ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.6.28 採血後診察、ハーセプチン182回目(3.3倍量2回目)、ジェムザール(5割減)9クール1回目)

2017-06-28 22:10:59 | 治療日記
 昨夜はSさんの瞑想ヨーガのクラスを予約し、出席を楽しみにしていた。けれど、月曜日の朝からまたしても風邪をひいてしまい、昨朝は7度の微熱。喉は痛いし、鼻水も出るし、かなり濃い痰が絡んだ咳が出る。これで熱が上がって明日治療が出来なくなったら、と泣く泣く断念。なんとか仕事だけ終え、夫が宴会で夕飯不要をいいことに、そのまま職場から常宿に直行、夕食も済ませて寝るだけにしてチェックイン。早めに入浴して、そのままベッドに入った。長時間ベッドに入っていたわりには、咳で眠りが分断されてなんとなくだるさが残った。

 今朝は目覚ましをかけていた時間より5分ほど早く、夫からモーニングLINEが入った。ゆるゆる起きて恒例の浴槽足湯。外は雨。湿度が高い。昨日より気温は下がるというけれど、相変わらず頭痛を連れてくるような天気だ。今晩からはまたろくに食べられなくなるから、とビュッフェを少しずつ色々頂いて、チェックアウトして病院へ向かった。

 IDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見るとすぐに採血室へどうぞ、だった。5分も待たずに席へ。今日も部長直々の採血。フル検査なので4本。刺す時も抜く時もちょっぴりチクリとはしたけれど無事クリア。

 止血しながら腫瘍内科受付に移動。まだ早いので殆ど一番乗りだ。定位置を確保して電子書籍を開くと、Okさんが出勤されて化学療法室へ向かうところで、「おはようございます。早いですね」と声をかけて頂いた。その後30分ほどして、病棟を回られてきたとみえる先生が診察室へ向かわれた。

 本を読みながら1時間経過。忘れないうちに血圧測定。115-70、脈は86。ほどなくして中待合へどうぞ、と番号が出たが、その後小一時間ほど中待合で本が読めた。

 先生が診察室からお顔を出されたので、ご挨拶しながら「また風邪をひいてしまって・・・」と診察室へ入ると、先生から「そのようですね」と。隠しようもない風邪声なのである。まずはこの2週間の体調報告。「前回投与後の副作用はそれほど酷くなく、寝込むこともなく日曜日には動くことが出来ました。けれど、先週はこんなお天気のせいか、火曜日から金曜日にかけて(胸痛で)一日2,3回ロキソニンのお世話になりました。そして一昨日の朝からまた風邪をひき、咳と痰が鬱陶しいです。葛根湯を飲んでいます。」と。
 
 診察室での検温は6度9分。7度超えしていなくてほっとする。採血の結果、特に問題はないようですね、とのこと。気になる腫瘍マーカーは前回より3%ほど下がっている。実数値でなく対数化したグラフも見せて頂いたが、ゆるゆると低く安定している傾向だ。

 「前回のX線の結果とは食い違いますが、ゆっくり大きくなっているのは悩ましいですね。ただ次回はCTも撮りますし」とのこと。そして「前回はランマーク注射をしましたが、口腔外科の先生からの申し送りが今一つはっきりしないので、見立てがハッキリするまでお休みしましょう。何か処置が必要になった時に、(ランマーク)注射していると対応が遅れるので」とのこと。

 ちなみに今日の白血球は7,800だそうだ。びっくり。なるほど、風邪をひいているからだろう。普段は0.0幾つの炎症反応CRP値が1.25もあったという。好中球が5,500。こんな値にはついぞお目にかかったことがない。「いつもこのくらいあると、いいのですけれどね~」と先生が仰る。確かに、それだけあれば抗がん剤恐れるに足らず、だろう。

 先生はカルテをご覧になりながら「また一つ御歳を重ねられましたね。」と仰る。「おかげさまで、本当に有難いことです。先生も明後日お誕生日ですよね。」と6月生まれ同士のお誕生日談義を少々して、各種内服薬を処方して頂き、化学療法室へ向かった。

