ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.8.30 雨ニモ負ケズ、いろいろ段取り・・・の日曜日

2015-08-30 22:37:05 | 日記
 それにしても毎日々々ジメジメしたお天気。8月は一体どこへ行ったのかという日が続いている。帰国して以来、太陽にはろくにお目にかかっていない。天気予報では早くも秋雨前線が・・・と言っているから、このまま本当に秋を迎えてしまうのだろうか。困ったことに、こういうお天気だと胸痛が悪化し、頭も重く、何かと体調が優れない。

 昨日出かけた疲れか、今日は目覚ましをかけずにいたら久しぶりに予定以上の朝寝坊。明け方お手洗に起きて、再びたっぷり寝てしまった。洗濯物を干してもなかなか乾かない。ブランチを済ませ、ここのところずっとサボっていた掃除を済ませる。
 カドサイラ(T-DM1)の副作用の手足症候群が悪化している。手の平も足の裏も赤く腫れてテカテカ。足は靴下が履けるから痺れはあるけれど、痛みはそれほどではない。それに引き替え、手の方は、手袋をすると何かと不便だし、と素手で行っていたことが、段々辛くなってきている。とにかく、ちょっとした摩擦でも痛みを引き起こす素になっているようだ。スマホをいじることも、本をめくることも含めて、全く摩擦を避けることは難しい。「こんなのがあるよ」と夫が出してくれた化学療法室の看護師さんが使っておられる使い捨ての薄いビニール手袋をはめて拭き掃除をしてみたら、痛みを感じずに細かい作業が出来て、さすがに便利だ、と思った。

 午後から、母が入院する間に父がショートステイする候補施設の見学に、母と夫と3人で出かけた。あいにくの雨だけれど、今日を逃すともう行く暇がない。
 施設の最寄駅前で待ち合わせ、タクシーで5分ほど。閑静な住宅地の中、普通のマンションとしか見えない建物だ。言われなければ介護付き老人ホームとは思えない。心強いことに救急病院が隣接している。「(義母が)入所していた特養ホームとは随分違うね~」と開口一番、夫が言う。
 父がデイサービス等でお世話になっているケアマネのSさんに紹介して頂いたこともあり、エントランスで「見学予約していた●●です」とご挨拶すると、すぐに窓口の相談員Oさんが出てこられる。名刺交換をして、施設見学をしながら丁寧な説明を伺う。
 開所して3年が経ったばかりで、リハビリルームなども最新の設備である。廊下には食事のメニュー表等が貼られており、そのメニューの豊富さにも驚く。何より明るく、新しく、清潔。看護師さんも複数常駐している。HPで見た印象も良かったけれど、やはり百聞は一見にしかず、来て良かったと思う。

 最上階のラウンジは三面が窓で、テラスも広々。近くには高い建物がないので、見晴らしが素晴らしく開放感に溢れている。お天気の良い時には富士山もよく見えるという。ゆったりとしたソファーがあり、事前に予約すれば、ここで入居者と家族が食事をすることも出来るそうだ。そのテーブルで、説明を受ける。
 父の体調や既往等を母が話すが、なかなか要領を得ない。父の性格や趣味等もお話しした後、手続き等の話を伺い、各階のお風呂等も見せてきながら1階ずつ下に降りていく。なんといっても、お風呂が大好きで毎日入らないといられない父。施設に入って週に2回とか1日おきにしか入浴が出来ないとなると気の毒だと思っていたが、介助なしで入れるのであれば毎日でも大丈夫だそうで、不安を払拭することが出来て良かった。
 大浴場に檜風呂、チェアーやリクライニング等の機械浴など各種揃っている。
 明日からショートステイに入る予定の方の居室を見せて頂く。ナースコール付きのベッドにテレビ、2ドア冷蔵庫、大きな安楽椅子にテーブル、ロッカー、タンス等全て完備。洗面所もお手洗も十分な広さだ。まさに家具付きのマンションの1室である。

