先月半ば、均整術の集いグループラインでK先生からのお誘いがあった。「9月末でSさんのスタジオがクローズしたことで、今後、均整術師養成コースをこの場所で開催する確率が低い。今期の応用コース補講日に在校生・卒業生ともにSさんスタジオでの最後の均整術を楽しみませんか、ささやかな打ち上げもあります。」とのこと。
暮れの土曜日ではあるが、特に予定を入れていなかったし、体調さえ問題なければ出来れば参加させて頂きたいとお返事をした。もうSさんのスタジオに通うこともないかと思うと、ちょっとセンチメンタルな気分も後押しして。
それが今日である。ほぼいつも通りに起床し、朝食の支度を整えて夫を起こす。朝の連続テレビ小説を視、身支度をして出かけた。お腹は相変わらず緩いがなんとか落ち着いてくれたようでほっとする。
思えば、昨夏、卒業生として参加させて頂いた均整術師養成講座第8期生の前期基礎コース最終日以来、均整術とはすっかりご無沙汰で、1年5か月ぶりである。今年3月、息子の引っ越しの時、ハッスルしすぎた夫が腰痛でへばった時、ちょっと施術した程度の体たらく、ダメダメ卒業生である。今日はこっそり邪魔にならない程度に静かにしていよう・・・とスタジオに向かう。
開始5分前に到着。受付でK先生とご挨拶し、打ち上げ用のお菓子をお渡しする。ロッカールームに入ってびっくり。瞑想ヨーガ講師養成コース等でご一緒したMさんが今期応用コースに参加されているそうで、ばったり。
スタジオに入るとマットが思いのほかのびのびと敷かれている。今期の生徒さん6名に卒業生が私を含めて2人という贅沢な人数でスタートした。
このスタジオは既に10月から別のヨガスクールとしてスタートしているので、ヨガマットもブロックもラグも全てこれまでのSさん時代の備品とは変わっている。伺う度に毎回ご挨拶したガネーシャ像もないし、掛け時計も違うもの。場所は確かにSさんスタジオだけれど、もうSさんのスタジオではないのだな、とスタジオの纏う雰囲気が変わったことを改めて思う。
K先生から「その後(均整術を)やっていますか?」と一人一人に声がかかる。私は「なかなか(施術の練習をする)機会がなく夫や自分にする程度です・・・」と俯き加減でお答えする。
まずは15分×3で45分から、その後20分×3で60分の施術が出来るようになりましょう、ということで、これまでの手技のおさらいからスタ-ト。私は第1期生の大先輩・Kさんとペアを組ませて頂いた。あおり法で筋膜リリースし、指圧で圧迫し、こう打法で施術をすることで血行が良くなり血流がアップしていく。椅子に座って20分ずつ施術しあった後は、背骨に指圧しつつ親指の刺激を上にあげる感じの手技を、被験者として先生にやって頂く。
ビフォー・アフターでアップドッグのポーズをしてみると、身体のつまりが取れているのが実感できる。胸骨や鎖骨でもこの方法が使え、こちらは自分でも出来るという。これもまたペアで施術。その後は足の施術でうつぶせ、仰向け・・・・と全身がゆるゆるに緩んでいく。途中から去年の卒業生のIさんたちが加わる。
施術をしながら、なるほど、こうだったな、と色々思い出す。足で行う施術では、副作用の末梢神経障害による痺れのためにイマイチ感覚が繊細になり切れないため、恐々と足を動かす。強すぎて痛めては大変だし、弱すぎては物足りないだろうし、そのあたりの塩梅がうまく調整出来ず、忸怩たる思いが残る。そして練習しないと駄目だな、という当たり前なことが良くわかる。
施術して頂く側になると適度な圧がかかり気持ちよくウトウト。けれどこと凝りのある部分に触れられると、うう、と声が漏れる。あちこちからそんな声が聞こえてくる。
いつの間にか身体の表も裏も手も足もすっかり緩んでほぐれたところで、午前中の部が終了。1時間のランチタイム休憩になる。
