ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2025.1.8腫瘍内科診察後ポートフラッシュ あわやポート入れ替えの恐怖?! エスワン3クール 夜からスタート   

2025-01-08 23:30:59 | 治療日記

 昨夜はブログアップ後、タリージェとコデインを飲んで早々に消灯した。岩盤浴と温泉とサウナのおかげで心地よく疲れていたのか、ほどなくして眠ることが出来た。咳込みもなく、今朝、目が覚めたのは4時半過ぎ。
 5時間ほど眠れたようで、その後は二度寝が出来ず。夫におはようLINEを打ってゆるゆると身支度。今日は昨日より冷え込むという。

 昨日コンビニで調達したサンドイッチとヨーグルトとお茶で朝食。野菜ジュースも買っていたけれど、寒くてお腹が冷えそうなので止めておく。食後はミヤのみ。
 夫から出かけます、と連絡が入り、朝ドラを視て、荷物等を整理してからゆっくりチェックアウト。手荷物を預け、身軽になって病院へ向かう。なるほど寒い。分厚いタイツに裏地付きのウールのパンツを穿いてヒートテックのインナーと腹巻もしっかり。それでも寒い。とにかく寒がりになっている。

 息が切れないようにマイペースで歩き、予約時間の10分前に病院に入った。受付のIDカード機には若干列が出来ていたが、それほど待たずに腫瘍内科受付へ移動。待合椅子は早くも埋まっていて、なんとかソファ席に陣取った。クラークの方から、前回門前薬局の方に紹介状等を預けたことで、お支払いがまだのため、そのコメントが手書きで予約票に書き足される。

 態勢を整えてから血圧測定。101-768、脈拍が96。やはり脈が速めだ。血圧測定を終えたら、読書再開。今日のお供は昨日の続き「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」。
 母はいわゆる毒親ではなかったと思うが、それでも「ああ、このセリフ~“あなたのために”、何度となく言われたわ」というものがあり、頷くことしきり。そして、ことあるごとにダブルバインドに苦しめられた~あなたの好きなものでいいのよ、と言いつつ、ママはこれは好きではないわ、と言う~ことも思い出した。
 本人はあまり覚えていないのだろうけれど、それは大人になってつい最近になってさえも感じることだ。還暦過ぎても親からの呪縛に苦しんでいるとは・・・。

 今日はトップバッターだ。予約時間から20分ほど経って電子掲示板の中廊下へどうぞ、に自分の番号が出た。荷物をまとめてよたよたと中廊下に移動する。ほどなくして先生が扉を開けて出ていらして「〇〇様、お待たせしました。」と呼ばれる。

 「おはようございます。今年もよろしくお願いします。」とご挨拶をして入室する。前回は直ぐに咳込んで話をするどころではなかったけれど、今回はMSコンチンのおかげで、立って挨拶をして席に座っても体勢を立て直すとほどなくして普通に話が出来る。
 「いかがでしたか。」と訊かれ、「おかげさまで、咳が鎮まり、横になって眠れるようになりました。あのままコデインを飲んでいたら、と思うとちょっと怖いです。」とご報告。「眠気が酷く、エスワンを1日飲みそびれてしまいました。4錠残っていますが、何とか飲めています。」ともお話しする。注意力散漫であれこれミスをすることも。

「それでもMSコンチンのおかげで夜眠れるようになったと思うと、本当に有難いです。年末から口内炎が酷く、食事が進まなかったので、また体重が落ちてしまったことが気になりますが、栄養指導等をお願いした方が良いでしょうか」と話を振ってみるが、採血の結果を説明されながら、貧血が前回より進み、アルブミンの値が下がっていること等についてはさらっと流され、肝臓、腎臓等に問題はなく、白血球、血小板等は心配するほど下がっていないし、良い状態が保たれていると思います、とのこと。

 昨日の心エコーの結果も駆出率(EF)が前回の61%が63%に上がっているので、ハーセプチン等の影響は心配しないで良さそうとのこと。このままうまく体調のやりくりが出来れば今のまま続けていけるでしょう、と仰る。
 手足の痺れが酷くなって細かい動きがし辛く、物を落としたり、小さな薬を掴めなかったりするので、ケアマネさんから「作業療法士さんに訪問して頂いてリハビリを始めることも出来るので、先生から指示書を書いてもらうように、と言われています。」と言うと、では患者サポートセンターのOさんに連絡して相談してください、とのこと。結局、早くても次回診察の3週間後になってしまうようだ。

 年末に先生に書いて頂いた主治医意見書が市に届き、今年初の審査会にかかる予定なので今週中にも介護保険証が届きそうだ、とご報告。紹介状を書いて頂いたおかげで、緩和ケア病棟のある病院の緩和ケア科の初診も済んだこともお話しする。
 そこでは緊急対応はしてくれるけれど、長く療養は出来ないので、別のホスピス専門の病院への登録も考えているが、それについてはサポートセンターのOさんから「また相談しましょう」と言われているとも。

 MSコンチンだけで落ち着いており、レスキューのオプソを飲んだのは年末の夜中1回であること、スインプロイクが良く効いて、すんなりお通じがあり、3回飲んだだけであるとお話しすると、スインプロイクはMSコンチンとセットの薬であるので、様子を見ながら一日1回飲んでもよいのでは、とのこと。
 今でもそれほど便秘で困っていないので、効きすぎて腹痛や下痢になる方が心配だが、その辺りまた調整しながら、である。
 
 今日処方されたのは、ミヤBM、タリージェ、エスワン、MSコンチン、オプソ、スインプロイク、そして口内炎のためのうがい薬アズノールと、漢方の半夏瀉心湯、オルテクサー口腔用軟膏。吐き気止めのノバミンは飲まないで済んだので今回はなし。それでもまた薬が増えてしまった。カスミがかかったモルヒネ頭でちゃんと管理が出来るだろうか。

