日曜日。世間では4連休最終日。3泊した息子が帰阪する日である。
日曜日にしては早起きして3人揃って朝食を摂る。今日は3か月半ぶりに朝一番で美容院を予約している。この間、前髪もトップもそれほど伸びていないけれど、この連休明けにかつらを卒業するのが目標だった。
予定通りにJさんが専属でカットから仕上げまで担当してくれる。まずはカットからスタート。久しぶりに人さまにシャンプーして頂き、ちょっと贅沢にヘッドスパもお願いする。フローラルの華やかなオイルの香りに満たされて気分が華やぐ。
マスクをしていると耳の周辺がとても凝るけれど、すっかり解して頂いてスッキリ、頭が軽くなった。マッサージの後、ブロー仕上げ。なんだか髪の毛がかなり少ない(かつらを被っていたのだから当然か)感じで落ち着かない。
次回2か月後に予約をし、お誕生日プレゼントのシャンプーを頂いてサロンを後にした。
いつも帽子を被っているような違和感からは解放されてさっぱりはしたけれど、同時にちょっと心もとないのは毎度のことだ。それでも夏の暑い間、ずっとかつらを被り続けるのは辛かったから、ほっとした。もう強風が吹こうが頭を押さえる必要がない。被り物の試着だってへっちゃらだ。
その後、書店で文庫の新刊を見繕って買い求め、時間調整を。
お昼はホテルの中華レストランを予約した。母と息子と4人揃って食事をするのはお正月以来のことである。息子と私は1回のみだが、母と夫は2回のワクチン接種も6月の初めに終わっている。予約の時間より10分ほど早く到着したところ、満席の札が出ており、何組もの人たちが「1時間は待ちます」とお断りされていた。
そこに夫と息子が現れ、続いて母が到着し、4人揃って一番奥のテーブル席に案内され、お昼のコースをチョイスしてまずはジュースとお茶で乾杯。ダイエット中の息子に、寄ってたかって食べきれない分を廻すのは少しセーブした。お腹一杯で後半は食べきれず。デザートだけは頂いたが、母をバスターミナルまで送っていく頃から急に腹痛に。
バスが到着し、あとは息子が出発するまで見届けるというので、急遽ホテルに戻ってお手洗いへ急ぐ。またお腹が壊れてしまった。冷房が効いているところでちょっと普段より沢山の食事を摂るとすぐにお腹が壊れるのは相変わらずだ。
息子と合流し、新幹線乗換駅で一旦降り、改札口で息子を見送る。夫がこの駅まで見送るのは時々あったが、夫と私と2人揃って見送るなんて初めてではないだろうか。
息子の後ろ姿が見えなくなるのを見届けて、少し涼しい風を感じてリフレッシュしたいと、そのまま海を見にみなとみらい地区まで足を伸ばした。
車内でのお伴は伊予原新さんの「月まで3キロ」(新潮文庫)。
帯には「『気づいたら、泣いていました』(担当編集)新田次郎文学賞受賞!ままならない人生を月や雪が温かく照らし出す傑作6編」とある。初めましての作家さんだが、理系で博士課程修了という珍しい経歴。これは面白いかも、と手に取ったら大アタリだった。表題作を含め半分の3編のみ読み終わった。逢坂剛さんとの対談が末尾に収録されているが、ミステリ大賞がデビュー作とのこと、なるほど・・・と頷いた。
さて、目的駅に到着。前回訪れた時に「次に来たら乗りたいね」と言っていた日本初、世界最新の都市型循環式ロープウエイに乗るのが今回の大きな目的だ。駅を降りるとすぐに乗り場にアクセス出来る。エレベーターでチケット売り場へ。
ロープウエイは当日のみ有効ということだったので、大観覧車と片道セット券をゲットして、殆ど待たずに乗車。8人乗りのキャビンは、コロナ禍のせいか、相席にはしておらず2人で貸し切りだった。冷房も効いており、広々として実に快適。
いいお天気なので、海も空も青く陽射しが眩しい。運河パーク駅まで片道僅か630mの距離だったけれど、その空中散歩は実に楽しかった。運河パーク駅を降りると20分待ちとのことだったので、駅前の乗り場から乗って正解だった。
ホテルに到着するのはちょうどいい時間だったけれど、チェックインの人たちで長蛇の列。何度も泊っているが、30分近く並んだのは初めてだった。草臥れたのでそのままラウンジに移動して、ウエルカムドリンクを頂いて人心地着いてから14階の部屋に移動した。
夜景を見ながら観覧車を乗ることにして、逆算すると早めの夕食の方がいいね、ということで、小一時間部屋でのんびりしてから夕食はカジュアルイタリアンでパパっと済ませる。
