ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.1.30 観尽くした、満ち足りた

2020-01-30 21:39:21 | 映画

 昨年の大晦日に交換した映画1か月フリーパス、今回は本当によく使った。
 交換するまで全く知らなかったのだけれど、このサービス(映画鑑賞時間1分=1マイルとして6,000マイル貯めたら、同じ系列のどの映画館でも使える1か月フリーパスゲット)は昨年末の交換をもって終了になったようだ。つまり本当に最後の期間にフル利用させて頂いたという次第。

 私にとっては2年に1度のお楽しみ(6,000マイルつまり6,000分に相当する映画を見る勘定になり、概ね1本100分とすると60本相当になる。マイルは2年で消滅するので1年におよそ30本観れば、2年に1回フリーパスが頂けるというわけだ。)で、たいてい大晦日(この時点で、当該年のマイルと、有効期限が切れる前年分のマイルを合算して使うのが一番無駄がない。)に引き換えて1か月間利用させて頂いていた。

 けれど、フルタイムで勤務していればそうそう毎日通うわけにもいかないし、土日にまとめて観るか、平日のどこかで1本、が精々だ。2011年、13年、15年、17年と今回2019年、それぞれ何本観られたのかチェックしてみたら、15本、20本、16本、11本、そして今年も20本の大台。

 1日2本(時間さえかぶらなければ1日何本観てもよい。)の日も数日あった。
 学生時代、お小遣いが潤沢にあったわけでもない頃、大学界隈の名画座で3本立てなどに挑戦したこともあったけれど、さすがにクッションの悪い草臥れた椅子で3本は身体が持たず、2本観るのがせいぜいだった。
 それが今は椅子も環境もよいし、目や腰が疲れるとはいえ、若干インターバルを置いて全く違う毛色のものを観れば、それほど憔悴することもなかった。

 観た映画は邦画10本(うちアニメ2本)、洋画10本。1月に上映中で、男児向けの戦隊もののような、どうあっても見ないな(息子がちびの時はよく観たものだが・・・。)というもの以外全部制覇した。この単純さ、というかスタンプラリーみたいなものはすぐにコンプリートしたくなる。実に貧乏性である。だからいつも時間がない、と言っているのだけれど、好きな事をして時間がないとは呆れたものである。

 レビューを書こうかなんて思ったら、色々考えながら観ることになってしまうので疲れるけれど、今回はそんな無理なことも思わず、ただその時間観て楽しむことだけにした。だから、普段だったら(お金を払って)観なかっただろうなという、いわゆる食わず嫌いの作品も観ることが出来て良かった。なかでも韓国映画「パラサイト 半地下の家族」はびっくりするほど面白かった。

 ということで2020年の睦月はすっかり映画三昧月間になった。
 ところで、懸案だった母のこと。今日の午前中に、先日受けた大腸内視鏡検査の結果を伺いに行ったところ、外科の先生から「大丈夫、心配ないよ。」とお墨付きを頂いた、とスマホから弾んだ声が聞こえてきた。良かった、良かった。

 以下、記録のために。
 月曜日、今月2回目のお花が届いていた。前回はちょうど伊勢・志摩旅行で不在のため、代金を用意できなかったのだが、今回はちょうど朝出勤する時に呼び鈴が鳴ったので、初めてお届けのお兄さんに直接お目にかかってお渡しすることが出来た。

 淡いピンク、赤、橙色のガーベラがそれぞれ3本ずつ。麦が2本。菜の花、カスミソウ、アカメヤナギが1本ずつ。すっかり春の装いだ。玄関がぱっと華やいだ。花言葉はそれぞれ「感謝」、「富」、「快活な愛」、「清らかな心」、「強い忍耐」だという。昨日今日のあまりの温かさであっという間に菜の花が満開になっている。
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2020.1.29 採血後腫瘍内科診察、パージェタ・ハーセプチン16クール目 レントゲン追加

2020-01-29 22:41:19 | 治療日記

 昨日の寒かったこと。雪にはならなかったけれど、冷たい雨が文字通り土砂降り。午前中はばっちり会議で取られ、昼休みは用事を済ませるのに取られ、午後もあれやこれやなんやかんや。なんだかぐったり目がしょぼしょぼ。母にご機嫌伺いの電話をかける暇もなかった。
 夫が「映画でも観ていったら」と言ってくれたのでそれに甘え、強引に定時で職場を出て、途中で洋画を観てから夕食を済ませ、そのまま病院最寄り駅前の宿を目指した。