 体温はホテルで測って6度3分。診察室でSpO2は95%、脈は86。この後、ポートフラッシュをしてから帰るように、と言われ、お礼を言って診察室を出た。今日はたっぷり30分診察室にいた。咳込まずに話せたのが凄い。中廊下で待っていると、化学療法室でもお世話になったSさんがいらして、別の部屋で待つように言われる。
 門前薬局のLINEに処方箋を送り、呼ばれるのを待つ。

 案内された部屋はベッドがなく、「座ったままで大丈夫ですか」と言われるが、今迄座ってポートに針を刺して頂いたことはない。ひとまずポートを出して椅子に座る。するとポート周りを触りながら、前もこの辺り腫れていましたか、と訊かれるが、私には鎖骨の下でちょうど見えない。
あれこれ押されて針を刺されて生食を流すが、入っていくのがよく分かり、ずっとチリチリ痛むと言うと、心配なので化学療法認定看護師のOkさんがいるので呼んできますとのこと。Okさんにはろくに挨拶もせずに化学療法室を卒業になってしまったので、これは願ったり叶ったり。今の状況をあれこれ報告しながら、私はOkさんと話したかったのだ、と改めて気づく。とりあえず体重計ってみて、と言われ体重計に乗ると、風袋毎で41.9㎏。

 万一ポートが傷ついて漏れていると、その辺りが冷たくなるが、鎖骨周りも大丈夫なので多分問題ない。けれど、レントゲン写真で確認しても造影剤が入ったものでないと正確には分からないとのこと。結局先生に診て頂くことになり、再び診察室へ。
 今日はポートへの針刺しが3回。ううう。3人ともお上手ではあったが、やはり痛むことには変わりない。先生はまあ大丈夫でしょう、今回ポートフラッシュをしたことで流れ始めたのかもしれない、とのこと。やはり6週間に1度流さないと詰まるのだなぁと思う。Okさんが先生に栄養指導を進言してくださり、次回ちょっと時間がかかるけれど、と予約を入れてくださった。

 1回目のポートを入れた時に、主治医からこれは一生ものだと言われたのに、僅か2年ほどで抜去、入れ直しになった苦い経験がある。二代目はもう10年以上頑張ってくれている。さすがに3度目の入れ替えは勘弁願いたいと思っていたので、ちょっとドキドキした。
 そんなわけで、結局病院滞在時間が伸びてしまう。門前薬局からは薬の準備が出来ました、とLINEが入っていた。

 腫瘍内科の会計を通して、総合会計へ移動する。前回紹介状などの支払いがまだだったので、ある程度の出費を覚悟していたが、見れば1,500円にも満たず。ひとまずカード払いをしたが、こんなに安い筈はないのでは、とまた腫瘍内科の会計に戻って確認して頂く。問題なかったようだが、いやはや。随分長居になってしまった。

 外に出ると、日差しはあるが、風が冷たい。ロングのダウンコートの襟を立て、前を留めて歩く。門前薬局はかなり混んでいたが、ほどなくして担当のIさんから呼んで頂く。先日わざわざ拙宅まで薬を届けに来て頂いたお礼を言い、体調報告。薬の説明をして頂いているタイミングでMSコンチンを飲む時間になり、アラームが鳴る。失礼して立ったままマグのお茶で飲む。
 今回はオプソの処方が3日分だけだったが、それでも不足で次回廻しになった。まぁ前回の不足分76包がほぼ手付かずなので問題なし。12月で期限が切れたオプソ11包をお返しする。
 薬を一緒にチェックして12,000円弱カード払い。別の薬局と合併し、システムがすべて変わって大混乱だそう。コード決済も使えなかった。Iさんが忙しそうでかなりてんぱっていたので、今日はあまり話し込まずにさっさと失礼した。今日の病院と薬局滞在時間は2時間半弱。

 ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物をまとめる。昼前なのでそのままJRの駅に向かう。眠くてたまらないが、各駅停車で席を確保して文庫の続きを読んだ。
 そのまま最寄り駅まで戻り、ぱぱっとラーメンを頂き、気分転換に映画館へ。今日観たのは「グランメゾン・パリ」。数年前に上映されたというテレビドラマは見ていないが、年末のスペシャル版が面白かったのでトライ。フレンチのお料理がとても綺麗でどれも何とも美味しそう。パリの街並みが懐かしくも美しく、また行きたくなってしまった(身の程知らずである。)。

 その後、カフェでいつもの蜂蜜トッピングのラテを頂き、夫のお土産にドーナツをテイクアウトして、荷物も多くなったし、と軟弱にもタクシーで帰宅した。生協のお届けがあり、えっちらおっちら取り入れて収納して、がっくり。
 その後、薬の整理等諸々片付けるのにかなり時間がかかった。そのまま眠ってしまいそうだったが、頑張って文庫を読み終えた。
 夫は仕事帰りに美容院でカットの予約が入っていたので、夕食は外でもよかったのだが、私がそれを知らずに生協で麺とお寿司を注文していたので、家で食べてもらわないと、と真っすぐ帰ってきてもらった。
 遅い夕食を摂り、ドーナツとお茶を頂き、今に至っている。
 眠くてぼーっとしているし、疲れて眼はしょぼしょぼするし、手先が痛いのでミスタッチも多いので、手戻りが多い。

 母にMeet通話したら、昨日はヘルパーさんに払い込み等をお願いしたそう。以前は自分でコンビニまで行って払い込みしていたが、足元がおぼつかない中でお金を持ち歩くのが嫌なので、とのこと。
 どうしても転んだことが尾を引いていて、活動範囲が狭まっているなあと思う。。
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2025.1.7 エスワン2クール21日目のこと 休薬7日目 採血、心エコー後、前泊

2025-01-07 22:55:36 | 治療日記

 昨夜もブログアップ後、MSコンチンを飲んでからゆっくりと湯船に浸かった。夫も今日の出勤に備えていつもより早寝の準備だ。
 薬が効いてくる感触を得ながらベッドに入って消灯した。横になってどちらを向いても咳込みのきっかけにならない。びくびくしながら体勢を調整することなく横になれるのが本当に有難い。

