昨夜は、3週間前に急きょ休講になってしまったため、今年初めてになるSさんの瞑想ヨーガクラスを楽しみにしていた。けれど、仕事の後に都心まで出向いて1時間半のレッスンを受けた後、再び病院最寄り駅に移動して・・・、という体力は到底なく、泣く泣く受付のAさんにお詫びのLINEを入れてキャンセル。
なんとか定時まで仕事をして、生協で2月の新刊文庫を数冊買って帰宅。夫が出張先から直帰していて帰宅済みだった。何も言わずに淡々と夕食を整えてくれる。申し訳ない。でも、水仕事をして、包丁を使って炊事をすると、いきなり手の平の症状が悪化する。焼けつくような痛みに耐えかねて、友人の医師に確認して、前日から家にあったリンデロンVクリームをヒルドイドローションと混ぜて塗布する。これで少し痛みが和らぐようになった。
食後、支度をして病院最寄り駅へと向かった。
途中でお腹が痛くなるのではないかと不安のまま電車に乗る。なんといっても寒さのため普段以上に重ね着をしているし、荷物も持っているので、出来ることならお手洗いのための途中下車は避けたい。
息子の22歳の誕生日でもある。20時57分誕生だったので、それより少し前に車内からLINEを入れて気を紛らわせる。彼はお友達にお祝いしてもらい、テーマパークで楽しんでいる模様。
お手洗いに飛び込むことなくホテルまで無事に、と願いつつ、なんとか病院最寄り駅に到着し、チェックインを済ませた。ぬるめのお風呂にゆっくり入浴し、手足のケアと唇のケアをして早めにベッドに入った。
疲れているのになかなか寝付かれない。お手洗いに起きて手を洗う度にローションを塗り直すのがストレスだ。結局、目覚ましが鳴る前に目が覚めて起床。腹痛は相変わらずだったけれど、3週間ぶりに泥便から普通便になった。浴槽足湯の支度をしてから夫にモーニングLINE。無事起きていることを確認してから足湯へ。
当初、足の裏は手の平よりも症状が軽かったが、雪道やアイスバーンになった道を踏ん張って歩いたことで余計な圧がかかったのか、あっという間に悪化した。冷たくても熱くてもちょっと圧がかかっても、ジリジリビリビリと常時痛む。手の平だけでなく手指まで、どこもかしこも痛むので、着替えにも時間がかかる。
レストランへ移動。ちょっとずつ色々、野菜たっぷりのビュッフェを頂く。お箸ですら持ち方によっては手の痛みを誘発する。熱いお茶は飲めないのでスープを冷まして頂く。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトして病院へ向かう。昨日よりは少し暖かくなるというが、相変わらずの冷え込みだ。
IDカードを通して採血受付に出向く。番号を取ると、すぐに採血室に入ることが出来、態勢を立て直していると、化学療法室のOkさんから肩を叩かれる。「大変だったみたいだけれど、大丈夫?」と声をかけてくださる。
先週1週間はかなり辛かったと報告しつつ、白手袋を外して見て頂くと「ああ、一気に来たね。先生は色々考えておられるみたいだから大丈夫だと思う。」と言われる。ほどなくして初めての女性検査技師のKさんから番号を呼ばれた。今日は白血球等のみのチェックのため2本。針刺しも抜針もほとんどビリリと痛む。
向かいの腫瘍内科に移動。まだ誰も座っていない。一番乗り。定位置を確保して読書開始。今日の御伴はNHKスペシャル取材班著「老後破産―長寿という悪夢―」(新潮文庫)。
20分ほどすると化学療法室のKwさんがヒアリングに来てくださる。手や唇を見せながら状況説明。メモをして先生に渡してくださるようだ。ひとしきりお話して少し気持ちが楽になる。多くの方たちに気にかけて頂いており、本当に有難い。忘れないうちに血圧測定。116-67、脈拍は80。その後、30分ほど読書していると中待合へどうぞ、と番号が出る。