 久しぶりに病院から最も近いホテルに宿泊した。チェックインした後は、NHKの新型コロナウィルスの報道に釘付け。それでも疲れていたので、入浴後ベッドに入ったら、スマホもチェック出来ずにバタンキュー。
 明け方ちょっと目が覚めたが、目覚ましと同時に目が覚めた。お腹も快腸である。足湯を終えてから身支度をして階下のレストランへ。このホテルでバイキングの朝食を摂るのは初めて。前回の食べ過ぎに懲りて、今日は少し控えめにしたが、やはり食後は起きた時のお通じより断然緩くなり水様便の一歩手前。
 予報によれば、今日は昨日より10度も気温は上がるという。朝のうちは雨が残るようだが、お天気になりそう。

 部屋に戻って母に電話。昨夜電話をかけても出なかったと言ったら、その時間には早くも入浴を済ませて寝る準備をしていた模様。まあ元気そうだったのでほっとする。明日は外科で内視鏡検査の結果のための通院だという。

 朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。足が痺れており、階段の最後の1段を踏み外しそうになる。何とか踏ん張れたが、ここでこけて骨折でもしたら、とぞっとする。気をつけねば。
 道路はびっしょり濡れている。長い傘は持っているし、厚手のダウンにストールのいでたち。違うのは昨日着ていたヒートテックのインナーを抜いたことくらい。かなり暖かい。コートの前を開けていてもなんともない。青空が広がりいいお天気になってくる。

 月末だが、 IDカードは並ばずにすんなり通せて、採血の受付。いつもより早めの受付番号だ。そして取ったと同時に自分の番号が電光掲示板に出ている。全く待つことなく、採血室に入り、コートを脱ぐ暇もなく、呼ばれてしまう。あたふた。
 何度かお世話になっている女性の検査技師グレーヘアのTさん。今日はフル検査なので5本。あまり痛まず、すんなり終了した。
 止血をしながら向かいの腫瘍内科の受付へ。待合い椅子はそれほど混雑していないが、いつもの席は確保できず。殆ど待つことなく受付を終えた。

 今日のお供は碧野圭さんの「1939年のアロハシャツ」(ハヤカワ文庫JA)。
 帯には「『書店ガール』の著者が紡ぎ出す、ふしぎなふしぎな物語。ハワイはあなたを癒すだけでなく、奇跡までくれるー」とある。表紙の絵がとても綺麗で思わず手に取ったけれど、実に面白かった。
 6つの短編が収録されている。「ラナイの貴婦人」、「ワイオリ劇場の夜」、表題作「1939年のアロハシャツ」、「火の岩の娘」、「この世で一番居心地のいい場所」、「水晶は笑う」。どれもこれもグイグイ読まされた。

 裏表紙によれば、表題作は「曾祖父の蔵に残されていたのは、変わった和風柄のアロハシャツ。桜や龍や富士山までもが取り入れられている。まさかこれって、ヴィンテージアロハ?美大生の主人公が、これらが1930年代に作られ、日本とハワイを繋ぐ大切な秘密が込められているのを知る・・・」
 この曽祖父の家というのが土地勘がある市。ハワイには30年前にハネムーンで訪れて以降一度も行っていない。うーん、やっぱりまた行きたい!と強く思わされてしまった。

 途中、化学療法室の看護師Okさんが色々な患者さんに声かけをされており、私にもご挨拶に見えた。「体調はいかがですか?」と訊かれ、「咳が出るとちょっと止まらないのと、下を向くと(鼻毛がないので)鼻水が出て・・・」とお答えする。
 読みふけっていたら瞬く間に1時間が経過しており、電子掲示板に番号が出てしまった。これまたあたふた。血圧測定の機械は列が出来ていて、測定できないまま中廊下に入ることになった。とほほ。

 20分ほどして先生が診察室からお顔を出され名前を呼ばれた。
 「申し訳ありません、血圧測定が間に合わなくて・・・」とお詫びしながらご挨拶して席に座る。「さて、どうでしたか。」と問われ、「ちょっと咳が出るとなかなか止まらず・・・」と言ったところで咳き込む。「ふーん、そういう咳ですね、痰はなし、と。」と入力される。「痛みはどうですか?」 「相変わらずです。」と答えた後、「採血は、まあ普通通りですが、マーカーが上昇傾向ですね。」とグラフを見せられる。

 うーん、正常範囲を超えてしまった。そして隣にはCT画像が今回、前回と並んでいる。「こちらは大きくなった感じですね。」とのこと。うーん。どこをスクロールしてもなんとなく大きくなっている。先生が仰るには、(腫瘍の位置は)咳の原因になりそうにない場所だそうだが・・・。他は骨も含めて新たな転移はなく、変わりなしということで、とりあえず最悪ではないことにほっとする。「そうゆゆしき問題ではないですが、マーカーは上昇し、腫瘍増大傾向はある。この傾向は続くと思われる。今日は帰りにレントゲンを撮っていってください。次回も採血にレントゲン撮影で、次回と比べてマーカー上昇と画像上増大なら、次の一手を考えるタイミングですかね。」とのこと。言葉を選んで話されているのをヒシヒシと感じる。