 「これなら安心して治療に専念出来るわね」と母に言うと、ほっとした様子。最初は自宅で一人で頑張る、施設は嫌だと言っていた父も、周囲の言うとおりにする、と観念したという。結婚して半世紀以上、身の回りのことを全て母におんぶに抱っこだった父が、この非常事態に母にしてあげられることは、何より母に治療専念させてあげることだ、ということを納得してもらえたのであれば良かったと思う。
 母には色々な障害は一つずつ取り除いて、今出来るベストな状態で入院生活を迎えさせてやりたいと思う。なんといっても82歳になって初めて開腹手術を受けることになる。不安で胸が押し潰されそうなのは当然なのだ。

 気付けば2時間以上が経っていた。母の入院スケジュールが決まれば電話で予約が可能で、入居当日、私が施設に出向いて契約書にサインの上入金すればすべて完了とのこと。
 帰りは最寄駅まで送って頂いた。相変わらず雨がしとしと降り、肌寒いほど。母を励ます会と称して、3人で我が家お気に入りのイタリアンレストランでコース料理を堪能してきた。父が自由に外出できなくなって以来、母は外食をすることも殆どないと言う。父がデイサービスに出かけている日にでも、お友達とランチにでも行けば良いと思うのだけれど、今回の告知の後は、とてもそんな気にはなれず、食事もろくに摂れていないらしい。「とにかく体力が第一なのだからしっかり食べないと」と言ったところ、「もうお腹一杯」と言いつつ頑張って食べていたので、胸をなでおろした。

 その後、駅ビルで入院用のパジャマ等の買い物を済ませ、母と別れて夫と2人、再びバスに乗って帰宅した。

 明後日からは9月である。まずは3日、母の造影CT検査結果を聞き、治療方針が出たらまたそれに対応して速やかに動かなければならない。
 大切な家族がピンチに立った時、その相手に思いやりをもって自分の行動を考えることが出来るかどうか、高齢の父にはちょっと可哀想だけれど、今が正念場なのだと思う。それが出来れば、60年近く連れ添ってきた2人の絆はきっとまた深まるだろうし、後悔することもないように思う。
 だからこそ、一人娘の私にとっても正念場の9月である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015.8.29 ヨガリトリートフォローアップクラスで嬉しい再会!

2015-08-29 21:19:27 | ヨガ
 先月、奇跡のヨガリトリートに参加してから早いもので1か月以上が経った。帰りのバスで早速LINEのグループも出来たが、その後、それぞれの方が各々新しいチャレンジ等をしている様子も伝わってきて、皆が幸せに頑張っているんだ・・・と私も幸せ気分を頂いていた。

 今日の午後はお待ちかねフォローアップクラスの第1回目。それとセットで、皆で申し合わせて午前中キールタン・メディテーションのクラスも予約した。初めて伺うインストラクターSさんのスタジオ。何分土地勘がなく、迷子になって遅刻しては大変だ。小雨交じりの中、夫がプリントしてくれた地図を片手に早めに家を出た。
 スタジオの名前は、ここで大切にしている4つの言葉の頭文字「美しい」「徳がある」「愛がある」「リーダーでいる」から作った造語なのだそうだ。
 最後の最後に入る路地でちょっと迷ったけれど、無事30分前に到着。話には聞いていたけれど、都心とは思えないほど静かで周りに緑が豊かなスタジオだ。エレベーターを降りると、白とベージュのセンス良い佇まいのフロント。アイビー等のグリーンが飾られて癒しの空間が約束されている感じ。

 受付では、リトリートでお世話してくださった事務局のOさんが座っておられた。ご挨拶してこの1か月の出来事等をお話ししていると、静かにエレベーターが開いて、新幹線で来られたというAさんやYさんの姿が。いきなり3人でワーッと歓声を上げてしまい、Oさんから「(スタジオではレッスン中なので)しーっ!」と言われて平謝り。
 そうこうするうちに、ご一緒した方たちがだんだん増えてくる。1つ前の瞑想のクラスが終わり、Sさんが笑顔で「ウエルカム!」とスタジオに案内してくださる。真正面のマットにKさんと2人で腰を下ろす。全部で15人参加のうち、9人がリトリートの卒業生、その他はこのスタジオに別途通っている方々だった。

 ヨガリトリートでも何回か歌ったオームシャンティ、オームマニパッドメフーンを歌った後は、歌詞カードを見ても舌を噛みそうな長い長いキールタンを1曲。その後、家族の幸せを祈るという初めての曲を1曲。最後にハレルヤを歌い、皆が大切な人たちの幸せを祈って瞑想をした。1時間のクラスは本当にあっという間。皆の声に癒されて心が洗われ、綺麗になっていくのを感じながら、えっ、もうおしまいですか?という感じ。

