ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.10.31 インフルエンザ予防接種無事終了

2014-10-31 22:23:02 | 日記
 神無月も最終日。早くもかなり空気が乾燥している。職場でもマスク姿の風邪引きさんが目立ってきている。季節がら、ブタクサの花粉症の人もいるようだけれど。
 抗がん剤投与中に比べてこうした予防をついつい油断してしまいそうになるのだけれど、やはりインフルエンザにだけは罹りたくない。手洗・うがいの励行と予防接種は欠かせまい。

 今年はこれまでとは違うクリニックに早々に予約をすることが出来た。例年、家族ぐるみでお世話になっているクリニックで接種してきたのだが、接種日の設定が平日の午後だけなので、どうしても休暇を取らなくてはいけないのが悩みどころだった。今回は、仕事が終わってからの時間でも大丈夫ということで、何とも有難かった。

 今日は職場のノー残業デー。定時に席を立って、駅前のクリニックへと急いだ。5年前、新型インフルエンザの予防注射を受けた時に作った診察券があったので、予約がスムーズだった。ついでと言ってはなんだけれど、夫も今回は来月早々こちらのクリニックで予約をしているし、息子が年末に帰省するのを見越して、これまた予約を入れてしまった。

 予約時間より15分ほど前に着いたのだけれど、予防接種以外にもかなりの人数が待っていた。問診票を書いて、検温。36度4分でノープロブレムだ。喉も痛くないし、体調は全く問題なし。さすがに5日間働いた後の金曜日ということで、ちょっと疲れ気味ではあるが。20分程待って、診察室へ入る。5年前は男性のドクターだったが、今日は女医さん。「利き腕と反対の方の手を」と言われ、右腕を出すと、「あら、左利きですか」と言われる。「いえ、リンパ節廓清をしているので」とフォロー説明。「あ、そうでしたね」とおっしゃって「では」と。
 不思議なくらいチクリともせず、薬液が入っても全くといっていいほど痛まず、あっけなく終わってしまった。 あれあれ、毎年インフルエンザの注射は結構痛かった筈なのに。それにしても今、毎月打っているランマークの痛みは薬液も多い所為か相当なのだ、と改めて納得する。会計を済ませ、1時間弱でクリニックを後にすることが出来た。
 
 今日は夫と待ち合わせて外食の約束をしていたのだけれど、クリニックに着いた頃から人身事故で大幅に電車のダイヤが乱れているというLINE連絡がある。仕方なく、クリニックを出た後は書店で本を物色して時間潰し。読みたかった本を殆ど立ち読み(!)してしまった。結局、夫は予定より小一時間遅れて最寄駅に到着。
 駅前のレストランでぱっぱと食事を済ませ、帰宅した。明朝をのんびり過ごすために遅い時間ではあるが、洗濯機を2回廻している。
 さすがに注射をした右腕が怠くて重くなっている。

 明日からは三連休。あいにくあまりお天気が良くなさそうなので、無理せず体力温存を図りたいと思う。
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2014.10.30 なんて素敵なグレイトニュース・・・再び!

2014-10-30 22:49:35 | 日記
 木曜日は、毎週楽しみに拝読している読売新聞医療サイトyomiDr.の、大津秀一先生のコラム「専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話」が更新される日だ。去年の10月から始まったこのコラムも早くも1年が過ぎた。
 いつもはコラムを拝読した後、そのまま先生のオフィシャルブログに飛ぶのだけれど、ここのところ、申し訳なくも読み損なっていた。
 今日のコラムを読んだ後、遡って拝見したところ、なんと10月9日の記事で私のブログが紹介されているではないか。
 昨年「なんて素敵なグレイトジョブ!」の記事で、大興奮でご紹介して、先生の隠れファン(!)まで宣言したのだっけ。今回も3週間前の記事であるが、以下、転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

ヨミドクターコラム連載開始後1年 『大切な人を看取る作法』(2014-10-09)

皆さんもご存知だと思いますが、読売新聞の医療サイト『ヨミドクター』で、緩和医療のことや終末期医療のことについてコラム連載をしています。
専門家に聞きたい!終末期と緩和ケアの本当の話
毎週木曜日が更新です。
そういえば・・と日付を確認してみると、最初のコラムは2013年10月10日のものでした。
そう、おかげさまでヨミドクターコラム連載開始後1年となりました。
1年も続けられたのは愛読してくださる方々のおかげさまと感謝しております。ありがとうございます。
最近はヨミドクター→こちらのブログを知る→メッセージを頂戴する、そのような機会も増えました。
また私の知る限りを越えて、同コラムを利用してくださっていることを嬉しく思っております。
ここしばらくの間にも、いくつかご紹介賜っています。
(次に挙げるのは、直接お会いしたことがない皆さまであり、引用等に問題があれば遠慮なくご連絡ください)

