TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

ACOUSTIC DUO / PEGASUS

2010-03-29 23:31:05 | J-FUSION
考えてみれば意外な気もする。野呂さんってやっぱりエレキのイメージが強い。CASIOPEAにも「HEARTY NOTES」なんていうアコースティックアルバムがあったんだから全然不思議はないんだけれど、やっぱりCASIOPEAはエレクトリックバンド。その野呂さんがフルアコースティックに走るのって、何かイメージと違う気がしてしまうのは古い固定観念なのかな。

とはいえ安藤まさひろがあんみつで活動しているように、ある程度の年をいってくるとアコースティックに回帰する、というのも自然なのかも。実際聴いてみるとびっくりするぐらいギターの音数が多い。しかもホントにギターとベースだけ、音の厚みでの誤魔化しがきかないんですよね。ギターのことはよくわかんない小生ながらも、おそらくCASIOPEAよりも更に高度なテクニックが要求されるんだろうな、こういう音楽って。それだけに、ギタープレーヤーの人からするとたまらない魅力があるんだと思う。正直DVDを買って見ようとまでは思わないんだけど、おそらくギタープレーヤーにはたまらないテクがアップで映されてるんだろうな…。

そんなこんなでこのアルバム、面白いです。あんな曲やこんな曲がこんなアレンジになっちゃってみたいな、新しい発見がありますしね、そもそも選曲が憎い。いかにもアコースティック的な曲をあえて?選ばずに、典型的なエレクトリックナンバーをこういう風に料理しちゃうのか、という。JIMSAKUの「45℃」とかCASIOPEAの「RED ZONE」やSTEVIE WONDERのカバー「SUPERSTITION」とかね。これぞ円熟、この年にならないと表現できないのかも知れないな。エレクトリックなフュージョン派にしてみると、音種的にモノ足りない面もあるんだけど、それを補って余りある純粋に演奏を楽しもうとする意気込みと旧知の二人だからこそ実現できる息の合った、だけどお互い遠慮なしにど突き合うようなインタープレイの応酬。
聴き応え大ありの1枚です。

PEGASUS
ISSEI NORO(g)TETSUO SAKURAI(b)
コメント
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