 今朝は平日仕様のスマホアラームが鳴る少し前に目が覚める。まだ外は暗い。アラームが鳴って消して、ゆるゆると起きる準備。洗面を済ませ、夫とかち合わないようにリビングへ移動する。夫は既に朝食を終えている。
 夫を送り出してから洗濯機を廻す。BSと地デジの朝ドラを視ながらゆっくり朝食を摂り、洗濯物が出来上がったタイミングでタオル等の厚物は乾燥機に、それ以外は浴室乾燥にして干す。

 ふとダイニングテーブルに目をやると、なんと夫のスマホが。新年仕事始めからスマホを忘れるとは・・・今年も忘れ物大王は健在である。
 公衆電話から電話があり、今日はスマホはお休みです、とのこと。ハイ、承知しています。
 今朝も体重が減らず、なんとか41kgを保ったのでほっとする。

諸々片付け終わってからメールチェックを終え、リビングで温かくしてゆっくり過ごす。ちゃんと夜に眠れるようになったのはMSコンチンのおかげだが、朝起きても眠いし、当然11時に薬を飲んで効き始める昼過ぎからも眠い。夕方は疲れるのか、また眠い。一日中カスミがかかったままの頭で何をやってもオチがあり、確認作業が必要である。
 今の私は、巣の中で大きな口を開けながらピーピーと餌が届くのをひたすら待つ燕の雛(髪の毛の生え方も似ているかも・・・)以外の何物でもない。夫が食事を作って出してくれるのを待っているだけで、夫の分の食事を作れていないのが情けない。1人ランチは冷凍麺とフルーツで簡単に済ませ、洗濯物を畳んで仕舞う。
 
 今日は、明日の受診とそれに伴う事前検査のため病院近くのホテルに前泊。車内のお供は信田さよ子さんの「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」(朝日文庫)。
 帯には「『母の愛』という幻想に傷つけられてきた娘たち 母娘問題は解決することができるのか 赦しでも復讐でもない方法とは ロングセラーが待望の文庫化」とある。
 解説は三宅香帆さんが書いておられ「どれほどの娘たちが『母が重い』を言うことができなかったか。母に愛されている、期待されている、仲が良い、しかしー母が重くてたまらない。それでも、母の重さを払いのけることが出来ない。娘たちの悲鳴を、本書はすくいあげた」とあり、墓守娘(もしかすると母より自分の方が先に墓に入るかもしれないが)の一人として手に取った。電車は予定していた一台前の乗換駅始発の各駅停車。眠くてたまらないのに、本が面白くてやめられない。

 今日はお正月ということで、久しぶりに温泉、岩盤浴付きホテルを予約した。7階のダブルルームにチェックインして、いつものように荷物を置き、身軽になってから、病院に向かう。少し早く歩いただけでもすぐ息切れするので、前方だけでなく、左右を確認しながらゆっくり歩く。

 病院に到着し、受付のIDカード機を通し、採血・生理検査受付へ移動する。遅い時間なので、待合椅子は誰もいない。受付票のバーコードをスキャンしてピンクの採血受付票を取る。
 生理検査は紙の番号受付札も取らず、すぐに受付。保険証チェックも終え、採血が終わったら戻ってくるように言われる。すぐに採血室に入れた。今月は今日と月末の2回の通院なので、マーカー測定なしで2本の採血。

 今日は3人の技師さんがいらしたが、「1、2の3」のかけ声で針刺しするほっこり臨床検査技師のOさんは隣でもう1人の方を担当しておられた。私は若い技師のSさん。刺す時全く痛まず、抜く時も問題なく終了。「全然痛みませんでした。素晴らしい。ありがとうございます。」とお礼を言って採血室を後にし、止血をしながらエスカレーターで2階のレントゲン検査受付へ。こちらもバーコードをスキャン。だが、今日は検査はありません、と出る。?レントゲン撮影の日は予め無地のニットにブラトップを着て、検査着への着替えは不要にしてきたのだが、全くの思い込みで今日は採血と心エコーのみ、レントゲンは次回だった。これまたモルヒネ頭。
無駄足だったなあ、とエスカレーターで1階の生理検査受付に戻り、「採血終わりました。」と声をかけるとすぐ中待合に入るように言われる。3か月ぶりの心臓超音波検査予約時間まで20分ほど。

 中廊下の待合椅子に座りながら、文庫の頁を繰り始めていると、予約時間ちょうどに女性技師さんから名前を呼ばれた。検査着に着替え、少し薄暗い検査室のベッドに横になる。ブラトップを着てきたので、着替えが手間取った。これも自業自得。
 今日は1番手前のベッド。名前、生年月日を訊かれ、身長、体重も確認される。今朝は41.2kgだった。10月半ばに検査した時より更に2kgほど減っているが、キープするのがやっとでなかなか元に戻らせい。

 頭と背中に枕。最初は左を下に横になって、左手は上に、右手は腰に下げて左胸を、続いて背中の枕により寄り掛かるように身体を開いてプローブで押される。普通に呼吸を続ける。はい、そこで息を止めて、楽にして、はい、そのまま止めて、を何回か繰り返す。
 最後は仰向けになって鳩尾からお腹の辺りをわりと強めにプローブで押され、お腹を膨らませて深呼吸を繰り返す。今日はなんとなく長く感じたが、20分ほどの検査が無事終了した。温かいおしぼりを渡され、付着したゼリーを拭いて着替えを済ませ、お礼を言って検査室を後にした。 
 
 腫瘍内科受付を通さず直接総合会計窓口へ。自分の会計番号が出て、自動支払い機にIDカードを通す。今日の検査代5,000円弱をカード払い。
 ちょっと疲れて喉の渇きを癒すため、院内カフェに入りたかったが、次の日程まで時間がないので自販機のホットミルクティーで我慢。カフェタイム込みで病院滞在時間は1時間20分ほど。