(中略)

以前も紹介させて頂いた、
◎ ロッキングチェアに揺られて 再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる
ロッキングチェアさんの
この記事「2014.9.25 緩和ケア外来で、セカンドオピニオン外来で・・・何が悩みなのか」
なんと200万PVを超えられたとか。すごいですね。

(以下引用)
そう、再発がん患者を長くやっていると、治療が上手くいっている時は良いけれど、ちょっと陰りが出てきたとか増悪が見られたという時には、気持ちが揺れる人が大半だろう。遺された命の時間に直結しているわけだから、何があっても動じない、というわけにはなかなかいかないのではないか。

 先生の次回のコラムがどう展開するのか予想するに、必ずしも患者は効果に疑問云々で悩んでいるのではない、ということが読みとれる。それよりも家族との関わりや、がんを抱えて生きていくあり方といった問題に悩まれているようだ、と。
(以上引用)

私がコラムでした質問の答えを予想くださったのですが、「がんを抱えて生きていくあり方といった問題に悩まれている」、まさに正解でした。
誰にとってもほとんど経験がないこと。
だからこそどう過ごして、そしてどう生き、どう向き合ったら良いのか、それを皆さんが悩まれるのです。もちろん周囲の方も同様でしょう。

(大津註:患者の)「悩みは“孤独”なのではないか。」(同ブログ同記事より)

自身の体験は究極的には自身しかわからない。その孤独と向き合わねばならないこと。
これはまさしく病を持って生きる方の大変さでありましょう。

(以下略・転載終了)※   ※   ※

 この記事を書いた後、翌週の先生のコラムでその答えが明らかにされたわけで、それについても書かなければ・・・と思っていたのに、恥ずかしながらそれっきりになってしまっていた。それが、こういう形で当の先生に「まさに正解でした」と言って頂けていたとは。これまた読者冥利に尽きてしまうではないか。

 実は最近、ブログを書くことの難しさを改めて感じさせられる出来事があり、結構凹んでいた。けれど、こんなふうに受け容れて頂くと、やはり発信していくことは止められないと思ってしまう。

 患者を続けてきて感じていることは、どうしても孤独感から解放されることはないということだ。どれほど家族や友人が暖かく優しく寄り添ってくれても、悔しいけれど、やはりブラックホールのような孤独感に苛まれることが、ある。どんなに好きな相手でも、一緒に連れて逝くことは出来ない。逆に、大切な人だからといって、自分がその人とともにあちらの世界に引き込まれていくわけにもいかない。

 人として生まれてきた私たちは、必ず死んでいかなければならない。お母さんのお腹から裸ん坊で生まれてきたように、やはり自分の身体一つで死んでいかなければならないのである。いかに自分らしく死んでいくか、それが私たちの最後の大仕事なのだろう。

 もちろん、病を抱えていようがいまいが、人は誰しも何であれ、その人その人なりの孤独と闘っていかなければならないものだと思う。そして、孤独が全く必要ないか、と問われれば決してそうではない。独りの時間、自分と徹底的に向き合って考える時間、それは断じて大切な時間なのだけれど。
 “孤独”は贅沢な悩みなのだろうか。


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2014.10.28 窓ガラスが綺麗になったら・・・

2014-10-28 20:00:35 | 日記
 今日も秋晴れの気持ち良いお天気だった。
 来週の三連休は大学祭だ。学内では出し物の看板や入場門等の準備が進んでいる。例年この時期は学内の紅葉が見頃になる(都内といっても気温が低いので、都心とは季節に大分タイムラグがある。)。
 かれこれ20年近く、エントランスのイチョウ並木を見続けているけれど、青い空に白い雲、黄色い葉。実によく映えるのだ。

 さて、今日は午前中、事務室に窓ガラス掃除が入った。
 この事務室に来てもう丸5年以上経つが、窓ガラスの拭き掃除を見るのは殆ど記憶にない・・・というくらい、埃や汚れでかなり曇っていた。
 が、さすがにプロの技である。一人で身軽にやって来たと思ったら、ゴチャゴチャと窓際に並んでいるPCやら書棚やらプリンターやらをヒョイヒョイうまく乗り越えて、窓枠の外に出て、あっという間に作業が始まった。道具もプロ仕様だからか、自宅で雑巾を使ってチマチマ拭くのとは違って、腰に巻いたポケットから各種の刷毛が次々に登場する。
 高層階ではないといっても、命綱も何も付けずの仕事。あまり皆で見つめては、と遠慮しながらも、なんとなく皆が心配そうに視線を向けてしまう。そう、見ているこちらがドキドキする位だったのだが、難なく終了。
 そして、ガラスが嵌めてあるのかと思うほど、透き通ってしまった。ふと窓の外を見れば、事務室に居ながらにして、赤や黄色に色づいた紅葉を愛でることが出来るではないか。遠くには人造池までクッキリ見渡せて、職員一同の歓声が上がった。
 難を言えば網戸掃除は別契約だったのか、こちらはそのまま手つかずで、相変わらず埃っぽいのが玉にきず。とはいえ、これまでが嘘のように明るくなって外の光が眩しくて目に沁みる。間違って窓を開けずに飛び出してしまいそう、と皆で言い合った。
 これまで気にもかけていなかったけれど、本当に何も見えていなかったのだな、としみじみ。

 翻って、敢えて年末、寒い時期に震えながら大掃除をしなくとも、こうした小春日和の日に思い切って掃除をすれば、我が家もスッキリ気持ち良くなるのだろうな、と思う。
 とはいえ、普段の手抜き掃除が祟って、そう簡単に済まないだろうから、では休みを取って・・・とまで算段すると、これまたハードルがぐんと高くなってしまうのだ。

 昨夜は東京にも木枯らし一号が吹いたという。今宵は漆黒の空に浮かんだ金色の三日月が美しい秋の夜である。

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2014.10.27 祝・ブログ開設5周年!1年経って想うこと

2014-10-27 20:21:00 | 日記
 自分で「祝!」もないものだが・・・の書き出しで例年書いているので、今年もしぶとくこのまま続けたいと思う。
 4年前の1周年、3年前の2周年、昨年の4周年に引き続き、今年もまた、の記事である。
5年間で1,530という数の記事を書き続けてこられたことに、今年もまた感謝したい(昨年の記事によると4年間で1,245だったので、この1年で285である。)。
 言うまでもなく、昨年同様、こうして治療を続けながら普通の生活を続けることが出来ている体力と環境に、家族、友人、職場の方たちを含めた沢山の方たちに支えられて生き永らえてこられたことにも。

 繰り返しになるが、生きていることはとても宙ぶらりんなことだから、生ある者、誰にとっても二度と同じ日は来ない。かけがえのない一瞬々々はとても重いものだ。人生いつ何が起こるか分からない。よもやこれが最後と思わずとも、最後になってしまうことが哀しいかな、幾らでもある。
 とはいえ、エンドレスの延命治療を続ける私たち進行再発がん患者にとって、やはり1年1年は本当に重い。
 だからいきなり、「次は10周年を目指します。」などと大風呂敷は広げない(し、広げられない。)。
 昨年の目標が「来年2014年10月27日に“祝!ブログ開設5周年”を目指したい。」だったから、次なる目標はやはり迷うことなく、「来年2015年10月27日に“祝!ブログ開設6周年”を目指したい。」としたい。
 コメントを頂ける設定にしたのが2011年の元日からだから、ブログ開設記事関連では2周年の時からコメントを頂いている。3周年4周年とコメントを頂いた方で、天に召された方が既に複数おられることが、切ない。
 でも、私がメソメソすることを彼女たちは決して喜ばないだろうから、しぶとく前を向いて生きていきたい。

 さて、昨年の記事で、ブログ4周年とセットで「一寸先は・・・」と、昨秋他界した義母の妹(叔母)が大腿骨骨折で入院したことを書いたけれど、寝た切りなんてとんでもない、すっかり元気になって、天晴れ、今も変わらず一人暮らしを続けている。
 先日は、地元北海道の野菜や果物を段ボール3箱、たっぷり送ってくれた。我が家も息子が巣立ち、夫と2人暮らしになってしまったし、息子にそうした原材料(!)を送ってあげたところで “猫に小判”以外の何物でもない。
 というわけで、ご近所やら友人・知人に心ばかりのお裾わけをさせて頂いている。