 診察室での検温は6度8分。「で、何をするか、ですが・・・」と仰るので、「7月くらいには使えそうなエンハーツ(カドサイよりも奏効率が高そうな期待の新薬:トラスツズマブ デルクステカン)まで粘りたかったのですが・・・」と言うと「うーん、もうハラヴェンは嫌でしょ?」 「はい。手足の痺れも残っているのでタキソールもちょっと・・・」と言うと、「そうですね、なるべく負担のないものがいいですね、“昔の名前で出ています”作戦でいきましょうかね。」と仰る。

 例えば、ナベルビン、だそうだ。ハラヴェンとは作用機序が違うし、好中球減少もないし、ポートなので血管炎の心配もないし・・・」とのこと。再トライでまた奏功することもあるようだ。ナベルビンはタキソテールの後、脱毛が嫌でECの前に2年近くお世話になった。「ホルモン剤のお試しもなくはないし、じっくり慌てず考えましょう。とりあえず今日は予定通りで。」とのこと。

 「(再発治療も)もう丸12年になりました。ナベルビンは10年近く前ですね。」と言うと、「かつては(再発)10年選手に会うことはなかったけれど、最近そう珍しくもなくなっています。」とのこと。「でも私の周りには殆どいなくなっていて・・・」と応ずると「ほう、独走態勢、いいですねえ。」と仰る。アバスチンとかイブランスとかも使えればよいが、現状ではHER2陽性だと今は使えない形になっている。

 確かにハーセプチンをはじめとする抗HER2薬は本当に良い薬が目白押しだから、恵まれているといえば恵まれているのだけれど、その分HER2陰性の薬は試すことが出来ない。
 「再発前後でHER2-が+に転じる等の変異もあると聞きますが、私の場合遺伝子検査をすると言っても、生検が必要となると(肺から取らないといけないので)なかなか大変ですし…」と言うと、「一度エイッと取ってみるのもいいかもしれないですね。これからはそういう手技を持ったドクターが引っ張りだこでしょう。」とのこと。ということで、色々情報交換もさせて頂き、3週間分の飲み薬全種類を処方して頂き、ご挨拶をして、化学療法室へ入った。

 待合い椅子は車椅子の方や付き添いの方もいらして混雑している。まずは忘れないうちに、と血圧測定。検査結果に実は動揺しているのか133-77、脈拍は89。お手洗いを済ませ、少し待っていると、看護助手のMさんから窓側の奥から2番目の椅子に案内された。外はいいお天気で青空。温室のようである。かつらを外してケア帽子に替え、夫やお友達に報告LINE。リクライニングシートに足を伸ばして読書の続き。

 15分ほどして今日もCさんが刺針に見えた。今日は朝の採血も痛みが殆どなかったし、前回Cさんはお上手だったので、リラックスしてお任せ。今日も殆ど痛まず、ラッキーだった。
 その後30分ほどしてMさんから薬が届く。2剤併用の治療16クール目。もしかすると今回で最後になるかもしれない。いつもどおり点滴棒には2本の薬液パックと生理食塩水の小さなパック、シリンジ。パージェタ、ハーセプチン、最後に生理食塩水の順番である。

 本日の2冊目は坂口安吾さんの「不良少年とキリスト」(新潮文庫)。
 暖房も効いているし、外からの陽射しは春のように暖かく燦燦。途中で看護助手のMさんがブラインドを占めてくださるが、暑くていつもはお腹までかけるタオルケットも足先だけ。そしてひたすら眠くなってしまい、珍しく長いこと眠ってしまった。
 最後の生理食塩水になったところで、Mさんが血圧測定にみえる。終了時の血圧は106-63、脈拍は69。抜針もMさん。やはり衝撃があったが、痛みはそれほどではなかった。化学療法室に滞在した時間は3時間半弱。さて、これからまたレントゲン撮影に向かわなければならない。

 大荷物を携えて、2階のレントゲン受付へ。今日は突然の撮影になったので、それ用の下着をつけているわけではない。被りのニットを脱いで着替えなければならないのは、かつらの着脱も考えると気が重い。
 レントゲンは午後だというのに結構混んでいたが、ほどなくして呼んで頂けた。今日は申し訳ないけれど検査着をお借りする。正面と側面の2枚を撮影し、無事終了。