 コンビニで明日の朝食等を調達しながらホテルに戻って不要な荷物を置き、態勢を立て直して、予約した爪のケアセンターに向かう。9週間ぶり4回目の来所である。
右親指はまだかつてのようには戻っていないが、見た目が随分綺麗に健康な感じになってきた。もう少し長く伸びて普通の状態になるまでにまだ時間がかるだろうが、靴を履く時も歩く時も全く爪が当たらず、痛みから解放されたら歩行が嘘のように楽になった。これで足裏の痺れがなくなってくれたら言うことがないのだけれど。
  
 左親指も前回削ったことで今迄通りにはまだ伸びていないが、変色もなくピンク色だ。
 ヒジキはせいぜい思い出した時に、というレベルだけれど以前より摂っている気はする。夫も煮物を作ってくれたので有難く頂いた。
 左足の爪は2か月で4ミリ伸びたそうで、こんなに早いのは珍しいとのこと。平均は2ミリだそう。ヒジキ毎食食べたの方が6ミリだったそう。右足も巻き爪に注意しながら経過を見ていくそうだ。今日は担当のTさんによる足の測定もあり、O先生の45分の施術を含めて1時間15分ほどかかった。靴は23センチだが、左は22.8センチ、右は23.3センチなので、推奨するウォーキングシューズは23.5センチが良いそうだ。幅はDだそう。こうして測って頂くのは初めて。左足のアーチがやや下がり気味だという。そのままにすると踵の骨が歪んだりするので、寒いけれどなるべく歩きましょうとのこと。
次回も9週間後。3月になるが、体調や治療の状況はどうだろう。靴は必ず試し履きをするように、とのこと。ひとまず治療前泊に合わせた予約を入れて頂いた。
 夕食には野菜たっぷり、ヒジキも摂れるの定食を頂き、しっかり完食して再び部屋に戻ってくる途中、母にMeet通話をするも出ないので携帯。今日はヘルパーさんがいらっしゃった日。ご近所の方に日程調整をお願いしていた蜂の巣の撤去作業が来週月曜日に決まったそう。デイサービスをお休みして対応するそうだ。まぁ、何か事故があったら大変なので、まずはデイサービスよりこちら優先だろう。
 
 明日は今年初めての診察日。
 MSコンチンのおかげで夜中の咳込みから解放され、よく眠れるようになったこと、息切れや息苦しさも以前より落ち着いていることなど、この3週間の自覚症状の報告と介護保険症が近々到着する予定であることを報告したい。体重減少が気になるので悪液質だった場合の栄養相談についても相談してきたいと思う。

 久しぶりに温泉の大きなお風呂で手足を伸ばした。曲がりなりにも髪の毛が生えているのでベリーベリーショート(SAGA♪)ということで、黒いシャワーキャップもしないで図々しくすませた。岩盤浴へ3人、温泉は6人だった。しっかり温まったので、うまく入眠したいと思う。
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2024.12.23エスワン2クール6日目のこと 緩和ケア科初診無事終了

2024-12-23 22:34:38 | 治療日記

 昨夜は今日の通院に備えて早めに就寝。とはいえ、MSコンチンを飲んで咳が落ち着くのを確認してからなので、日付が変わる前に、というのは難しい。それでも横になって眠ることが出来るようになって身体がとても楽になった。
夫曰く「隣で聞いていて喘鳴も凄かったが、それがなくなったね」。確かに、息を吸っても吐いてもゼコゼコヒューヒュー、自分の意思とは無関係に結構大きな音が出ていて不快だった。

 今朝は平日仕様のスマホアラームが鳴る前にお手洗いで目が覚める。今日はダメ押しで、アラームを30分後にもかけていたが、出掛けなければいけない、と分かっていればちゃんと起きるのだから、要は「きょういく、きょうよう」がないから、起きられないのだなと改めて思う。
今日は洗濯もお休み。夫と朝食を摂り、朝ドラを2回視て身支度をする。お通じはウサギさん便がちょっぴり。明日もこの調子なら下剤を投与しなくては。

 今日初診予約した病院は、今お世話になっている病院より俄然近い。私鉄2駅先が最寄り駅で、そこから歩いて15分だ。以前は歩いて通っていた。夫と一緒なので、書類等重い荷物も皆預けて身一つで歩けるが、それなりの上り坂なので今日はバスに乗ることにした。
 しっかり厚着をしたが、青空は抜けるように高く、雲一つなく本当にいいお天気。空気はすっかり乾燥している。

 予約時間の10分前に到着。初診扱いなので、持って行ったIDカードは機械を通らず。初診受付で、保険証と紹介状等一式をお渡しし、住所氏名等最低限の情報を記入する。そこからソーシャルワーカーさんとの面会まで30分近く待つ。
 私は病院で待つのは慣れたモノなので、こんなものか、と文庫本を読んでいたが、夫はイライラして、もう20分以上待っているから訊いた方がいいのではないか、と言う。「そうねぇ」などとのらりくらり言っているタイミングで声がかかった。同じフロアの別室に案内される。

 電話で予約を取った時のソーシャルワーカーOさんだった。入院案内や緩和ケアのリーフレット等を頂く。電話連絡した半月前は咳込みが酷くて、電話で咳込んだり、息切れしたりとゼェゼェハァハァしながら息も絶え絶えだったが、今日は水曜日に処方されたMSコンチンのおかげで咳込みが軽減され、1時間近くの間、1度ちょっと酷く咳込んだだけでほぼ自分一人で話をすることが出来た。

 「そろそろ薬を飲む時間なので、アラームが鳴ります」と言うと、「では今伺ったことをドクター等にまとめて話した後、もう一度声をかけますので、暫くお待ちください」と言われ、待合椅子に移動する。
 ここで病院に到着してから既に1時間半を廻る。予約時に、Oさんから自分と1時間、その後ドクターとの面談で1時間はかかるので、合計2時間から2時間半はみてくださいと言われていたから時間通りだが、待ち慣れていない夫はかなりお疲れモード。

