5月最終の土曜日。
いつものようにベッドの中で朝の連続テレビ小説を鑑賞。ヒロインの弟と幼馴染の結婚話で考えさせられる台詞が。ヒロインの父は「幸せにしてやれよ」、幼馴染の父「(娘を)幸せにしなかったら許さない」と言うが、当の弟は「幸せはしてもらうものじゃなくて、2人でなるもの」。弟に一本!である。本当にそうだ。幸せは相手にしてもらうものじゃない。一緒に歩んでいくことで2人がともに幸せを感じることが出来ればそれが一番。だから、お互いを思いやり、2人で幸せになろうと努力することが必要なのではないか。それは当然我慢も伴う話であり、消極的な受け身の姿勢や、上から目線で○○してやる、という態度では決して掴めないものだと思う。
さて、お天気がいいので洗濯物もどっさり干してベランダは一杯。その後、午前中の深呼吸ヨガのクラスに参加。久しぶりにHさんのクラスで、体の芯からリラックス。寝ポーズや座りポーズだけのクラスだけれど、信じられないほどたっぷり汗が出る。文字通り“奇跡の深呼吸”だ。
シャワーでスッキリしてから夫と最寄駅で合流し、実家詣でに。年が明けて以来、父の足腰がすっかり弱っており、もはやバスや電車で移動することが難しくなっている。歩行器で歩く練習をしているというけれど、少しでも近い方がいいだろうと、前から気になっていた実家に近いイタリアンレストランを予約してもらっていた。
到着すると、母が一人で落ち着かなく立ったり座ったりしている。父は、と訊くと、お手洗から出てこないという。夫に見に行ってもらったら、鼻血が出て、出てこられない様子。
なんとか出てきたものの、ご機嫌が悪いし、子どものようにティッシュを鼻に突っ込んだり出したりしている。母が手を出そうとすれば振り払い、本当に気難しい。さすがに夫には気を遣っていると見えて、ようやく止まった時には「みっともない姿を晒してすみません」などと頭を下げている。切ない。それでも、ランチは中止で家に帰ると言い出さずに良かった。
ランチコースは旬の食材をふんだんに使っており、大満足の美味しさだった。そのままタクシーを呼んでもらい、まっすぐ帰れば3分のところ、再開発された近隣地区を私達に見せたいということで、大回りをして帰宅した。父は、自分の足で行きたい所に行けないことが相当ストレスなのだろう。これも、切ない。
人間の尊厳は食事、排泄、移動が自分で出来ること、というが本当にそうなのだ、と思う。娘である私もそうだけれど、血液をサラサラにする薬を飲んでいるので、どうしても粘膜もやられて血が止まりにくいようだ。これまで鼻血など出したことのない父が、頻繁に出るようになった鼻血をまだ受け容れられていないのだろう。母も気を遣って手を出して怒られているのだから、なんとも気の毒である。特に真夏のような日だったから、のぼせた所為もあるのだろうけれど。
実家に戻り、この前の京都行きなどの写真をスライドショーにして見せたりして夕方まで過ごす。夫はいい気持ちで縁側でお昼寝をしている。父は自分の定位置の椅子に座ってこれまたウトウト。
先日、87歳の誕生日を迎えたばかりの父。もうすぐ60年目のダイヤモンド婚式。母のストレスがこれ以上増えないように、なんとか仲良く過ごしてね、と言って実家を後にした。
帰りは夫のリクエストで、実家の最寄のバス停からJRの乗換駅まで。これまた夫のリクエストで買い物。思いのほか遅くまでブラブラしてしまう。結局、駅ビルで夕食を摂ることに。ほぼ食事を終えようとした時に、あの地震である。横揺れが長く、10階にいたせいもあり、かなりの揺れ。皆、スマホ等の情報から小笠原が震源、かなり大きいと、騒然としていた。
館内アナウンスも流れてどうも早じまいの様子。慌ててお手洗を済ませ、帰途についた。電車は動いており、特に混乱もなく帰宅することが出来たけれど、口永良部島の噴火に続き、やはり大地が、地球が怒っているのを感じ、背筋が冷たくなる。
