TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

CD買おうぜ

2010-03-16 23:23:53 | Weblog
たまたま朝日新聞のニュースサイトで見つけた記事
音楽のネット販売に対抗してCDを買おうと呼びかける運動が行われているとか。
掲載されているグラフを見てびっくりしました。この10年でCDの生産額は半分近くに減っているんですね。ダウンロード販売がその分増えているのかと思いきや、決してその減り幅を補っているものでもない。これって違法ダウンロードの影響もあるのだろうか。
ただ、CDはモノの原価も含んでいるとともに流通在庫という見えない負債も当然あるわけだから「生産額」になっているのであって、ダウンロード販売はモノがないだけに、売上がすなわち文字通り売れたということで、当然利益率も高いはずですから、その辺は割り引いて考えるべきなんだろうけど。それと輸入盤や音楽DVD(昔に比べれば映像作品も安くなって身近になりましたから、音楽メディアにおけるシェアも高くなってるだろうし)がカウントされているかどうかなんだけど…まあ洋楽は昔ほど売れるものでもないだろうから、そんなに気にすることもないのかな。

とはいえまあとにかく、CDが売れていないという現状に間違いはない。ジャケットのデザインも曲順も作品の一部、小生的にはクレジットも含めてね、こういう主張は小生も以前からここで書いているように、全くもってその通りと思います。

関連してPINK FLOYDがEMIを相手取り訴訟を起こして勝った、なんて記事が最近ありました。アルバムの楽曲のバラ売りを許さないということです。確かにシングルカットされるような曲がバラ売りされるのはなんの不思議もないけれど、PINK FLOYDのようなアルバムを通して一つの作品を形成している「コンセプトアルバム」の曲をバラ売りするのは制作者の意図とは相容れない行為であるのは明白。いわば1枚の絵画を切り売りするようなものでしょうか。バラ売りしていいものと悪いものというのはケジメとしてあるべきとは思います。まあアーティスト側の意図しないベストアルバムをレコード会社が勝手に出してもめるみたいな話は昔からありましたけどね。
iPodのシャッフル機能なんてのもその意味では似たような無用な機能。iPodが開拓した音楽のデジタルデータ化・ダウンロード販売というのも今までにない利便性をもたらしたのと同時に、このような問題を作りだしてしまったわけで。そのうちiPadとかが普及してきたら、今度は本を買おうぜということになるのかな。いずれにしても利便性一辺倒の「作品」が普通になってしまうのって本当に味気ない世界です。

「CD買おうぜ」運動を応援します。関連サイトはこちらです。メッセージを読んでもらえれば、同感するところは多々あろうかと思いますよ。
コメント
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