 30分は待たなかったが、お昼前に声がかかり、また別室へ向かう。今度は緩和ケア科のドクターと看護師長、心理士の若い男性と、記録をするコーディネーターの女性の合計4名とミーティング。こんなに沢山の方たちに時間を割いて頂いて、申し訳ないくらいだが、やはりソーシャルワーカーさんからの伝言だけでなく、きちんと情報共有をして頂けるのが頼もしい。

こちらの緩和ケア病棟は長期療養は出来ないが、緊急対応に強いということで、必要な時には待つことなく入院が可能なようだ。入院が不要になった時には一旦退院となり、出口(次の行き先)対応等も近隣病院等と連携して当たってくれるという。
 緩和ケア病棟も病院によって療養型もあり、タイプが違うので、ここだけに絞ってよいのか、ちょっと迷う。
 いずれにせよ、こちらの希望と今思っていることは十分に伝えられたと思う。この後、必要な時は医師を通じて連絡すればすぐに繋がるので、本当に具合が悪くなってから初診予約をし、今日のような半日の面談をして・・・、という高いハードルを超えるよりずっと安心だ。

 病院到着から会計終了まで3時間。バーコード決済で2,000円ちょっとのお支払い。
 バスがちょうど到着し、駅の一つ前の停留所で降りて、ショッピングセンターのレストラン街に向かった。美味しいお寿司が食べたい、とお腹はすっかりお寿司モードだったのだけれど、久しぶりに行ったらお寿司屋さんは閉店していた。残念。
 やむなく、息子のお嫁さんと夫が初顔合わせをしたときに使った中華レストランでランチを頂く。ゆっくりしたソファ席で時間をかけて頂けた。お肉も海鮮もちょっとずつだったけれど、久しぶりに色々美味しいと思って頂くことが出来た。デザートの杏仁豆腐も美味しかった。

 帰路は階下の書店で夫と共に新刊の文庫を数冊買い、夫が欲しいというお家用のブルゾンを買い、クリスマスケーキを注文していなかったので、ケーキ屋さんに寄って、明日迄賞味期限とのクリスマスらしいケーキを買った。
 最寄り駅迄戻り、ドラッグストアで赤青ヨーグルトを買い足し、お昼にお寿司を食べそこなったので、スーパーでちょっといいネタのお寿司を買って帰宅。足の痺れが結構きつくなっているのでヨロヨロしながらだったが、タクシーに頼らずに頑張って歩いて帰宅した。

 さすがに帰宅したら草臥れてぐったり。リビングに座ったらそのまま頽れてまた爆睡してしまいそう。変な時間に寝ると、また夜遅くなって明日は出勤の夫を送り出せなくなってしまうので、頑張ってドラマの録画をウトウトしながら視て起きていた。

 母にMeet通話。今日はどういう理由で、とは言っていないけれど、夫と一緒に病院に行くことは伝えていたので、無事帰って来たことだけ報告。母は今日は予定通りデイサービスに行ったが、明日はヘルパーさんが来てくださるだけで自分は一日家にいるとのこと。変わりはないのでご心配なく、とのこと。

 夕食は買って来たお寿司に夫がお吸い物を作ってくれて、私が朝用意したサラダ等を頂く。今日は朝昼夜としっかり食事が出来た。まぁ遅くまで寝ていては2食しか摂れないということだ。
 ところが、食後、しっかり数を数えて管理していた筈のエスワンが1回分多く残っていて、どこかで飲みそびれていたことが判明した。今回は、MSコンチンの時間指定だったり、朝昼晩飲んでいたコデインが不要になったり、別の新しい薬に気を取られていたなどで飲み忘れたようだ。
恐らく通院した日の夜が一番怪しいのだが、薬のシートに飲む日付をメモしていたのだけれど、それがよく分からない。こんな間抜けなことは今までなかったのに、MSコンチンの副作用で注意力散漫、うっかりミスが増えている。怖い、怖い、である。何度数えても数が合わないとか年賀状と同じ。もうため息しか出ない。自分が信じられない。

 明日はクリスマスイヴだが、特に変わったことはしない、というより、出来ない。今日買って来たケーキを頂き、今私が準備出来る程度の簡単な夕食を作るだけだ。夫には申し訳ないけれど、もうそんな歳ではない、ということで。
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2024.12.18 腫瘍内科診察後、薬剤説明 MSコンチンスタート エスワン2クール1日目

2024-12-18 23:58:03 | 治療日記
 
 昨夜はブログアップ後、タリージェとコデインを飲んで早々に消灯した。沢山の枕をお借りしてクッションの巣のようにして眠る努力をしたが、なかなか寝付けず。咳込みで起きたのは1時半過ぎ。やはり3時間も眠れていない。
 その後、3時半過ぎまでベッドの中で悶々とする。朝風呂には早いし、とモジモジしているうちにいつの間にかウトウトしたようだった。アラームが鳴っていつものように(これ、危険)消してしまい、次に目覚めたら小一時間も経っていて、焦る。朝風呂に入るどころではなかった。急いで(とはいっても急ぐとすぐ息切れするので、それなりに)身支度をしてBS朝ドラを視てから階下のレストランに降りる。

 ここのブッフェは有機野菜たっぷりで結構充実していたのだが、今日はあれれ、と残念な感じになっていた。補充時間のタイミングもあったのかもしれないし、私があれこれ摂る時間がなかったかもしれないけれど。焼き立てデニッシュだけは美味しかった。
 コデインとミヤだけ飲んで、紅茶は部屋で頂くことにして退散する。夫へのおはようLINEはゆっくりでいいかなと思っているうちに夫から先に連絡が入っていた。「血圧・体温測定で起こされたが、変わったことはなし」の次は、朝食の写真が来て「排便も血が混じることもなく綺麗だった」とのこと。何より。相手をしていると遅れてしまうので、じゃあね、と一旦やり取り終了。