暮れなずんでくる窓の外には大観覧車のライトアップがだんだんハッキリしてくる。
見れば、世界初、オリンピックの動くピクトグラムである。開会式を思い出して思わず動画を撮影し、息子にも送った。レストランのスタッフも「初めて見ました」とのこと。灯台下暗しである。
お腹が満ちたところで、大観覧車を目指す。閉園15分前までの入園ということだったのでその15分前に到着したら、観覧車入場受付終了の札がちょうど出たところ。なんとかなりませんか、と粘ったけれどダメだった。残念。
何となくお腹も心配で、その後運河界隈を散策。夫は以前も乗船したナイトクルーズに乗りたそうだったけれど、30分近く待ち時間があるので、そのままぐるりと近辺を一周してホテルに戻った。昼間に乗ったロープウエイのライトアップがとても綺麗だった。
暑い中結構歩いたので、ちょっぴり読書をした後は早々に入浴して就寝。今日読んだ3編では表題作「月まで3キロ」が良かったかな。
月曜日。夏休み初日。
いつもどおりの時間にアラームが鳴ったけれど、消して寝直し、朝の連続テレビ小説をベッドの中で視る贅沢よ。外は遊園地と海が臨める大好きな風景だ。浴槽足湯を済ませ、のんびりと支度をする。
今日はホテルのブッフェ朝食を止めて、ベーカリーカフェで軽い朝食を摂ることに。焼きたてのパンはやはり美味しい。
食後は部屋に戻って食休み。夫はオリンピックを観、私は読書を再開。チェックアウトの時間となり、清算方々ラウンジでの桃のアフタヌーンティを予約した。
昨日、ウエルカムドリンクを頂く時に予約しようとすると、「あいにく既に予約席は満席で、明日チェックアウトの時間がオープンの時間なので、当日席が予約出来れば・・・」と言われていた。
「あまり良いお席ではありませんが・・・」とのことだったけれど、無事席が確保出来た。なんといっても桃ラブの夫は目がハートになっている。
荷物を預けて世界最大時計型大観覧車に乗りに。入り口で検温を終えてエレベーターで乗り場へ移動。さすがに月曜日の昼下がり、空いており待ち時間はなし。こちらも8人乗りだけれど、相席はなし。1周およそ15分の大観覧車は、息子が小さかった頃から何度も乗っているけれど、みなとみらい地区の景色が360度見渡せてとても楽しい。
大観覧車から見える、何やらイベントが行われていると思しき場所まで散歩してみようということで、暑い中、港方面へお散歩。赤レンガ倉庫ではあれこれイベントで混雑していたけれど、アフタヌーンティの予約まで1時間ちょっとということで、ゆっくり入場している時間はなく、スタスタと歩く。
青い海に青い空、大きな船を見ると、なんとなく心が軽くなる。海風は強いけれど、もうかつらを押さえる必要がないので、日傘だけ注意していればよいのがとても楽だ。かつらを被っていないとこんなに頭が涼しかったのだ、と今更のように気づく。嗚呼、願わくばこのまま長く素頭で過ごしたい。
赤レンガ倉庫内で涼みがてら、お菓子や紅茶等のお土産をゲットしてホテルに戻ったのは実にパンクチュアルに予約時間ぴったりだった。
確かに窓際ではなかったけれど、優に3人は座れる長いソファと椅子が2つの広い席に案内される。3段重ねの桃尽くしのアフタヌーンティが運ばれ、飲み物は21種類から好きなものをチョイス。
暑かったのでミントティからスタートして、マスカットティ、ラウンジの名前がつけられたブレンドティ、レモングラスティに最後はカフェラテ迄頂いてお腹ぱんぱん。よりによってゴムのスカートでなくウエストがきちんとしたスカートを履いていたので、1番上のスイーツのお皿は完食出来ずじまい。
1時間半以上食べ続け飲み続けの優雅なアフタヌーンティタイムを終えて、お腹ごなしに駅まで歩き、始発の電車にしっかり座って帰路についた。帰路、残り3編の中では「エイリアンの食堂」が良かった。伊予原さんの作品、また別のものも読んでみたい。
帰宅後、夫はいつもの薬を頂きに近所のクリニックへ。私は洗濯機を廻し、食洗器を廻し、かつらをシャンプーし、今月2回目のお花を活けた。ピンクと赤のグラジオラスが2本ずつ、ピンクのスプレーカーネーションとデンファレが1本ずつ、初めて見るイネのようなスモークグラスが2本とアレカヤシが1本。花言葉は「用心深い」、「集団美」、「わがままな美人」、「率直」、「元気」だそう。
暑いので、マメに水切りをしても水を変えてもなかなかお花は持たない季節だけれど、生花があるとやはり良いものである。
