今日(10/6)の日経新聞の朝刊コラム「春秋」にて。
ダウンロード全盛になりつつあり、いわば使い捨てとなっているともいえる音楽の消費形態に疑問を投げかけています。
ダウンロードという無形のデジタルデータに対し、小生などはやはり音楽というのはCD・レコードという録音された媒体、そしてそれにジャケットデザインと記載されたクレジットという有形なものに価値を求めてしまう、それは既に時代遅れなのでしょうか…。
あまりに小生の思いと重なるコラムでしたので、以下に転載させていただきます。
全くもって同感、いいこと言いますね。
………………
日経新聞 2007/10/6 朝刊 春秋からの転載。
一列に並んで横断歩道を渡る4人の青年。何かを叫ぶ男のゆがんだ顔のアップ。オーバーオールのジーンズ姿で野に立つ若い女性――。ある年齢より上の世代には、好きだった歌と、それぞれの「レコードジャケット」は、記憶の中で密接に結びついている。
▼歌の背景などにあれこれ思いをはせつつ、じっくり眺めながら貴重なレコードを擦り切れるほど聴いた。だからこそ、中高年に往年の名盤を売り込みたい音楽会社には、復刻したジャケットや歌詞カードが強い味方になる。「この武器がいずれ使えなくなるかも」。気の早い心配をする向きが音楽業界にある。
▼8年前のデビューアルバムで売り上げ日本一の記録を持つ宇多田ヒカルさん(24)が、今年はじめから先月末までにネットを通じダウンロード販売した総計が1000万を超えた。「Flavor Of Life」という歌だけで700万強。ネットでは世界で最も売れた歌となったが、曲名をご存じだったろうか。
▼「メンバーも顔もよく知らない」まま、楽曲だけを楽しむ若者が増えたという。携帯電話や携帯再生機で聴き、飽きればデータを消す。新しい音楽消費の形が広がり、先の社員の心配も現実味を帯びる。彼らが壮年期を迎えたとき、歌声の隣にあって懐かしさを呼び覚ます小道具は何だろう。
ダウンロード全盛になりつつあり、いわば使い捨てとなっているともいえる音楽の消費形態に疑問を投げかけています。
ダウンロードという無形のデジタルデータに対し、小生などはやはり音楽というのはCD・レコードという録音された媒体、そしてそれにジャケットデザインと記載されたクレジットという有形なものに価値を求めてしまう、それは既に時代遅れなのでしょうか…。
あまりに小生の思いと重なるコラムでしたので、以下に転載させていただきます。
全くもって同感、いいこと言いますね。
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日経新聞 2007/10/6 朝刊 春秋からの転載。
一列に並んで横断歩道を渡る4人の青年。何かを叫ぶ男のゆがんだ顔のアップ。オーバーオールのジーンズ姿で野に立つ若い女性――。ある年齢より上の世代には、好きだった歌と、それぞれの「レコードジャケット」は、記憶の中で密接に結びついている。
▼歌の背景などにあれこれ思いをはせつつ、じっくり眺めながら貴重なレコードを擦り切れるほど聴いた。だからこそ、中高年に往年の名盤を売り込みたい音楽会社には、復刻したジャケットや歌詞カードが強い味方になる。「この武器がいずれ使えなくなるかも」。気の早い心配をする向きが音楽業界にある。
▼8年前のデビューアルバムで売り上げ日本一の記録を持つ宇多田ヒカルさん(24)が、今年はじめから先月末までにネットを通じダウンロード販売した総計が1000万を超えた。「Flavor Of Life」という歌だけで700万強。ネットでは世界で最も売れた歌となったが、曲名をご存じだったろうか。
▼「メンバーも顔もよく知らない」まま、楽曲だけを楽しむ若者が増えたという。携帯電話や携帯再生機で聴き、飽きればデータを消す。新しい音楽消費の形が広がり、先の社員の心配も現実味を帯びる。彼らが壮年期を迎えたとき、歌声の隣にあって懐かしさを呼び覚ます小道具は何だろう。