 チェックアウトして手荷物を預け、病院へ向かう。寒い。日中は暖かくなるようだけれど、厚いタイツにインナーはババシャツにしてよかった。
 昨日検査は終わっているし、ホテルから病院まではドアツードアで数分だけれど、寝坊したことで時間が押して焦って出かけたため、なんとか間に合いはしたけれどちゃっちゃと出発してゼエハアする羽目になった。自業自得。
 
 早歩きも出来ないので、マイペースで歩き、なんとか予約時間の6分前に病院に滑り込んだ。受付のIDカード機には若干列が出来ていたが、それほど待たずに腫瘍内科受付へ移動出来た。待合椅子はそこそこの混み具合で、ソファ席に陣取った。
 態勢を整えてから血圧測定したが、。120-72、脈拍が106。最近脈が速い。朝起きて測定すると何もしていないのに90を割ることはない。血圧測定を終えたら、読書再開。今日のお供は昨日の続き「迷うな女性外科医」。リアルに展開する話に引き込まれていく。

 今日はトップバッターだ。予約時間から10分ほど経って電子掲示板の中廊下へどうぞ、に自分の番号が出た。待ち時間も咳が断続的に出る。荷物をまとめてえっちらおっちら中廊下に移動する。ほどなくして先生が扉を開けて出ていらして「〇〇様、お待たせしました。」と呼ばれる。

 「おはようございます。ゴホゴホ、よろしくお願いします。」とご挨拶をして入室する。立ったまま声を出すと、どうも咳が誘発される。
 「いかがでしたか。咳が苦しそうですが・・・」と訊かれ、「はい。この3週間、咳や息苦しさが辛く、夜も眠れませんでした。」と説明する。ただ、ちょうど診察の時間に合わせてコデインを飲んだめたので、咳込まずに話したいだけ話せてほっとする。それでも咳は断続的。

 エスワンは一回もスキップすることなく飲み切れたことを報告。副作用も少し気持ち悪いかな、という程度で下痢が1日、発熱が1回、食欲不振、口内炎、流涙(これは咳が酷いので、いつも涙が出ている状態なのか不明)等が若干あったと補足。コデインを日に3回飲んでも便秘なくお通じが快調だったので、エスワンの下痢は結構酷かったかもしれない、とお話しすると頷いておられた。
 夫の状況も分かって頂きたいので、ポリープ除去で今日退院する話や今後のことについてご報告。

 採血の結果は、いつも低値ギリギリでセーフだった貧血が進んだこと、アルブミンが低く、低栄養状態であることなど説明してくださるが、白血球、血小板等は心配するほど下がっていないし、エスワンは肝臓に影響があるが、肝臓・腎臓ともに大丈夫、とのこと。
 前回まで上昇が続いていたマーカーCA15-3は若干だけれど下がっていた(誤差範囲かもしれない。先生は安定、と仰った)。爆上がりでなくてほっとする。他に上がっているものについては治療反応(エスワン開始)もあるので、それほど心配することはないとのこと。

 コデインを飲んでも今のままでは眠れないので、咳止めとして気管支拡張剤や去痰剤等はいかがか、と訊くと、前者は脈を速くする副作用があり、既に速いのでよろしくない、後者については痰はそれほどではないのでは、とのことで医療用麻薬の導入となった。

 まずはMSコンチンを日に2回飲み、土台をしっかりさせ、それにレスキューでオプソを加える。便秘になるが、オピオイド専用のものを処方するし、酸化マグネシウム等を使っても良い、それ以外にセンナも出すので、とのこと。
モルヒネ(MSコンチンやオプソ)はコデイン(体内でモルヒネに変わる)も長く飲んでいるので初めてというわけではないですよ、と先生が説明しながら気を遣ってくださっているのが判る。
 モルヒネか、いよいよ終わりの始まりだ、と思ってしまう人は多いのかもしれない。先生に気を遣わせるのが心苦しい。今はモルヒネが嫌、というよりもとにかく咳を何とかしたい、という方が大きいので、背に腹は代えられない。

 レントゲンの結果も3枚のPC画像を説明してくださり、今回特に増悪は認められない。エスワンも何らかの効果があるようだ。ちょっと欲目かもしれないが、何となく薄くなっている影もあるように見える、(エスワンに)期待しましょう、とのこと。
 なるほど、ドセタキセルのようにシャープに咳がなくなるということはなかったけれど、こう見るとちゃんと踏ん張ってくれているのかもしれない。手足の痺れと痛みはちょっと心配だけれど、このまま出来るだけ長く飲めたらいいと思う。
 
 介護認定のために市から提出するように言われていた質問票を出すと、もう意見書はしっかり書いて出してあるので不要です、この書式は初めて見ました、とのこと、私の居住市は病院付近の市とは変わっているのかどうか。
 23日に緩和ケア病棟のある病院に持参することになっている紹介状と診療情報提供CDについては今日間に合わなかったので、申し訳ないが金曜日までに準備をして取りに来て頂くことになる、とのこと。
 訪問医療については、抗がん剤を飲んでいる間はバトンタッチは出来ないので、エスワンが辛くなって(もしくは効かなくなって)やめるタイミングで引き継ぐのが良いと思う、今は通院の負担を避けて、在宅でやってもらえることが本当に増えているので、利用できる時は利用していけると安心と仰る。)

 処方されたのは、ミヤBM、タリージェ、エスワンに加え、MSコンチン、オプソ、それらモルヒネで起こる便秘の特効薬としてスインプロイク、センオシド(バリウムの後に飲む強烈な下剤)、吐き気止めにノバミン。これまでノバミンではなくナウゼリンやドンペリドンを飲んできたが、今回はこれを試してほしいとのこと。
 コデインはMSコンチンとオプソが加わったため、終了。ノバミンは食欲があり、吐き気がなければ飲まないでOK。MSコンチンを1日2回飲むことで効果は24時間持続するが、それでも夜中に辛い時等レスキューとしてオプソを飲む。

