ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.7.31 エンハーツ投与後16日目のこと

2020-07-31 20:00:02 | 日記

 今日は在宅勤務日。
 今日で文月7月も終わりである。近畿地方は梅雨明けだというが、こちらはいまだに雨模様が続いている。8月の梅雨明けは珍しいことだ。本来なら、子供たちの夏休みも始まって、朝はラジオ体操の音楽が聞こえてくる時期だけれど、今年はコロナ禍でそんな雰囲気もない。
 自分のことだけ考えれば、月の半ばからはずっと体調が悪かったので、雨降りで外に出られないのは籠城蟄居には却って良かったように思う。これで太陽燦燦、GoToキャンペーンに乗っかりたいようなお天気だったら、ちょっといじけてしまっていたかもしれない。涼しいのにも助けられている。外ではマスク必須の今、猛暑だったら、本当に辛い。

 昨夕は定時で職場を出て、初めてフローリラックスのクラスに参加した。以前からこのクラスは気になっていたけれど、提供出来るインストラクターさんがこのスタジオにはいなかった。ようやく参加が叶った。男性7、女性9のほぼ満席状態だったが、無事、隅の定位置を確保出来、ゆったりと流れる寝ポーズ、座りポーズで文字通りリラックスすることが出来た。

 よし、これからはこのクラスを狙って参加しようと思ったのだけれど、なんとこのインストラクターSさんは8月で異動になり、ここのスタジオでのレッスンはこれが最後だったのだそうだ。スタジオ内に異動のお知らせが貼ってあったのだけれど、ここのところ体調不良でろくに通えていなかったことと、見る余裕もなかったので全く気付かなかった。

 4月に2駅先の店舗から異動してきてすぐ、コロナ禍で休業の2か月を挟み、レッスンを提供出来たのは実質2か月とか。思い返せば彼女のレッスンには片手程度も参加していなかった。代わりの人員配置はないのだそうだ。なんということか。

 それでは4月に新規採用で入社し、オンラインの研修だけで6月末から1つのクラスだけ持てるようになった人と息子と同い年の2年生、もう少し経験がありそうな人の3人だけになってしまう。あと一人、開店当初からのベテランママさんインストラクターさんがおられるが、彼女は小さなお子さんを抱えているため、この状況になってからずっと出勤出来ないでいるという。

 クラスのバリエーションもクラスの提供数もめっきり減ってしまった。さらに以前に比べて定員が半分になっているので、ともするとすぐにキャンセル待ちになってしまう。
 これまで14年近く、体調に折り合いをつけながら細々と続けてきた。体調管理のためにも何とか続けていけたらと思うが、なかなか悩ましいところである。

 今日はコデインと下痢止めの二つの薬が効いているようで、朝からお通じがなし。腹痛もなし。腸の蠕動運動がぴたりと収まっている。ようやく気持ち悪さが抜けて、若干のだるさと眠さは残っているがほぼ元気になってきた。やはり3週間のうちに自由に動けそうな土日は2日間だけか。

 ひとつ、予想とは違っていたこと。まだ脱毛が始まらない。抜け毛が多いという感じでもない。ハラヴェンの時は2週間でかつらを用意したくらいだったので、拍子抜けというか嬉しい誤算である。体調が悪い中、抜け続ける髪の毛の始末をするのはかなりのストレスなので。ただ、この後だんだん抜けてくるかもしれないので、あまりぬか喜びはしないでいたいと思う。出来れば夏の暑い時期はかつらのお世話にならずに済みますように、と祈りたい。

 それにしても、東京の感染者数は463名、瞬く間に500名に届きそうな気配である。本当にこのままでいいのか。息子が珍しくお盆に帰省したいと言ってきているが、ちょっと微妙な状況になってきた。

 明日は、結果として4回も延期してしまったWさんサロンのマッサージ、明後日は月1度のリフレクソロジーの日だ。メンテはなるべく間をあけて予約を入れたいのだけれど、体調を考えると、そうもいっていられなくなっている。

