ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.8.31 葉月の〆は合唱練習

2019-08-31 21:22:18 | 合唱
 
 2日間の病院通いとPC入れ替えで消耗した1週間をなんとか終えて、ようやくの土曜日だ。治療後の初めての週末、今のところ下痢はしていないが、なんとなく心配で気づけばお手洗いに行ってばかりだ。

 毎年お世話になっている期間限定ホームカミングデーOB・OG合唱団の練習は日曜日の午後がデフォルトなのに、今回はイレギュラーで土曜日の午前中である。
 普段より少しだけ遅めに起きて、予約して洗い上がった洗濯物を干していると、夫が起きてきて手伝ってくれた。朝食の支度をして、夕食のサイドディッシュを作り、朝の連続テレビ小説を視(残念ながらいつもはベッドの中で・・・の至福の時間だけれど、今週はお預け)、チコちゃんを横目に見ながら身支度をして家を出た。

 楽譜をゆっくり見ながら座っていきたかったので、贅沢だけれど今日は往路がライナーだ。最近、平日朝の上りのライナーはほぼ満席だが、今日はスカスカ。隣が空いていたので荷物を置いて、ゆっくり楽譜を見ながら予習復習が出来た。ただ、なぜか途中からノロノロ運転になり、予定より10分近く時間がかかってしまった。少し遅れても発声練習の途中で入れると算段していたのに、JRの乗換えにも手間取り、練習場所に到着したら、既に曲の練習に入っていた。

 小さくなって後ろから入る。今日も若きプロ指揮者のYさんの練習だ。受付をしていらしたのは、このホールを提供してくださっている16期のKさん。久しぶりにお目にかかった。出席簿に○をつけて後ろの列で練習に加わる。
午前中だけれど、Yさんの練習だったせいか、大半のメンバーが揃っていた。ソプラノは私を入れて7名。アルトが2名、男性が7人ほど。遅れて来られる方が数名加わって20名弱になった。

 今回苦戦しているイタリア曲から始まっている。1時間ほど割いてパートごと、内声、外声と分けて、丁寧に曲想をつけていく。なるほど、こんな風に歌うのか、と思いつつ指示に従って歌う。あれよあれよと、これまでと全く違った曲にも聞こえてくる。指揮者の魔術だなあと思う。この調子で頑張れば、いい感じに仕上がりそうだ。

 10分休憩の後は、もう1曲のイタリア曲。こちらもまだまだ喋りが足りない、とのご指摘。だんだんリズムに乗ってきて、楽しみながら歌えそうだ。30分ほどで大分感じが掴めてくる。
 Yさんはご多忙極まりなく、今日はこの後2団体の指揮が控えているということで、残り時間が限られてきた。

 仕上げはバッハのモテⅢを20分ほど。まずは前回も歌った女性合唱を10分ほど。まだ喉がそれほど疲れていなかったせいか、2番ソプラノの、いつもは音の高低が激しく、音程がとりにくい苦しい部分もなんとか歌うことが出来た。そして、前回は練習出来なかったラストのコラールを10分間。たっぷり2時間半近くご指導頂いた。練習しながらどんどん曲が表情豊かになっていく。来月はずっとお忙しいようで、前半の数回は自主練習。最終週だけご指導頂ける模様だ。予定時間3時間より20分ほど早く終了。

 午後はOB・OG合唱団の定期練習日とのことで、椅子やピアノ等の片づけもなかったので、早々に練習場を後にすることが出来た。
 普段は練習が終わると夕方だが、今日はまだお昼を過ぎたばかりで日が高い。お天気は不安定だが、疲れ方が違う。

 最寄り駅まで同期のNさん、1期上のアルトのMさんや3期上のソプラノのUさんとお喋りをしながら帰ってきた。
 乗換駅まではNさんと一緒だったが、別の団もかけもちしており、夜の練習があるという。これはまたYさんのご指導とのこと。実にタフである。

 帰路、百貨店の書店で文庫本を2冊購入し、準特急に座って再度楽譜を見ながら最寄り駅まで戻った。夫と合流して、ファーストフードで遅いランチ。
 日用品等の買い物をして、私はそのままリラックスヨガのクラスに参加した。それほど大人数でなく、ゆっくりとマイペースで身体を解せて良かった。胸を開き、声を楽器にして呼吸を流す合唱も、胸を開いて深く呼吸をしながら心と身体を整えるヨガも、共通点は一杯だ。
 帰宅後は、洗濯物を畳み、ウエアを洗い、生協の注文書を書いたり、と雑用を済ませ、夕飯の支度は夫任せ。

 明日の夜から第九の練習がスタートする。今日は名札も配布された。
 明日は思いもかけず、先月から始まったハタフローヨーガインテンシヴコース第3期聴講のお誘いがあり、迷った末、そちらに伺うことにした。今日の練習帰りに、同期や先輩たちには明日はお休みしますとお伝え済み。
 午前中に聴講し、一旦自宅に戻って合唱の練習に出直すと、殆ど1時間ほどしか家にいることが出来ない。かといって、そのまま夜までどこかで時間を潰し、都心での練習を夜9時過ぎまで・・・という体力は今の私には到底ない。最初から飛ばしても仕方ない。無理せず明日は欠席だ。2回目は3連休の中日。翌日は出勤ではないので、そこからスタートして出来るだけ頑張りたいと思っている。
 
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2019.8.30 職場健康診断結果受領

2019-08-30 20:59:44 | 日記

 7月最終週に職場健康診断を受診してから1ヶ月が過ぎ、火曜日に結果票が職場で配布された。そんなわけで実にタイミングよく一昨日の通院時に先生にお見せ出来た。記録のために記事にしておく。

 総合所見はDの要再検査。
 胸部エックス線撮影は例年通りパスした。今年のD判定は「内科診察所見について医師とご相談ください。」という甲状腺腫大によるものだ。
 既に昨日造影CTと超音波の検査を済ませたが、2回の採血では異常なし、と言われている。素早く対応出来て良かった。

 それ以外には「心電図所見について経過観察が必要です。動悸・息切れ等があるようでしたら医師にご相談ください。」とある。昨年は3年ぶりで無事クリアしたのだが、またしても平低T波とある。ハーセプチン投与が10年を優に超え、心毒性の影響で心臓に何か出るというのもやむなしだが、それでもよく頑張ってくれている。折に触れてエコー検査もしているから、あまり気にしても仕方がないし、主治医は問題なしと仰る。

 「肝機能検査について経過を観察してください。」のC。長く続く化学療法で肝臓の機能もここ数年落ちてきている。今回はAST(GOT)が基準値超え。お酒は飲まないし、治療前にはどの数値も軒並み低かったのだけれど、最近病院での検査でも赤いHマークがつき続けている。これもまだ深刻な値ではないようだ。

 さらに「尿酸値について食事内容に注意し、経過観察してください。関節痛等があるようでしたら医師にご相談ください。」というのが新顔だ。高ければ痛風の心配だろうが、1.9で基準値に達していない。低すぎるのはどうすればよいのだろう。
 最終的には「引き続き主治医のもと管理・治療を継続してください。」のこと。まあ、もちろんそのつもりである。
 
 また、母が術後4年になる大腸がん(この3年半の経過観察で新たに腎臓がんが見つかったのだが・・・)。おかげさまで今回も「潜血は認められませんでした。」の陰性。ただし判定は昨年同様Cの要経過観察。「問診の所見から3か月後に医療機関受診をお勧めします。」とのこと。これは、家族の既往や抗がん剤等の副作用で下痢を繰り返すことがあると答えたことにもよるものだろう。

 VDT検診では「常時作業可であるが、疲労に注意すること」だ。目の疲れは色々な不調を引き起こす。引き続きブルーライトカットの眼鏡を使っていこうと思う。

 下腹部周りは貧弱な上半身に比べ、齢とともに豊かになっているのは否めない。けれど、メタボリック症候群は今年も全て基準値以下で非該当。肥満度△24%、BMIは16台。45kgちょっとの体重では、60kgが標準体重とされると、とても追いつかない。

 血液検査の結果から見ると、尿酸は上記の通り基準値未満でC。肝機能は上記のとおりAST(GOT)のみ基準値超えのC。糖代謝(血糖値93、HbAlc5.3)、白血球(4,680ほどあった。充分!)、貧血(血色素量12.2)は全て基準値内のA。
 脂質(総コレステロール、LDL、HDLコレステロール、中性脂肪)はLDLのみ基準値超えでB判定がついた。
 
 再発治療も足掛け12年目に突入。年齢相応に但し書きやら注意コメントがあるものの、(持病はさておき)職場健診結果に従って昨日は早々と甲状腺超音波検査も終えたところだ。退職まであと2年半ちょっとのアラ還である。そんなに頑強な身体でもないし、それなりに酷使してきたわけだから、色々コメントがつくだろう。あまり神経質にならずに自分の身体の声に耳を傾けつつ、真面目に治療を続けていけばよいのではないか。

 8月も余すところあと1日、まだこの蒸し暑さが続くようだけれど、9月の声を聞いたら少し涼しくなってほしいものである。

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2019.8.29 半年ぶりの造影CT~頸部から骨盤、甲状腺超音波検査

2019-08-29 22:57:15 | 治療日記

 昨日の雨空と打って変わって今日はまた夏空が戻ってきた。気温も大分高くなる予報だ。さすがに一足飛びに秋にはならないらしい。

 パージェタを始めて5か月、副作用に耐え切れずハラヴェンを休薬してから2か月ほど経過し、レントゲンや腫瘍マーカーにおいては頑張った甲斐があり、薬の効果が確認されている。今日は午後、そのダメ押し測定を行う造影CT検査。昨日の通院治療に続けて、2日連続の病院通いになってしまった。結果論だが、これは母の手術が来月上旬の筈だったので、終わらせられることは今月中に終わらせてしまおうとスケジューリングしたものだ。
 
 最近のレントゲン撮影では、両肺の腫瘍が明らかに小さく薄くなっていたし、自覚症状も、3剤(パージェタ、ハラヴェン、ハーセプチン)併用治療開始前に悩まされていた咳や息切れはすっかり落ち着いている。安心するためにCT撮影した画像も見、正確に判断しておこうという目的だ(と理解している)。また、頸部から骨盤の撮影なので、超音波検査も行う甲状腺についても何か病変があれば確認できる。一挙両得である。

 出勤後は一昨日ペンディングにしていたPCのプリンタ接続も、同僚から助けてもらいつつ、万事うまく設定完了することが出来た。電話やら窓口対応やら来客も多々あったが、大車輪で片づけ、昼食抜きで病院に向かった。
 
 今日は何も脱衣しないでよいようにブラトップ、トップスもパンツも金属やプラスチック等がついていないものにした。手指の痺れや痛みで、最近はネックレス等のアクセサリーもつけたり外したりの細かい作業が一苦労なので、これもなし。甲状腺エコーでは襟元が開いた前開きの服でお越しください、という指示もあったので、なんだかホームウエアだか寝間着のような出で立ち。着替え不要の分、病院滞在時間は短縮されるし、新しい検査着を1枚汚して洗濯して頂くこともない。

 出来れば乗りたかった快速には乗れなかったけれど、予約時間の30分ほど前に病院に到着した。自動再来受付機は待つことなくスムーズ。先にお手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子に座っている方もおらず、すぐに受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動出来た。ここでは数人が待っており、準備室に入室出来たのは予約時間の5分前。

 すぐに荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血よりも痛い。昨日も同じ血管を刺しており、既に内出血しているので心配だったが、今日の看護師Sさんは同じところで、と正中にぐっと針刺し。今日も10mlの生食が入ったシリンジだけ渡され、点滴棒がない。凄く楽になりましたね、と言うと「押して歩けない方もおられるので」とのこと。CTの後、殆ど待ち時間なく甲状腺超音波検査の受付に行かなければならなかったので、少し呼ばれるのが遅れると遅刻である。ちょっとハラハラしたけれど、予約時間の5分遅れで呼んで頂いた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影はもう慣れたものだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、最近では味覚にも刺激があって、口の中があまり気持ちよくない感じ。たちまち造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーっと熱くなる。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返しておしまい。別室から出てきた看護師さんから「本当はここの外廊下で止血を確認するまで待って頂くのだけれど、次の検査まで時間がないので、布テープできつく止血しておきます。エコー検査の前に外してくださいね」と言われる。ご挨拶をして部屋を出、IDカード等のファイルを持って急ぎエスカレーターで1階の生理検査受付へ移動する。昨日の検査でも甲状腺に関しては、採血では特に異常がなかったようだが、取り除ける不安は全て取り除いておいた方がよい。

 受付に到着したのは予約時間の10分前、セーフである。すぐに中廊下に入るように言われ、予約時間の5分ほど前に呼んで頂いた。今日は男性の技師さん。枕が首にあたるようにして、喉が高く見やすくなるように少し顎を上げた姿勢でベッドに横になる。襟周りをタオルで汚れないようにしてくださると、暖かいゼリーが塗られて小さなプローブが当てられる。これまで乳腺や心臓超音波は経験済みだが、甲状腺は初めて。薄暗いところで横になって暖かい感触で、乳腺や心臓に比べてかなりソフトな優しい動きなので、ついつい眠くなる。15分もせずに「おしまいです」と言われ、暖かいタオルを渡され、ゼリーをふき取る。お礼を言って検査室を後にし、2つの検査が無事終了。すでに3時のおやつの時間である。

 会計に向かうが、待合椅子がかなり混んでいる。空腹過ぎて胃が痛いのは造影CTではいつものことだ。今日はその後超音波もあったので、さらに時間がかかっている。結局、30分近く待って自動支払機で9千円ほどお支払。本日の病院滞在時間は1時間半以上だった。

 外に出るとまだまだ日差しが強いし、風も強い。駅ビルは、大方のお店がランチタイムが終わっている時間だ。昨日が昼も夜も麺類だったので、今日は出来ればちゃんと頂きたいなと最上階の和食レストランに行ってみた。まだ大丈夫ということでしっかり日替わりのランチを頂けた。

 食事が終わったのはもう夕方。帰路の車内ではなんとか席を確保出来た。
 往復で笹井恵里子さんの「救急車が来なくなる日 医療崩壊と再生への道」(NHK出版新書)を読み終えた。帯には「もう119番では助からない!?ある医師は言った・・・。『本当は高齢者を断り、助けるべき命を救いたい』この上なくリアルな現状報告」とある。

 こうして長く病院に通っており、高い新薬を使わせて頂いている身、命は平等であるけれど、いつも申し訳なさに苛まれ、本当にこんなに医療費を負担して頂いていいのかしら、と悩むこともある。病院の勤務する医師をはじめとする医療関係者の忙しさを肌で感じながら、「働き方改革」の影響等についても色々考えさせられた。
 寄り道する元気も買い物する元気もなく、まっすぐ帰宅。それでも普段仕事が終わって帰宅する時間より遅かった。2日連続の通院、今日は気温が高かったこともあり、かなり疲労困憊。

 一方、夫は今日は宴会で夕食不要。ライナーを予約代行した。何時に帰ってくるかがわかると、それまでの時間がマイペースで過ごせるので有難い。洗濯物を片づけたり、適当に夕食を摂ったり、である。
 明日1日頑張ればまた土日である。この土日は合唱練習でビッチリなのだけれど。

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2019.8.28 採血後腫瘍内科診察、パージェタ・ハーセプチン9クール目

2019-08-28 23:15:28 | 治療日記

 今週は職場でPC入れ替えが予定されており、月曜日に納品されるということだった。結局、梱包が解かれただけで机上配布されたのは夕方帰る間際になってから。それからセットアップ作業など到底出来なかった。そして昨日、朝から仕事と並行しながら作業したけれど、数冊に渡るマニュアルの不備があったり、あれやこれやと作業の手戻りが続いて、席を立つ迄にプリンター接続まで確認が終わらなかった。それでも一日中新旧2台のPCやら資料と睨めっこで目はショボショボ、肩腰バキバキ。

 そのまま帰宅して食事をしてから通院前泊のホテルに向かうのもしんどかったので、気分転換のため、職場を出てからヨガスタジオでボディバランスヨガのクラスに参加した。珍しく8名全員女性だけで、のびのびと股関節回りを解し、身体が整うのを実感してシャワーでスッキリした。夫とは駅前のレストランで合流して夕食を済ませ、ウエアとお泊り道具の荷物を交換し、前泊するホテルに移動した。

 行きの車内では三浦展さんと天笠邦一さんの「露出する女子、覗き見する女子―SNSとアプリに現れる新階層」(ちくま新書)を読み始めた。帯には「格差はスマホの中にある」という衝撃的な文字。LINEにはお世話になっているけれど、FacebookやTwitter、Instaguramのアカウントは諸般の事情によりつい最近作っただけで、自分から投稿することはない私のようなレベルにはいささかハードルが高いかな、と思いつつ恐る恐る頁を繰った。

 ホテルにチェックインしたのは結構遅くなってから。かなり疲れていたので、身支度だけして湯舟にお湯を貼り、早めに休むことにした。
 汗が退いたらたちまち眠りに落ちた感じ。明け方一度お手洗いに起きたが、すぐに眠れてモーニングコールが鳴る少し前に自然に目覚めた。朝のうちは雨の予報だ。九州北部の大雨警報のニュースで友人が心配になり、LINE すると、凄い降りで職場が閉鎖との返事。被害が大きくなりませんようにと祈る。

 家族LINEにおはよう連絡をして足湯を済ませる。なんとなく浮腫んでいるので軽くマッサージ。お腹は今のところ快調だ。
 新聞を片手にニュースを見ながら、痺れ対策の漢方2種を飲んで、焼きたてのデニッシュとスープ、ジュースの朝食。朝食後はビタノイリン、ロキソニン、タケプロン、ミヤBM錠を飲み、部屋に戻って母にご機嫌伺いの電話。昨日は久しぶりに伯母(母の姉)とその娘(従妹)が実家を訪れてくれたという。たまたま前日に電話をしてくれた従姉(伯父の娘)も、それでは、と合流して、賑やかで楽しい時間を過ごしたそうだ。不肖の娘が実家に寄り付かない分、こうして数少ない親戚が一人暮らしの母を気遣ってくれるのが本当に有難い。後でLINEでお礼を言っておく、と母に話して電話を切った。食後、やはりお腹が緩くなる。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。

 今月2回目の通院だ。外は小雨がポツポツしているが、晴雨兼用日傘で十分だ。湿度が高く蒸し暑い。
 今日も自動受付機が1台点検中になっており、IDカードを通す列が出来ていた。採血受付へ移動したら、待合い椅子はそれほど混んでいなかった。椅子を確保して電光掲示板を見ると、待ち人数は数人で8分待ちと出ていた。態勢を整えているうちにほどなくして自分の番号が出て、採血室に入った。

 今日は初めてお世話になる女性のTさん。マーカー等の測定のため、フルで5本。針刺の痛みがチリチリとあり、採血中ずっと痛みがあった。抜く時はそれほどの痛みでもなかったし止血も問題なかった。抑えながら向かいの腫瘍内科の受付へ。
 待合い椅子はそれなりに混んではいて、定位置は確保出来ず。後方を確保して、受付へすんなり。
 
 本日のお伴は、昨夜の続きから。まえがきには「インスタ映え」と呼ばれる行動と消費に実態を調べたいとして開始した調査が、それ以上に面白い結果が見えたため、それをまとめたもの、とある。所得や働き方、結婚による断絶を、何を手掛かりに読み解けばいいのか、その答えはスマホの中にあった!2,30代の女性5442人への調査から現代女性のSNSとアプリ利用実態の徹底分析により、新しいメディアを駆使して格差社会を生き抜く女性たちの姿が見えてくる、という触書だ。今の世の中、若い人たちも本当に大変そうだけれど、その中でしたたかに生きている様子が伝わってきた。FacebookやTwitterの比較など、利用している人たちを思うと、なるほどと思う結果も散在していており、なかなか楽しめた。

 採血してから丸々1時間が経ち、血圧測定。108-68、脈拍は84。採血された右手で血圧も測るので、なんとなく痛む。
 それからほどなくして「中待合いへどうぞ」に番号が出たが、中廊下に入ってから先生に呼んで頂けるまで小一時間かかった。病院到着からたっぷり2時間以上である。

 まずは土曜日に行われた講演のお礼を言って席に座る。既に問診票は記入済みだ。「暑かったのにわざわざ・・・」と労って頂き、「おかげさまで、大過なく過ごせました。お腹は壊しやすいし、手足の痺れと痛みは相変わらずです。気圧の変化で胸痛がたまに出るくらいです。爪も一進一退です。」とご報告する。

 「そうですか、まあ皮膚はハーセプチンをやっているから仕方ないかな・・・。採血の結果、マーカーは少し上がっていますが、正常範囲に入ると、下がり続けることはないので上がったり下がったりになりますね。甲状腺については橋本病等についても項目を追加しましたが、正常でした。次のCT検査やエコーでも見られますし。」とのこと。

 PCに表示されているマーカーのグラフを見ると、確かにこのところ下降が続いていたので、急に上がっているように見えるが、あまり気にしても仕方がない。「痺れの薬は今のビタノイリンと漢方だけですか。」と確認すると「まあ、サインバルタやリリカもありますが、眠気等の副作用が強く出ると思いますから・・・」とのこと。リリカは飲んだことがないが、サインバルタは止めた時の離脱症状も酷かったので、遠慮したい。今の薬を飲んでいなかったら、という比較が出来ないので、やはり我慢して飲むしかないのだろう。

 「採血室から緊急電話がありました、血糖値が低すぎる!」と。「でも大丈夫そうですね?」と仰る。なるほど47しかないので、低血糖の症状が出てもおかしくない数字だ。それでも特に不調は感じず、今朝は甘いデニッシュも沢山頂いたのだけれど。「まあ、もとから血糖値は低いようですし、大丈夫でしょう。」と言われ、薬の処方となる。

 「ロキソニンはどうですか。」と問われ、「今は朝昼晩3回飲んでいますが・・・」と言うと、「昼を抜いて様子を見るとか、少し止めてもいいかもしれないですね。」とのこと。確かに胃には負担なのかもしれない。タケプロンを飲みつつ、長いこと朝1回を続けていたのだけれど、痛みが出てからでは嫌だし、とこのところコンスタントに飲み続けてしまっている。痛みがなければちょっと様子見をしてみてもよいかもしれない。

 「以前は何でもなかった複数のことを同時並行でやること、の精度がだんだん落ちてきたような気がするのですが、ケモブレインなのでしょうか?加齢なのでしょうか?」と質問してみた。先生が仰るには、「抗がん剤の影響も少しはあるかもしれないけれど、まあそういうお年頃も含めて半々ですかね」とのこと。ケモブレインは抗がん剤を始めて割とすぐに出ることが多く、人が変わったようになる方もいるそうだ。まあ、これもあまり考えても仕方がない。

 次回3週間後に予約が入り、その時に明日の造影CTと甲状腺エコー検査の結果の説明をして頂ける。薬の処方もミヤBM錠も含めて6種類、全て3週間分フルに出して頂いた。
 ご挨拶をして診察室を後にし、化学療法室へ入る。待合い椅子は一杯で、一番入り口に近いパイプ椅子に腰かけた。いつものように夫やお友達にLINEで報告。20分ほどして看護助手さんから窓側の一番奥のお気に入りの席に案内された。外はまだ雨が降っているようだ。

 お手洗いを済ませ、かつらを外してケア帽子に替え、2冊目、角田光代さんの「平凡」(新潮文庫)で読書再開。帯には「もしあのとき○○していたら・・・。おにぎり一個で変わる人生もある 分かれ道をめぐる物語。」と、裏表紙には「人生の分かれ道を行き過ぎてなお、選ばなかった『もし』に心揺れる人々を見つめる6つの物語」とある。文芸ジャーナリストの佐久間文子さんが解説に書かれている通り、「短編集が面白いと思うのは、ひとつ前の『平凡』(5編目)で描かれたものが、『どこかべつのところで』(6編目)にも反響することである。何かを選び取ることから、選び取れなかった自分を引き受けるまで徐々に、テーマは深く重く響く。普通の人のひそやかな声に耳を澄ませ、”もうひとつの人生”をさまざまに変奏させていく短編集は、今この瞬間を生きていることのかけがえのなさを何よりも感じさせる」のである。かけがえのない今ここ!実にそうなのだと強く頷く。
 こうして今日も2冊とも面白く読めて今、ここのかけがえのなさを感じられるいい日だった。

 30分ほどして刺針に見えたのはMさん。今日は看護師さんの数が少ない感じ。てんてこ舞いといった風情だ。でも痛かった。思わず顔をしかめてしまった。
 その後20分ほどしてKwさんから薬が届く。チョコレートの小袋をテーブルに出していたら「珍しいですね、○○さん、チョコレートなんて」と仰るので、「ちょっと低血糖だったみたいで・・・」とお答えする。数字を見てびっくりされた。「今日は随分混んでいますね?」と言うと、「今日は人が少ないの。夏休みがバッティングしていて」とのこと。確かにOkさんをはじめKrさんなどのいつものメンバーの姿がない。
 2剤併用の治療9クール目。点滴棒には前回同様2本の薬液パックと生理食塩水の小さなパック、シリンジ。点滴の順番はパージェタ、ハーセプチン、最後に生理食塩水である。

 最後の生理食塩水になったところで、Kwさんが血圧測定にみえる。今日の採血結果のプリントアウトをお願いした。終了時の血圧は104-63、脈拍は66。抜針はMさんでやはり衝撃があり、またしても痛かった。
 同じ列の2人ほど先の椅子で点滴中ずっと咳き込む方がいた。苦しそう。私も冬の間そんな状況だったので、聞いているだけで辛かった。あの咳は消耗する。

 化学療法室に滞在した時間は4時間近く。お手洗いを済ませ、ご挨拶して部屋を後にした。会計へ移動すると受付はすんなり終わったが、待合い椅子は混雑していた。受付番号を頂いてから薬局へ処方箋を送信するのも並んだ。だんだんこの方式を皆が知るようになったようだ。
 30分ちょっと待ってようやく会計番号が出た。今日も点滴代が35万円相当で、3割負担のお支払いはカードで11万弱。

 病院を出ると、まだ雨が降っている。湿気が凄い。薬局に到着し、「病院内から処方箋を送りました。」と申告すると、今日も10分ほどで呼んで頂けた。やはり送信システムは威力甚大だ。「今日は3週間分ですね?」と問われ、3,000円に満たず現金でお支払い。
 本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半強。

 駅ビルに辿り着く頃には大抵のお店はランチタイム終了。夕方までやっているお店で野菜たっぷりの麺を頂いた。最後の快速に間に合い、席も確保出来た。
 
 今日は、夫は美容院に寄ってくるので、夕飯要らずとのこと。買い物もせず、帰宅したが、定時に仕事から帰るのと変わらない時間だった。最寄り駅も雨が降っていたので、タクシーに乗りたかったが、あいにく車がいなかったので、諦めて歩いた。生協から配達された食品を運び入れ、洗濯物を畳み、洗濯機を廻して洗濯物を干し、最低限の片づけをして・・・で、ぐったり。昼食もとても遅かったので、空腹も感じず、リビングで横になる。

 夫が帰宅してから、一人適当に冷凍食品等で夕食を済ませた。一日がかりの通院、前泊までしているというのに疲れは否めない。これも加齢か、体力低下か。
 明日は午前中仕事をして、そのまままた検査通院だ。昨日セットアップしたPCのアフターケアもあるし、ちょっと憂鬱。今日も出来るだけ早めに休まなくては・・・。
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2019.8.25 暑さにめげず合唱練習

2019-08-25 20:58:06 | 合唱

 昨夜は早めにベッドに入り、6時間連続して眠れた。洗濯を予約した時間まで2時間ほどあったので、しつこく二度寝を決め込んだ。

 今日もいいお天気だ。夫と一緒に洗濯物を干してから朝食の支度。今日は今月2回目の合唱練習の日だ。朝食後は拭き掃除を済ませる。2週間前はこれで汗だくになり、シャワーを浴びざるを得なかったけれど、それに比べれば少し汗ばむ程度。残暑といっても一時の猛暑ほどではないことに気づく。

 荷物が届くかもしれないからと、夫は私が家にいる間にクリーニング店に行き、私とバトンタッチでお留守番することに。そんなわけで駅までの見送りはなかった。
 今日は音源を録音したipodをしっかり持ち、車内で楽譜を繰りつつ音も確認しながら有意義に(はたから見れば変な人だけれど)過ごせた。

 今日も乗換駅ナカのカフェでランチ。クロワッサンサンドイッチと暖かいレモンティーを頂いた。

 順調に練習場所最寄り駅に到着する。陽射しは強いが、2週間前と比べるやはり楽だ。
 会場では呼吸法が始まったところ。昨年も本番の指揮をしてくれた若きプロ指揮者のYさん、今季初めての練習だ。今日はYさんが見えることを全く知らないで来たので、とても嬉しい。出席簿に○をつけて後ろの列で練習に加わる。顔をほぐしたり首をほぐしたりしながらハミングや唇の運動。楽しいウオーミングアップタイムだ。

 前回あまりに出席者が少なくて悲しいほどだったけれど、今日は既にそこそこ集まっている。ソプラノは私を入れて8名。前回お休みされていた2期上の先輩たち3名と同期が戻ってきた。アルトが4名、テナーとベースも4名ずつ。遅れて来られる方たちがいて、最終的に20名を超す人数になった。

 まずは今回1曲だけの邦人曲となった相澤直人さん曲・さくらももこさん詞の「ぜんぶ」から。一度聴かせてくださいということで、歌う。それから少しずつ指示が出てパートごとに練習を続けると、どんどん曲が生き生きと動き出す。毎回思うけれど、指揮者の存在は本当に大きい。40分ほどとても気持ちよく歌いあげることが出来た。

 10分休憩の後は、バッハのモテⅢを40分ほど。今回ピックアップしてお披露目する予定の前半部分、コラール2曲、女声合唱の3曲をご指導頂く。Yさんは留学されていただけあって、ドイツ語の音が本当にリアル。子音を意識しながら母音を長めに、和音を感じながら40分ほど歌う。現役の定期演奏会でこの曲を歌ったメンバーが殆どなので、それなりにまとまっているけれど、一言のアドバイスで音楽が変化していくワクワク感が素敵だ。普段は出にくい声も不思議とふわっと出てしまう。Yさんの練習はここでおしまい。来週もまた来ます、と言って練習場を後にされた。

 若干の水分補給休憩の後、12期上のKさんの指揮にバトンタッチ。これまで練習してきたイタリア曲3曲のうち2曲だけ、当日歌うことになったようだ。前回に引き続きそのうちの1曲を練習した。曲の雰囲気も大分わかってきたとはいえ、いかんせん速い曲なので、イタリア語の歌詞をきちんと収めるのが難しい。これを30分ほど。

 残り時間20分で5期下のSさんの指揮にチェンジ。第九タイムになる。いよいよ来週日曜日から合同練習が始まるが、その前にポイントを押さえておきましょうという感じ。既に大分喉が疲れている中で、高音をキープするのは本当に大変。途中で酸欠になりそうで、口パクにしようかしら、と思う以前に声が続かない。今日も最後はヨレヨレになってタイムアップ。命からがらといった風情である。
 とにかく今日も3時間の練習、なんとか最後まで歌うことが出来て、ほっとした。

 次回は土曜日午前中に私たちだけのホームカミングデーステージ用の練習があり、翌日日曜日の夜、第九の初めての合同練習だ。2日連続で都心まで合唱練習。往復と食事の時間を足せば7時間超の外出になる。ちょっと辛いかな、どちらかだけにしようかしらと思案中である。とはいえ、土曜日はYさんが指導に見えるというし、第九合同練習も最初から欠席するのも憚られる。翌日からまた1週間仕事だから体調との兼ね合いには違いないのだけれど。
 帰りは同期のNさん、1期上のアルトのMさんとお喋りをしながら帰ってきた。

 帰路は今日もライナーを予約済み。時間調整のため百貨店で涼んだが、日曜日の夕方だというのに大分混雑していた。どこのショップもすっかり秋色に変わっている。お気に入りのショップに立ち寄り、ネットで見て気になっていた長く活躍しそうな秋物のワイドパンツをついつい試着して買ってしまった。まあポイントも溜まっていたことだし、と相変わらずの自己正当化である。

 帰りの車内でも今日歌った曲を耳から復習しながら過ごした。帰宅すると夫が夕飯の支度をしてくれていたので、有難くお任せしてお風呂掃除や水回りの掃除を済ませる。
 来週は職場でリースPCの入れ替え作業がある。先週末までに出来る準備は終えたのだけれど、前回は業者さんがフォローしてくれたセットアップも全て個人でやるそうでちょっと憂鬱だ。
 水曜日には3週間ぶりの通院治療だし、翌日午後は検査通院。またしてもたちまち1週間が過ぎていきそうな気配である。
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