いきごみクラブ 最新ニュース

江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブ(いきごみクラブ)の
活動の様子を中心に掲載します。

講演会『秋冬野菜 プランターで有機栽培』 

2015-10-27 05:48:59 | 講演会

10月24日に開催した安藤康夫氏による講演会は大盛況でした。

  

集合住宅のベランダや庭先でプランター菜園を楽しむ人が多くなっているこの頃、

1年前の企画段階から人気の講演会になるとは考えていましたが、

定員を超える申し込みがあり、当日の欠席もありませんでした。

それだけ多くの皆様に期待していただいた講演会だったのだと思います。

    受付風景

参加者の出足も早く開場前から受付を開始しました。

講演は2時間、途中休憩を取っていただく予定でしたが、

『小休憩しましょうか』と言う講師の問いかけにも『大丈夫』と言うことで、休みなしの講演でした。

          スライドの源助大根

講演内容はスライドを使って、野菜の育て方や菜園の様子、堆肥作り・液肥作り・種取り・種まき、

菜園の生態系に関連して病害虫・小動物・微生物・・・・等々、

中級以上のお話しでしたが、メモを取りながら真剣に聞く姿が多くあり、静かな室内に熱気を感じました。

講演が終わった後も講師を囲んで次々に質問や相談が続き、それぞれに丁寧に答えていただき、

皆さまに満足いただけたことと思います。

参加者からは、

濃い内容でとても勉強になった。

第2回講演会を開いてほしい。

お土産にいただいた種を蒔くのが楽しみ。

定期的に講習に来ていただきたい。

等々の声があり、

ベランダや庭先で楽しむプランター菜園こそ有機無農薬で育てたい、という参加者の思いにピッタリの講演会でした。(ikiiki)

  関連記事『屋上菜園訪問』へ ⇒⇒

 

 

 


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安藤康夫氏の屋上菜園訪問

2015-05-20 12:41:23 | 講演会

10月24日(土)に講演をお願いしている安藤康夫氏との打ち合わせを兼ねて、5/17屋上菜園を見学させていただきお話を伺いました。

ブログや著書「プランターで有機栽培」等を拝見して想像はしていましたが、

菜園に一歩足を踏み入れるとたくさんの夏野菜が太陽をいっぱいに浴びて空に向かい、

そこが屋上であることを忘れるような感動的な風景でした。

                トマナストマトの間にジャガイモ  

この菜園には野菜や果樹と一緒に

テントウムシやその幼虫、プランターに集められたミミズ、ミツバチの巣箱、

オレンジの木にはアゲハチョウの幼虫、そして土の中にはたくさんの微生物が棲み、

農薬をかけられる心配のない生き物たちにとっての楽園、いのちめぐる菜園です。

ソラマメ

 大玉トマトやミニトマトは育ちざかり、ジャガイモやソラマメは収穫時期を迎えていました。

ジャガイモはいろいろな種類が植えられていて茎や葉の色もさまざまです。

植木鉢からジャガイモごろごろ

楽しい収穫作業を想像してしまいます。

ニンニクや玉ねぎの大きさにも驚きました。

ニンニク    玉ねぎ

しかし、何と言っても大迫力はトマトです。

ミニトマトと大玉トマト(甘いアロイトマト)が30鉢以上、それぞれに支柱を立てて留め具で固定されています。

ミニトマトは摘芯しないソバージュ栽培で5,000個を超える収穫があるそうです。

できることなら我が家のベランダでも、お腹一杯になるほどトマトを食べてみたいものです。

トマト・ナス・メロン、ゴーヤ・安納芋等々、植えられている野菜は自家採種して種まき、苗作りから行われ、

しかも完全無農薬有機栽培で腐葉土やボカシ、液肥まで手作りされています。

『肥料は多すぎないこと、窒素分が多すぎると虫が付きやすい。野菜は土手の草と同じような色がちょうどよい』とのお話に、

我が家のベランダの濃い緑色の野菜を思い浮かべました。(肥料過多かもしれません)

この菜園では、種まきに始まり種取りに終わる、昔ながらの野菜作りが続けられていて、

屋上の環境に順応した野菜になっているとのこと。

近い将来『安藤農園の種』としてお店に並ぶことを期待しています。

メロン

このメロンがどのように育っていくか、網目はどうなるか、

安藤康夫氏のブログ『hanna‐ papaの菜園日記2』を楽しみに拝見します。(ikiiki)

 

 

 

 