 再び1階に降りて、会計へ移動。それほど混雑していない。番号札を頂くのにも並ばなかった。待合い椅子の場所を確保して、処方箋を薬局に送るテーブルまで移動すると、お二人の方が並んで送っていた。この方式もだんだんメジャーになってきた模様。30分もしないで会計番号が出た。お支払いはカードで11万弱。

 病院を出ると、本当にびっくりするぐらいのポカポカ陽気。青空で長い傘は日傘に変えたい感じ。コートもストールも不要である。薬局に到着して、汗ばみながらお薬手帳を探すが、ぱっと出てこない。まさか病院に忘れてきた?と慌てて、再びダウンコートとストールをエコバッグに入れ直し荷物をまとめて、薬局で「ちょっと忘れ物をしたようなので病院に戻ります。」と薬局を出る。

 そこで改めてバッグの外側のポケットを探すとお薬手帳が見つかった。自分でわざわざ出しやすいように入れ替えていたのだった。なんて間抜けな・・・。病院まで戻らなくて良かった。それでも大汗をかいてしまった。再び戻って「病院内から処方箋を送りました。」と申告し、番号札を頂く。薬局では20分ほど待った。3週間分、飲み薬だけで3,000円に満たず現金払い。本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半弱。

 コートもストールもエコバッグに入れたまま、厚地のニット姿だけで駅に向かう。それでも全然寒くないどころか、汗ばむくらい。お腹があまり空いていないし、ここでまた食事をしてお腹を壊したくないので、途中駅まで行って軽くシフォンケーキと紅茶だけに。読書しながらお腹の様子を見て電車に乗る。
 今日も夫と殆ど変わらない時間に最寄り駅に到着して、合流。お弁当も買わずに外食にしてしまった。大荷物だったので、自転車の籠に入れてもらって助かった。

 あと2日で今月も終了。明日は息子の24歳の誕生日である。
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2020.1.26 リフレとヨガでリラックス、リフレッシュ

2020-01-26 20:07:07 | 日記
 昨夜は夫が1週間ぶりの夜更かしをしており、ああ、ようやく本調子になってきたのだな、と思った。
 こちらもASHAREさん特製バスソルトを入れたお風呂で暖まるまで、なんとなく夜更かし。
 今朝もそれほど寝坊は出来ず、暖かいお布団に後ろ髪を引かれつつ起き出して、朝食の支度やら何やらしていたところ、夫が起きてきた。今日は月1度のお楽しみリフレクソロジーの日だ。

 外は冷たい雨である。長い傘が邪魔ではあるが、仕方がない。いつもどおりサロン最寄り駅前にはオーナーがお迎え。元気印のKさんは、いつもはサロンのユニフォームである半袖の白いポロシャツ姿なのだけれど、今日は墨色のオーガニック竹繊維シャツを着ていらした。若いスタッフの希望で、今年からこれがユニフォームなのだそう。

 サロンに着くと、スタッフのGさんとお孫ちゃんのUちゃんがお出迎え。あらあら、あんな赤ちゃんだったのに、もう小学校2年生だという。聞けば、2つ下の弟S君が風邪で、お姉ちゃんのUちゃんにうつしたくないから預かって!といきなりお嬢さんが連れてこられたのだそうだ。
「そんなわけで、お送りはしますが、これから外に遊びに連れて行かなければならないので、施術は申し訳ないけれどGがさせて頂きます。」とのこと。

 それはそれは、としばしUちゃんとお喋りをする。小さい子どもと接する機会がめっきりなくなった今、そうしたやりとりは本当に和む。オシャマさんだから実に楽しい。オーナーのお嬢さんは北欧にバレエ留学をした現役のバレリーナである。Uちゃんも弟のS君もバレエを習っているそうで、そのいでたちはすっかりミニミニバレリーナ。頼めば縦開脚やらピルエットやらその場で披露してくれる。可愛い。

 私とオーナーは同い年だけれど、オーナーは22歳で母となり、49歳で初孫に恵まれているから、私とはライフステージが大分異なっている。こんなに元気なおばあちゃんだったら(もちろんおばあちゃんなんて呼ばせていない。ファーストネームをもじったニックネームで呼ばれている。)娘さんもそりゃ頼りにするよなあ、と思う。果たして我が息子はこの後結婚し、子どもを授かるかどうかは分からないし、その時まで命を繋げるかどうかすら今の私には未知の世界である。

