とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

豪雨被害のお見舞い

2012年08月15日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
豪雨の被害にあわれたみなさまに、心よりお見舞い申しあげます。床上、床下浸水の被害を受けられたお宅やお店は、多く消毒が必要と思われますので、役場に連絡されることをおすすめします。

実は、わたしはお盆には島本町を離れており15日の早朝に戻りました。自宅近くの道路の土砂をみて、島本町の被害が想像以上であったと知り、帰宅後、落ち着いてすぐに町に出ました。議会事務局からの被害状況把握の報告(把握できた範囲で)を頼りに自転車で町内をまわりました。

すべてを把握することはできませんが、住民の方のさまざまな声から昨日の状況が想像できました。そして被害は全町に及んでいます。民家の壁や水路の網に水位の痕跡が残っています。土砂、汚泥のおおまかな処理は既に多くのところで終わっていましたが、みなさんのお話から豪雨と洪水の凄まじさが伝わってきました。

町内至る所で、防災服に身を包んだ職員の姿をみかけました。熱い中の作業に、感謝の気持ちが込みあげてきます。被害の状況を把握し、迅速な復旧作業に務め、課題を精査し、今後に活かし、町の歴史として記録に残しておくという重要な務めが職員にはあります。

たとえ至らない点があったとしても、本来、災害時にもっとも身近で頼りになるのは市町村の職員です。このことを忘れてはいけません。熱い中、町内で作業にあたっている職員の姿をみられた住民の方から、その労をねぎらう電話もいただきました。

一方で、サイレンが鳴ってもなんのサイレンでどう行動してよいのかわからなかった(複数意見)、淀川の水量からしたら今回の被害は大きすぎるように思えるのできっちり調査して原因を突き止めて欲しい、など貴重なご意見もいただきました。

下水道工事に問題はなかったのか、排水ポンプはどうだったのか、洪水の流れが複雑でその原因を探る必要があるのではないか、自治会の役割をどのように考えるのか難しいところがある(もちまわりで自治会長を決められる場合、居住年数の浅い方や高齢者の方が自治会長となられるケースがある)など、課題は山積です。

わたしは、復旧作業のみなさんを前に写真を撮るだけで立ち去る辛さを味わいました。被害にあわれたみなさん、おひとりおひとりの声を大事にしつつ、議員として、ものごとを大きく捉えて課題に向きあいます。今回の水害で「下水道計画上は問題がない」という答弁は、さすがにもうだれも使えなくなりました。計画上、法律上問題はなくても、災害は起こります。


画像は、15日1時43分の青葉地区
山側からの濁流と水路から溢れた水とが合流
近隣店舗の道具などが下手の民家に流されていたそうです

ブログ、夏休みをいただきます

2012年08月10日 | とだ*やすこの活動日記
7月はいつにもまして精力的に活動していましたが、それに反比例してブログの更新が滞ります。伝えなければならないこと、伝えたいこと、訴えたいことが毎日いくつも、いくつもあります(特に過日の土地区画整理事業の学習会で中山徹教授から学んだこと)。そうだとしたら、わたしの毎日は、とても充実しているはず・・・なのですが、人びとの暮らしは多様で、町政も多様かつ課題が多すぎて、集中して「獲得」できる仕事に打ち込めないジレンマがあります。

少なからぬ職員が同じ思いを抱いて日常業務に携わっていることを日々感じています。5年の会社員生活(繊維商社勤務・人事部給与等担当)、3年の非営利団体事務局担当(フランチャイズの菓子会社から出向)で働いていた20代のわたしは、自分では改善することができない理不尽な出来事や問題に少なからず遭遇しました。今、後進のためになにかを変えていける立場にいることで、わたし自身が生かされていると思います。毎日が余生。人はみな、今生を、一刻一刻、生きています。

とはいっても、たためない洗濯物、賞味期限がせまっている食材、散らかった資料(これが最大の課題=別途拠点を構えるしか解決策がないかも)など些細だが根源的な課題を目の前にして、日々、あたふたしているのが現実。実は1か月ほど前から、指の第一関節が痛む「へバーデン結節」の症状に悩まされています。パソコンを打つのも非常に困難な状況です。これ以上、症状を悪化させないためにも8月のブログ更新は「夏季休業中」としたいところですが、ゆるっと「夏休み」とします。

さまざまな事情(その多くは言い訳)で充分にできていなかった街頭演説に切り替えていく予定です。ほぼ全戸に配布している「いまここ*島本」の夏の発行は思い切って見送り(し尿処理問題の検討を報告書にまとめるための編集作業を担当、これに集中しました)、7月、9月の議会をまとめて合併号とし、これを機にリニューアルしたいと作業を進めています。

夫が春に会社を辞して新しい職場で働いています。社会をみる物差しが家族それぞれに変わったように思えます。早寝早起き、早朝にパソコンで仕事をして、朝ご飯をつくって、朝ドラを観て出かけていきます。自宅にいれば役場庁舎やふれあいセンターに、いついかなるときにも即座に快く送迎してくれます。

