて生息数は調整されますので、

あふれるほど増えることはありません。

     シマミミズ

生ごみを食べてくれるミミズは、シマミミズという種類です。

植え込みの中の落ち葉の下などに集まってくる体長4~8㎝ほど、小型で縞々があるミミズです。

雨上がりに道路わきで見かけるミミズは

完熟たい肥に集まってくるフトミミズという種類で、生ごみは食べません。

シマミミズの飼育方法は難しいことではありません。

多くの人が実践している、微生物の働きを利用した生ごみ堆肥づくりと違って、

生き物を飼育する楽しみもあり、

子供たちの環境教育に取り入れている学校もあります。

その飼育方法は次回ご紹介します。(ikiiki)

 


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ミミズで生ごみリサイクル

2013-03-20 16:16:01 | ミミズ堆肥

3月14日、我が家の生ごみ処理担当の「シマミミズくん」

友人宅に分家しました。

春はミミズの繁殖期で数も増えますので、生ごみ堆肥作りのお役に立てばと思います。

新居

分家先では、直射日光が当らない、雨も吹き込まないという特等席を用意してもらい、

新居には大きな通気窓を開けて、ふかふかの腐葉土を入れた生活床を用意していただきました。

生活床が変わると、しばらくは餌をあまり食べないこともありますが、

バナナをパクパク食べているとのこと、引越しのストレスはなさそうです。

我が家ではバナナの皮を食べていましたが、実の部分の輪切りを入れてもらっているようです。

これはごちそうですね。  引越し祝いでしょうか。

腐葉土が餌になりますので、しばらくは生ごみをあまり食べないこともあります。

様子を見ながら餌を与えていただければと思います。  

生ごみリサイクルの方法はたくさんありますが、ミミズは一番ユニークです。

多くの生ごみリサイクルは微生物の働きを利用したもので堆肥化には時間がかかりますが、

ミミズは、生ごみを餌にして生き物を飼育するという方法で、

できた堆肥(ミミズ糞)はそのまま使える肥沃な団粒土です。

液肥も採れますので、花や野菜を育てて楽しんでいただきたいと思います

また、ミミズ箱の中では餌として入れた生ごみの中からいろいろなものが発芽します。

カボチャ・キュウリ・メロン・トマト・ブドウなど色々です。

そっとプランターに移すと思いがけない収穫になることもあります。

まさに『ごみの中から宝物』ですね。(ikiiki)

 


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