 そして、いつものように下半身スッキリコースにハンドリフレ、ヘッドマッサージをお願いした。今日はイランイランやマジョラム等のリラックスブレンドの精油をチョイス。足回りもふくらはぎも大分浮腫んでいる。まずはヘッドマッサージからスタートだったけれど、頭もガチガチで痛いこと。ハンドリフレはどこを押してもらってもツボだらけ。足の施術になる頃はいつの間にかウトウトしてすっかりくつろいでしまった。

 施術が終わると、Uちゃんの元気な声が聞こえてきた。お店屋さんごっこさながら、チケットやらプレゼントやらを持ってきてくれる。オーナーから「両手で、ちゃんと!」と言われつつ、途中で振り返って「なんていうんだっけ?」とスタッフのGさんやオーナーに訊きながら、なのだけれど、いや~和む。
 次回の予約をして、Uちゃんにもご挨拶してサロンを後にした。車中では専らお孫ちゃんたちのお話しを聞きながら。オーナーの目尻はすっかり下がっている。

 駅ナカカフェで簡単ランチを済ませ、最寄り駅まで戻ってその足でヨガスタジオに向かい、ネイチャーヨガのクラスに参加した。TDL・ジャングルクルーズさながらの、インストラクターのガイドが魅力の人気クラスなので、混んでいるのを覚悟したけれど、それほどでもなかったのでほっとする。お天気がイマイチのせいかどうか。リフレで体液が流れているので、たっぷり汗をかき、シャワーでさっぱり、リフレッシュした。

 帰路は雨が止んでいたのでもろもろ日用品等を買い込んだら、予定より大分大荷物になってしまい、ヒィヒィ言いながら帰宅した。夫はずっと引きこもりで一歩も外に出なかった模様。「土日に毎日行くところがあっていいね~」と憎まれ口を言うが、夫は私と外出する以外に一人で外出するのは仕事に行くくらい。

 土日は家で好きな音楽を聴いたり、パソコンをいじって趣味のものを作ったりする方がいい人だ。行くところが欲しいなら作ればいいのだけれど、そうでもなさそうである。こんなわけだから、息子が「遊んでくれる友達がいなくて心配だ」と言うのである。とはいえ、本人至って幸せそうに過ごしているので、まあよし、としよう。私がいる限りは大丈夫だろう。

 帰宅後は洗濯。夫が掃除機はかけたよというので、拭き掃除はサボってしまった。
 ということで、明日からまた新しい1週間が始まる。睦月も最終週。水曜日には先週撮影した造影CTの結果を伺った後、治療をどうするか、ということになる。
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2020.1.25 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ1月クラス無事終了

2020-01-25 22:40:38 | ASHARE (アシェア)
 今日は ASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラスの日。初めて開催した一昨年1月から数えて通算17回目、無事3年目を迎えることが出来た。思えば昨年の今頃はかなり体調が悪く、当時のブログを見ても、この先どうなることか・・・という感じだった。その後、3月から開始したハラヴェン・パージェタ・ハーセプチンの3剤併用治療で、きつい副作用はあったものの、今でもこうしてごく普通の生活が続けられるほど体調が安定し、瞑想ヨーガクラスを続けられていることに改めて感謝である。

 今朝は普段とほぼ同じ時間に目覚ましをかける。
 夫は日曜日の夜から突然始まった腰痛で散々な1週間を過ごし、普段の夜更かしからは考えられないほど早寝かつ遅起きであった。珍しく2日連続で休み(休暇は有り余っている)、水曜日から出勤はしたけれど、行きは遅刻前提のライナーで。帰りもライナー、か普段は早く帰りたいから、と立ちん坊で帰ってくるのに、1台待って準特急に座ってくるなど、やはり相当辛かった模様。

 職場直帰でかかりつけのクリニックに出向き、痛み止め等処方されて真面目に飲んでいる。私は薬局で頼まれた腰の加圧サポーターも購入した。そんなわけで、夫は自分のことで一杯一杯だったため、普段はすっかり甘えている家事全般をワンオペでこなさなければならなかった私は、早くも青息吐息。一日も早く復活して~と強く念じているわけである。

 朝食の支度を整え、夕飯の下ごしらえを済ませた頃、夫が起きてきた。一緒に朝食を摂り、食後はまた下痢を2回繰り返し、駅でお手洗いに寄れるように少し早めに家を出た。
 予報では明日以降お天気が崩れ、雪が降るかもということであるが、ひとまず今日はお天気が持ちそうで、胸をなでおろす。今朝もお腹に不安を持ちつつ予定通りの準特急に乗り、無事に席を確保。レッスンプランを見直しながら、クラスの流れをイメージして過ごす。

 会場に到着すると、数人の方がもうスタンバイである。スタッフの方たちにご挨拶して身支度。マイマットと象柄のラグを敷き、小道具もセッティングして着替えを済ませる。準備OKである。