前から感じていたことですが、常にテレビの前に寝そべっているわりに、本質をわきまえた恐るべき段取り力です。常に動いているのに、片付かないわたしとは対局。その夫がいいました。「(わたしを)みていると(議員というものは)能力ではない、ここをこうしたいという強い思いが大事みたいだ」。これって最高の褒め言葉!ですよ。洗濯の手法、お茶碗の洗い方など、異文化摩擦は日常茶飯事ですが・・・認めてくれていると理解しておきましょう。

お盆は、実家の母(催事が近づくとテンションの高まりを誰もとめられない・・・そして事件がおこる)も含めて家族との時間を大切にし、会いたい人に会い(南仏から母の従姉妹、型破りのマダム美智子がやってきます!)、大切な場所を訪ねます(先祖供養、思い出供養)。大文字の送り火に手を合わせ、さまざまなことを整理し、過去のすべてに感謝したいと思います。

立秋は過ぎても、夏はこれからが本番。みなさま、くれぐれもご自愛くださり、どうぞよい夏休みをお過ごしください。

就労支援型幼稚園、保護者の声が大事です

2012年08月03日 | やります!子ども・子育て・人びと支援

8月2日、3日で合計4つの研修(講演会)を受けました。テーマは「PTTの地域経済への影響と地域再生・地域づくり」「自然エネルギーによる町づくり(梼原町)」「社会資本の老朽化の危機にどう対応するか」(以上は、NPO法人建設政策研究所関西支所主催・25,000円)。「町村行政の今後と議会の役割について」(大阪府町村議長会主催:公務)。いずれの講演も、納得、感銘、感動の連続で、今後の活動に活かします。


さて、既にお知らせしたように、議会の議決を経て、就労支援型幼稚園の導入が決定されました。8月15日の「広報しまもと」に詳細が掲載されると説明を受けています。7月5日に議員全員協議会で説明を受けて以来、どう判断するか悩み続けた議案でしたが、最終的には迷いなく反対しました。議会に寄せられた保護者(有志)の声に納得したのがその理由です。


4月には就任したばかりの乾副町長が、5月には再任用雇用職員の内、5月から「参与」という立場に位置付けられた3名のベテラン職員が、保育の現場を訪ねています。これは、たいへんなことになっている・・・これ以上この問題を先送りできないという危機感をもったと想像しています。言い換えれば、執行部は、なぜ放置していたのか・・・ということになります。乾副町長の就任前は無為無策だったということです。


たとえ、幼稚園の保護者から受入れられなくとも、保育園の過密状態が今すぐに解決することがなくとも、できることから早急にはじめなければ、いつ、なにが起こるかわからないという思いが今回の対策につながったことは理解しています。過密状態を公に認めたことは大きなことです。


5月10日に第1回めの民生部と教育委員会で協議が行われ、その後7月26日まで12回の協議を重ね(その経過は、議会審議の資料として会派で請求、すべての議員が共有しています)、職員は近隣の先行市、高槻市芥川幼稚園に視察にも行っています。保育士・保護者の正式な参加が少なすぎる協議会のあり方が気になりますが、異例のスピードで精力的に取り組まれた事実については評価しています。


就労支援型幼稚園は、男女を問わず多様な雇用が広がりつつあるなか、多様な子育てのあり方を支えるものとして選択肢のひとつになり得る、多くの保護者に受け入れられるとわたしは考えています。ただ、今回のような強引な導入では現場は大混乱してしまいます。保護者の反発も強く、不安も広がっています。


幼稚園と保育所では保護者の価値観、生活リズムが違います。幼稚園の保護者が培ってこられた保護者会、PTAの活動が変化せざるを得ないという声を、この短い間に複数の方からきいています。自らの子育て経験から、わたしには、このことの意味がよく理解できます。保護者どうしのママ友関係が、子育てに及ぼす影響を見逃してはいけません。


なにより、子どもの視点でみて、受け入れがたいことでした。従来の預かり保育(にこにこキッズというのですね)と就労支援型預かり保育が、同じ指導者(保育担当者を町はこう名づけました)、同じ部屋で行われることが、4才児にとってよい環境のはずがない。気の休まる間がなく、体力的にも疲れてしまう、なんとなくイライラして落ち着かないという事態が想像できます。


今回の就労支援型預かり保育の導入には「志善なれば」あるいは「清濁併せ呑む」という言葉が浮かばないでもないですが、幼稚園の保護者の意見を受け止めれば、賛成できかねました。2元代表制(首長も議員も選挙で直接選ばれる)のもと、首長の提案に疑義があれば、それを質し、町の施策をよりよくするために反対する理由を述べる。これは基礎自治体の議員の本来の仕事です。


これに加えて、議員に政策提案する力が求められるのが地方分権の時代。大企業の取締役を務めているという感覚が必要で、議員定数を減らすという公約を掲げて選挙に臨む感覚がわたしには理解できません。実際には、定数削減を掲げて当選しました!という新人議員に多く出会いますから、危機的状況といえます。