 これまで、参加してくださる皆さんの体調を考えて猛暑の8月、9月にはリアルでは開催してこなかった瞑想ヨーガクラスも、オンラインなら開催可能かしら、と考えていた。けれど、エンハーツの副作用が思いのほかきつく体調が万全でないため、ひとまず8月はお休みさせて頂くことにした。

 とにもかくにも明日から葉月8月、コロナも自分の体調も油断のならない夏になりそうだ。
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2020.7.30 エンハーツ投与後15日目のこと

2020-07-30 20:30:15 | 日記
 在宅勤務と通院明けの出勤日。
 昨夜はとにかく草臥れて、ブログをアップした後はさっさと入浴し、なんとそのまま10時にもならないうちにベッドに行って眠ってしまった。
 ふと目が覚めて、大分眠った感じがして、もう朝かしら・・・、と思って時計を見たらまだ日付が変わっていなかった。さすがにびっくりして、寝直した。
 まあ、それなりに睡眠がとれたのだろうけれど、その後4時前に目が覚めて、その後なかなか眠れない。仕方なくスマホで今後の通院日前泊ホテルの予約をしたりしているうちに、ちょっとトロリとしたらもう朝になった。

 新しい下痢止めアドソルビンのおかげで昨朝から水様便は止まっている。けれど、腹痛は相変わらず続いている。今朝は普通に朝食を摂れたのだが、食事をすると待っていました、とばかりに忠実に腸が蠕動運動を始める。普通便が排出出来てほっとするが、その後も腹痛が退かない。

 出勤した後もなんとなく生唾が出るし腹痛。時に差し込むような痛みがあり、ついつい前かがみの姿勢になる。エビの形になって横になっていたいのが本音のところだ。
 今朝は、事務室内でどれだけ緊急地震速報が鳴ったことか。本当に驚いたが、誤報だったようだ。

 昨日の採血結果で心配した白血球や好中球がノープロブレムだったのに、なぜいまだにこんなに不調なのだろう。なんだかまるで怠けているような、責められているような気持ちになって、ちょっと気持ちが折れそうになる。
 結果だけ見れば確かに問題なし、なのだろうけれど、これまでに比べてかなり長い不調が続き、まだ本調子と言えないのに、それでも来週になったらまた同じ治療をするのである。みすみす不調になるのが分かっているのが、せつない。

 1回目で、咳や息苦しさが目に見えて減っているのだから、奏功しているのに違いないのに、何をもう泣き言を言っているんだと言われればまったくもってその通りである。自分の身体の声をきちんと聴いているつもりでも、実は聴けていないのかなと不安になる。こういう時こそ深呼吸と瞑想、なのだけれど。

 昼食はお弁当を席で頂くのはやめて、散歩がてら外に出た。とはいえ、駅前まで往復すると優に30分はかかる。昼食に割ける時間はマックスで30分。とてもちゃんとした食堂やらレストランには行けないので、簡単なカフェどまりなのだけれど、とにかく外の空気が吸いたいと思う。なんだか酸欠の金魚のようなのだ。

 開いていれば必ずそこに陣取る半個室の席があいにく今日は埋まっていた。隣に1人の年配男性が座っていたが、ソーシャルディスタンスで一つ置きだし、良いだろうと座ったところ、待ち合わせ中だったとみえて、すぐに女性が合流した。二人ともマスクを着けずに大きな声で喋ること喋ること。こちらは彼等の飛沫を避けようと、だんだん身体が斜めというか横になってくる。

 もちろんお茶を飲んでいる時は仕方ないけれど、飲み終わって大声で喋るならマスクをして頂ければいいのだけれど。先日のヨガクラス同様、またしても逃げるタイミングを逸してしまい、急いで流し込んでお店を後にした。