 今回は、初めて参加の方がゼロ(17回目にして初めて!)で、2回目がお二人、あとは5回以上のリピーターの方ばかりということだった。それでも体調不良だったり、ご家族の事情だったりで、直前にキャンセルされた方が続き、8名の参加者にスタッフ2名の参加で10名様の開催になった。

 定刻前にいつものように代表のAさんから話題提供。お嬢さんのインフルエンザ罹患でせん妄を間近に見られたというお話に続いて、フラのご旅行帰りで幸せオーラを放っているHさんのご挨拶。少し早めにバトンタッチされ、クラスがスタートした。
 皆様のおかげでこのクラスも3年目を迎えられたこと、何度もご参加頂いていることへのお礼の言葉から。初めての方がおられないので、いつも繰り返す自己紹介等は省き、いきなりヨーガのお話をして、レッスン時間を長めにとるプランを考えた。

 これまで毎回お話ししてきているので、改めて「私たちはなぜヨーガをするのでしょう。ヨーガとは何でしょう。」という質問を常連のOさんに訊いてみる。大正解が返ってくる。ここで、ヨーガスートラの1節「ヨーガは心の動きを鎮めるものです」をサンスクリット語で繰り返して確認する。
 「はじめのマントラ」を唱え、聖音、オーム(ॐ)の音を実際に皆で唱えたら、その余韻を楽しみながらクラススタートである。このクラスの間中、ご自身の呼吸に集中して頂くお願いをする。
 
 マントラ付きの2つの動きに始める前に、耳を引っ張ったり、足裏や足回りを解す。続いてビフォー・アフターを。手を後ろで組んで上げる角度がどのくらい変わるか、を前肩のストレッチの中で実践して頂いた。鏡にそれぞれご自身の姿を映して確認する。少しのことで身体はびっくりするくらい変わる、そんなことを体験して頂くと、場がぱっと盛り上がって明るくなる。その後、身体を温めるためにワシのポーズやチェアポーズにもトライした。集中力を高め、肩甲骨を広げ、体幹を鍛えるのに有効なポーズである。ちょっときついポーズではあるが、あっという間に身体が温まる。さて、これからいつものマントラ付きヨーガタイムだ。

 これまでずっと練習してきている2つの動きに入る。大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮。上半身を反って胸を大きく開き大空へ挨拶した後は、前に倒れて両手の甲と額をマットにつけて大地への挨拶。前後の動きはとてもシンプルだが、集中力を高めるのに効果的だ。マントラを無心に唱えて「聖き者よ、尊き者よ・・・」と繰り返す。呼吸と“今”に集中する。

 続いて五体投地。右足、左足、両足の3つの動きで1セットになるが、爪先で立ったり、中腰になったり、体幹が整わないとふらつきやすい立ちポーズが続く。初めてだと1セットを3回続けるのは結構きついので、これまでなかなか実践出来なかったのだけれど、今日は思い切ってノンストップで3セットにトライした。ノープロブレムで皆さんがこなされた。素晴らしい。
 1つ1つの動きに合わせたマントラがスタジオ内に共鳴する。皆さんの声が美しく溶け合って余韻が部屋中に満たされていく。いつもながら穏やかでとても幸福な空間にいられることに感謝の気持ちで一杯になる。

 最後に、スタッフの方たちも今ではやらないと気持ち悪い、というレベルに達したという朝ヨガの簡単な3つの動きをしつこく復習する。慣れてきたら基本の3つの動きをバランスよく取り入れながら自分でカスタマイズしてOKである。

 今日は時間どおりに後半に突入。新しい年、再び基本に戻って今日は完全呼吸法をして頂くことにする。久しぶりのトライである。各々キャンドルライトを灯して頂き、部屋の電気を消す。柔らかな橙色の光が揺らぐのをぼんやり見つめていると、心が静まっていく。腹式呼吸のガイドから始め、続いて完全呼吸法をガイドしながら10分ほど座った後、10分ほど安らぎのポーズ、シャヴァーサナの時間を取ってゆったりお休み頂く。
 
 シヴァのキールタンを歌い、ゆっくりと心地良く覚醒して頂く。皆さんとても穏やかで、優しいお顔だ。今日も穏やかな笑顔になって頂けて本当に良かった、と頭を垂れる気持ちになる。 

 残り時間は15分ほど。キールタンを唄って締めの時間となる。
 今日もハレルヤを一緒に3回歌う。殆どの方が難なく歌えるので、安心して歌えたのではないだろうか。もう少し時間があったので、ガネーシャのキールタンも唄うことが出来て無事クラス終了の時間に。スタジオ内の美しい余韻に心が何とも言えない癒しを頂く。