ほどなくして先生がお顔を出された。朝の受付から先生にお目にかかるまで今日は1時間半弱。
「さて、大変だったようですね。」と言われ、手足症候群の状況、下痢の状況等を報告する。「先週先生にお目にかかって休薬してからの1週間が辛かったです。」と言うと、「皆さんそう仰いますね。」とのこと。そうなのだ。点滴の抗がん剤と違って、内服薬は止めてからが辛いのである。
「とても明日から2クール再開は無理です・・・」と言うと、「もちろんです。」とのお答え。「2クールは中止して、今日はハーセプチンだけにしましょう。」と仰る。1週間休薬が伸びるくらいかと考えていたので、ちょっとびっくりして、いきなり3週間飲まなくていいのですか、と何度も確認してしまう。けれど、それと同時にとてもほっとする。
今は頑張るところではないし、無理すると後に響くので、ここはしっかり体調を戻すことが大事とのご判断である。減薬と服薬期間については6錠を5錠にし、規定の14日飲んで7日休みではなく、10日飲んで11日休みでいいとのこと。それでも不安だったので、4錠から始めたいと言ってみたところ、希望が通った。4錠で10日間、11日休んで続けられそうなら、5錠に増やして同じパターンで続け、それが楽々なのか努力が必要なのかにより6錠まで戻すかどうか決めましょうといったところ。
診察室での検温は6度6分。「かなり怠いのですが、採血結果はどうでしょう。」と訊くと、問題なしとのこと。白血球は5,800もあり(炎症を起こしているせいか)好中球も2,700ほど。全く問題なしである。しいて言えば貧血が前回より進んでいるようで11.1だそう。
今日は薬の処方がメインになった。
ミヤBM錠を飲んでいた間はなんとか水様便の回数が抑えられていたが、止めると同時に下痢が酷くなったため、今回は3週間分1日3回バッチリ出して頂く。さらに保湿ローションについては、これまでのローションとゲルに加えて、アンテベート軟膏(強めのステロイド)とローションを一対一で混合したものをベースに塗り、更に切れたり酷い部分用に、より強いデルモベートクリームが処方された。
下痢対策については、大人用のロペミン1mgだと効き過ぎてしまい、下痢は止まるが、腸が動かなくなるとともに食事をするとその分逆流するという4年前の苦い経験がトラウマになっている。今回市販のシートタイプの0.5mgチュアブルで充分に効いたので、それと同じものを出して頂きたいと言ってみたけれど、それはないようで、大人用の代わりに小児用の細粒を出して頂いた。やはりエコというかお子ちゃまなのである。
さらに唇の裂傷や口内炎対策としてワセリンも出して頂いた。これをリップクリーム代わりにベースに塗布した後、ケナログ軟膏を塗ると良いらしい。口だけでなく鼻周りなど他の部位にも使ってよいとのこと。
これまで数年にわたって飲み続けて来た漢方2種は、一回休薬してみましょう、ということになった。手足症候群の痛みとビリビリチリチリとした痺れが似ているので、これが緩和されれば止めるにはいいタイミングなので、昼から中止を、とのこと。
そんなわけで「皮膚対策をしっかり行って3週間過ごし、元気になって次回戻ってきてください。」と3週間後に予約が入る。
ご挨拶をして診察室を出、化学療法室へ。
まだそれほど混んでおらず、ほどなくして看護助手さんから窓側の通路側のリクライニング椅子に案内された。
お手洗いを済ませ、態勢を整えて夫やお友達に報告LINE。薬が届くのを待つ。
Mさんが様子を見にいらして、「大変でしたね。今日はハーセプチンもお休みして1週間後になるかと思っていました。」とのこと。治療薬変更の初回には人一倍副作用が酷く出る私は、看護師さん同士で話題になっていたようだ。