 相変わらずお腹が痛い。職場に戻る途中でどんどん痛みが酷くなる。結局、職場の一番近いお手洗いまで待てずに途中の建物のお手洗いに駆け込んだ。またしても下痢である。下痢止めを飲んでいるのに。
 痛み止めのコデインを飲むことで、普通ならかなりの便秘になるという。それを日に3回、さらに今回は下痢止めのアドソルビンを飲んでいるのにまだ下痢とは。一体エンハーツの下痢の副作用はどれほど強力なのだろうと思う。

 もともと薬を飲むのは得意な方ではなかったけれど、病を得てさすがにそうもいえず、今は粉薬もそのまま(オブラート等の助けは借りず)飲めるようになった。
 今飲んでいる痺れ止めの漢方は、2つともかなり苦くて飲みづらい顆粒と粉だし、痛み止めのコデインは本当に口が曲がりそうなほど苦い。

 そして昨日新たに仲間入りしたアドソルビン、これまた飲みにくい。一般名・天然ケイ酸アルミニウムは吸着して効く薬ということから、ちょっと水に触れると小麦粉のように口の中で固まりになる。それほど苦いわけではないが、とても嫌な感じの味で、オエッとなる。前薬のハラヴェン由来の痺れが消えてくれれば、漢方2つとカプセルと錠剤の4種類が減らせるのだけれど、いつになることやら・・・。

 今日の都内感染者数は過去最大の367人。木曜日は多くなるとはいえ、本当に増加の一途である。さすがに来月から飲食店やカラオケの営業時間短縮要請をするという。また協力金を出すというが、都民のお財布は大丈夫なのだろうか。
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2020.7.29 エンハーツ投与後2週間 採血後腫瘍内科診察

2020-07-29 21:10:21 | 治療日記

 昨日は在宅勤務。いつも通り、夕方新聞を取りに行くまで一歩も外に出なかった。ここのところロキソニンとコデインの重ね飲みで落ち着いていた胸痛がぶり返して嫌な感じ。感染者数の動向や、自分の体調を考えるとまた行けなくなる日が近いかも・・・、と夜のリラックスヨガのクラスに出席。

 クラス開始前、シャヴァーサナをしていたら、頭の上を平気でドスンドスン歩き、鼻息荒く準備運動を始める男性に囲まれてしまった。逃げるタイミングを逸して最悪。男性4人、女性7人の11名と決して多すぎる人数ではなかったのに。

 シャワーを済ませ夫と合流して夕食。その後、通院前泊のため病院の近くにあるホテルに向かった。それにしてもよく降る雨だ。  

 行きの車内は一人置きに空席もあった。伊岡瞬さんの「祈り」(文春文庫)を読み始めた。物語は2014年の冴えないサラリーマンと1988年不思議な力を持つ小学生の話を交互に進む。ひとまず1章ずつ読み終わったところで病院最寄り駅に到着する。雨が小止みになっていた。

 泊まるのはここ何回か続けて同じホテル。今回はこれまでなかったこめかみでの体温測定があった。部屋に入って少しNHKのドキュメンタリーを視る。既にシャワーを浴びていたので、お風呂で温まるだけ温まってベッドに入って早めに寝た。夜中に何度か目覚めたが、お手洗いに起きることもなくモーニングコールまで断続的に眠った。

 昨日、一昨日とやや便秘気味だったが、今朝は普通にお通じがあったのでほっとする。足湯を済ませ、身支度を整え、レストランに降りる。今朝も空いている。先着は1人。途中で2,3人が入れ替わったけれど相変わらず静か。今日は午後から雨だとのこと、まだ曇天だ。

 朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウトしよう、と部屋に戻って身支度を整えようとすると腹痛。下痢が止まらなくなった。テレビどころではなく、また脂汗でお手洗いに籠る羽目に。このままでは病院に辿り着かないとロペミンを飲む。少し落ち着いたところで、チェックアウトして病院へ向かった。