 体温はホテルで測って6度4分。診察室でSpO2は95%、脈は94。お礼を言って年末のご挨拶をして診察室を出た。今日も小一時間診察室にいた。うーん、後の患者さんには申し訳ない。薬剤師さんから薬剤説明があるので、中廊下で待つように言われ、門前薬局のLINEに処方箋を送り、呼ばれるのを待つ。
 薬剤師Kさんが見えて外来の別の処置室でまた別室へ向かう。今日処方された薬の注意事項を説明してくださった。強めの咳止めコデインが効かないので、効果が似ている医療用麻薬になる。取扱いに注意が必要とのこと。

 12時間おきに飲むことになるが、1,2時間の誤差は大丈夫とのこと。1錠目を飲むのが午後だと2錠目が午前様になってしまうので、起きているうちに2錠目を飲むとなると、お昼までには飲み始めないといけない。
 少しずつ体の中で成分が溶出して持続的に効く薬だが、効く迄に時間がかかる。
 一方、オプソは即効性がある。それぞれ吸収のスピードが違うので、症状が緩和出来る。MSコンチンだけで収まれば飲まなくても良い。それでも咳込みが辛い時等、レスキューで飲む形になる。1度飲んでまだダメ、という時は1時間開ければ良い。
 MSコンチンは便秘が強く出るようだが、まずは手持ちの酸化マグネシウムで調整してみてほしい、とのこと。飲み始めや増量時に吐き気や眠気が出やすいが、1,2週間で身体が慣れて来て落ち着くので大丈夫。
 ということで、Kさんにも30分ほどお付き合い頂いた。その間に門前薬局に処方箋をLINEで送っておく。

 腫瘍内科の会計を通してから総合会計へ移動し、1,000円弱をカード払い。
 外に出ると、日差しが温かい。それでも師走半ば、ロングのダウンコートを着ていて丁度良い感じ。門前薬局に寄ると、そこそこ混んでいたが、ほどなくして担当のIさんから呼んで頂く。これまでは窓口で立って薬を受け取っていたが、今日は長椅子に座って説明して頂いたので楽だった。
 11時半、MSコンチンをIさんの前で飲む。オプソは1日4回の22日分で88包。在庫不足なのと在庫の消費期限が今月一杯ということで、不足分は自宅に届けてくださるという。他の薬だと郵送だったことがあるが、医療用麻薬は手渡しなのだそう。わざわざおいで頂くのは申し訳ないが、ご自宅が私の自宅と病院の間と聞き、ちょっとほっとする。
薬を一緒にチェックして16,000円弱のコード決済を済ませた。医療用麻薬なので少しお高くなっています、ということだが、病院で殆どお支払いがないので、何のなんのである。今日の病院と薬局滞在時間は3時間弱。

 ホテルに戻って預けた荷物を受け取り、ロビーで荷物をまとめる。まだぎりぎり昼前なのでそのままJRの駅に。各駅停車で席を確保して文庫の続きを読んだ。
 乗換駅のレストラン街でエスニックレストランに入り、カレーランチを。久しぶりにタンドリーチキンでお肉を食べられた感じ。それにしてもこのところ、注意力散漫で普段ならしないミスを連発している。スマホを置いてきたり、あれがない、これがない、と言ってみたり。

 一方、夫は診察もなく看護師さんとのやり取りで無事退院し、いきなり駅ナカのカフェで極甘のアイスカプチーノを飲んで(大腸は大丈夫なのか・・・)、最寄り駅でしっかりタンメンを食べて私がランチを始めるまでには帰宅を済ませていた。生協の取り入れもやってくれたそうで、力仕事はしない方が良いと思うのだが・・・。

 MSコンチンのせいか、寝不足のせいかとても眠い。それでも珍しく食欲があって、完食は出来なかったが時間をたっぷりかけてほぼ頂くことが出来た。

 少しだけ買い物をして最寄り駅まで戻り、タクシーで帰宅。
 帰宅後、あれこれ片付けているうちに今日買ったものを一つどこかで落としたか忘れたかしていたことに気づく。本当にケモブレインか、認知症か微妙である。

 母にMeet通話。Wさんにバス停まで送り迎えをして頂き、有難かったとのこと。明日は通常のデイサービス、金曜日はクリスマス会に呼んでもらえたので連続で出掛けるとのこと。私は薬を変えて少し咳が楽だけれど、と報告して通話を切った。
 眠気がたまらず、そのままお夕寝したら2時間爆睡。久しぶりに咳込まずに睡眠が摂れたようだ。

 夫と生協で届いたラーメンやうどんを頂いて遅い夕食を摂り、12時間後ぴったりにMSコンチンを飲み、今に至っている。
 明らかに咳込みが減っている。モルヒネ、凄い。痛み止めだと思っていたけれど咳がこんなに楽になるなんて。今夜はクッション座り寝でなく眠れるといいな、と思っている。
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2024.12.17 エスワン1クール21日目のこと 休薬7日目 採血とレントゲン後、前泊

2024-12-17 21:53:17 | 治療日記

 昨夜もブログアップ後、ドラマの録画も視ず、ゆっくりと湯船に浸かった。夫は今日の1泊入院に備え、下剤の服用が始まった。
 91歳の母は、82歳で直腸がんに罹患、5年間の経過観察で無事卒業はしたが、その4年後86歳で左腎がんも患い、合計9年間の経過観察と称した病院通いが続き、先日漸くダブルキャンサーから解放された。
 前半5年間は毎回、内視鏡検査の準備が大変なの、とこぼしていたのを思い出す。あの小さい身体で、今、夫が飲んでいる量の下剤を飲まされていたかと思うと、やはり百聞は一見に如かず、大変だったのだろうな、と今になってよく頑張っていたと思う。
 あの当時は「必要な検査なんだから頑張らないと」と叱咤激励するばかりだったスパルタ娘はちょっと反省する。本当にいくつになっても知らないことは多い。無知の恥ずかしさを思う。