 今日は1週目の治療として予定通りハーセプチンとジェムザールである。そして翌週CT検査をし、2週間後にその結果を踏まえてジェムザールのみの投与。ランマークはお休みになった。

 化学療法室へ移動。待ち時間にはいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。10分ほどでOkさんから声がかかって、内側のリクライニング椅子に案内された。20分ほどして、いつもは外来で注射等を担当しているけれど、今日はヘルプでいらしている(抗がん剤が中止でランマーク注射しか出来ない時にお世話になった)看護師さんが針刺し担当。不慣れなので・・・と仰っていたが、酷く痛むことはなく無事終了。逆血確認も問題なく、薬が届くのに10分ほど待つ。

 今日は、3.3倍量のハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の4本だ。Mさんが点滴を始めてくださり、ハーセプチンは1時間ちょっと、吐き気止めは20分。ジェムザールの30分と最後の生理食塩水の15分。生理食塩水に替えたところで、Kwさんが血圧を測ってくださる。124-74、脈拍は73。

 抜針はMさん。やはりかなり衝撃がある。抜いた後もポートを全力でかなり長い時間圧迫されるので、「そんなに強く抑えなくて大丈夫です、痛いです・・・。」と、今日は口に出してお伝えした。ポート周りは内出血ですっかり肌の色が変わっている。点滴中かなり咳き込んでいるのを見ていたMさんが「咳止めは(出して頂かなくて)大丈夫ですか。」と仰る。

 昨夜はちょっと眠れなかったと言うと、先生に咳止めと痰切りの薬を処方して頂けることになった。ほどなくして新しい処方箋が届いた。咳止めには、以前飲んだことのあるコデインの方がよく効くと思いますが、色々薬を飲んでいるので弱めのものを出しておきます、とのこと。葛根湯との飲み合わせも問題ないとのこと。別途クリニックに行くよりもここで出して頂けて有難かった。看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。
 計算時間を見計らって自動支払機へ移動。IDカードを通し採血・点滴の3割負担で5万円弱をカードで支払う。

 ずっと院内にいたので外のお天気が分からなかったが、雨はやんでいた。日差しはそれほどでもないが、今の時期、紫外線に注意ということで、朝の雨傘は午後の日傘になった。薬局へ移動。待合椅子はそれほどの混雑ではなかったが、案の定次から次へと順番を追い越されて小一時間待った。咳止めと痰切りの薬を含めて8種類。ビニール袋一杯、ひと財産である。新しい薬の説明があり、3,000円弱を現金払い。

 病院と薬局の滞在時間は6時間半強。なんとか駅ビルのランチタイムに滑り込むことが出来た。まだ気持ち悪さが酷くないし、夜はどうせろくに食べられないので、時間をかけて和食のお膳を頂いた。電車で席も無事確保して本の続きを読む。長篇にチャレンジしてしまったので、読み切ることが出来なかった。夜は今日も夫が宴会ということで、お弁当も調達せずに最寄り駅からはタクシーで帰宅。

 帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。またしても、夜には食欲がなくなっている。スープと果物だけ頂いて薬を飲んで終了。熱っぽくて怠くて眠い。本の続きが読みたいのだけれど・・・。投与の夜は何もしないでゴロゴロ、がすっかりパターン化してしまった。

 明日は、月末なのでありがたいことに会議等はお休み。7月異動の内示があったので、事務室はなんとなく落ち着かない感じだ。明日、明後日をなんとかやり過ごしたら週末は父の一周忌と納骨。息子も法事に出席するため帰ってくる。これが終われば大分肩の荷が下りるのだけれど。
 