なんだかんだと12時間近く出ずっぱり、ちょっと欲張りすぎた一日になってしまった。
日曜日。今日は目覚ましをかけることなく、寝坊を決め込む。遅いブランチを摂り始めたところ、見慣れない携帯番号の電話が。出るとリフレクソロジーサロンのオーナーからである。一瞬何が起こったかわからない。彼女は「ああ、良かった」と言っている。
次の瞬間、来週またも京都行のため、何時ものパターンを1週前倒しにして今日朝一で予約をしていたことを想い出した。なんということ!10年以上お世話になっているが、予約を失念したのはこれが初めて。先方は、私が急に体調を崩して来られなくなったのでなかったのでほっとした、と。
本当に申し訳ないことをしてしまった。彼女にサロンから最寄駅まで車で無駄に往復させてしまったのだ。今日はもう予約が一杯ということで、改めて次回の予約を入れさせて頂いた。
食後は掃除。雨が降るという予報に反してお天気がいいので、昼からまた大物も洗濯することに。そして、簡単に昼食を済ませてリンパヨガのクラスに参加。帰りは夫のリクエストで映画鑑賞。今日も夕食当番は夫に任せてしまった。
そして明日からは水無月6月。今年も誕生日の月がやって来る。無事に54歳が迎えられるだろうか。
先週大腸がんで亡くなった俳優の今井雅之さんは4月生まれだったが、ああ、同級生だったんだ、と思う。54歳になったばかりの若さ。翌日には、10年ほど前になんば花月の舞台で拝見した今いくよさんも胃がんで逝かれた。
いつだったか、今は亡き義母が新聞を見ながら言った言葉を思い出す。「ああ、またがんだ。この人もがんで死んだ」。
“2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代”をまたしても痛感させられてしまった。
いつものようにベッドの中で朝の連続テレビ小説を鑑賞。ヒロインの弟と幼馴染の結婚話で考えさせられる台詞が。ヒロインの父は「幸せにしてやれよ」、幼馴染の父「(娘を)幸せにしなかったら許さない」と言うが、当の弟は「幸せはしてもらうものじゃなくて、2人でなるもの」。弟に一本!である。本当にそうだ。幸せは相手にしてもらうものじゃない。一緒に歩んでいくことで2人がともに幸せを感じることが出来ればそれが一番。だから、お互いを思いやり、2人で幸せになろうと努力することが必要なのではないか。それは当然我慢も伴う話であり、消極的な受け身の姿勢や、上から目線で○○してやる、という態度では決して掴めないものだと思う。
さて、お天気がいいので洗濯物もどっさり干してベランダは一杯。その後、午前中の深呼吸ヨガのクラスに参加。久しぶりにHさんのクラスで、体の芯からリラックス。寝ポーズや座りポーズだけのクラスだけれど、信じられないほどたっぷり汗が出る。文字通り“奇跡の深呼吸”だ。
シャワーでスッキリしてから夫と最寄駅で合流し、実家詣でに。年が明けて以来、父の足腰がすっかり弱っており、もはやバスや電車で移動することが難しくなっている。歩行器で歩く練習をしているというけれど、少しでも近い方がいいだろうと、前から気になっていた実家に近いイタリアンレストランを予約してもらっていた。
到着すると、母が一人で落ち着かなく立ったり座ったりしている。父は、と訊くと、お手洗から出てこないという。夫に見に行ってもらったら、鼻血が出て、出てこられない様子。
なんとか出てきたものの、ご機嫌が悪いし、子どものようにティッシュを鼻に突っ込んだり出したりしている。母が手を出そうとすれば振り払い、本当に気難しい。さすがに夫には気を遣っていると見えて、ようやく止まった時には「みっともない姿を晒してすみません」などと頭を下げている。切ない。それでも、ランチは中止で家に帰ると言い出さずに良かった。