 そんなわけで、いつもより病院到着は遅くなってしまった。IDカードを通す列で少し並んで採血受付へ移動。それほど待っていないな、と番号を確かめると、もう採血室へどうぞ、に自分の番号が出ていた。慌てて中に入る。
 採血担当は、初めての男性だった。検査技師のMさん。今日は2本だ。注射式ではなくチューブ式だといいな、と思ったらそちらを選んでくれたのでほっとする。殆ど痛まず無事終了。お礼を言って席を立った。

 止血をしたまま向かいの腫瘍内科へ向かう。今日は久しぶりに定位置の待合い席が確保出来た。先日のクラークAさんだったので、「先日はありがとうございました。帰りに(患者さんの声を)書いて帰りました。」と言ったところ、「はい、ありがとうございました。届いていました。」とのこと。席に戻って、昨日の続きの読書。

 小一時間待ったところで、化学療法室のKwさんが見える。「(具合が悪い、との)電話がなかったので、皆で大丈夫かなあと言っていたんですよ、どうでしたか?」と聴きながらパルスオキシメーターで酸素飽和度を測る。97%。体温は7度1分、やや高めである。血圧は122-83。こちらも私にしてはやや高めか。自分のノートを見ながら体調を説明する。

 痛みはほぼコントロール出来たこと、元気だったのは投与当日だけで翌日、翌々日と吐き気も酷くなり夕方、午後休暇を頂いて家で寝たこと、週末はほぼ寝たきりだったこと、週を明けてもだるさ、気持ち悪さは軽減せずだったこと、先週末には下痢が酷かったこと、そして今朝も下痢でロペミンを飲んでいることをお話しする。Kwさんは「そうでしたか、大丈夫というわけではなかったんですね、先生に伝えますね。」と中待合いに入っていった。

 それから20分ほどして中待合いに移動し、10分ほど待ったところで先生がお顔を出された。相変わらず腹痛で、知らず知らずのうちに前かがみの姿勢になる。
 ご挨拶して席に着くと、先生が「いや~まあまあ、あれやこれやでしたか。」と仰る。既にKwさんから話が伝わっているので手短に状況をご報告。

 「これまで水曜日に投与すれば、翌週の月曜日にはほぼ復調していたのですが、今回は長いです・・・。」と言ったところ、先生が「採血結果ですが、白血球、問題ないです。肝機能も、まあ栄養が摂れていなかったのはちょっと出ていますが。」とのこと。驚くべきことに白血球は前回より多い。なんと5,900もある。それに伴って好中球も1,800程。次週治療をするのに何の問題点もないという。

 こちらはすっかり数値が悪くてグランの注射をして帰ることを考えていた。減量をするとか、3週置きにハーセプチンだけの回を挟むとか、など捕らぬ狸の皮算用レベルの妄想を膨らませていたのだけれど、先生は「そんなこと思いもしませんでした。」とのこと。がっくり。なんと体感と数値がかけ離れていることよ。自分では元気なつもりが、好中球が下がって治療中止になったこともあったが、本当にわからないものである。

 その場で先生が採血結果をプリントアウトしてくださった。Lの数値はRBC(赤血球)、HGB(ヘモグロビン)、HCT(ヘマトクリット)とALB(アルブミン)。HはASTとALTだが、これはもう治療を始めてずっと高値安定である。貧血気味で栄養不足ということだが、他はノーマーク。

 下痢止めのアドソルビンを処方してくださった。ロペミンは腸の動きを止めてしまうけれど、こちらは胃及び腸管内における異常有害物質、過剰の水分または粘液などを吸着し、除去するとのことで、合わせて飲んでも問題ないという。ひとまずロペミンは頓服でアドソルビンを1週間定期的に飲んでみてください、とのこと。
 吐き気止めも次回はイメンドにステロイドを追加しましょう、とのことだった。点滴でもデキサートを入れているが、以前も飲んだデカドロンが2,3日出るようだ。ステロイドハイで乗り切れるだろうか。