20分ほどしてMさんが針刺しに見えたが、相変わらず痛い。どうも身体のどこかに痛い所があると他の部分の痛みの閾値も下がるのだろうか。痛い。今日は採血の針刺しも抜針も痛かったし、とちょっと憂鬱に。
ほどなくして薬が届き、ハーセプチンと生理食塩水で1時間半。その間に薬剤師のKさんが来てくださる。「やはり、ダメでした・・・」と言うと、「本当に酷く出ましたね。やはり○○さんには6錠は多すぎるのですね、先生は出来たら6錠に持っていきたいと思っておられるようですけれど、まずは普段通りの生活が出来ることが一番です。」とうるうるするような言葉をかけてくださる。
「単純なので、規定通り飲んで頑張らなくてはと思うのです。薬の半減期から考えて血中濃度を一定にする必要があるのではないですか。」と問うと、「そういうプロトコルの薬もありますが、ゼローダについては、副作用の症状によって量を変えたり休みの期間を入れたりと、変えてもそれほど気にしなくて大丈夫な薬です。」とのこと。「あまりに怠いので採血結果も悪いと思っていたところ、なんでもなくて拍子抜けしました。」と言うと、「この薬は血液には影響が出なくて、吐き気、下痢、手足症候群が3大症状で外に出るのですね、吐き気は大丈夫ですか。」と問われ、「おかげさまでドンペリドンを飲んだのは1,2回で、専ら下痢と手足症候群でした。」と応ずる。
いずれにせよ、沢山のスタッフの方たちのチーム医療の中にいることを実感し、安心感が増す。無事に点滴が終わり、Okさんに血圧を測って頂くと、122-72。私にしてはやや高め。そのまま抜針をして頂けると思いきや、Mさんにバトンタッチ。またしても衝撃が強く、「痛いです・・・」と声に出てしまった。
病院滞在時間は4時間強。会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血、点滴の3割負担、4万円弱をカードで支払う。
外に出るといいお天気。日差しがあって、昨日一昨日に比べて確かに暖かい。薬局に入ると、人で溢れている。今日も待つな、と覚悟して本を取り出す。10人以上待っていたが、今日も、どんどん後から抜かれて1時間以上。ゼローダが中止になったこと、副作用対策が今回の目的ということを説明する。
全部で7種類、7袋。結構な量である。それでもゼローダがないので3,000円に達せずカード払いは出来なかった。
病院と薬局での全滞在時間は5時間半。ぐったりする。駅ビルで、お腹と唇に優しいお豆腐料理を時間をかけて頂いた。残念なことに、10年来よくお世話になったこのお店は来月で閉店とのこと。「来月もいらっしゃれたら、どうぞいらしてくださいね。」と言われる。昼食を摂るとまた腹痛。電車の中でなくてよかった。それでも下痢にはならず、ほっとする。
本を1冊しか持っていなかったので、薬局で読み終わってしまい、快速電車に座ったら眠気に負けてウトウト。
夫から「夕飯はお弁当でOKだよ」と言われていたので、迷わず乗り換え駅のスーパーでお弁当を調達。最寄り駅からはタクシーに乗って帰宅した。
最低限の片づけを済ませ、夫の帰りを待ちながらリビングで横になっているうちにまたウトウト。夫が作ってくれた蜆のお味噌汁をお供にお弁当を頂いた。
今夜はスーパーブルーレッドムーン(地球に近い「スーパームーン」で、 1ヶ月のうちに二度、満月が見られる「ブルームーン」で、 かつ、赤銅色となる「レッドムーン」)という3つが重なった珍しい皆既月食だそうだ。夫は双眼鏡片手に寒いベランダに繰り出している。
明日はまた東京横断の出張だ。とにかく次回ゼローダ再開は3週間後の2月22日から。