途中からいらしたIさんと、「このスタジオに来たら、やはりまずはここでしょう!」とタイ料理レストランを目指す。相変わらず満員御礼で少し待ったけれどちゃんと入れてラッキーだった。お気に入りのトムヤンパッタイに舌鼓。単品でもボリュームたっぷりのところ、ランチタイムは生春巻きとスープもついて大満足。ほぼ完食。
スタジオに戻ると、SさんがT君を連れて遊びにいらしていた。均整術養成コースはこのスタジオで初めて開いたコースでもあり、その最後の日ということで見届けにいらしたとのこと。T君は9月に会った時にもましてあんよがしっかりして、ご機嫌でママのお膝に乗ってランチタイム中。抱っこはさせてくれなかったけれど、笑顔で写真を撮らせてくれた。ここでSさんとK先生を囲んで参加者の記念撮影を済ませ、Sさんはスタジオを後にされた。
後半開始。午前中ペアを組んだKさんは午前でお帰りになり、ハタフローヨーガインテンシブコースでご一緒し、秋からインストラクターを本務に切り替えたという均整術師養成コースでは先輩・2期の卒業生Fさんが午後から参加され、ペアを組む。被験者は仰向けになって上半身を足で施術してもらう。手の下に置いたラグも、新しいスタジオになってからの備品だ。交代で施術しあいつつ、新しい手法も教えて頂き、充実した時間が流れる。
後半はペアをチェンジして、なるべく男性・女性のミックスペアになる。私は今期9期生の女性と当たった。最終課題は30分の施術を相手のリクエストに応えて行うというお題だ。右腕と肩、左の腰というリクエストを頂き、とにかく手と足を動かして30分施術をなんとか終えた。
私はお任せでお願いしたが、お上手でびっくり。気持ちよくてこのまま眠ってしまいたい感じ。正味6時間近く均整術三昧、すっかり堪能した。今日一日、ペアを組んだ相手を3時間近く施術し、ペアを組んだ相手から3時間近く施術してもらっている計算になる。もう身体は緩々でだるだる。このまま眠ってしまえたらどんなに幸せか、と思う。
こうして満ち足りつつもぼーっとした感じでクラスは終了。このまま帰る方もいるので、とまずは皆で集合写真撮影。その後、マットを中心に集めて打ち上げの宴。お茶やジュースで乾杯し、先生から差し入れて頂いたお菓子や皆が持ち寄ったお菓子や果物等をつまんで40分ほど歓談した。
一昨年、私たち7期生は20人もの受講生だったけれど、今期9期生はその半分くらいの人数で密度の濃い時間を過ごされたようだ。こうして卒業生として参加させて頂け、1期からの先輩たちとも交流出来る有難さを思う。K先生によれば、来年からは定期的にスキルアップ講習会やワークショップも考えておられるという。スタジオはまだ本決まりではないようだが、K先生のご実家も改装されたそうだ。体調をみながら参加出来たらいいな、と思う。
着替えを済ませ、先生にお礼のご挨拶をして、スタジオを後にする。帰路は自宅が同じ方面のIさんと乗り換え駅からもご一緒した。夫が駅まで迎えに来てくれて、食料品等の買い物を済ませ帰宅。スーパーでカートを押しながら、身体が緩み過ぎてだるすぎて、早く家に帰りたいという感じ。
帰宅後は洗濯物を畳み、洗濯機を廻して干し終えた。夕食当番は夫にお任せ。お昼がとてもボリューミーだったので、残念ながら打ち上げでも沢山並んだお菓子を殆ど頂けなかったし、空腹感もあまりなく、早くコテンと寝てしまいたいと思いながらそうもいかず。片付けものをしたり、こうしてブログを書いたり・・・自業自得以外の何物でもないが。
明日、夫は朝から東京横断でお友達の家まで伺い、忘年会だという。私は家で掃除やら片付けやら年賀状書きやら、やらなければならないことは目白押し。マイペースで今日の余韻を楽しみながら過ごす予定である。