 次回は予定通り8月5日に治療となった。ああ、副作用を思うとちょっと微妙。9月半ばまで化学療法室の予約を入れて頂き、ご挨拶して席を立った。
 化学療法室でひとまずご挨拶だけしていくことに。看護師さんたちは皆さんお忙しそうなので、ちょっと待って気づいてくださったKrさんとMさんと立ち話。やはり「電話が来ないけれど、大丈夫かなと言っていたんですよ。」とのこと。「とりあえず今日は早く帰って休みます。」とご挨拶して部屋を後にした。

 そのまま会計へ。さすがに大混雑で、待合い椅子を1つ置きにするというと全く座るところがない。普段は午後遅くになってからこちらに来るわけで、午前中に会計が出来ることなど珍しいので、びっくりだ。少し並んで頂いた会計番号もなんと2桁。いつもは大抵400番台なので、これもびっくり。

 今日も処方箋を薬局に送るテーブルまで移動して、医療情報提供のペーパーも合わせて送付。
 30分ほどで番号が出て、自動支払機へ。採血と診察だけなので1,000円ちょっと。現金で良かったのだけれど、小銭がなかったのでカードで。

 病院を出ると、曇天で今にも降り出しそうな空だ。薬局で「病院から処方箋を送りました。」と言って番号札を頂く。3,4人の方が待っている。
 20分ほど待って番号を呼ばれた。「この薬は吸着するので、他の薬と少し時間を空けた方がよいかもしれない、特にクラビットを飲むときには最低2時間以上は空けて・・・。」というアドバイスを頂いた。どんどん薬の数が増えているので、管理するのもなかなか大変である。数百円を現金でお支払い。
 本日の病院と薬局の滞在時間は合計で3時間弱。昼前に駅に到着するなど普段はないことなので、ちょっと調子が狂ってしまう。

 ロペミンのおかげで下痢は止まっているものの、相変わらず腹痛だし、頭痛も始まり、一刻も早く帰宅したい。とはいえお腹を思うと快速は怖いので各駅停車に乗った。
 荷物を整理し、洗濯機を廻し始めたところで呼び鈴が鳴った。生協のお届けが来たのでもろもろ取り込んで収納を終え、昨日のウエア等を干してから遅いお昼をもそもそと。点滴をしてきたわけでもないけれど、腹痛でぐったりしてまたソファと一体化である。

 ウトウトしながら本の残りを読み終わった。舞台となっている街に土地勘があり、リアリティをもって読み進めた。2人の主人公が少しずつ絡み合い、その人生が都会で交錯していく様に引き込まれた。500頁弱は決して長さを感じさせなかった。

 そうこうしているうちに夕方になり、あまり気が進まなかったけれど、食事の支度をして夫の帰りを待った。アドソルビンは飲んだけれど、腹痛は依然として残り、食欲はイマイチである。
 
 新型コロナウィルス感染者、東京は250人、大阪もとうとう220人だという。全国で1,000人超え。このままただただ指をくわえてGoToキャンペーンを続けていくのだろうか。

 明日は3日ぶりの出勤。もう少し体調がアップしていますように。

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2020.7.27 エンハーツ投与後12日目のこと

2020-07-27 20:50:01 | 日記
 昨夜は、4日ぶりに少し白飯を頂けた。まだまだいつもの食欲まで戻ってはいないけれど、とにかく吐き気止めを飲まずに、味覚異常もなく食事が摂れるようになったのだから有難いことだ。

 明日から仕事に行くわけだし!と早々に入浴を済ませてベッドに入った。けれど、案の定なかなか寝付かれず。とはいえ、本など読みだしたらますます眠れなくなってしまう。マントラCDを入眠BGMにしながら頑張るのだけれど、なんとなくまた気持ち悪さが出てきて往生した。その後、夜中に一度何となく気持ち悪くて目が覚めたが、再び寝付けて朝になった。

 今日もお天気はぱっとしない。連休明けに梅雨明けになるという予報もまたお預けになったようだ。
 夫ともども5日ぶりの出勤である。不織布のマスクをするのがとにかく暑くて息苦しい。先日せっかくお友達から頂いたガーゼの抗菌高級マスクも、なんとなくもったいなくてお出かけの時(いったい、いつお出かけに?と突っ込みたくなる。)用かしら、とおろせないでいる(貧乏性である。)。