2月の患者会ヨガクラスは果たして出来るだろうかと心配だったけれど、休薬の最終段階だから恐らく大丈夫だろう。ほっとした。とにかく今日頂いた外用薬を駆使して手足の副作用を払拭し、体調を整えて3クール目に臨みたい。
なんとか定時まで仕事をして、生協で2月の新刊文庫を数冊買って帰宅。夫が出張先から直帰していて帰宅済みだった。何も言わずに淡々と夕食を整えてくれる。申し訳ない。でも、水仕事をして、包丁を使って炊事をすると、いきなり手の平の症状が悪化する。焼けつくような痛みに耐えかねて、友人の医師に確認して、前日から家にあったリンデロンVクリームをヒルドイドローションと混ぜて塗布する。これで少し痛みが和らぐようになった。
食後、支度をして病院最寄り駅へと向かった。
途中でお腹が痛くなるのではないかと不安のまま電車に乗る。なんといっても寒さのため普段以上に重ね着をしているし、荷物も持っているので、出来ることならお手洗いのための途中下車は避けたい。
息子の22歳の誕生日でもある。20時57分誕生だったので、それより少し前に車内からLINEを入れて気を紛らわせる。彼はお友達にお祝いしてもらい、テーマパークで楽しんでいる模様。
お手洗いに飛び込むことなくホテルまで無事に、と願いつつ、なんとか病院最寄り駅に到着し、チェックインを済ませた。ぬるめのお風呂にゆっくり入浴し、手足のケアと唇のケアをして早めにベッドに入った。
疲れているのになかなか寝付かれない。お手洗いに起きて手を洗う度にローションを塗り直すのがストレスだ。結局、目覚ましが鳴る前に目が覚めて起床。腹痛は相変わらずだったけれど、3週間ぶりに泥便から普通便になった。浴槽足湯の支度をしてから夫にモーニングLINE。無事起きていることを確認してから足湯へ。
当初、足の裏は手の平よりも症状が軽かったが、雪道やアイスバーンになった道を踏ん張って歩いたことで余計な圧がかかったのか、あっという間に悪化した。冷たくても熱くてもちょっと圧がかかっても、ジリジリビリビリと常時痛む。手の平だけでなく手指まで、どこもかしこも痛むので、着替えにも時間がかかる。
レストランへ移動。ちょっとずつ色々、野菜たっぷりのビュッフェを頂く。お箸ですら持ち方によっては手の痛みを誘発する。熱いお茶は飲めないのでスープを冷まして頂く。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトして病院へ向かう。昨日よりは少し暖かくなるというが、相変わらずの冷え込みだ。
IDカードを通して採血受付に出向く。番号を取ると、すぐに採血室に入ることが出来、態勢を立て直していると、化学療法室のOkさんから肩を叩かれる。「大変だったみたいだけれど、大丈夫?」と声をかけてくださる。
先週1週間はかなり辛かったと報告しつつ、白手袋を外して見て頂くと「ああ、一気に来たね。先生は色々考えておられるみたいだから大丈夫だと思う。」と言われる。ほどなくして初めての女性検査技師のKさんから番号を呼ばれた。今日は白血球等のみのチェックのため2本。針刺しも抜針もほとんどビリリと痛む。
向かいの腫瘍内科に移動。まだ誰も座っていない。一番乗り。定位置を確保して読書開始。今日の御伴はNHKスペシャル取材班著「老後破産―長寿という悪夢―」(新潮文庫)。
20分ほどすると化学療法室のKwさんがヒアリングに来てくださる。手や唇を見せながら状況説明。メモをして先生に渡してくださるようだ。ひとしきりお話して少し気持ちが楽になる。多くの方たちに気にかけて頂いており、本当に有難い。忘れないうちに血圧測定。116-67、脈拍は80。その後、30分ほど読書していると中待合へどうぞ、と番号が出る。
ほどなくして先生がお顔を出された。朝の受付から先生にお目にかかるまで今日は1時間半弱。
