インフルエンザが猛威を奮っている。学生も職員もバタバタと罹患し、酷いところでは係の半分以上が出勤出来ない部署もあるとのこと。
とうとう安全衛生の担当部署から下記の連絡があった。
「日頃より、エコキャンパス・電力使用の抑制にご協力いただき、ありがとうございます。
今年の冬は、学生をはじめ、教職員の中でインフルエンザを発症する者が多くなっております。
学内においては、省電力化の観点から、(自動ドアと手動ドアが併設されているところでは)自動ドアをできるだけ使用せず、手動ドアを使用してくださる方が多数いらっしゃいますが、ドアノブからのインフルエンザ感染も否定できません。
施設担当課とも相談の結果、インフルエンザの感染を予防する観点から、自動ドアを使用していただいた方が良いと思われますので、その旨、周知させていただきます。
また、手動ドアを使用した際は、必ず閉めて暖気の無駄な流出を防いでくださるようお願いします。」とのこと。
とにかく省エネ教育が職員の骨の髄まで染み渡っていて、皆、自動ドアはお客様のためのもので、職員が使ってはいけないという暗黙のルールがある。
施設担当課から、それなりの築年数が経っている建物の手動ドアを頻繁に使うことで却って建物の劣化に繋がるとか、自動ドアを使わないことでどれだけの省エネになるのか、という話を耳にしたこともあるのだが、とにかく皆(私を含めて)、真面目で素直なのである。
東日本大震災後は節電の大号令の下、自動ドアの電源も切られ、手動ドアで出入りするしかなかった(給湯器の電源も切られ、お湯を沸かすのも大変だった。)。
今でも朝、出勤登録のために立ち寄る棟では殆どの職員が手動ドアを使っている。手が塞がっていて自動ドアでも通れば、なんだか冷たい視線を感じるほどである。
まあ、上記の通知によりとりあえず、今年は自動ドア解禁となったので、ちょっとほっとしている。
というのも、手指の保護のために白い手袋をしていると、本当に信じられないほどその手袋が汚れるのである。あっという間に真っ黒、である。
つまり、素手だと気がつかないが、それほど手が汚れているということだ。これを知ってしまったら、本当に怖くなって、何かあればその都度手洗いうがいを励行している。
そして今回、この威力もまんざらではないということがわかった。
一昨日月曜日のこと。帰宅すると夫が寝込んでいた。発熱しているという。熱には滅法弱い人なのに8度5分もあるという。朝出張先に直行で私より遅く家を出たのだけれど、その時にも7度5分あったそうだ。なのに、明日はどうしても出張に行かなければならないとのこと。「とんでもない、そんな状態で出かけたら途中で倒れてしまう。絶対休ませて頂きなさい!」と言ったところ、なんとか代わりの方に出て頂けることになって、休ませて頂けることになった。
翌朝、昨日である。6度ちょっとまで熱が下がったので、ほっとした。年末の私とほぼ同じ症状だと思ったのだが、心配だから念の為クリニックに行ってね、と言って出勤した。
午前中仕事でドタバタして昼休みまでLINEが見られなかったのだが、なんとインフルエンザA型だったとのこと。早速新薬ゾフルーザを処方されて戻ってきたそうだ。新薬だから1回の薬価は5,000円近い。1回の内服で済むというが、実際には効いてくるのは翌日以降。その後も人への感染力は残る、ということで、結局今週1杯お休みする羽目になった。
昨日も昼から8度あたりをふらふらしていて、なかなか辛かったようだ。帰宅してお粥を作って水分を摂らせる。おでこにヒエピタ、枕にアイスノンのパジャマ姿でしょぼくれている。何よりこれで私がうつってしまったら、大変である。有無を言わさず空いている息子の部屋に隔離である。
今朝、大分楽になったというが、まあ一体どこでもらってきたのだろう。
週末から日曜日にかけて関西で家具店、家電量販店やら大型ショッピングセンター等など、人混みをずっと歩き回っていたし、新幹線にも乗ったし。ただ、思えば病弱(?!)な私も同じ動きをして、今のところなんとか発症せずに保っているわけだ。
違うことといったら、手洗いうがいの頻度だけ。やはり手洗いうがいの励行の威力は馬鹿に出来ない。
すっかり気をよくして今日も頻繁に手を洗い、お手洗いにいく度にがらがらがらぺっ!と元気よくうがいをする私である。
帰宅すると今月1回目のお花が届いていた。濃淡のピンク、クリームのスイートピーが合わせて7本、キンセンカが2本、紫の星のようなリューココリーネが2本、ミスカンサスの葉が数本。花言葉はそれぞれ「青春の喜び」、「寂しさ」、「温かい心」だそうだ。春らしくとても綺麗。スイートピーは義父が大好きだった花。一輪挿しにミスカンサスの葉とともに1色ずつ活けて仏壇に供えた。うっとりするほど良い香りである。