 クラス後、Iさんが予約してくださっていた近くのレストランへ皆でランチに移動。お洒落なレストランで9人揃ってお薦めコースに舌鼓。たっぷり1時間半あったのだけれど、話は弾む中、お店は土曜日の所為か満員御礼で、お料理はゆっくり出てくる。最後のデザートは皆で大急ぎで頬張った。しっかり記念撮影もして、またLINEのアルバムに嬉しい写真が追加され、再びスタジオに戻った。

 午後の、リトリート卒業生の為だけのフォローアップクラススタート。地方出張帰りのMさんが既にスタジオに到着されて10人だ。残念ながら4人の方は仕事や所用で不参加。「まずは出席をとります」とSさん。皆が笑顔で返事をして、とても穏やかな空気が流れる。一言ずつ今の感謝の気持ちを言葉にしていく。私は「今日この場所に初めて来ることが出来て、皆さんと再会が叶ったことに感謝しています」と言った。次に隣のIさんとペアワーク。この1か月にあったこと、変わったこと等をシェアする。それぞれ新しい気付きがあったり、びっくりするようなことが現実に起こっていて、一緒に嬉しい気持ちになった。瞑想が上手になると、思ったことが実際に起こって怖いということも経験するようだ。既にそんな経験をされた方もおられて、その時の対処法も教えて頂く。もちろん、他人の人生をコントロールすることは出来ないが、こちら側が思ったことと先方が思ったことが噛み合うと、声に出したことが現実になりやすいという。だからこそ、思う側の使う言葉、思うことには気を付けなければならない。

 この1か月の間、自分で瞑想をしてみて何か疑問や質問は、と問われたが、毎晩Sさんの声で瞑想を誘導してもらうCDは聴いていても、子守唄替わりでなかなか皆とスタジオで経験するような深い瞑想が出来てはいない私。とはいえ、日々仕事をしていて心がザワついた時に、呼吸を整えるだけでも随分違うことには既に気づいている。特に時間を設けることなく、生活にうまく取り入れられているということだと思う。
 ひとしきり皆からの発言が終わってから、20分ほど身体を動かしてヨガのポーズを取った後、15分間瞑想をして1時間半のクラスが無事終了。これまた、えっ、もうおしまい?という物足りなさが残ったのは皆も同じだったようだ。それでも予定時間より10分以上延長していたのだから、びっくりだ。瞑想を終えて目を開けた時の、あの得も言われぬ幸せな気分。ちょっとポワーンとしながら、とてもスッキリした何とも言えない気持ち良さ。ああ、1か月前はこんな気持ちで帰宅したのだな、と思い出した。そう、この気持ちを大切に次のフォローアップクラス迄うまくキープして、幸せに過ごせばよいのだ。

 着替えを済ませ2人の方が一足先にお帰りになったけれど、私を含む残り8人はまだクラスの余韻に浸っていて、立ち去り難く名残惜しい雰囲気で満ち満ちている。最初に読むべきヨガ哲学の本を紹介して頂いたり、次にこんなクラスに参加してみたいと言ってみたり・・・、結局30分近くフロントあたりでたむろして、終了予定時間より小一時間オーバーしてスタジオを後にした。

 時間のある方はお茶をしていきましょう、という話になったが、帰路もあるし、明日の予定もあるし、ということで後ろ髪をひかれながら皆とお別れした。
 帰宅するまでにLINEに御礼を入れたが、その後、緑のランプは何度も何度も光った。皆が皆、とても心豊かな幸せな一日が過ごせたようだ。
 皆がお互いへの愛と癒しを送り合えるこのご縁に感謝だ。そして、これからもこの出逢いを大切にしていかなくては、と思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015.8.27 旅行から帰ってきて思うこと