「さて、大変だったようですね。」と言われ、手足症候群の状況、下痢の状況等を報告する。「先週先生にお目にかかって休薬してからの1週間が辛かったです。」と言うと、「皆さんそう仰いますね。」とのこと。そうなのだ。点滴の抗がん剤と違って、内服薬は止めてからが辛いのである。
「とても明日から2クール再開は無理です・・・」と言うと、「もちろんです。」とのお答え。「2クールは中止して、今日はハーセプチンだけにしましょう。」と仰る。1週間休薬が伸びるくらいかと考えていたので、ちょっとびっくりして、いきなり3週間飲まなくていいのですか、と何度も確認してしまう。けれど、それと同時にとてもほっとする。
今は頑張るところではないし、無理すると後に響くので、ここはしっかり体調を戻すことが大事とのご判断である。減薬と服薬期間については6錠を5錠にし、規定の14日飲んで7日休みではなく、10日飲んで11日休みでいいとのこと。それでも不安だったので、4錠から始めたいと言ってみたところ、希望が通った。4錠で10日間、11日休んで続けられそうなら、5錠に増やして同じパターンで続け、それが楽々なのか努力が必要なのかにより6錠まで戻すかどうか決めましょうといったところ。
診察室での検温は6度6分。「かなり怠いのですが、採血結果はどうでしょう。」と訊くと、問題なしとのこと。白血球は5,800もあり(炎症を起こしているせいか)好中球も2,700ほど。全く問題なしである。しいて言えば貧血が前回より進んでいるようで11.1だそう。
今日は薬の処方がメインになった。
ミヤBM錠を飲んでいた間はなんとか水様便の回数が抑えられていたが、止めると同時に下痢が酷くなったため、今回は3週間分1日3回バッチリ出して頂く。さらに保湿ローションについては、これまでのローションとゲルに加えて、アンテベート軟膏(強めのステロイド)とローションを一対一で混合したものをベースに塗り、更に切れたり酷い部分用に、より強いデルモベートクリームが処方された。
下痢対策については、大人用のロペミン1mgだと効き過ぎてしまい、下痢は止まるが、腸が動かなくなるとともに食事をするとその分逆流するという4年前の苦い経験がトラウマになっている。今回市販のシートタイプの0.5mgチュアブルで充分に効いたので、それと同じものを出して頂きたいと言ってみたけれど、それはないようで、大人用の代わりに小児用の細粒を出して頂いた。やはりエコというかお子ちゃまなのである。
さらに唇の裂傷や口内炎対策としてワセリンも出して頂いた。これをリップクリーム代わりにベースに塗布した後、ケナログ軟膏を塗ると良いらしい。口だけでなく鼻周りなど他の部位にも使ってよいとのこと。
これまで数年にわたって飲み続けて来た漢方2種は、一回休薬してみましょう、ということになった。手足症候群の痛みとビリビリチリチリとした痺れが似ているので、これが緩和されれば止めるにはいいタイミングなので、昼から中止を、とのこと。
そんなわけで「皮膚対策をしっかり行って3週間過ごし、元気になって次回戻ってきてください。」と3週間後に予約が入る。
ご挨拶をして診察室を出、化学療法室へ。
まだそれほど混んでおらず、ほどなくして看護助手さんから窓側の通路側のリクライニング椅子に案内された。
お手洗いを済ませ、態勢を整えて夫やお友達に報告LINE。薬が届くのを待つ。
Mさんが様子を見にいらして、「大変でしたね。今日はハーセプチンもお休みして1週間後になるかと思っていました。」とのこと。治療薬変更の初回には人一倍副作用が酷く出る私は、看護師さん同士で話題になっていたようだ。
20分ほどしてMさんが針刺しに見えたが、相変わらず痛い。どうも身体のどこかに痛い所があると他の部分の痛みの閾値も下がるのだろうか。痛い。今日は採血の針刺しも抜針も痛かったし、とちょっと憂鬱に。