 記録のために。昨日届いた今月2回目のお花はビタミンカラー黄色のLAリリーが3本と紫色のネギ坊主のようなギガンジュームが2本、ソケイが2本。花言葉はそれぞれ「威厳」、「不屈の心」、「可憐」だという。ガラスの花瓶に夫が投げ入れて玄関に飾っておいてくれたので、今日の「ただいま」はお花たちに。
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2017.6.25 均整術師養成コース基礎講座3日目、ゆるゆる、だるだる、気づけばふっくら

2017-06-25 21:11:57 | 均整術
 均整術師養成コース基礎講座3日目。
 昨夜は普段使わない頭と身体の領域を酷使したせいか、なんとなくぼーっと怠かった。入浴後キューバタンかと思いきや、頭の中が興奮して熟睡は出来ず。今日は朝から雨である。

 3日目のスケジュールは
・実践施術法1:よくある症状への施術法(上半身:頭、首、肩、背中)
である。(実際にはほぼ全身へのアプローチだった。)
 定刻前に元気よくK先生が登場され、Sさんや受付のAさんも様子見にちょっぴりお顔を出された。
 今日もまずはガネーシャ神像にご挨拶をしてから、昨日と同じ場所のマットをキープ。
 
 午前中は、昨日の顔面均整法のおさらい。頬の内側(咬筋の裏)に指の腹を当てるだけ、反対側の顔の表面を別の指でゆらしながら緩めるところまで行う本格的なものだ。これは自分ひとりでも出来るので、お風呂の中などで2週間ほど続ければ全く顔つきが変わるらしい。まずは先生のデモンストレーション。

 女性は30代後半から40代で唇の輪郭がぼやけてくるが、唇を細かく使う人、小刻みに動かす機会がある人(楽器演奏者など)はそういうことはないという。唇を刺激するだけで口紅不要なくらい唇の色がハッキリしてくる。順序は額から眉、眼、鼻の骨から頬。顎までほぐしたら、耳まで。
 再びペアワークで実践だ。口腔ケアは高齢者にも役立つという。こうした顔から上の施術は着替えなくて良いのが楽だ。仰向けに寝なくとも、リクライニングの椅子での施術でOKだ。

 続いてデコルテ部分、顔の施術をする時には鏡を使ってビフォー・アフターを見せることが必要で、効果がすぐにわかるのでリピーターが多いそうだ。実際にお化粧をする時にも、筋肉の方向に沿って少しパッティングをするだけで随分効果があるという。今日は鼻炎にも良く効き、鼻が高くなるという鼻(の孔に指を入れて行う)施術のデモンストレーションまであった。各自試すと効果は覿面。

 耳の施術ではモデルにならせて頂いたが、軟骨もどこもかしこも硬い!と言われ、放射状に引っ張られると、歯を食いしばるほど痛い。縮こまった部分を伸ばして温めて頂くとすっかりポカポカして耳がふわふわになった。

 さらに腕の三角筋へのアプローチ(これも痛い)の後、お昼休みを挟んで骨間筋へのアプローチ開始。骨間筋は緩めないでいるとどんどん固まってしまい、自分でストレッチしにくいので施術が必要な部分だという。

 手の甲にある虫様筋は、羽状筋で手指の骨と骨の間にある筋肉だ。ここをほぐすことで肩、首が楽になるという魅力的な場所だ。手にも身体との相関があり、中指の先が頭から脊柱、人差し指と薬指が手、親指と小指が足に対応し、手首の上が骨盤に相当するのだそうだ。

 足も同様で、中指が頭、それ以外の指は手足に、かかとが骨盤、その手前が仙骨に対応している。手の指先、足の指先の末梢血管に静脈と動脈の吻合部がない人は血の巡りが悪いため、それを蘇らせるようにしごいて施術する。

 毎回毎回、先生が説明しながら受講者のどなたかをデモンストレーションで施術して、さあ皆さんもやってみましょう、のペアワークの積み重ね。
 こうして1日6時間のうち、3時間はパートナーにマッサージしてもらい、3時間はパートナーや他の方をマッサージしているという、なんとも贅沢で濃厚な時間である。
 今日もメインのパートナーはNさん。お隣の方たちとも混じりながら、楽しく施術の仕合っこだ。あまりに痛くてあちこちで“ひー”とか“くー”とか苦悶の表情も見え隠れ。