 夫が「試してみたら?」と、ポリエステル製の夏用ひんやり清涼マスクを買ってきてくれた。夫がまずは試してみる、と出勤したら、「不織布より苦しくないし息がしやすいよ。」とのLINE連絡。私も今朝はミントのスプレーをシュッシュとかけて、持参した。なるほど、接触冷感とまではいかなくても、不織布のざわっとケバ立ったような感覚よりも肌に優しい感じ。ずっとつけているとそれなりかもしれないけれど、ずいぶん違うようだ。

 たまたま隣の若い職員が口にハンカチを当てて喋っているので、どうしたのかと思ったら「マスクを忘れてしまって・・・」と言う。確かバッグに1枚予備を入れていた筈、と探したところ、見つかったのだけれど、お財布等の下敷きになってビニール袋ともども皺が寄ってしまっていた。これでは失礼かしら・・・と迷った末、「もし嫌でなかったら・・・」と渡したら早速つけて仕事をしていた。

 昼休みに席に戻ると、「ありがとうございました、これ・・・」と新しいマスクを1枚差し出すので「とんでもない、却って失礼かと思ったけれど、良かった。ご自分の予備にしてね。」とお返しした。なんと律儀なこと。かつてとんでもない値段だったマスクもすっかり安値安定になっている。まだ見たこともないメーカーのものがドラッグストアに山積みになっているが、もう焦って買い求める人はいないようだ。というわけで、やっぱり1枚は予備をバッグに入れておいた方がいいな、と思った次第。

 家でソファと一体化していた4連休の間は殆ど空腹感もなく、それよりだるさと眠さと気持ち悪さ、さらには下痢と腹痛という不調が目白押しで食事は二の次だった。けれど、いざ出勤してみると、たった4時間自席のPCを叩いていただけで、お腹がペコペコになった。我ながらびっくりである。

 お昼はミニ冷やし中華(また!)セットをほぼ完食出来た。こうして食べることが出来るようになれば、復調に向かっているということだろう。まあ、血液上の各種数値はわからないけれど、食べなければますますだるさも増してしまうから、今はお腹を壊さない程度にちゃんと食事を摂っていこうと思う。それにしても、たった4時間×2(午前・午後)のPC仕事でいきなり首や肩の凝りも腰痛も凄まじい。何とか持ったのがお慰みだ。でもやっぱり疲労困憊。体力低下は否めない。

 帰宅すると今月2回目のお花が届いていた。悲しいことに、2週間前に届いたヒマワリは僅か2日間で萎れてしまった。水曜日に病院から帰ったら、水切りしても5本とも水を吸わなくなっている。お花の宅配を10年近く続けているのだけれど、こんなことは数年に1度あるかないか。メールでお知らせしたら、今日は品質保証のお花(ピンクと赤のミックスのカーネーションが3本とソリダコ)も別途届いていた。というわけで、今日はお花が一杯。

 ところが、長梅雨とまだ完全とは言えない体調でなかなか気持ちが晴れない中、お花と一緒に思いもよらずお友達の訃報のハガキも届いてしまった。昨年秋からの闘病で、4月末の急逝だという。
 秋に第九を歌った時に、お嬢さん二人と聴きに来てくれて、数十年ぶりにツーショットの写真を撮ったのだった。まさかそんなに悪かったとは。

 届いたお花のこと。沢山の蕾を付けた黄色とオレンジのグラジオラスが2本ずつ、淡いオレンジのスプレーカーネーションが2本、初めましての多肉植物セダムが1本、黄色いソリダコが2本とアレカヤシの葉、花言葉はそれぞれ「密会」、「純粋な愛」、「穏やか」、「振り向いて」、「勝利」だそうだ。

 ひとまず明日は在宅勤務。明後日は通院日である。
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2020.7.26 エンハーツ投与後11日目のこと