 生きていることは宙ぶらりんなこと、人の生はとても宙ぶらりんである。が、それと同時に、なかなかどうして結構しぶといものであるのも事実だ。
 だからこそ、生きているってやはり素晴らしいのだ、と改めて想う秋の日である。

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2014.10.25-26 ヨガと映画、寝過ぎの土曜日&映画とランチ、充実の日曜日

2014-10-26 20:20:31 | 日記
 気付けばあっという間に土日は終わってしまう、のはいつものことだ。
 これまたいつものように、ベッドの中で連続テレビ小説を視ることから幸せな土曜日が始まる。いいお天気の中、洗濯を干し終え、午前中のインナービューティヨガのクラスに参加する。産休に入ったAさんの後任で先月からこのスタジオに異動してきたインストラクターKさんのゆったりした声で、寝ポーズではついついウトウト眠ってしまいそうになる。
 シャワーでシャッキリしてから、夫と待ち合せてランチ。ウインドーショッピングをして時間調整をした後は、夫の趣味の映画を観て、あっという間に夕方になる。元CIAの主人公のアクション物で、観ているだけであちこち痛くなって心臓バクバク。観終わった後は、これまたいつものようにぐったり消耗だ。
 夕食後、リビングでくつろいでいるうちに急に眠気に襲われる。30分だけ・・・と思ったのが運のつき。起こされて時計を見ると、なんと日付が変わりそうな時間になっていて我ながら動揺する。呆れた夫から「お風呂に入るなら入って、入らないならもう寝れば」と冷たく言い放たれ、スゴスゴと入浴後、就寝。
 3時間以上お夕寝したものだから、なかなか寝付けないのではと心配したが、それも杞憂に終わり、眠れること眠れること・・・。久々の寝溜めである。

 日曜日。今日は、いつもマッサージをしてもらっているゴッドハンドTさんとデートの日。何度か約束をしていたのだけれど、お子様や高齢のお義母様の具合が悪くなったり、となかなか実現しなかった。以前からホットヨガに興味があるということだったので、スタジオを紹介していたのだけれど、今度は彼女自身に病気が見つかり、来月末迄で治療専念のため休職されることになった。気分転換に昨日封切りのヨガ映画を一緒に観た後、大学のレストランでランチを、という計画がようやく実現したのだ。
 映画には、リトリートのインストラクターSさんが実際にヨガインストラクター役で出演されている。ラストの青空ヨガは大勢のインストラクターが主役3人を囲み、実に壮観。中でもいつもお世話になっているインストラクターさんが主役の隣にいたり、リトリートでお目にかかった方がその後ろにいたり。「○○さん(私)はおそらく知っている人が沢山いるので、探すと楽しいかもしれませんよ」とスタジオで言われていたとおり、映画+αの楽しみもあって大満足だった。
 会場が明るくなってふと気付けば、お隣のご夫婦は、奥様の趣味にご主人はお付き合いでいらした模様。瞑想(?)から覚めず、エンドロールが終わってもスヤスヤ。奥様と思わず目が合ってお互い苦笑いをしてしまった。まあ、我が夫ならばスヤスヤどころか高いびきだったかもしれない(そうなるのが目に見えていたので、誘わなかったのだけれど・・・)。
 そして、学内レストランに移動してランチ。予約時間も遅かったのでそれほど混んでいることもなく、落ち着いてゆっくり食事を愉しむことが出来た。デザートまでしっかり堪能して、学内をざっと案内しながら、駅までお見送りしてお別れした。
 Tさんとはかれこれ15年のお付き合いになるけれど、来月の予約を最後にサロンでお会いするのは一旦終了になる。復帰には少し時間がかかるようだ。その時まで私自身が元気で通えていれば良いのだけれど・・・。
 駅前ではハロウィンの仮装行列が予定されており、色とりどりのコスチュームを着たチビッコたちで賑わっていた。

 一方、夫はマイ電動自転車で実家に出向き、父の為にプレステを設定しに行ってくれた。母によると週2回のデイサービス以外、特に何をするわけでもなくテレビの前で終日ウトウトしているだけらしい。囲碁ゲームで頭の体操をしてうまくリフレッシュしてくれると良いのだけれど・・・。

 合間を縫って一応家事も完了。充実の土日、明日からまた新しい1週間。週末は早くも11月である。
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