昨夜も就寝が遅くなる。明日仕事に行かないでよい、という生活はどうも後ろにズレがちである。少し涼しいのでエアコンを入れずに休みたいな、と思うと夫を和室に追いやることになる。それでもお互い快適に眠れる室温がかなり違うのは事実なので、無理にどちらかが我慢するのはよろしくないだろう。
週初めの月曜日、出勤は息子一人。目覚ましとスマホアラームが時間差で鳴り、のそのそ起きる。息子はまだ起きていないが、隣の部屋でアラーム音が鳴り響いている。
朝の瞑想ヨーガを終える。いいお天気だ。
息子を送り出してから夫と2人で朝食を摂る。
「寄り添い方ハンドブック」でお世話になった花木裕介さんが新書を出したというメールを頂いたので、早速ポチッとしてあった。「キャンサーロスト 『がん罹患後』をどう生きるか」(小学館新書)。昨夜冒頭の触りだけ読み、朝食後の1時間ほどで読み終わった。
帯には「今や5年生存率は66%、生涯付き合っていく病気だからこそ『治療を終えてからの人生は、想像以上に長くてつらい』」と。
「実はこんな言葉に罹患経験者は傷ついています 『座っているだけでいいんだよ』『できなくたって仕方ないよ』『大変な仕事を任せるのは悪いなぁ』『命が助かっただけでも良かったよね』 自らも38歳で『ステージⅣ』の中咽頭がん宣告、1万人の罹患経験者と接してきた著者からのアドバイス 名医でも手術でも薬でも治せない『がんサバイバーの苦悩』との向き合い方」ともある。
まさにそうだなぁと思う。まあ、私の場合は再発・転移組だから治療を終える=終末期もしくは死であるから、治療を終えてからの人生はそれほど長くはない筈なのだけれど、初発治療を終えてから、と読み替えれば、もうすぐ20年、相当長い道のりを過ごしてきているわけである。
去年実施された「キャンサーロスト」のアンケートには私も協力させて頂いた。「キャンサーギフト」という言葉はもうかなり一般的だけれど、「キャンサーロスト(がんを抱えながら生きる難しさ)」という言葉はそれほど知られていないのではないか。
本文にもあったけれど、罹患経験者本人が「キャンサーギフト」というのは「あり」かもしれないけれど、それを(罹患経験者でない)他人様から当然のように言われる言葉ではないと私も思う。
43歳で初発、46歳で再発・転移した私は、職業人として残すところ15年を割っていた。それでも仕事人生をある意味「諦めて過ごす」には決して短い時間ではなかった。
だから30代での罹患とそれに伴うキャンサーロストは名実ともにかなりキツイものだと思う。職場で必要以上にお客様扱いされるのも、健康な人以上に頑張らせられるのもどちらもつらい。
今後の病状の進行等、明白に先が見えないから無責任に安請け合いも出来ない。とはいえ、いつもいつも具合が悪いわけではない。そうした心と体の折り合いをつけながら、我ながらよく15年間近く粘ったものだ、と今更ながら思う。
夕飯の下ごしらえの後、読書と片付けを終えて、昼からはM先生のリラックスヨガのクラスに向かった。夫は何やら朝食後、やけに静かだと思ったら、ベッドで食休みどころかしっかり朝寝である。出かける時に声をかけたけれど、全然びくともしなかった。
今日の参加者は20名ちょっと。明日は立秋ですね、とお話がスタートした。この暑さで秋の訪れはピンとこないけれど、日の入りは間違いなく早くなっている。
仰向けの呼吸観察から座りポーズ、四つん這い、ダウンドッグ、プランクの後、うつ伏せでコブラのポーズやバッタのポーズ、最後はシャヴァーサナ。たっぷり汗をかけた。
シャワーを浴びて、夫にLINEをする。まだ寝ているのかなかなか既読にならない。ドラッグストアで牛乳等を買い足して帰ると一応連絡したら、「起きた、荷物を持ちに行こうか」と返事が来た。お昼もまだ、と言うので、では、とファミレスで合流してお昼を一緒に摂って帰ることにした。
ランチをシェアしてドリンクバーも頼んで、更にデザートも追加。まさか外でお昼を摂ってくることになるとは思わなかったので、Tシャツ一枚で羽織りものを持っていなかった。店内はギンギンに冷房が効いている。お腹が冷えてきて寒くなって早々に出た。
訊けば起きたのは昼過ぎだとのこと。延々3時間近く朝寝したようだ。凄い。
帰宅後、それまで快調だったお腹が、案の定壊れてまた下痢になった。門前薬局の薬剤師のIさんからご機嫌伺いのLINEが届いて、土曜日についつい食べ過ぎてお腹を壊したけれど、今日は快調です、と報告をしたばかりだったのに。
帰宅後はソファと一体化してドラマの録画を視て休息。夕方、夫はジムに向かった。
母にMeet通話。今日はデイサービスに行き、夕食は自分で煮物を作ったとのこと。食器棚がガラガラになって食器が取りやすかったそうな。さもありなん。1日30分でもいいから頑張りましょう、と励ます。
息子は残業。先に夫と2人で夕食を済ませたところで帰宅した。駅を降りたら土砂降りで折りたたみ傘を差したそうだが、可哀想にかなり濡れての帰宅になった。
食後はオンラインでR先生の「暑くて寝苦しい夜に!ぐっすり眠れて夏疲れを乗り切る『快眠ヨガ』」の1回目。(計4回)
「質のよい睡眠をとるには、体と心がリラックスできていることが大切。しかし、暑くて寝苦しい夏はなかなか寝つけなかったり、暑い室外とエアコンで冷えた室内との往復で自律神経のバランスが乱れたり…このままでは暑い夏が乗り切れない!8月は、いつもより少しリラックステイストの『快眠ヨガ』がテーマ。体の疲れやコリをオフするリラックスヨガと、「ヨガの眠り」とも呼ばれるヨガニードラを組み合わせたレッスンを行います。ヨガニードラは10分で1時間の睡眠と同じリラックス効果と言われています。自律神経を整えてみなさんを快眠へ導きます。」に参加。
初回の今日のテーマは「お疲れ下半身のむくみ解消→疲れたりむくみが出やすい下半身を中心にほぐしていきます。後半はヨガニードラにトライ。」で、夜ヨガでは自分がリードさせて頂くヨガニードラに受講者の立場として参加した。
心地よく身体を動かして、寝落ちはしなかったけれど、このまま眠れたら幸せ、である。