2020-07-26 19:44:17 | 日記
 日曜日、4連休最終日。
 昨夜もご飯粒が喉を通らず。22日以来米飯とは遠ざかっている。のど越しの良い麺類しか受け付けない。それでも小児用ロペミンのおかげで下痢はひとまず止まった(というか、もうお腹の中はスッカラカンだ。)。

 今朝も6時間ほど眠ったところで、またしても腹痛で目が覚めた。恐々お手洗いに行ったが、とりあえず緩めの普通便。ほっとした。
 朝食はいまだに普段の半分ほどの量。それでも、治療後初めてナウゼリンを飲まずに食事を摂ることが出来た。今日も不安定なお天気。いきなりざーっと雨が強くなる。

 寝具類を外してベッドメイキングをするだけですぐに息切れがする。脈が3桁だ。何かするたびに休み、休みである。それでも家事をしようという気分になっただけで大分進歩ではないか。
 こんなお天気でもシーツや枕カバーなどを洗濯機に放り込めることが何より有難い。先週も先々週も体調不良で出来なかった拭き掃除を頑張った。といっても30分もしないうちに息切れ。結局水回りのうち、トイレの掃除は夫が引き受けてくれた。有難かった。

 この4日間すっかり飯炊き男(失礼!)と化した可哀想な夫である(私は洗い物担当)。朝食が終わると「お昼何食べる?」、昼食が終わると「夕飯どうする?」と訊かれ、食欲不振の病人としては半ば閉口気味である。が、実際女性はそういう生活をずーっと続けているのよ、と憎まれ口を言ってみたりする。

 思うに人というものは(というか私だけ?)、一生のうち他の人の食事の世話をする上限回数が決まっていて、私の能力からすると結婚生活30年足らずでその限界値に達したのではないかと思うほど、食事の支度をするのが億劫になっている。

 お昼は夫が素麺を茹でてくれたので、有難く頂く。一日3食食べられたのは2日だけか?
 このまま4日間一歩も外出しないでソファと一体化した生活を送ってしまうと、明日8時間もの間、職場で座っている自信がない。

 思い切って寝ポーズと座りポーズだけのリラックスヨガのクラスに出向くことにした。治療の前日に出向いて以来、実に12日ぶりだ。このところ脂汗と冷や汗はたんまりかいたけれど、気持よい汗は一回たりともかいていないことに唖然とする。
 それにしても、駅前まで行くだけで息が切れる。マスクをしたら歩けないのではないかと心配になるほど体力が落ちている。靴を履いて外気に触れるのはおよそ100時間ぶりのことである。

 クラスは男性7人、女性9人で今の17名定員ほゞギリギリである。12日ぶりのクラスは疲れたけれど、とりあえずリタイアすることなくなんとか最後まで参加出来た。レッスン後の10分ヨガはパスしたけれど。
 夫と待ち合わせしてドラッグストアで買い出し。この4日間一歩も外出しなかったせいで、使ったのは新聞代の集金だけ。ああ、やはりこの引きこもりでは経済は廻るべくもないなと思う。

 そのまま帰れば雨に当たらずに済んだけれど、夫が「ちょっと気分転換してお茶していこう、ご馳走するから」と言うのでご相伴した。やはり病み上がりというか抗がん剤副作用中の身、シャバは疲れる。そしてスーパーで果物等買い足しているうちに雨になり、タクシーもお相伴になった。相当疲れていたので、家の前の心臓破りの坂は上れなかったな、と有難く。

 というわけで昨日は本当にどうなることか、と思ったけれど、明日から仕事だ、ということも背中を押して、ちょっとだけシャンとしてきた。
 とはいえ、何をしてもすぐに疲れ、息苦しくなるのは否めない。この後、下痢が酷くなりませんように、再び吐き気やだるさがぶり返しませんように、と願うのみである。

 そして今日も東京は239人、大阪は141人。どこまで第二波ではないと言い張るつもりなのだろう。
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