ランチコースは旬の食材をふんだんに使っており、大満足の美味しさだった。そのままタクシーを呼んでもらい、まっすぐ帰れば3分のところ、再開発された近隣地区を私達に見せたいということで、大回りをして帰宅した。父は、自分の足で行きたい所に行けないことが相当ストレスなのだろう。これも、切ない。
人間の尊厳は食事、排泄、移動が自分で出来ること、というが本当にそうなのだ、と思う。娘である私もそうだけれど、血液をサラサラにする薬を飲んでいるので、どうしても粘膜もやられて血が止まりにくいようだ。これまで鼻血など出したことのない父が、頻繁に出るようになった鼻血をまだ受け容れられていないのだろう。母も気を遣って手を出して怒られているのだから、なんとも気の毒である。特に真夏のような日だったから、のぼせた所為もあるのだろうけれど。
実家に戻り、この前の京都行きなどの写真をスライドショーにして見せたりして夕方まで過ごす。夫はいい気持ちで縁側でお昼寝をしている。父は自分の定位置の椅子に座ってこれまたウトウト。
先日、87歳の誕生日を迎えたばかりの父。もうすぐ60年目のダイヤモンド婚式。母のストレスがこれ以上増えないように、なんとか仲良く過ごしてね、と言って実家を後にした。
帰りは夫のリクエストで、実家の最寄のバス停からJRの乗換駅まで。これまた夫のリクエストで買い物。思いのほか遅くまでブラブラしてしまう。結局、駅ビルで夕食を摂ることに。ほぼ食事を終えようとした時に、あの地震である。横揺れが長く、10階にいたせいもあり、かなりの揺れ。皆、スマホ等の情報から小笠原が震源、かなり大きいと、騒然としていた。
館内アナウンスも流れてどうも早じまいの様子。慌ててお手洗を済ませ、帰途についた。電車は動いており、特に混乱もなく帰宅することが出来たけれど、口永良部島の噴火に続き、やはり大地が、地球が怒っているのを感じ、背筋が冷たくなる。
なんだかんだと12時間近く出ずっぱり、ちょっと欲張りすぎた一日になってしまった。
日曜日。今日は目覚ましをかけることなく、寝坊を決め込む。遅いブランチを摂り始めたところ、見慣れない携帯番号の電話が。出るとリフレクソロジーサロンのオーナーからである。一瞬何が起こったかわからない。彼女は「ああ、良かった」と言っている。
次の瞬間、来週またも京都行のため、何時ものパターンを1週前倒しにして今日朝一で予約をしていたことを想い出した。なんということ!10年以上お世話になっているが、予約を失念したのはこれが初めて。先方は、私が急に体調を崩して来られなくなったのでなかったのでほっとした、と。
本当に申し訳ないことをしてしまった。彼女にサロンから最寄駅まで車で無駄に往復させてしまったのだ。今日はもう予約が一杯ということで、改めて次回の予約を入れさせて頂いた。
食後は掃除。雨が降るという予報に反してお天気がいいので、昼からまた大物も洗濯することに。そして、簡単に昼食を済ませてリンパヨガのクラスに参加。帰りは夫のリクエストで映画鑑賞。今日も夕食当番は夫に任せてしまった。
そして明日からは水無月6月。今年も誕生日の月がやって来る。無事に54歳が迎えられるだろうか。
先週大腸がんで亡くなった俳優の今井雅之さんは4月生まれだったが、ああ、同級生だったんだ、と思う。54歳になったばかりの若さ。翌日には、10年ほど前になんば花月の舞台で拝見した今いくよさんも胃がんで逝かれた。
いつだったか、今は亡き義母が新聞を見ながら言った言葉を思い出す。「ああ、またがんだ。この人もがんで死んだ」。
“2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代”をまたしても痛感させられてしまった。