 今朝も夫は7時から下剤を休みなく飲んでいる。水ものを飲むのは全然苦にならない夫が今回初めて「寒い」と震えている。温めて飲んだ方が良いのでは、と言ってみるが、まぁ本人次第である。私はただでさえ冷蔵庫から出してすぐのモノをお腹に入れない(入れるとすぐにお腹が冷えて下痢になる。)ので、冬でもアイスなんたらを平気でごくごくと飲む夫は凄いと思っていた。

 今日の内視鏡一泊入院は、よりによって私の前日検査と通院に見事にバッティングしてしまったので、入退院ともに付き添いすらできない。頑張って、と願うしかない。まぁ、付き添ったところで荷物持ちにすらなれないので、何の役にも立たないダメ妻である。
 本人はちゃんと1泊入院グッズを淡々と準備している。白内障入院の時に懲りたのか、マイ枕まで持参である。

 昨夜も残念ながら咳き込みでうまいポジションがなかなか決まらず、加湿器空気清浄機の青と緑のランプを涙目で見ながら眠れぬ夜を過ごした。

 今朝は平日仕様のスマホアラームが鳴る前に腹痛で目が覚めた。普通のお通じ。エスワンの下痢の副作用が見事にコデインでカバーされているのかどうか。いずれにせよ、一つでも快調のところがあることは嬉しい。

 今日は洗濯はお休み。ごみ捨てをしたり、花の水替えをしたり、ゆっくり少しずつ出来ることを済ませる。

 昼過ぎに病院に向かう夫を送り出し、1人ランチは冷凍麺で簡単に済ませる。途中で休み休み行けるように少し早めに家を出るつもりだったが、夫とのやり取りで、結局いつもと殆ど変わらない出発になった。

 少しでも荷物を軽くしたいが、家に積んである新刊の文庫は皆厚い物ばかりなので、乗換駅ナカ書店で薄い文庫を購入することにした。
 今日の車内のお供は中村祐次郎さんの泣くな研修医シリーズ最新作の「迷うな女性外科医」(幻冬舎文庫)。
 帯には「女が外科医ではダメですか? 人気キャラクター佐藤玲感動の物語」とある。これまで全作読んでおり、迷わず手に取った。快速に乗り換えて立つ元気はなく、各駅停車で読書を楽しんだ。

  今日は久しぶりに大浴場のあるホテルを予約した。10階のダブルルームにチェックインして、いつものように荷物を置き、身軽になってから、病院に向かう。少し早く歩いただけでもすぐ息切れするので、ゆっくり歩いたらいつもより20分も遅い病院到着になった。

 受付のIDカード機を通し、採血・生理検査受付へ移動する。今日も待合椅子は誰もいない。受付票のバーコードをスキャンしてピンクの採血受付票を取り、そのまま採血室へ入る。
 今月初回、年内最後の通院(万一にも緊急で通院なんてことは謹んでご辞退したい。)だから、今日はマーカー測定ありの5本フル採血だ。「1、2の3」の掛け声が可愛らしい臨床検査技師のOさんの姿はなく、初めましての女性検査技師Mさんが担当してくれた。採血台に座っても息が整わず、ハアハア言っていたら、ゆっくりでいいですよと言って頂き、有り難かった。
 
 お礼を言って採血室を後にし、エスカレーターで2階に上がり、レントゲン検査受付。こちらもバーコードをスキャン。レントゲン撮影の日は予め無地のニットにブラトップを着て、検査着への着替えは不要にしてある。スヌードだけ外して前方から、横からと2枚撮影し、ここでも殆ど待つことなくすぐに呼んで頂き、無事終了。大きく息を吸うと咳き込みそうだったが、我慢我慢。
 腫瘍内科受付で受付票を戻し、保険証チェックを終え、会計へ移動し、15分ほど待ち、自動支払機で今日の検査代5,000円強をカード払い。

 終了後は、やはり疲れてしまい、院内カフェでカフェラテを頂き、人心地着く。カフェでの休息時間を含め、病院滞在時間は1時間ほど。

 外はもう真っ暗。ホテルに戻って体勢を立て直してから、夕食は外で、と思っていたが草臥れてしまい、コンビニでサンドイッチ等を調達してそそくさと部屋に戻った。夕食を済ませ、定時に母にMeet通話。今日はヘルパーさんがいらっしゃってくださる日。前泊ホテルから、と告げてお互いの生存確認を済ませて酷く咳込まないうちに早めに通話を切った。

 明日は咳が酷くなって夜眠れないこと、息切れや息苦しさも増していることなど、この3週間の症状が辛かったことを踏まえて咳の緩和の薬についても相談したい。そして、おかげさまで諸々の手続きが順調に進んでいることも報告し、患者サポートセンターのOさんにお願い済みの緩和ケア病棟のある病院への紹介状と検査情報を受領するというミッションがある。

 夫は今回は希望通り個室に入れ、無事ポリープ切除が終わって部屋に戻れたそうな。お粥ながら夕食も提供されたと写真が送られてきた。さらに階下のコンビニまで遠征しておやつまでゲットした模様。術後も元気だ何でも美味い、天晴れである。あとは安静で病院にいてもらえるので家で過ごすより安心だ。明日は午前中に診察が終わればそれで退院の予定。お迎えに行ける時間帯なら行きたいが、大丈夫というので無理はしないつもりだ。
 部屋の加湿空気清浄機の給水タンクのキャップが固く閉めあげられていて、私の力では開けられず、フロントに連絡したり、キーの電池切れで取り替えに来てもらったり、何だか落ち着かなかった。

 夫婦そろってトホホな年末、「クリスマスもお正月も全然楽しみじゃないね」などと言うと、「まぁ、もうそういう歳でもないよね」というお応え。ハイ、ごもっともです。
 久しぶりに大きなお風呂で手足を伸ばした。今夜はうまく入眠したい。
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