2015-08-27 21:15:00 | 日記
 旅行から帰宅してちょうど1週間。家族3人の海外旅行は5年ぶり、そして6泊8日(前泊を含めれば7泊9日)の長期間だった今回の北欧3カ国ツアーも、既にはるか遠いことのように思い始めている。
 5年前の台湾も3年前のヴェトナムも、どちらも連泊が殆どなしの強行軍だったけれど、やはりアジアとヨーロッパでは緊張の仕方が違うのか、帰って来ての疲労感が随分違うなと思う。瞳の色も髪の色も、身体の大きさも違うということが大きいのか。言葉が分からないということに関しては同じなのだけれど。

 さて、不思議なことに毎回、ツアー参加者の中に個性豊かな方が一人はおられる。勝手にニックネームをつけて、旅の最中も旅の後にも話題になるほどの、である。(先方も私たちのことをそう思っているかどうかは知る由もないが・・・)

 今回はかなり強烈だった。8名の参加者プラス添乗員さんの9名、それにドライバーさんが加わって最大でも10人。10人になればテーブルが2つになることもあったが、そういう時は添乗員さんがドライバーさん(英語しか話せない)の相手をするから、参加者8人は1つの大きなテーブルをあてがわれて、昼も夜も一緒に食事を摂ることになる。朝食だけは時間内にご自由にどうぞということだったが、そもそも出発時間も決まっているし、夜と同じテーブルに案内されたり、と結構逃げ場がなく、結局、朝もグループが顔を合わせて食事することになり、これがかなりのストレスだった。
 60代前後のご夫婦2組、60代の女性1人と私たち家族3人なので、どう組み合わせを変えてみても、向かいか隣かにどちらかのご夫婦がくることになる。

 2日目(1日目は移動だけだから実質的にはツアー初日)の昼、最初に皆でレストランで食事をしたときに、ん?と思うことがあった。6人はお酒を頂かなかったが、1組のご夫婦だけ揃って昼からビールである。楽しく飲んでおられるうちは問題ないのだけれど、そのご主人は、誰も聞いていないご自分の旅行先での自慢話に終始するのである。とにかく、ツアーで世界各国、秘境を含めてあちこち行き尽くしておられるご様子。
 お子さんがいないのでさもありなんということなのだが、どこに行ってもまず2人で真っ先にバスを降り、ダッシュして一番にベストポジションをキープ。しっかり決めポーズを取って記念写真スタンバイである。ご自分たちで撮り合ったり添乗員さんに撮らせて、その間、他の6人はそれぞれが手持ち無沙汰に順番待ちをするしかない。 毎回1番でなく、少しはお先にどうぞ、と譲っても罰は当たらないだろうにな、と思うのだが、そんなことは知ったこっちゃない感じ。決まってご主人はしっかと奥様の肩を抱いて、奥様はご主人に上半身を預け、新婚さんよろしく“2人の世界”である。

 早朝、ベルゲンの空港では自分でスーツケースをバーコードリーダーに通さなければならなかったと書いたが、その時もまるで子供のように、真っ先にバーコードリーダーを掴み、嬉しそうに一番乗りしてトライ。自分たち2人分だけでは飽き足らず、恥ずかしくもなく奥様が「彼が~、とても楽しくてもっとやりたいと言っているんです~。やらせてあげてください」と言い出す。小学生じゃあるまいし、大の大人が2人揃って、もうひっくり返りそうである。
 普段はお喋りな息子も、そのご夫妻の隣席になると言葉を発しなくなり、食事も進まなくなった。尋ねてもいない話を延々とされて、ひたすら我慢の子。ビュッフェの時には黙々と食べて早々に「お先に失礼します」と席を立つのが精一杯の抵抗である。

 楽しい筈の食事が一転、ストレスの素になってしまっていた。おひとり様参加の女性も旅好きのご様子で、最初は彼らの話に相槌を打ちながら話を聞いておられたけれど、気づけば、いつも離れた席をキープするようになっていた。
 もう一組のご夫婦は最初からわりとマイペースだったが、成人されたお子様が2人おられるということで、息子にもちょくちょく声をかけてくださったり、後半は近くで食事をすることも多かった。
 シリアラインで船中泊した折には、件のご主人は相当飲んだようで、翌朝は二日酔いで具合が悪くちょっと静かになっていた。
 既にその時には、他の3組は誰もあえて彼らに近づかなくなっていた。そのことに気づいたのかどうか。
 相手にしてくれるのは添乗員さんだけ。添乗員さんもお客様だから嫌とも言えず・・・だったのだろうけれど、本当にお気の毒に、と思う。あれこれケアしてもらっている私たちがこれだけ疲労困憊するのだ。誰よりも早く集合場所に行き、観光中はあれやこれやと世話を焼き、カメラマンとしてこき使われ、部屋に戻ってからももろもろの準備をし・・・、挙句仲間に溶け込めない客の面倒を見るわけだから、彼女の大変さは想像を超えているだろう。