 こうして今年最初のクラスを無事終えることが出来た。
 インフルエンザが流行する寒い季節2月はお休みして、3月以降は日程が整ったらまたアナウンスいたします、と締める。いつまでもこのまったりした気分を味わって頂きたいのは山々なのだが、会場撤収の時間までそれほど時間がないので、慌てずにテキパキと片付けを、ご質問があればランチタイムで、とご挨拶してお開きとした。

 今日のお楽しみアロマプレゼントは「いよいよ新しい10年のスタート、その1回目となる今回は冬場に嬉しい保湿&リラックスのアロマグッズと恒例の美味しいお土産を用意しました♪」ということで、「ラベンダークリーム」、「冬のリラックスアロマバスソルト」、お馴染み「女王様のティータイム」ハーブティの3点セットが配られる。そして1月限定、一昨年、昨年も頂いてあまりの美味しさにびっくりしつつ、今年も楽しみに(!?)していたHさんの故郷のキンカンも。Tさんの仙台土産のお菓子まで入っていてニッコリ。
 お着替えを済ませたら、皆でレストランへ移動。今日もスタッフ3名、参加者8名様全員と私を含めた12名だ。

 最上階のレストランの一番奥、大きなテーブルを囲んだ。遠くスカイツリーも見渡せる。少し青空が見え隠れしている。今日は2回目のMさんやNさんが正面に、両隣には何度もお見えくださっているOさんとTさんが座ってくださった。
 いつものように各人が好きなメニューを注文し、食後に自己紹介タイム。今日は初めてさんに向けた話もせずに即クラスに入れたせいもあり、ちょっときつめ、でも濃いめのクラス構成になったのだが、どなたも満足してくださったようで、とてもリラックス出来た、とか涙が流れた等の感想を頂き、講師冥利に尽きる、であった。

 1時間半ほどお喋りに花が咲き、お開き。事務局スタッフのTさんから新薬の話題なども出て、皆でまた心を強くした。参加者の方たちを見送り、スタッフの皆さんと30分ほど3月以降の日程の打ち合わせ。スタッフの方たちとは最寄り駅が異なるので途中までご一緒してお別れした。

 乗換駅で荷物を預けちょっと一息、セールでニットを買って準特急に座って帰途に就いた。
 最寄り駅前のシネコンで夕方からの映画「CATS」のチケットを替え、カフェでお茶を飲んで時間調整。実写版は猫人間があまりにリアル過ぎてちょっとイマイチとは聞いていたけれど、すっかり猫世界に浸って帰宅した。

 夫は大分復活したようで、なんと1週間ぶりに夕食の支度をしていてくれた。有難いことである。帰宅後に私が支度をするのでだらだらしていてね、と言ってあったのだけれど。復活、万歳!
 
 この瞑想ヨーガクラスに初めの頃からいらして頂いていたお二人のNさんが、それぞれ体調を崩しておられると知り、とても心配である。少しでも痛みなく穏やかに過ごされることを祈ることしか出来ないのが、とてももどかしく、切ない。


(追記)ASHAREさんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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2020.1.22 5か月ぶり造影CT、頸部から骨盤 夫の腰痛、その後

2020-01-22 21:05:45 | 治療日記

 昨日は青空だったけれど、風が冷たい寒い一日だった。今日はすっかり鈍色の冬空。気温も10度に達しないという予報だ。1か月前に比べると、日が大分長くなってきた(仕事を定時で終えると、マジックアワーの西の空がとても美しい。)けれど、立春迄あと2週間足らずとはいえ、寒さはいよいよ本番といった感じだ。

 パージェタ・ハラヴェン・ハーセプチンの3剤併用を始めたのが去年の3月。副作用のためハラヴェンを3か月で休薬して2剤にしてから7か月ほど経過した。今のところハラヴェンの副作用で相変わらず手足の痺れや痛みが残っているが、パージェタの副作用であるお腹の緩さや頻発する下痢にも大分慣れてきた。8月のCT検査やこれまでの腫瘍マーカーの動きでは3剤の治療効果が見られていたけれど、ハラヴェンを休薬したまま2剤の治療を続行していてよいのか見るための造影CT検査だ。 

 年明けにCT撮影を予定していたので、10月末以降レントゲン撮影をしていない。自覚症状は、といえば毎食後のロキソニンは欠かせないが、コデインを飲む頻度は減っているし、昨年の今頃に比べれば咳や息切れも落ち着いていると感じている。とはいえ、やはり詳細な画像チェックは今後の治療方針を立てる上でも必要なことだ。何もないとなれば安心して治療続行になるし、もし何らかの増悪があれば、早めに対応を考えることが出来る。