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小松菜の学習会

2015-01-24 21:05:28 | 講演会

篠崎文化プラザの小松菜の学習会に行ってきました。

江戸川区農業者経営クラブ会長の真利子伊知郎さんの

「魅力あふれる江戸川の小松菜」というお話でした。

F1品種と在来種の特徴について、農家の立場からの、長所、短所などを聞くことができました。

小松菜が冬に旬を迎える野菜であること、その冬に作るなら、在来種もおいしいが、季節性があるため、通年で栽培している現状では、収量が上がり、作業効率の良いF1に軍配が上がる、という農家側の事情が伝わってきました。

F1のきよすみ、みなみ と 在来種の後関晩成 の 3種類を持参して試食も用意してくれました。

                

      F1         F1               在来種

江戸川の小松菜は産学公プロジェクトで硝酸態窒素を調べたが問題のない低い値で生食OKとのことで生食の試食ができました。

きよすみ、みなみは共に軸が甘く、葉には多少の苦味が感じられましたが、歯ごたえもサクサクでサラダでおいしく食べられると思いました。

後関晩成は、逆に軸は甘みを感じませんでしたが、葉が甘くておいしかったです。

F1と在来種の違いを外観から見分けるには、在来種は原種のカブに近く、葉が細長く「はかま」が付いていることが多いのが特徴で、それが結束時にやりにくい欠点にもなっている。それに対し、F1は、今は丸い葉が好まれている、とのことでした。

小松菜の春先にとうが立ってつぼみが上がってくる新芽部分はとくにおいしいが、出荷はされていないので、家庭菜園でぜひ味わってみて欲しい、と教えてくれました。のらぼう菜より、おいしいそうです。

たぶん、私の育てている三河島菜と一緒なのでしょう

他に袋詰めしてサラダ小松菜として販売している、幼い小松菜も展示用にありました。

   

こちらは、品種が違うのではなく、見た目重視で小ぶりのうちに収穫した小松菜だそうです。

生の小松菜を食べ比べることもできて、得ることの多い内容でした

 

          by  葉菜子

 


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「種のはなし」講演会  6/21(土) タワーホール船堀 13:00~16:50 

2014-06-26 15:15:51 | 講演会

6月21日、野口種苗代表野口勲氏による「タネ屋さんに聞く種の話し」講演会を開催しました。

私たちは生ごみを堆肥化したり自家製腐葉土を作ったりして

無農薬無化学肥料の安全でおいしい野菜を育てたいと勉強を続けていますが、

この講演はその元になる種について、深く重く考えさせられる内容でした。

命の源として守られてきた種に今何が起こっているのか、

野口氏のお話に驚いたり感心したり、

衝撃的なお話もあり、

長時間の講演でしたが長くは感じませんでした。

私たちがスーパーで買って毎日食べている野菜も、

庭先やベランダで大切に育てている野菜も、ほとんどがF1種です。

F1の野菜は姿かたちの良い美味しい野菜だと思っていましたが、

「雄性不稔(ゆうせいふねん)という雄しべのない遺伝子を持った野菜だ」とのお話には、

自然の営みに人間がここまで干渉して、「将来とも大丈夫なのか」という思いとともに、

雄性不稔の野菜を、生ごみ堆肥で無農薬栽培して、

「良くできた~」と

喜んでいるいる現実に大きな矛盾を感じました。

                        F1種の小松菜(ベランダ菜園)

さらには、ターミネーター遺伝子という次世代以降は発芽しない種の研究が進んでいるとの事。

「自殺遺伝子」を組み込まれた種で、発芽しようとした瞬間に枯れる野菜、

遺伝子組み換えや雄性不稔よりもさらに不気味ではありませんか。

花を咲かせ命をつなぐはずの種が未来に繋がっていないという異常さを知った私たちにできる事は、

固定種の種をまき育て、種を取る事を繰り返して、

命のある種を未来に残す行動を起こすことかも知れません。

それは家庭菜園や集合住宅のベランダ菜園など、個人でもできる事で、

固定種の特徴を生かした野菜作りを楽しむ事ができます。

当クラブでは今年度、野口種苗の固定種、

伏見甘長唐辛子(左)とステラミニトマト(右)の種を会員で分け合って育てています。

  