 午後の後半は脚の前脛骨筋と腓骨筋をほぐす。ここはもう痛いのなんのって。肉をはがすように拳骨にした指2本で施術していく。これは腰椎4,5番と連動するので、ほぐせば腰痛が緩和される。うつ伏せのバリエーションなどなど、施術方法は枚挙にいとまがない。K先生の話術と施術の凄さに引き込まれ、施術中は悶絶(!)するけれど、その後はびっくりするほど軽く楽になるので面白くてたまらない。

 最後に、昨日学んだ12種体型のまとめ。肺葉類型に基づく3つの体型分類に照らし合わせながら、組織での役割論なども取り入れて具体的に説明された。受講生からどんな質問が出ても、すぐに明快な答えが返ってきて、心地よい。最後は栄養学、ファスティングの話にまで発展した。希望者には、夏休みにファスティング合宿も企画されるという。やはり身体は食べ物で出来ているわけで、きちんとした食事をすることの大切さを改めて思う。
 
 ということで、本日3日目も無事終了。早くも前期講座は折り返しを超えてしまった。来月あと2日受講すれば前期終了である。これはちゃんと試して自分のものにしていかなければ。

 さすがに3時間もの長時間施術されれば、身体は緩んでゆるゆる、そして3時間パートナーを施術したことでだるだるである。帰路、ふと自分の手を見ると、びっくり。いつも血管が浮き出て骨ばっている甲が、なんと白くふっくらとしているのである。これは虫様筋をほぐした結果、普段滞っていた毛細血管に血が流れだしてほんのりピンクになっているということ。

 目の周りをほぐしたことで目元も幾分パッチリし、顎のラインをほぐしてもらったことでフェイスラインもくっきりした感じである。
 体調不良が改善されて、気になる部分が緩和される。施術の結果、身体が変わり始めると、気持ちも目標も変わるという。結果として、その人のパーソナリティの良い部分が出ていくのが均整術。短所を補わせるように長所を引き伸ばす、均整にするだけでよいというのがとても魅力だ。
 
 帰宅すると、お留守番だった夫は喉が痛くて風邪をひいたようだという。かかり付けのクリニックで風邪薬を処方して頂いてきた。私がうつした風邪は早めに治った筈なのに、どうしたものか。それでも夕食を用意してくれていて、有難かった。

 また明日から新しい1週間が始まる。水曜日は治療日。土曜日は父の一周忌と納骨の法事も控えている。せっかく覚えた施術を出来る範囲で自分に施しつつ、体調を整えながら乗り越えたい。

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2017.6.24 均整術師養成コース基礎講座2日目、頭の中は飽和状態

2017-06-24 21:17:17 | 均整術
均整術師養成コース基礎講座2日目。前期5日間の土日コースだが、今日明日は唯一土日連続のスケジュールである。梅雨の時期、例年のことながら気圧の変化が激しく、胸痛が辛い1週間だった。風邪もなんとなくスッキリしないまま、ロキソニンの助けを借りながら、公私共にあれやこれやとこなして1週間を乗り切った。ようやくの土曜日だ。

 2日目のスケジュールは
・見立て:人の身体の歪みをみる技術、
・設計法:自分と他者の身体の歪みを知り、調整法の組み立てを設計する、
・人体類型学:人の身体を歪みや体型、精神的特徴により三種類に分類する方法(三種体型)
 ということだったが、今日はK先生がお見えになれず、特別講師のお二人によるクラスだった。

 30分ほど前に到着すると、卒業生のIさんがスタジオの準備中。既にロッカーでは2,3人の方たちがお着替え中。
 いつものようにガネーシャ神像にご挨拶をしてから、マットをキープして身体をほぐす。
 土日コースは今のところ12名の参加者といった風で、先週お顔を見なかった方が数名参加されている。