ほどなくして薬が届き、ハーセプチンと生理食塩水で1時間半。その間に薬剤師のKさんが来てくださる。「やはり、ダメでした・・・」と言うと、「本当に酷く出ましたね。やはり○○さんには6錠は多すぎるのですね、先生は出来たら6錠に持っていきたいと思っておられるようですけれど、まずは普段通りの生活が出来ることが一番です。」とうるうるするような言葉をかけてくださる。
「単純なので、規定通り飲んで頑張らなくてはと思うのです。薬の半減期から考えて血中濃度を一定にする必要があるのではないですか。」と問うと、「そういうプロトコルの薬もありますが、ゼローダについては、副作用の症状によって量を変えたり休みの期間を入れたりと、変えてもそれほど気にしなくて大丈夫な薬です。」とのこと。「あまりに怠いので採血結果も悪いと思っていたところ、なんでもなくて拍子抜けしました。」と言うと、「この薬は血液には影響が出なくて、吐き気、下痢、手足症候群が3大症状で外に出るのですね、吐き気は大丈夫ですか。」と問われ、「おかげさまでドンペリドンを飲んだのは1,2回で、専ら下痢と手足症候群でした。」と応ずる。
いずれにせよ、沢山のスタッフの方たちのチーム医療の中にいることを実感し、安心感が増す。無事に点滴が終わり、Okさんに血圧を測って頂くと、122-72。私にしてはやや高め。そのまま抜針をして頂けると思いきや、Mさんにバトンタッチ。またしても衝撃が強く、「痛いです・・・」と声に出てしまった。
病院滞在時間は4時間強。会計書類を腫瘍内科受付に出してから、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血、点滴の3割負担、4万円弱をカードで支払う。
外に出るといいお天気。日差しがあって、昨日一昨日に比べて確かに暖かい。薬局に入ると、人で溢れている。今日も待つな、と覚悟して本を取り出す。10人以上待っていたが、今日も、どんどん後から抜かれて1時間以上。ゼローダが中止になったこと、副作用対策が今回の目的ということを説明する。
全部で7種類、7袋。結構な量である。それでもゼローダがないので3,000円に達せずカード払いは出来なかった。
病院と薬局での全滞在時間は5時間半。ぐったりする。駅ビルで、お腹と唇に優しいお豆腐料理を時間をかけて頂いた。残念なことに、10年来よくお世話になったこのお店は来月で閉店とのこと。「来月もいらっしゃれたら、どうぞいらしてくださいね。」と言われる。昼食を摂るとまた腹痛。電車の中でなくてよかった。それでも下痢にはならず、ほっとする。
本を1冊しか持っていなかったので、薬局で読み終わってしまい、快速電車に座ったら眠気に負けてウトウト。
夫から「夕飯はお弁当でOKだよ」と言われていたので、迷わず乗り換え駅のスーパーでお弁当を調達。最寄り駅からはタクシーに乗って帰宅した。
最低限の片づけを済ませ、夫の帰りを待ちながらリビングで横になっているうちにまたウトウト。夫が作ってくれた蜆のお味噌汁をお供にお弁当を頂いた。
今夜はスーパーブルーレッドムーン(地球に近い「スーパームーン」で、 1ヶ月のうちに二度、満月が見られる「ブルームーン」で、 かつ、赤銅色となる「レッドムーン」)という3つが重なった珍しい皆既月食だそうだ。夫は双眼鏡片手に寒いベランダに繰り出している。
明日はまた東京横断の出張だ。とにかく次回ゼローダ再開は3週間後の2月22日から。
2月の患者会ヨガクラスは果たして出来るだろうかと心配だったけれど、休薬の最終段階だから恐らく大丈夫だろう。ほっとした。とにかく今日頂いた外用薬を駆使して手足の副作用を払拭し、体調を整えて3クール目に臨みたい。