昨夜は入浴後、ドラマを視ながら既に寝落ち状態で、タリージェも飲まずにそのまま眠ってしまった。5時間ほどぐっすり眠ったのか、明け方お手洗いに目覚めた後は二度寝出来ずじまい。
いつも通りにスマホのアラームは鳴ったけれど、夫はまだ眠っているのでベッドの中でニュースと朝ドラを視てから浴槽足湯の用意をする。
今日はブッフェレストランでの“極上の朝食”を予約している。沢山のシェフがライブで一ひねり利いた一皿を出してくれるという触れ込みで、ホテル会員宿泊者限定ご招待である。さすがに月曜日の朝、一番遅い時間の予約だったので空いている。随分前に一度訪れた時は混雑していて落ち着かなかった印象があったけれど。
奥の大きなテーブルに案内される。キッチンの様子に目移りして大変である。とはいえ、そうそうお腹に入るものでもない。厳選して何品かを少しずつ選んで席に着く。スムージーもジュースも美味しい。
夫は土鍋ご飯がただ今炊きあがりました、と囁かれ、とろろご飯にしている(その後はフォーやらパンやら・・・)。和洋中だけでなくアジアンもあり。
普段はオムレツを焼いて頂くのが楽しみなホテル朝食だが、今日はポーチドエッグのクラブケーキにチャレンジ。沢山のベリーや渋皮栗をトッピングした焼き立てデニッシュもその場で作ってくれる。デザートも充実していて、やめればいいのに、ついつい一口ずつお味見。ゴムのスカートで良かったと卑しい目が言っている。お腹パンパンでレストランを後にし、チェックアウトまでの1時間はしっかり食休みにした。
ところが、またしても・・・である。食べ過ぎるとこうなることがわかっているのに学習しない情けなさよ。案の定お腹を壊してしまった。腹痛でお手洗いを数往復。2週間前に懲りたばかりなのに・・・。
今日もいいお天気で、気温が上がるという。日中は薄いコートでも良いとのこと。青空に陽射しが溢れている。ひとまずお腹が落ち着いてくれたようなのでチェックアウト。駅のロッカーで荷物を預け、身軽になって梅を愛でに行くことにした。
普段梅を見られそうな思いつく公園は、ググってみればコロナのためずっと休園中。では、と私鉄で15分ほど駅徒歩5分の羽根木公園を目指すことに。梅林は、昭和42年区議会議員選出記念として、55本の梅を植樹したのを始まりに、10回の記念植樹により、現在約650本・60品種の見事な梅林となっているそうだ。
例年2月上旬から3月上旬に行われる梅まつりは、地域の春の風物詩となっており、遠方からも多くの方が訪れるというが、あいにく今年もコロナ禍でお祭りは中止。それでもシニアの方たちをメインにそこそこの人たちが訪れていた。
雲一つない青空に紅梅、白梅、どちらも映えて美しい。風が吹くとマスク越しにもふんわりと上品な香りが漂ってくる。遠く富士山も拝むことが出来た。すっかり満足したが、このまま戻るのも勿体ないし物足りないでしょう、と夫の発案で15分ほど歩いて豪徳寺に行ってみよう、ということに。
緩やかな坂道を上ったり下りたり、住宅街を歩いて到着した立派なお寺の正式名称は、大谿山豪徳寺。境内には白梅が咲いている。文明12年(1480年)、世田谷城主・吉良政忠が亡伯母のために創建した臨済宗の弘徳院が前身とされ、その後、曹洞宗に改宗。
寛永10年(1633年)に「世田谷領」と呼ばれる地域が彦根藩の支配となり、彦根藩主・井伊家の江戸における菩提寺に。2代藩主・井伊直孝の戒名「久昌院殿豪徳天英大居士」に因み、豪徳寺と改号されたという。
招き猫発祥の地とされるが、その由来も直孝と深い関係がある。鷹狩りに出かけた帰路、小さな寺の前を通りかかると、門前で一匹の猫が手招きをしていたそう。直孝は猫に導かれて寺の中に入って休憩すると、たちまち空が曇って雷雨に。
住職の愛猫のおかげで落雷の難を逃れ、説法を聞けたことに仏の因果を感じた直孝は、荒れていた寺を改築。この出来事が縁となり、井伊家の菩提寺になったと伝えられているそうな。そんなわけで境内に隣接する井伊直弼公の墓所も拝見してきた。
立派な三重塔には干支に加えて猫が正面に控えており、向かいの招福殿には隙間もないほどずらりと大小様々な招福猫児(まねきねこ)が並んで圧巻。招福猫児の奉納所で、願いが成就した後に返納するとさらに御利益が頂けると言われているそうだ。ひしめき合っている招福猫児の数だけ願いが叶っているわけだから、それだけでも縁起のいいスポットらしい。せっかくなので豆サイズの招福猫児を頂いてきた。
再び私鉄駅を目指して、可愛らしい商店街を横目に歩く。ここまでで9,000歩弱。これならいつもと変わらない。ターミナル駅まで戻る。コートを着込んでいてショッピングセンター等に入ると汗ばむほどだ。
お昼を摂るにも大分遅い時間になっているけれど、何分朝食べ過ぎてお腹を壊した身、出来ればお腹を休ませたいなという気分である。夫も空腹はそれほどではないというが、歩き疲れたのでちょっと休憩は必須だ。なかなか落ち着けそうなお店が見つけられず、結局、ターミナル駅まで戻っていつものティールームに行くことになった。
夫とアフタヌーンティセットをシェアしてストロベリーダージリンティーを頂く。夫の好きな桜餅と鶯餅をお土産に買い求め、帰りはライナーでゆっくり帰宅した。万歩計によれば16,000歩超え。よく歩いた。
そして今月2回目のお花が届いていた。ピンク、赤、黄色、白と紫のミックスのチューリップが合わせて4本、レースフラワーとキンセンカが1本ずつ、センニチコウとムギが2本ずつ。花言葉はそれぞれ「思いやり」、「繊細」、「忍ぶ恋」、「不滅」、「富」だそう。玄関に活けたらいい香りが漂っている。
明日からいよいよ弥生三月である。