 極めつけだったのが、「自分のフルネームをググってみろ」と添乗員さんに言い放っていたこと。どれだけお偉い方なのかは残念ながら分からないし、フルネームも存じ上げないし、知りたいとも思わないからググってみる気もないけれど、その傲慢ぶりにのけぞった。そして、添乗員さんが帰宅してからググるのが待ちきれなかったのか、到着した成田空港で添乗員さんに名刺を渡し、ひとしきり自分が何者であるかを吹聴する様子。幸せといえばご本人は幸せなのかもしれないけれど、1週間一緒の旅をした他のメンバーには一切会釈すらせずに、颯爽と帰っていった。

 そんなわけで、今回のこのご主人のニックネームは「ググル」である。ずっと一緒にいると気づかないのかもしれないけれど、奥様も「実家のパパが~」とのたまう有様に(実家の“父”ではない。彼女は私より当然年上である。)、夫婦というものはいつの間にか似てくるのかもしれない、と頷いた次第である。
 人の振り見て我が振り直せ・・・ではないが、反面教師ということか。夫も最初の頃に、食事の席で失礼な質問等をされて、ムッとして言い返していたし、息子も相当露骨にムカツキ感を顔に出していた。
 瞬間湯沸かし器の別名を持つ我が家のメンバーがいつ爆発するか、と下を向きながらハラハラドキドキしていた私であった。

添乗員のSさん、大変お世話になりました。“個性豊かな(!?)”8名をまとめ、本当にお疲れ様でした。ツアーの後は、休みをとらないと発狂するとおっしゃっていた。実に大変なお仕事である。
 そろそろ復活して次のツアーに添乗している頃だろうか。


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015.8.26 カドサイラ(T-DM1)開始半年、体調のこと

2015-08-26 20:57:41 | 日記
 2月末、満を持して新薬カドサイラ(T-DM1)の投与を開始してから早くも半年が過ぎた。
 3週間に1度の投与なので既に9回の投与を終了している。

 採血の結果、腫瘍マーカーはここ2回ほど低値安定(基準値内)しているし、最初は“地味に効いている”というのが主治医の弁だったが、期待通り奏功しているのだと思う。
 他の肝臓関連数値等については具体的な数値を伺っていないが、特に問題ないとおっしゃるので、それ以上深追いはせずに、主治医を信じて心穏やかに過ごしている。

 副作用として今、一番気になるのは、手足の痺れ、痛みである。
 対策としてサインバルタカプセルを飲んではいるが、午後から夕方を経、夜になるとビリビリチリチリした痛みは悪化する一方である。かといって、指先や手先を使わないわけにはいかないから、如何ともしがたい。
 酷い時には、何もせずとも風に当たっただけで熱を持って痛む感じ。冷やすと少し気持ちよい。
 一方、睡眠を経て、朝起きると、明らかに指先の痛みが軽減しているから、なるべくなら使わずに、手袋で保護していれば随分楽なのかもしれない。
 足の痺れでは、旅行中にも何度かこけそうになったりした。一度はバランスを崩して、手をついて前かがみに転んでしまったことがあった。とはいえ、室内を裸足で歩き回らなければ足裏の痛みはそれほどではない。

 次は、涙目だ。
 旅行中、とにかく日差しが強く眩しくて、眼を開けることができなかったので、サングラスをかけて通した。これで大分保護が出来たかもしれない。すっかり良くなったというわけではないが、涙量も落ち着いており、悪化はしていないと感じている。

 ハーセプチンを開始して7年以上が経過するし、どうしても皮膚や粘膜系は弱く過敏になっている。タイケルブ内服中もそうだったが、乾燥や日焼けは良くないと感じている。湿疹も出来やすいし、色素沈着も進むし、鼻血も出る。

