終日曇りという予報だったけれど、薄曇りで時折青空が顔を出す過ごしやすい日曜日になった。
いつもより少しだけ寝坊してよい、という時に限って早々とお手洗いで目が覚め、そのままなんとなく眠れない。ようやくお腹の調子が落ち着いていたのだけれど、朝食を摂るあたりから急にお腹が壊れ始める。出かける間際はまた下痢だ。電車に乗るのにいつもヒヤヒヤである。
今日は今月末でクローズとなるSさんのスタジオで、正真正銘最後の太陽礼拝のクラスとその後開催されるキールタンと瞑想付きの懇親会の日だ。予約開始とともに満席になり、出席したくても叶わなかった方が大勢いるようだった。ラッキーにも予約出来た私は、母の手術直後でその体調を睨みながら本当に出席出来るかとドキドキだったけれど、なんとかこうして出席することが出来、ほっとした。
午前中はマントラ付き太陽礼拝のクラス。30分ほど前にスタジオに到着して、フロントのAさんに参加費のお支払いを済ませる。スタジオでは朝一番の瞑想ヨーガクラスが終わったところ。一緒に指導者養成コースで学んだIさんのクラスからは、懐かしい卒業生たちが何人も出てきた。
着替えを済ませ、スタジオにマットが敷かれ準備が整うまで待つ。今日もガネーシャ像を向かいにする後列のドア付近の位置を確保した。マットは26枚でびっしり敷き詰められて壮観だ。久しぶりにお会いしたAさんとは思わずハグしあってしまう。指導者養成コースの卒業生が10人ほどいただろうか。初めての方もお一人いらした模様。初めての参加がスタジオ最後のレッスンというのも凄いご縁である。
今日もSさんは愛息T君を抱っこして笑顔で登場。皆が手を振ると、それに応えるスター性たっぷりのT君だ。可愛い。Sさんは先日もされたように、スタジオクローズに至ったお気持ちをお話しされる。そして、今日は色々な不安や嫌なこと等全てこのスタジオに置いて行って、すっきりして一緒に新しいスタートを切ってくださいね、と話された。T君は、今日はパパに肩車され、涙も見せずにスタジオを後にした。
Sさん直々のマントラ付きの太陽礼拝を行うのは本当に久しぶりだ。呼吸を整え、皆でॐ(オーム)を3回唱える。ポーズはきついものもあるし、連続して動いて大丈夫かな、とちょっと心配だったけれど、とにかく、泣いても笑ってもこのスタジオでクラスが受けられるのはこれが最後。太陽に敬意を表す太陽礼拝は、息を吸いながら太陽のエネルギーが身体に満ち、息を吐く時そのエネルギーが身体中に届けられるイメージを持って、充電させる気持ちで行う。両手で太陽のムドラーを作って・・・とまずは各々の動きから丁寧に説明があり、2分の1セットずつ確認していく。
皆で1セット終わったところで、マントラをつける。節回しがなかなか難しいが、ひたすら無心になって唱える。それでは時間がある限り動き続けます、ということで繰り返していく。
最後はシャヴァーサナ。Sさんの優しい歌声で覚醒し、伸びをしてゆっくり起き上がる。満ち足りた感覚が体中に染み渡っていく。無心になったらあっという間の60分だった。
30分後にはお食事つきの懇親会がスタートする。準備の邪魔にならないようにロッカーでパパッと着替えを済ます。
お馴染みケータリングのアーユルヴェーダのお料理がいい匂いである。まずは皆でハーブティで乾杯。SさんはT君をずっと抱っこ。本当に幸せそうである。スタッフ側となった卒業生がサーブしてくれたのは、ベジタブルカレーやキャロットライス、お豆のスープやきゅうりやビーツの付け合わせ等、ヘルシーで身体を温めてくれる優しいお料理の数々。
昨年のクリスマスパーティ以来初めて再会したNさんと、一緒に隅っこがいいね、と言いながらお食事タイム。Nさんの幸せな報告を伺ってこちらも笑顔になる。ママになった卒業生のちびっこも参加していて、あちこちから可愛らしい声が聞こえる。
今日は最初に食事を摂った後に、キールタンと瞑想の時間を1時間たっぷりとって頂けるとのこと。美味しいスープをちょっぴりおかわりしてご馳走様。
皆で緩く車座になる。まずはスペシャルイベントでリカバリー体操の先生が演武2種類のお披露目してくださる。皆がその緩急自在な動きを息を止めて見入る。
その波を受けて、Sさんがキールタンタイムを引き継がれる。キャンドル付きの瞑想ということで、各自が目の前にガラスのホルダーに入ったキャンドルを置く。叶えたい願い事を決め、最後にそれが「出来ました」と3回唱えて灯を吹き消すという。
まずはॐ(オーム)からスタート。そしてオームシャンティ、ガネーシャ、シヴァ、ラーマボーロ・・・とSさんのリードについて贅沢なキールタンタイムが続き、最後の締めはやはりハレルヤ。自分に幸せがやってきますように、自分の大切な人に幸せでありますように、そして世界中に・・・と3回歌う。本当にこれがこのスタジオで歌う最後のキールタンなのだと思うと感無量。時間よ止まれ、という気持ちが強くなる。
このスタジオに初めて訪れてからもう4年にもなる。間違いなくSさんと出会って、このスタジオに来て、私の人生は変わったと思う。
隣の人と手をつなぎ、皆の輪が繋がる。 ॐ(オーム)を3回唱えて終了。予定時間を少しオーバーしたが、楽しい時間は瞬く間だ。サンカルパ(願い事)を各自が心の中で3回唱えた後は、キャンドルの灯を消して、キャンドルホルダーごとお持ち帰りください、というスタジオからのプレゼントだ。ここで使っていたもので今回のために特に用意したものではないというが、だからこそこのスタジオに集った沢山の人たちの瞑想、願いが沁み込んだものであることに間違いない。大切にハンカチで包んだ。
最後は参加者全員で集合写真。カメラマンはSさんの御夫君。ガネーシャ像や花束、スタジオの看板も一緒に皆でハイ、チーズ。名残惜しい気分のままSさんとNさんと3人で記念写真を撮って頂いて、スタジオを後にした。
Sさんが次なるスタジオでの活動を開始されるまで細く長くしぶとく生きていなくては。
さすがに昨日までの病院通いともあいまってちょっと草臥れ気味。目がしょぼしょぼする。
帰宅後は適当な夕食を摂って洗濯物を畳み、掃除はごくごく手抜きで済ませた。
一方、夫は無事法要を終え、夜は旧友と酒を酌み交わし・・・だった模様。明日午後の便で帰京する。
従姉が都内での用事の帰り、また母のところに寄ってくれたという。母はベッドで立ったり座ったりのリハビリをしたら疲れ果ててしまったらしい。うーん、いきなり無理をしないと良いのだけれど。お喋りをしたそうだったけれど、あまりに息絶え絶えなので早々に切り上げてくれたそうだ。明日夕方また様子を見に行かなくては・・・。
ということで、土日はあっという間に終了。明日からまた新しい1週間が始まる。火曜日からは10月で後期もスタート。またドタバタとした毎日が始まる。
ふと見ると、カウンターの訪問者数が150万人を超えていた。来月末で開設から10年になるが、こんなに長く続けて、こんなに沢山の方たちに訪問して頂けるブログになるとは思わなかった。
改めて感謝いたします。これからも細く長くしぶとく綴っていければと思います。引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。