白菜は芯まで白いので白菜と名付けられたそうですが、

私たちが食べている白菜の芯は黄色です。

江戸川区特産の小松菜も昔の小松菜とは違うものになっているとのお話でした。

将軍徳川吉宗が、江戸川区小松川に鷹狩りに来て食べ、

 「美味じゃ!」

と言ったという本当の小松菜や、芯まで白い白菜を栽培してみたくなりました。

当クラブの実験菜園でも固定種・在来種の野菜を育て種を取り、

その種をまく野菜作りを目指したいという思いが湧いています。

長時間でしたが途中で帰る人は一人もなく、

                みっちり勉強したという思いの講演会でした。(ikiiki)

 

 


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生ごみリサイクル交流集会in多摩に参加、発表しました

2014-06-18 17:12:12 | 講演会

6月14日、多摩市で開催された第6回生ごみリサイクル交流集会に参加して

「楽しい生ごみ堆肥づくり 江戸川区で10 年継続!」

と題して発表しました。

  

当クラブは2004年から生ごみ堆肥作り講習会を継続して開催、参加者は1000名を超えました。

これまでの講習会は成人が対象でしたが、

幼稚園や保育園、小学校などにも働きかけ、子供たちに伝えて行くことが今後の課題です。

主催は「NPO法人 ごみ・環境ビジョン21」 後援は多摩市です。

多摩市は平成20年にごみを有料化していますが、

阿部裕行多摩市長からは「生ごみ入れません!袋」というユニークで大変興味深いお話がありました。

    

燃やすごみの40%を占める生ごみを少しでも減らすことを目的に、

生ごみを堆肥化するなどして出さない方に「生ごみ入れません!袋」を配布して、

生ごみ以外の燃やすごみを無料で出せる制度があるとのこと。

江戸川区にもそんな日が早く来てほしいものです。

埼玉県戸田市環境クリーン推進課とNPO戸田EMピープルネットが行っている、

「“生ごみは宝” で花いっぱいのまちづくり」も、

行政と市民の協力が実った事例として参加者から大きな共感を得た発表でした。 

 

専用バケツ(19ℓ)に溜めた生ごみを持っていくと、花と交換してもらえる。

もちろん生ごみ堆肥で育てた季節の花です。

さらには生ごみ堆肥のペレット化も試行しています。

生ごみが花いっぱいのまちづくりに活かされている戸田市は、

都市型生ごみリサイクルの未来予想図を見せてくれる先進地です。

ほかにも先進的な活動をしている3団体の発表がありました。

*鎌倉のごみ減量を進める会  市民・事業者・市が協働     

 *羽村市 生ごみ堆肥化めぐみネット  ダンボールコンポスト講座を開催 

*国立市ごみ減量課清掃係   50リットルのプランターで「ミニ・キエーロ」を作製  

多摩から周辺へ、生ごみを資源として活かそうという

行政と市民が連携した取り組みが広がっています   (ikiiki)

              


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藤原俊六郎先生講演会 ~江戸川区タワーホール船堀~

2013-10-18 14:33:29 | 講演会

10月5日(土)、えどがわエコセンター循環型社会作り委員会主催により、

明治大学農学部特任教授、藤原俊六郎先生の講演会

「生ごみリサイクルの意義・生ごみ堆肥の作り方使い方」が開催されました。

当クラブも全面的に協力した講演会です。

藤原先生は生ごみ堆肥作りの著書も多く、生ごみの堆肥化は、

基本から先生の本で学びましたので、

この日を楽しみにしていました。

  

講演内容は、生ごみ堆肥の特徴や生ごみを堆肥化することの利点、

さらには上手に作るポイントから使い方まで、

豊富な資料をもとにスライドで分りやすく説明していただきました。

堆肥化の方法はたくさんあるがどれも一長一短とのお話には、

簡単なようで難しい生ごみ堆肥作りの奥深さを感じました。

後半の質問タイムも含め13:30~16:00迄、大変有意義な時間でした。

(ikiiki)

 


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吉田俊道氏講演会 「もっと上手に生ごみ堆肥づくり」

2013-06-14 15:55:39 | 講演会

6月8日 「NPO大地といのちの会」理事長 吉田俊道氏による講演会を開催しました。

第1部 「もっと上手に!生ごみ堆肥りづくり」 13:00~15:00

第2部 「元気野菜づくりのコツ」 15:20~17:00

会場はグリーンパレス「高砂」「羽衣」です。

 今回の公演は2部構成で長時間になりましたが、参加者は熱心な方が多く、

事前に配った質問用紙にはたくさんの質問が書き込まれ、

一つ一つにたいして丁寧に答えて下さいました。

プランターを使った堆肥づくりの実演もしていただきました。

  

吉田先生のご講演は3回目となりますが、

生ごみ堆肥づくりや野菜づくりの話にとどまらず、食の安全や健康な体づくり、

自然界で繰り返される循環の仕組みまで、時にユーモアを交えながら

今回はたっぷり4時間、

長すぎると感じた方もあったかと思いましたが、

「長くは感じなかった」 「参加できてよかった」 「機会があればまた聞きたい」

等々の声をいただきました。

当クラブの「生ごみ堆肥づくり秋期講習会」への参加申し込みもありました。

講演会の実演で作った生ごみ堆肥のプランターの5日後は、

表面には白カビが出ていて、ポカポカとした温かさがありました。

さっそく切り返しをしてみると臭いが上がってきたので

「大丈夫かな?」と思いましたが、玉ねぎの茎や皮が残っているだけで、

野菜くずはほとんど形がなくなっていました。

  

夜は恒例の吉田俊道先生を囲む懇親会を行い、

 たっぷり3時間、和やかに楽しいひと時を過ごしました。

(ikiiki)

 


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東京23区とことん討論会in江戸川 「いのちをつなぐ暮らし 江戸の循環型社会に学ぶ」

2012-08-24 14:13:58 | 講演会

夏の終わりがなかなか見えない厳しい残暑の8月22日

『東京23区とことん討論会in江戸川』がタワーホール船堀を会場に開催され、

終日熱心な討論が行われました。

午前の基調講演は

① 吉田俊道さん『土~野菜~人 いのちの循環をはぐくむ微生物から学ぶ」

② 高坂 勝さん『大量からちょうど良いスローな社会へダウンシフト』

吉田俊道さんからは、菌ちゃんパワーですべてを土に還し土から命をいただくという

大地に根差した暮らし方の大切さを改めて感じました。

高坂 勝さんからは、際限なくお金や物を求めるのではなくちょうどよい無駄のない

暮らし方こが真の豊かさであると。

これこそが循環型社会なのではないでしょうか。

そして午後は分科会、

当クラブが参加した分科会は

        

『取り組もう!花も実もある生ごみリサイクルーこれぞ東京23区ごみ減量のカギー』

 テーマに13:00~17:00まで、生コミ堆肥を使った野菜作りの方法、

行政の取り組み、市民憩いのともなっている『コミュニティガーデン』の活動など

アドバイザーからの発表が続きました

最後は当クラブの発表で、クラブ設立の経緯から生ごみリサイクルの「楽しい」を

伝える講習会を目指してきたこれまでの歩みについて発表、

そして実際に生ごみ堆肥で育てている花や野菜の展示・試食、

さらにはプランターや発泡箱・ミミズを使った生ごみ堆肥作りの紹介などを行い

展示した成果物は希望者に差し上げました。

   

トマト・ゴーヤ・ピーマン、そしてたくさんの花や野菜の苗、ミミズの液肥などは

すべて会員からの提供です。

花や野菜は育てることも楽しみですが、差し上げて喜んでいただけたらもっと深い充実感があります。

15:00からはワークショップ、そして17:00~18:00は全体会でアピールの採択

長い一日がようやく終わりました。

 懇親会

たくさんの出会いがあったとことん討論会、

連携していくことで生ごみ半減の道も見えてくるのではないでしょうか。(ikiiki)

 

 

 


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とことん討論会準備会

2011-05-09 21:31:58 | 講演会



江東区の教育センターで開催されたとことん討論会の準備会に参加して、
2種類の放線菌を発見されている宮道慎二先生のお話を聞いてきました。

放線菌は生ごみ堆肥作りでも大活躍ですが、結核の特効薬ストレプトマイシンや
免疫抑制剤、アトピーにも有効な薬が作られているなど、
人類にとって有用な微生物で、写真を見せていただきましたが、
とても美しいです。




とことん討論会
は、東京23区の環境・ごみ問題について、
市民・事業者・行政がとことん話し合う場です。
23区を順番に回って開催していますが、今年は8月5日(金)に大田区で開催されます。
来年(2012年)は私たちの江戸川区で開催予定です。



専門的で難しい内容もありましたが、微生物が地球環境を支え
バランスを保っていることを再認識しました。
地球の歴史を1年間のカレンダーにしてみると現代人の誕生は12月31日の12:00、
20万年前とのことです。
わずかの間に地球にいかに多くの負荷を与えてきたか。
とことん討論会は、そんなことも考え話し合う機会です。(ikiiki)



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