 それでも、カドサイラ(T-DM1)のおかげで総じて楽に過ごせている。奏功してくれていると思う。再発が確定する前から8年以上続いている胸部の鈍痛、圧痛は、このところ朝1度のロキソニンで凌げるようになっているし、レスキューでそれ以上飲まざるを得なかったことは数えるほど。とはいえ、昨日今日のように気圧が不安定になると、俄然胸痛が頭をもたげるのは致し方ないのだが。

 骨転移については、ランマークの助けも借りているけれど、転移してスカスカになった部分が大分再生されてきたようだ、とも聞いている。これは他でもなくカドサイラ(T-DM1)が奏功している以外の何物でもないと思う。

 ごくごく普通にフルタイムで働けて、健康な人たちと同じスケジュールで旅行に行くことが出来て、余暇には好きな本を読み、映画に出かけ、ヨガクラスにも参加することが出来て。
 これ以上何をか望まん、である。このまま出来ることならカドサイラ(T-DM1)に細く長くしぶとく頑張ってもらいたい、それが今の私の望みである。
 加えて、これからは親の介護という大きな課題も加わるのだから・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015.8.25 残暑吹っ飛びます!~ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション

2015-08-25 20:51:55 | 映画
 トム・クルーズのスパイアクション「ミッション:インポッシブル」のシリーズ第5作である表題作を見た。
 今回のタイトルである「ローグ・ネイション」とは“ならず者国家”という意味らしい。この手のジャンルは夫の趣味・・・というのは疑うべくもないのだけれど、心臓に悪いといいつつ実は私にとってもかなりストレス解消になるので、本シリーズは夫と一緒に全て楽しませて頂いている。今回は文字通りこの暑さをぶっ飛ばすために見逃せない作品だった。

 CIAやKGBなど各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織「シンジケート」の暗躍により、イーサン・ハントが属するIMFはまたしても解体の危機に陥る。組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む。
 離陸する軍用機のドア外部に張り付き、時速400キロで高度1500メートルに上昇する機体内へ侵入するというアクションを、クルーズがスタントなしで演じているシーンが撮影時から話題になったものだ。NHKの朝のニュースでもインタビューを受けていた。
 そのシーンがいきなり冒頭に登場する。そのまま画面に釘付けにされ、あとはノンストップで、もうドキドキハラハラのしっぱなしの2時間ちょっと。
 間違いなく“暑さ、吹っ飛びます!”である。

 それにしてもトム・クルーズも御年53歳。どれだけ鍛えているといってもあんなに命知らずで身体を張って大丈夫だろうか・・・と同年代の私としては思わざるを得ない。観る方はどんどんエスカレートするアクションにすっかり慣れてしまうから、もっともっと・・・となるけれど、役者さんたちはシリーズの作品ごとに歳を重ねるわけだから、本当に大変だな・・・と心配になってしまう。
 これは先日観たターミネーターの新作もしかり。こちらはシュワちゃんが30年分歳をとって、とても人間らしく「オジサン」と呼ばれてキュートだったけれど・・・。

 新ヒロインのスウェーデン出身の女優さんもどれだけ強いのだか・・・。バイクのシーンなどは心臓バクバク。冒頭のシーンだけでなく、ウイーンのオペラハウスの舞台裏であたかもスパイダーマンのごとく飛び回り、潜水シーンでは酸素不足でもはやこれまでと死にかけ、さらにはバイク転倒シーンではノーヘルメットだったのになぜか骨折もしないで・・・などなど、ため息が漏れる見所はこれでもかこれでもか。

 冷静に考えればあまりに不死身すぎるでしょう、と突っ込みを入れたくなる所もあるけれど、ここは是非何も考えずにこの世界に浸ってください、残暑吹っ飛びます、とご紹介したい。

 昨日、今日とまるで一足飛びに秋がやってきたかのような涼しさ。台風が近づいている所為だろうか。夜も暗くなる時間が早くなり、あんなに暑い暑いと顎を出して文句を言っていたのに「もう暑くならないの?」と思ってしまう。
 なんとも勝手なものである。
 そんな折りに残暑吹っ飛びます・・・もあったものではないが、もしまだ暑い思いをされている方がいらっしゃるとしたら、どうぞお楽しみください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする