昨夜はもし元気だったら、母の病院帰りに3週間ぶりにSさんの瞑想ヨーガのクラスに行こうと思っていたけれど、とんでもなかった。夫からはいつも自分の体力のなんたるかを分かっていない馬鹿なやつだと呆れられている。さもありなん。
早めにベッドに入ったが寝苦しく、部屋の空調の温度設定が上手くいかず、疲れているのに夜中2回も目が覚めてしまった。
今朝、夫にモーニングLINEしてから、熱めの浴槽足湯を済ませる。昨日ほど日差し燦燦のお天気ではないが、湿度が高くバテそうな暑さだ。治療後の悪心に備えて食べ過ぎないよう朝食を済ませ、チェックアウトして病院へ向かった。
IDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見ると15人近く待っており、8分待ちとあった。荷物を整理しながら一息ついていると、10分ほどで採血室へ入れた。
今日はマーカーを含みフルチェックなので4本。初めてお目にかかるSさんという女性だ。
ここのところ毎回のように採血しているせいか、右腕の変色した太い血管を見て、「皆がここを使うのね、大事にしないとね。」と言われる。使える血管を潰してしまって苦労されている患者さんが沢山いるようだ。抜く時「痺れていませんか。」と訊かれたが、痺れはないけれど頻繁に刺すことで血管が硬くなっているのか、痛かった。
止血しながら腫瘍内科受付に移動。まだ早いので、待合椅子はいつもの定位置を確保。電子書籍で読書を開始。kindle版で1000頁近く(単行本では420頁弱)あったのに面白くて、手が止まらず、一気に読み終えてしまった。明日以降に、と言うとまた書かずじまいになりそうなので、一言だけ。
昨年の8月発刊の単行本で、まだ文庫化されていない。Kさんの電子本棚のおかげでとてもラッキーな出会いだった。塩田武士さんの「罪の声」(講談社)だ。私にとっては初めての作家さんで、31年前のグリコ・森永事件をフィクションにしたミステリーだが、どこまでが事実でどこからが創作なのか分からない話に引き込まれた。
最近、息子のおかげか、関西地方の土地勘がある程度ついたせいもあって、舞台をリアルに思い浮かべることが出来たのも引き込まれた原因かも。読み終わってちょっと脱力してしまった。うーん、紙の文庫だけ、と自分の世界を狭めないで、ポチっとすれば1分後に読めます、の電子書籍を購入するのもありかもしれない。
小1時間ほど経って、本を置く時間がもったいないと思いながらも、そろそろ掲示板に番号が出るのではないかと血圧測定へ。92-68、脈拍は81。上と下の差があまりない。20分ほどして中待合に入れ、さらに20分ほどして先生がお顔を出された。
「さて、2週間、大丈夫でしたか?」と問われ、「期せずして2週間休薬でしたので、体調良く過ごせました。痛みも1度ロキソニンも朝昼と飲んだだけですみました。」とお答えする。「ただ、ジェムザールを始めて以来、口の中があまり調子がよくないのです。」と言うと、「口内炎ですか」と。
「それもありますが、4年前の夏、上顎の口蓋隆起部分の腐骨が自然脱落したのを口腔外科で診て頂きましたが、今回も残った反対側の口蓋隆起部分に口内炎が出来、腫れて真ん中が白くなっており、もしや同じ状況では、と心配です。今は腫れが大分収まってきて、明らかに骨が露出しているという状況ではないようですが、次回からランマークも4週に1度になりますし、来月地元のクリニックで3か月に1度の検診もありますが、出来れば次回のランマーク注射前に口腔外科で診て頂きたいのですが」とお話する。
先生は電子カルテを確認され、診てもらうのは悪くないので、次回2週間後に先に口腔外科に紹介診察を入れ、その後こちらにしましょう」と言ってくださる。良かった。羹に懲りて、の老婆心で結果オーライならノープロブレムだ。安心してランマークを続けることが出来る。もし顎骨壊死ということでも、いずれにせよ処置は地元クリニックでは叶わないのだから、早めに繋いでおいて頂いたほうがこれからスムーズに治療が出来るだろう。
採血の結果、白血球は4,000、好中球が1,600。予定通り治療が出来ますね、とのこと。他の数値では相変わらず血糖値は低い(66)が、低血糖の症状が出ていないようなので大丈夫でしょうとのこと。次回は久しぶりにレントゲンも撮って、採血では白血球のみ測りましょうとなった。
気になるマーカー値は「(こういう動きになるのは)よくわからないのですが」とPCを見ると、若干下がっていた。今年になってジェムザール開始後、少しずつ下がってきていたが、先月グイっと上がっている。長い目でならせば下降傾向だが、ちょっと不思議な形のグラフになっている。とはいえ2か月連続で上がっているわけではないからよしとしよう。細かい数値にあまり神経質になることはなさそうだ。
ジェムザールは、予定通り今回から5割減量で隔週に。ハーセプチンは3倍量の1割増し。内服薬は4週間に1度にしてくださった。薬局が混むので毎回立ち寄って薬を受け取るよりずっと有難い。吐き気止めは、今回もナウゼリンとノバミンの両方を倍の10日分処方して頂き、痺れ止めに4週間分の漢方2種と、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブル、ロキソニンの処方。診察室での検温は6度8分。ご挨拶をして診察室を後にした。
化学療法室へ移動。待ち時間にいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。Sさんから、お母様の手術が無事終わって良かったですね、と連絡がある。ご自身も大変なのに気にかけていただき、有難い。今日はすんなり5分ほどでMさんから声がかかって、久しぶりに外側のリクライニング椅子に案内された。その後、20分ほどで待ってMさんが針刺しに見える。ちょっと緊張したが、ちょっと痛い程度で済み、「大丈夫でしたよ」と言った。
薬が届くのに30分ほど待つ。ふと見ると、今までロングヘアだったKrさんがバッサリショートヘアになっている。訊けば小児のウィッグ用に30㎝以上伸ばす必要があり、ようやく伸びたので寄付されたそうだ。「せっかくここ(化学療法室)にいるので、そのくらいはしたいと思っていて」と仰っていた。立派なことである。
今日から1割増量のハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の4本だ。Kwさんが点滴を始めてくださり、ハーセプチンから開始。Okさんが様子を見に来られたので、「4か月かけて半分量の隔週になりましたよ」と苦笑いすると、「よく戦ったよね。〇〇さんの生活を見ていると、減らしても確実に続けられた方がいいから、ようやく落ち着くところに落ち着いたという感じだね」と仰る。
まあ戦ったといっても減らして減らして半分の量で隔週だから、なんとも情けないことだが。マイペースで、細く長くしぶとく、である。
ハーセプチンに1時間15分、吐き気止めは20分。この頃からロールカーテン1枚隔てた後ろ側の席からの、メガトン級の鼾の音に悩まされる。読書しながらかなり気になる。耳栓を持って来れば良かった、トホホな状況だ。それにしてもお疲れなのか、羨ましいほどの爆睡だ。看護師さんたちも苦笑い。ジェムザールの30分強と最後の生理食塩水の15分ほどの間、なんとか耐えて読書を続けた。
始まって2時間半弱で終了。抜針はKwさん。それほど衝撃がなく、ラッキー。血圧は117-80、脈拍は63。私にしてはちょっと高めか。
看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。
計算時間を見計らって自動支払機へ移動。IDカードを通し採血と点滴、3割負担で5万円弱をカードで支払う。
外に出ると少し雲が出ているが、蒸し暑い。薬局に入ると、待合椅子はいつもながら混んでいる。今日は順番を追い越されることなく30分ほどの待ち時間で済んだ。さすがに4週間分の薬なので、袋がより一層大きくなった。2,500円弱を現金払い。
病院と薬局の滞在時間は6時間半近く。気持ち悪さがまだそれほど酷く出ていないので、駅ビルのレストラン街に。ワンパターンだけれど酸っぱくて喉越しよくつるんと入る冷麺にした。電車で席も確保し、ひたすら読書を継続。ようやく飲み終わって乗換駅に。お弁当を調達し大荷物だったので最寄り駅からはタクシーで帰宅。
帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。夫が帰ってきた時も寝込んでいた。食欲はすっかりなくなっている。巻物のお寿司を半分だけ食べて後は夫に助けてもらう。怠くて眠い。何もする気が起きない。
明日は幸いにも都心横断会議にはあたっていない。
入院中の母は気になるが、今日明日は行けないからと了解してもらっている。夫が明日仕事帰りに様子を見に行ってくれるとのこと。かたじけなくも有難いことだ。お風呂に入って少しでも早く休みたい。
早めにベッドに入ったが寝苦しく、部屋の空調の温度設定が上手くいかず、疲れているのに夜中2回も目が覚めてしまった。
今朝、夫にモーニングLINEしてから、熱めの浴槽足湯を済ませる。昨日ほど日差し燦燦のお天気ではないが、湿度が高くバテそうな暑さだ。治療後の悪心に備えて食べ過ぎないよう朝食を済ませ、チェックアウトして病院へ向かった。
IDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見ると15人近く待っており、8分待ちとあった。荷物を整理しながら一息ついていると、10分ほどで採血室へ入れた。
今日はマーカーを含みフルチェックなので4本。初めてお目にかかるSさんという女性だ。
ここのところ毎回のように採血しているせいか、右腕の変色した太い血管を見て、「皆がここを使うのね、大事にしないとね。」と言われる。使える血管を潰してしまって苦労されている患者さんが沢山いるようだ。抜く時「痺れていませんか。」と訊かれたが、痺れはないけれど頻繁に刺すことで血管が硬くなっているのか、痛かった。
止血しながら腫瘍内科受付に移動。まだ早いので、待合椅子はいつもの定位置を確保。電子書籍で読書を開始。kindle版で1000頁近く(単行本では420頁弱)あったのに面白くて、手が止まらず、一気に読み終えてしまった。明日以降に、と言うとまた書かずじまいになりそうなので、一言だけ。
昨年の8月発刊の単行本で、まだ文庫化されていない。Kさんの電子本棚のおかげでとてもラッキーな出会いだった。塩田武士さんの「罪の声」(講談社)だ。私にとっては初めての作家さんで、31年前のグリコ・森永事件をフィクションにしたミステリーだが、どこまでが事実でどこからが創作なのか分からない話に引き込まれた。
最近、息子のおかげか、関西地方の土地勘がある程度ついたせいもあって、舞台をリアルに思い浮かべることが出来たのも引き込まれた原因かも。読み終わってちょっと脱力してしまった。うーん、紙の文庫だけ、と自分の世界を狭めないで、ポチっとすれば1分後に読めます、の電子書籍を購入するのもありかもしれない。
小1時間ほど経って、本を置く時間がもったいないと思いながらも、そろそろ掲示板に番号が出るのではないかと血圧測定へ。92-68、脈拍は81。上と下の差があまりない。20分ほどして中待合に入れ、さらに20分ほどして先生がお顔を出された。
「さて、2週間、大丈夫でしたか?」と問われ、「期せずして2週間休薬でしたので、体調良く過ごせました。痛みも1度ロキソニンも朝昼と飲んだだけですみました。」とお答えする。「ただ、ジェムザールを始めて以来、口の中があまり調子がよくないのです。」と言うと、「口内炎ですか」と。
「それもありますが、4年前の夏、上顎の口蓋隆起部分の腐骨が自然脱落したのを口腔外科で診て頂きましたが、今回も残った反対側の口蓋隆起部分に口内炎が出来、腫れて真ん中が白くなっており、もしや同じ状況では、と心配です。今は腫れが大分収まってきて、明らかに骨が露出しているという状況ではないようですが、次回からランマークも4週に1度になりますし、来月地元のクリニックで3か月に1度の検診もありますが、出来れば次回のランマーク注射前に口腔外科で診て頂きたいのですが」とお話する。
先生は電子カルテを確認され、診てもらうのは悪くないので、次回2週間後に先に口腔外科に紹介診察を入れ、その後こちらにしましょう」と言ってくださる。良かった。羹に懲りて、の老婆心で結果オーライならノープロブレムだ。安心してランマークを続けることが出来る。もし顎骨壊死ということでも、いずれにせよ処置は地元クリニックでは叶わないのだから、早めに繋いでおいて頂いたほうがこれからスムーズに治療が出来るだろう。
採血の結果、白血球は4,000、好中球が1,600。予定通り治療が出来ますね、とのこと。他の数値では相変わらず血糖値は低い(66)が、低血糖の症状が出ていないようなので大丈夫でしょうとのこと。次回は久しぶりにレントゲンも撮って、採血では白血球のみ測りましょうとなった。
気になるマーカー値は「(こういう動きになるのは)よくわからないのですが」とPCを見ると、若干下がっていた。今年になってジェムザール開始後、少しずつ下がってきていたが、先月グイっと上がっている。長い目でならせば下降傾向だが、ちょっと不思議な形のグラフになっている。とはいえ2か月連続で上がっているわけではないからよしとしよう。細かい数値にあまり神経質になることはなさそうだ。
ジェムザールは、予定通り今回から5割減量で隔週に。ハーセプチンは3倍量の1割増し。内服薬は4週間に1度にしてくださった。薬局が混むので毎回立ち寄って薬を受け取るよりずっと有難い。吐き気止めは、今回もナウゼリンとノバミンの両方を倍の10日分処方して頂き、痺れ止めに4週間分の漢方2種と、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブル、ロキソニンの処方。診察室での検温は6度8分。ご挨拶をして診察室を後にした。
化学療法室へ移動。待ち時間にいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。Sさんから、お母様の手術が無事終わって良かったですね、と連絡がある。ご自身も大変なのに気にかけていただき、有難い。今日はすんなり5分ほどでMさんから声がかかって、久しぶりに外側のリクライニング椅子に案内された。その後、20分ほどで待ってMさんが針刺しに見える。ちょっと緊張したが、ちょっと痛い程度で済み、「大丈夫でしたよ」と言った。
薬が届くのに30分ほど待つ。ふと見ると、今までロングヘアだったKrさんがバッサリショートヘアになっている。訊けば小児のウィッグ用に30㎝以上伸ばす必要があり、ようやく伸びたので寄付されたそうだ。「せっかくここ(化学療法室)にいるので、そのくらいはしたいと思っていて」と仰っていた。立派なことである。
今日から1割増量のハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の4本だ。Kwさんが点滴を始めてくださり、ハーセプチンから開始。Okさんが様子を見に来られたので、「4か月かけて半分量の隔週になりましたよ」と苦笑いすると、「よく戦ったよね。〇〇さんの生活を見ていると、減らしても確実に続けられた方がいいから、ようやく落ち着くところに落ち着いたという感じだね」と仰る。
まあ戦ったといっても減らして減らして半分の量で隔週だから、なんとも情けないことだが。マイペースで、細く長くしぶとく、である。
ハーセプチンに1時間15分、吐き気止めは20分。この頃からロールカーテン1枚隔てた後ろ側の席からの、メガトン級の鼾の音に悩まされる。読書しながらかなり気になる。耳栓を持って来れば良かった、トホホな状況だ。それにしてもお疲れなのか、羨ましいほどの爆睡だ。看護師さんたちも苦笑い。ジェムザールの30分強と最後の生理食塩水の15分ほどの間、なんとか耐えて読書を続けた。
始まって2時間半弱で終了。抜針はKwさん。それほど衝撃がなく、ラッキー。血圧は117-80、脈拍は63。私にしてはちょっと高めか。
看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。
計算時間を見計らって自動支払機へ移動。IDカードを通し採血と点滴、3割負担で5万円弱をカードで支払う。
外に出ると少し雲が出ているが、蒸し暑い。薬局に入ると、待合椅子はいつもながら混んでいる。今日は順番を追い越されることなく30分ほどの待ち時間で済んだ。さすがに4週間分の薬なので、袋がより一層大きくなった。2,500円弱を現金払い。
病院と薬局の滞在時間は6時間半近く。気持ち悪さがまだそれほど酷く出ていないので、駅ビルのレストラン街に。ワンパターンだけれど酸っぱくて喉越しよくつるんと入る冷麺にした。電車で席も確保し、ひたすら読書を継続。ようやく飲み終わって乗換駅に。お弁当を調達し大荷物だったので最寄り駅からはタクシーで帰宅。
帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。夫が帰ってきた時も寝込んでいた。食欲はすっかりなくなっている。巻物のお寿司を半分だけ食べて後は夫に助けてもらう。怠くて眠い。何もする気が起きない。
明日は幸いにも都心横断会議にはあたっていない。
入院中の母は気になるが、今日明日は行けないからと了解してもらっている。夫が明日仕事帰りに様子を見に行ってくれるとのこと。かたじけなくも有難いことだ。お風呂に入って少しでも早く休みたい。