 午前中は、K先生の均整術学校での同期で、近県でご自身の姿勢均整院を主宰しておられるN先生が先週に続き登場される。
 前回の胚葉類型説を用いた三種体型よりぐっと複雑な、12種体型(身体の歪みなどにより、ある系統にしわよせがきやすい“くせ”のことで、遺伝だけでなく後天的なものも含め運動系の研究と照らし合わせた12種類の体質のこと)の講義だ。これを3時間で学習するというのはとても無理な話である模様。実際に学校に通っていた方たちも、ここでドロップアウトということが少なくないらしい。まずは前半に説明を受けた後、ペアになって即実践だ。

 刺激の種類や場所を習うが、言葉を覚えるところからなのでこれは大変。目安となる骨格名とその位置も、まだきちんと体得していないくらいだから、先が思いやられるというものだ。説明を聞きながら、自分はフォーム8の肋骨(呼吸器)型の陰性かな、と見立てをしてみる。それぞれ関連椎骨、重心椎骨があり、観察をするところと刺激を与えて調整するところはイコールではない。調整は問題がある部分そのものでなく、その周辺からアプローチするというのが均整術だという。

 今日ご一緒したのはNさん。前回は平日コースに参加したとのこと。ホットヨガのクラスに通いながら、普段からご両親、義理のご両親やご主人、大学生の息子さんに施術をしてあげられたらいいな、と思っての参加だそう。お互いに立ち姿から身体の歪み等の特徴を見てどのフォームなのかを見立てた後、それぞれのやり方に従って実践した。まだ皆が勉強中の身だから、最後に間違った刺激を消す方法も教えて頂く。あっという間に3時間が経ち、ランチタイム。

N先生は額に汗しながら一生懸命指導してくださったが、うーん、道は果てしなく遠いという感じ。骨格は本当に人によって異なるため、実際には50人から100人くらい違った人の身体を触ってみないとわかるようにはならないらしい。
 お楽しみのランチタイムは北海道から遠距離受講されている今回唯一の男性参加者、パーソナルトレーナーOさんとNさんと3人で。自己紹介をしながらあっという間に時間は過ぎた。

 午後はコース第5期生の卒業生Jさんが担当された。10年前からご家族ぐるみでK先生の施術を受けておられるという。
 午前中が大変複雑な手技だったので、午後はシンプルに、ここで習得したらすぐに出来る内容をやっていきましょうということで、ちょっとほっとする。

 前半は、女性なら皆嬉しい「小顔」になるための施術だ。顔面均整法によれば、顔面にも身体との相関関係がある。例えば眉間の辺りは頭に対応しており、ここに皺が寄るのは頭が不調があったり、硬くなっているから。筋肉量や皮膚の薄さにもよるが、施術すれば口角があがり、目が良く見えるようになり、顔の左右差のバランスが取れてリフトアップに効くという。まずはJさんのデモンストレーションを見てから、ビフォーアフターを比較するために各自スマホで自分の顔を撮影する。ペアワークで仰向けでやさしく顔や頭皮をマッサージされると、それだけで気持ちよく眠くなってくる。

 後半は内臓コンディショニングというお腹マッサージ。大腸も上行結腸が頚椎に、横行結腸が胸椎に、下行結腸が腰椎に、S字結腸が仙椎に対応している。こうして色々教えて頂くと、身体の神秘に驚くことばかり、というか半世紀以上も生きてきて、身体のことを本当に何も知らなかったのだ、と改めて恥ずかしくなる。

 まずはJさんが参加者の一人をデモンストレーションで施術。施術後はびっくりするほどお腹が柔らかくなっている。皆、動画撮影をしており技の取得に余念がない。
 ペアで施術が終わったら、出来るだけ別の方も触ってくださいといわれる。男性・女性、筋肉や脂肪、骨格で随分違うものだと実感する。施術しながら姿勢が悪かったのか途中で腰痛になってしまい、バスタオルで腰周りを縛ってケアして頂いたが、施術する方が楽な姿勢で行わないと、施術が難しいことも体験した。それでも“の”の字のマッサージや腹筋群のアプローチ、内臓アプローチを続けることでとても気持ちよく楽になった。

 こうして無事2日目が終了。是非、今日学んだことは身近な人に試して、シンプルな施術については自分のものにしてくださいね、とJさん。嫌がられなければ夫に是非試してみたい。
明日の3日目はK先生が戻ってこられる。受講者グループのLINEも出来るようだし、前期と後期の間には練習会も予定されている模様。楽しみなことである。

(追記)昨日、5月末から自宅療養に切り替えておられた小林麻央さんが亡くなられたことを知った。小さなお子様2人を遺し、どれほど無念だったことか。
ご冥福を心よりお祈りしたいと思う。
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2017.6.18 均整術師養成コース基礎講座 スタート!

2017-06-18 21:06:21 | 均整術
 今日は日本屈指の均整術師であるK先生の均整術師養成コース初日だ。6時間×5日間の30時間で、まずは基礎講座の受講である。K先生は瞑想ヨーガインストラクターのSさんのパーソナルトレーナーでもおられる。

 昨年、瞑想ヨーガ指導者養成コースの特別講義として、均整術(きんせいじゅつ)を学び、体験する機会があった。あまりに即効性があり、ビフォー・アフターに自分でもびっくりしたのを覚えている。昨年からこのコース、気になってはいたけれど、とても2つのコースを受講する精神的・肉体的・時間的余裕がなかった。

 けれど、このコースの1期卒業生であるIさんから、瞑想ヨーガクラスの終了後に15分ほど施術して頂くと、本当に信じられないほど身体が楽になる。これが自分でケア出来るようになったらどんなにいいだろう、腰痛や肩こりの夫や、膝が痛む母にも施術してあげられたら、どんなにいいだろう、と常々思っていた。

 今回、日程を見ると休薬週にあたる日曜日が多く、昨年の指導者養成コースのように、土日連続で前期12日、後期12日というほどハードスケジュールでないので、参加出来るかも・・・と思ったのだ。

 とはいえ、治療後の土曜日がないわけでもなく、特別ワークショップで体験クラスを受講した折、K先生に事情をお話して相談したところ、もし具合が悪ければ、スタジオでごろごろ横になっていてもいいし、大切なことは寝ていても毛穴から入ってくるものだ、と背中を押して頂けたので、思い切って申し込んだ。

 瞑想ヨーガ指導者養成コースにもこのコースの卒業生が何人もいらしたし、今回も新たに数人参加しておられる。
 コース紹介を見ると、「日本生まれの整体法・均整術(きんせいじゅつ)を学ぶコースの基礎編です。均整術とは、日本古来の整体法や世界中の施術法の中から、簡単に、短時間ですぐに効果の出る方法を集めたもので、どなたでも学び、実践することのできる整体方法です。また、個人に合わせたカスタマイズ・調整方法を持つのが均整術の大きな特徴の一つ。例えば、「腰痛」という症状に対しても、その人の骨格や体型によって調整の方法を変えて施術することを学びます。
・自分や家族の身体の不調を調整したい方
・ヨーガやトレーニングなどの技術向上をしたい方
・疲労回復したい方
・からだを柔らかくしたい方
・筋力アップをしたい方
・からだの歪みを取りたい方」とある。

 そして、今日のカリキュラムは下記の通り。
・はじめに:均整術の成り立ちと概要
・基礎施術法:覚えるべき施術テクニックの解説と実践
・解剖学:均整術を行う上での解剖の要点を学ぶ

 場所は大好きなSさんのスタジオだ。受付を済ませ、分厚い教科書を2冊頂き、着替えてスタジオ入り。いざ、スタート。受講生は12,3人だったろうか。Iさんをはじめ、卒業生も複数参加して、フォローに入ってくださっている。