 出勤後はあれこれ懸案事項を処理し、問い合わせ等に応じつつ〆切ものを提出し、昼食抜きで病院に向かった。
 
 今日も着替えをしないでよいようにブラトップ、金属やプラスチック等がついていないニットのワンピースにカーディガンを羽織った。相変わらず手指の痺れや痛みで、アクセサリーの金具をつけたり外したりすることもままならないので、そういう装飾物の類も一切なし。コートを脱ぐだけでそのままCT装置に寝っ転がれるから病院滞在時間は短縮されるし、糊のきいた検査着をあえて汚すこともない。

 快速電車に乗れてスムーズに移動。郵便局で用足しを済ませてから、予約時間の30分ほど前に病院に到着した。自動再来受付機は待つことなくすんなり。先にお手洗いを済ませて2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子に座っている方も殆どおらず。ほどなくして受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動出来た。ここでは数人が待っており、準備室で名前を呼ばれ、入室出来たのは予約時間の5分前。

 すぐにコートや荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血の時よりも痛いのだが、今日の看護師Sさんは何気なく刺して、あれっもうOK?といった感じ。全然痛まずびっくりした。今日も10mlの生食が入ったシリンジだけ渡され、点滴棒はなし。これを引きずって歩くといきなり病人然としてしまうし、何より身動きがしにくい。かつてに比べて本当に楽になった。そのまま予約時間ちょうどに呼んで頂いた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なし、次に造影剤を入れて、2回の撮影の流れはもうすっかりお馴染みだ。所要時間は10分とかからない。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いがツーンと鼻を突くし、最近では味覚にも嫌な後味のある刺激があって、口の中があまり気持ちよくない。たちまち造影剤が体中を駆け巡り、体の芯までカーっと熱くなってじーんとする。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返しておしまい。なんとか咳も出ないで無事済んだ。別室から出てきた看護師Sさんから「布テープできつく止血しておきますので、10分ほど外廊下でお待ちくださいね。」と言われ、「今日は本当に針刺しで全く痛みがなく、びっくりしました。ありがとうございました。」とお礼を言う。

 会計に向かうが、待合椅子がかなり混んでいる。空腹である。なかなか電子掲示板に番号が出てこない。皆さん待ちくたびれている模様。結局、40分近く待って自動支払機で8千円ほどカード支払。本日の病院滞在時間は1時間半弱だった。すでに巷では3時のおやつの時間である。

 外に出ると曇天で寒い。駅ビルは殆どのお店がランチタイム終了の時間だ。ふと行きがけに寄った郵便局近くにタイレストランの看板を見つけたのを思い出し、行ってみる。前はなかった筈。ランチタイムはちょっと過ぎていたけれど、入れてもらえた。最後の客だった。

 トムヤンヌードルとグリーンカレーのハーフ&ハーフランチには生春巻とミニタピオカデザートにマンゴラッシー付き。ちょっとずつ色々で嬉しい。久しぶりのタイ料理を堪能した。レジで訊けば、11月末にオープンしたばかりという。日本語が堪能で、私が住む市にも2年ほどいたそうだ。また来ますね、とお店を後にした。食事が終わったのはもう日が大分傾いた頃。帰路の車内では無事席を確保出来、往復で読みかけの文庫を読み切った。

 お腹が落ち着いていた、と書いたばかりなのに調子に乗ってタイ料理を頂いたからなのか、乗換駅でいきなり腹痛、下痢になった。トホホ。こわごわとそのまま帰宅。普段仕事が終わって帰宅する時間より若干早めだった。
 帰宅すると生協のお届け物が届いていて、えっちらおっちら収納。大規模修繕の足場組みの工事で洗濯物を外干し出来ず、部屋干しでなんとなく乾き切っていないので、畳めず。

 一方、夫は腰痛のため週初めに2日休んだことで5日ぶりの出勤。腰をかばった足取りは心配だったが、最寄り駅までは電動自転車があるし、勤務先最寄り駅からはタクシーに乗る、とのことだった。朝到着の頃を見計らって確認すると、大丈夫、無事到着したというのでほっとした。
 それでも行きの電車は立ちっぱなしで大変だったらしい。丸2日家で横になっていて殆どろくに歩いていないわけで、いきなり往復3時間の通勤+勤務。当然のことながら這う這うの体で帰宅した。大分お疲れのご様子。明日明後日は少し遅い出勤でよいというので、通勤ライナーを私からのお見舞いとして予約してあげた。
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