識者はみな同様に定数削減に否定的、批判的で、議員の資質向上こそが最重要課題だからこそ熱心な講演活動を行っておられます。しっかり学んで、さらに頑張ります。


画像は、大阪・肥後橋の里山カフェ
8月2日、議員研修(NPO主催・自主参加)の会場前の土佐堀通り
自転車で信号待ちをしている「外人さん」が、なんと旧知のトルコ人Kさん
レトロな事務所建築を活用したカフェでお茶を飲みました

広い広い大阪で偶然Kさんに会うのはこれで2度目
ああ、どうもという感じで、いつも不思議な感じがします

20代に親交のあったKさんは同い年、当時はシルベスタースターローン似
国費留学生の草分け的存在で、英語、仏語、日本語(漢字も)が堪能な秀才

当時、トルコとの国際交流組織で働いていたわたしは
トルコを知る魅力、知らせる魅力にとりつかれていました

国費留学生・就学生に講師を依頼してトルコ語講座を開き
Kさんは講師の一人で、話題は常に専門の国際政治でした

これを機に、後、40代になってわたしは知的好奇心に目覚めました
異文化との交流、衝突、葛藤が新たな価値観を創造する・・・
このことを身をもって経験できたことが今は財産になっています

8月です、オリンピックです

2012年08月01日 | とだ*やすこの活動日記

ロンドンオリンピックで日本人が大活躍です。じっくりニュースを観る時間もなく、まして真夜中に観戦する余裕などなく、ロンドンに思いを寄せています。一秒の何分の一を競うスポーツ競技に、人間の能力の素晴らしさを思うと同時に、人の人生のいろいろを思います。

村上和雄先生(筑波大学名誉教授)がおっしゃるには、遺伝子的に人間はほんのわずかな差で能力を競い合っているのだそうです(家族からの聞きかじりですが)。大津市の中学生が同級生にいじめられたことに起因して、自ら命を絶ちました(そのように指摘され、市長が市の対応について謝罪しています)。

島本町の小、中学校において、教育委員会や学校は、生徒間における風紀の実態を把握しているのでしょうか?と、住民の方からお尋ねのメールをいただきました。生徒間の見えにくい風紀を探ることが大事ですとのご意見をいただきました。

子どもは、ときに無邪気に残酷です。同級生や仲間、あるいは上級生による心無い、残酷かつ陰湿ないじめについては、なにかとストレスの多い子どもたちの周囲では、日常的に起こりがちなものとして深刻に受け止めています。

教育の現場において、「いじめ」は人権にかかわる重要問題、場合によっては立派な犯罪であるという認識ができていないように思えてなりません。いじめがあるかと問う手法では、おそらく学校からも教育委員会からも、そのようには認識していないという返答しか期待できないでしょう。

この先生なら相談しても大丈夫、この人なら安心して相談できると思ってもらえる信頼できる大人に出会えるかどうか。信頼できる大人がいるかどうか。過日、町内在住の島田妙子さんが講演会で(お伝えできていませんが、辛い経験に基づく素晴らしいメッセージです)、子ども時代、家庭での長く深刻な虐待から一瞬にして解放されたのは、学校側が親を呼び面談する中、ある若い女性教師の「虐待しているでしょ!言い訳は許さない!」(表現は違うかも)の一言だったとおっしゃいました。

子ども心に「じゃ、今までの先生は、なんやったん」と思われたそうです。

正義ある存在、慈悲深い存在。そういう大人が身近におられたことが、幼い島田さんの救いでした。だから正しく生きられた。しかし、それが流れ星に出会うくらい難しいことであるということを、わたし自身が今日まで生きて、知っています。

「組織」「営利」「保身」というものは、それを構成する者、追求する者の良心や正義をときに踏みにじり、ときに萎えさせてしまうものです。子どもに真剣に向きあって、教師が働ける環境が崩れていると思えます。

教師に対する成果主義、能力主義が教師間の協力を奪う、保護者へ対応、教育委員会の形骸的なあり方(一例:書類はすべて執行部が作成、都合のよいことしか伝えない、役場には委員長の部屋も机もない・・・)など課題は多いです。

そして、わたし自身、頼りになる議員、信頼される人間であるかが問われています。みえにくい風紀を、慈悲深い眼差しで探れる環境、正義をもって対応できる力をつけたいと心から思います。住民のみんさんから「ありがとう」と声がかかる行政、やりがいのある仕事に出会える役場に変えていけるよう、わたしは頑張ります。お力をお貸しください。


画像は、7月に行われた「近畿市民派議員学習・交流会」
浪速生野病院 心療内科医・前大阪府教育委員長の生野照子氏の講演

教育委員会のあり方への提言、人が育つということの意味
すべて心を動かされるお話ばかりで、涙が止まりませんでした
地方議員は謙虚に頑張らなければいけないと痛切に思いました

後日、21日(土)浪速生野病院を訪ねました
医師として浪速生野病院子ども支援チームの責任者として
子どもたちのストレスをテーマに講演され、拝聴しました