日曜日にしては早起きして3人揃って朝食を摂る。今日は3か月半ぶりに朝一番で美容院を予約している。この間、前髪もトップもそれほど伸びていないけれど、この連休明けにかつらを卒業するのが目標だった。
予定通りにJさんが専属でカットから仕上げまで担当してくれる。まずはカットからスタート。久しぶりに人さまにシャンプーして頂き、ちょっと贅沢にヘッドスパもお願いする。フローラルの華やかなオイルの香りに満たされて気分が華やぐ。
マスクをしていると耳の周辺がとても凝るけれど、すっかり解して頂いてスッキリ、頭が軽くなった。マッサージの後、ブロー仕上げ。なんだか髪の毛がかなり少ない(かつらを被っていたのだから当然か)感じで落ち着かない。
次回2か月後に予約をし、お誕生日プレゼントのシャンプーを頂いてサロンを後にした。
いつも帽子を被っているような違和感からは解放されてさっぱりはしたけれど、同時にちょっと心もとないのは毎度のことだ。それでも夏の暑い間、ずっとかつらを被り続けるのは辛かったから、ほっとした。もう強風が吹こうが頭を押さえる必要がない。被り物の試着だってへっちゃらだ。
その後、書店で文庫の新刊を見繕って買い求め、時間調整を。
お昼はホテルの中華レストランを予約した。母と息子と4人揃って食事をするのはお正月以来のことである。息子と私は1回のみだが、母と夫は2回のワクチン接種も6月の初めに終わっている。予約の時間より10分ほど早く到着したところ、満席の札が出ており、何組もの人たちが「1時間は待ちます」とお断りされていた。
そこに夫と息子が現れ、続いて母が到着し、4人揃って一番奥のテーブル席に案内され、お昼のコースをチョイスしてまずはジュースとお茶で乾杯。ダイエット中の息子に、寄ってたかって食べきれない分を廻すのは少しセーブした。お腹一杯で後半は食べきれず。デザートだけは頂いたが、母をバスターミナルまで送っていく頃から急に腹痛に。
バスが到着し、あとは息子が出発するまで見届けるというので、急遽ホテルに戻ってお手洗いへ急ぐ。またお腹が壊れてしまった。冷房が効いているところでちょっと普段より沢山の食事を摂るとすぐにお腹が壊れるのは相変わらずだ。
息子と合流し、新幹線乗換駅で一旦降り、改札口で息子を見送る。夫がこの駅まで見送るのは時々あったが、夫と私と2人揃って見送るなんて初めてではないだろうか。
息子の後ろ姿が見えなくなるのを見届けて、少し涼しい風を感じてリフレッシュしたいと、そのまま海を見にみなとみらい地区まで足を伸ばした。
車内でのお伴は伊予原新さんの「月まで3キロ」(新潮文庫)。
帯には「『気づいたら、泣いていました』(担当編集)新田次郎文学賞受賞!ままならない人生を月や雪が温かく照らし出す傑作6編」とある。初めましての作家さんだが、理系で博士課程修了という珍しい経歴。これは面白いかも、と手に取ったら大アタリだった。表題作を含め半分の3編のみ読み終わった。逢坂剛さんとの対談が末尾に収録されているが、ミステリ大賞がデビュー作とのこと、なるほど・・・と頷いた。
さて、目的駅に到着。前回訪れた時に「次に来たら乗りたいね」と言っていた日本初、世界最新の都市型循環式ロープウエイに乗るのが今回の大きな目的だ。駅を降りるとすぐに乗り場にアクセス出来る。エレベーターでチケット売り場へ。
ロープウエイは当日のみ有効ということだったので、大観覧車と片道セット券をゲットして、殆ど待たずに乗車。8人乗りのキャビンは、コロナ禍のせいか、相席にはしておらず2人で貸し切りだった。冷房も効いており、広々として実に快適。
いいお天気なので、海も空も青く陽射しが眩しい。運河パーク駅まで片道僅か630mの距離だったけれど、その空中散歩は実に楽しかった。運河パーク駅を降りると20分待ちとのことだったので、駅前の乗り場から乗って正解だった。
ホテルに到着するのはちょうどいい時間だったけれど、チェックインの人たちで長蛇の列。何度も泊っているが、30分近く並んだのは初めてだった。草臥れたのでそのままラウンジに移動して、ウエルカムドリンクを頂いて人心地着いてから14階の部屋に移動した。
夜景を見ながら観覧車を乗ることにして、逆算すると早めの夕食の方がいいね、ということで、小一時間部屋でのんびりしてから夕食はカジュアルイタリアンでパパっと済ませる。