 K先生のトークはテンポよく、判り易くユーモアたっぷり。和気あいあいと終始和やかなクラスだった。後期まで受講すれば均整術師の資格も頂ける。実際、これを仕事にしたいと思っている方も一人や二人ではないようで、既にヨーガインストラクターだったり、ダンスの先生だったり。遠く北海道から参加している方も。うーん、またしても場違いか、とちょっと小さくなりながらも、終日愉しむことが出来た。

 帰り際、今日はかなり色々な刺激を与えて体液の循環が良くなっているので、たっぷり水分を摂って、熱いお風呂に入って疲れを取るように、お酒は回るので注意するようにとのご注意があった。
 普段緩めたり、逆に締めたりしない身体のあちこちの部分が目覚めさせられた感じで、心地よ~く疲れている。今日はグッスリ眠れそうだ。

 というわけで、土曜日出勤、今日は終日都心まで出ずっぱり。またしても夕飯は夫が担当してくれた。かたじけない、続きである。あっという間にまた明日からは新しい1週間。漸く吐き気も風邪も抜けそうだ。
 56歳の手習い、均整術との出会い、いいことがありそうな予感である。
 
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2017.6.17 誕生日は出勤日

2017-06-17 20:54:45 | 日記
 今日は朝から青空が広がって爽やかないいお天気。梅雨の晴れ間、快晴だ。
 とはいっても例年のごとく、大学院説明会の開催日のため、終日土曜出勤。予想最高気温は27度ということで、なんとも微妙な温度だ。というのも、最高気温が28度以上にならないと冷房も入れてもらえないのである。

 予想より気温が上がって気分の悪い人が出たりしたら・・・と朝から気を揉む一日となった。実際、28度以上になってから28度に冷房を設定したところで間に合うものか、とも思うのだけれど、組織としてそういう方針なのだから仕方あるまい。

 今回はあいにく治療後の週末だし、食欲も体力も落ちている中での外仕事や力仕事は、正直なかなかしんどい。当初、イベント日程が決まったときには幸いにも休薬週でラッキー!と思ったのだが、先月末から治療スケジュール見直しとなったのだから、致し方ない。

 それでも院生の助っ人たちが思いのほか沢山駆けつけてくれて、準備は滞りなく進んだ。参加人数も昨年の5割増しということで、イベント自体も盛況のうちに終えることが出来た。疲れて帰宅すると夫が夕食の準備を整えてくれていた。有難いことである。
 明日からはまた新しいチャレンジが待っている。今日は早めに休んで体力回復に努めなければ・・・。

 おかげさまで、本日無事に56歳の誕生日を迎えました。
 自分で56歳、と書きつつ、改めてもうそんな齢になったのだ、と驚きます。43歳で乳がんになり、46歳で多発転移が分かった時には、その10年後にまだこうして働けている、普通の暮らしが続いているなどとは思いもよりませんでした。

 56歳という年齢に相応しい落ち着きやら、ゆとりが今の私に備わっているものかどうか、甚だ心もとないのでありますが、ともあれ、いよいよ正真正銘、花の50代後半!に突入しました。

 再発発覚から9年半、化学療法を休むことなく継続しながら、もう充分頑張って生きられたんじゃないの?これからもずっとこのままエンドレスにハードな治療を続けることはしんどいな、という思いが過ぎることもなくはありません。また、還暦までは余裕でいけるわ、と能天気に思っているわけでもありません。

 けれど今は、我ながらよくぞここまで生き延びることが出来たと思っています。ここまで寄り添ってくださった皆様、心から感謝いたします。どうもありがとうございます。

 そして、お誕生日おめでとうのメッセージを下さった方々、どうもありがとうございます。お気遣い嬉しく感謝しております。
 これからも掲げたモットーどおり細く長くしぶとく、一年一年、大切に齢を重ねていけたら、と思います。私なりのペースを守りながら、時には愚痴もこぼしつつ、頑張り過ぎずに頑張ってまいりますので、宜しければ引き続きお付き合いのほど、お願いいたします。
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