暮れなずんでくる窓の外には大観覧車のライトアップがだんだんハッキリしてくる。
見れば、世界初、オリンピックの動くピクトグラムである。開会式を思い出して思わず動画を撮影し、息子にも送った。レストランのスタッフも「初めて見ました」とのこと。灯台下暗しである。
お腹が満ちたところで、大観覧車を目指す。閉園15分前までの入園ということだったのでその15分前に到着したら、観覧車入場受付終了の札がちょうど出たところ。なんとかなりませんか、と粘ったけれどダメだった。残念。
何となくお腹も心配で、その後運河界隈を散策。夫は以前も乗船したナイトクルーズに乗りたそうだったけれど、30分近く待ち時間があるので、そのままぐるりと近辺を一周してホテルに戻った。昼間に乗ったロープウエイのライトアップがとても綺麗だった。
暑い中結構歩いたので、ちょっぴり読書をした後は早々に入浴して就寝。今日読んだ3編では表題作「月まで3キロ」が良かったかな。
月曜日。夏休み初日。
いつもどおりの時間にアラームが鳴ったけれど、消して寝直し、朝の連続テレビ小説をベッドの中で視る贅沢よ。外は遊園地と海が臨める大好きな風景だ。浴槽足湯を済ませ、のんびりと支度をする。
今日はホテルのブッフェ朝食を止めて、ベーカリーカフェで軽い朝食を摂ることに。焼きたてのパンはやはり美味しい。
食後は部屋に戻って食休み。夫はオリンピックを観、私は読書を再開。チェックアウトの時間となり、清算方々ラウンジでの桃のアフタヌーンティを予約した。
昨日、ウエルカムドリンクを頂く時に予約しようとすると、「あいにく既に予約席は満席で、明日チェックアウトの時間がオープンの時間なので、当日席が予約出来れば・・・」と言われていた。
「あまり良いお席ではありませんが・・・」とのことだったけれど、無事席が確保出来た。なんといっても桃ラブの夫は目がハートになっている。
荷物を預けて世界最大時計型大観覧車に乗りに。入り口で検温を終えてエレベーターで乗り場へ移動。さすがに月曜日の昼下がり、空いており待ち時間はなし。こちらも8人乗りだけれど、相席はなし。1周およそ15分の大観覧車は、息子が小さかった頃から何度も乗っているけれど、みなとみらい地区の景色が360度見渡せてとても楽しい。
大観覧車から見える、何やらイベントが行われていると思しき場所まで散歩してみようということで、暑い中、港方面へお散歩。赤レンガ倉庫ではあれこれイベントで混雑していたけれど、アフタヌーンティの予約まで1時間ちょっとということで、ゆっくり入場している時間はなく、スタスタと歩く。
青い海に青い空、大きな船を見ると、なんとなく心が軽くなる。海風は強いけれど、もうかつらを押さえる必要がないので、日傘だけ注意していればよいのがとても楽だ。かつらを被っていないとこんなに頭が涼しかったのだ、と今更のように気づく。嗚呼、願わくばこのまま長く素頭で過ごしたい。
赤レンガ倉庫内で涼みがてら、お菓子や紅茶等のお土産をゲットしてホテルに戻ったのは実にパンクチュアルに予約時間ぴったりだった。
確かに窓際ではなかったけれど、優に3人は座れる長いソファと椅子が2つの広い席に案内される。3段重ねの桃尽くしのアフタヌーンティが運ばれ、飲み物は21種類から好きなものをチョイス。
暑かったのでミントティからスタートして、マスカットティ、ラウンジの名前がつけられたブレンドティ、レモングラスティに最後はカフェラテ迄頂いてお腹ぱんぱん。よりによってゴムのスカートでなくウエストがきちんとしたスカートを履いていたので、1番上のスイーツのお皿は完食出来ずじまい。
1時間半以上食べ続け飲み続けの優雅なアフタヌーンティタイムを終えて、お腹ごなしに駅まで歩き、始発の電車にしっかり座って帰路についた。帰路、残り3編の中では「エイリアンの食堂」が良かった。伊予原さんの作品、また別のものも読んでみたい。
帰宅後、夫はいつもの薬を頂きに近所のクリニックへ。私は洗濯機を廻し、食洗器を廻し、かつらをシャンプーし、今月2回目のお花を活けた。ピンクと赤のグラジオラスが2本ずつ、ピンクのスプレーカーネーションとデンファレが1本ずつ、初めて見るイネのようなスモークグラスが2本とアレカヤシが1本。花言葉は「用心深い」、「集団美」、「わがままな美人」、「率直」、「元気」だそう。
暑いので、マメに水切りをしても水を変えてもなかなかお花は持たない季節だけれど、生花があるとやはり良いものである。