ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.10.20フェスゴ11回目4日後のこと 校友会音楽祭今年も無事終了、その後は・・・ 

2024-10-20 23:57:15 | 合唱

 昨夜は、レストラン街に繰り出して落ち着けそうな中華料理店でセットメニューを頂く。これまたボリューミーでとても食べ切れず。途中でお腹の調子が快調すぎて不安になる。
 部屋に戻り、今日の楽譜を見ながら口パクしているうちに急に腹痛。あっという間に下痢になった。練習を早々に諦めて入浴してお腹を温め、早めに消灯する。部屋の冷房を切っていてもホテル全館で冷房が効いているようで寒い。ブランケットを届けてもらい、何とか凌ぐ。

 またしても1時過ぎ、5時過ぎとお手洗いで目が覚める。その都度下痢がちょっとずつ続く。気づけばもうすぐ、いつもの時間にスマホアラームが鳴るタイミングだ。夫もお手洗いに起きた模様。外はいいお天気のようだ。朝焼けからだんだん青空が広がっていく。遠く筑波山や男体山まで見える。

 今日の最低気温は10℃だという。少しでも足の血流を良くしておこうと久しぶりに浴槽足湯をセットして入り、夫にも勧めた。ホテルで浴槽足湯をするのはドセタキセル投与開始後、焼け付くような足裏の痛みで中止して以来のことだ。足の痺れは依然として残っているが、時薬であってほしいと思う。

 昨日調達したサンドイッチや果物等をテーブルに広げて頂いてから、身支度を整える。お腹が心配なので、ロペミンを飲もうかどうか迷う。朝食後、とりあえず下痢も腹痛も収まっているようなので、様子を見ることに。
 夫が外に出て、どのくらいの寒さか見てくるという。昨日の真夏日、半袖シャツ姿だった夫は今日は長袖シャツの上にバックスキンのブルゾンを羽織っている。それでちっとも暑くないという。
 会場到着後に着替えをしないで済むように、舞台衣装の白いブラウスと黒いミモレスカート、黒の靴で出かける。ストッキングはタイツに替えて、カーディガンの上にコートを羽織るという、この時期としては万全の態勢だ。
 荷物を極力減らすため、バッグも夫に預け、体力温存のため持ち物は最低限の貴重品や薬等を入れたポシェットと、楽譜が入るショルダーバッグのみにする。

 例年通り夫が路面電車の駅まで送ってくれる。なるほど風が冷たい。コートの襟を立てて歩く。着てきて大正解だ。お天気はどんどん良くなっていく予報だが、途中ポツポツと雨が降った。晴雨兼用日傘があって良かった。乗れたらいいな、くらいだった車両に余裕で間に合う。席も確保出来た。

 路面電車の終点で降り、朝日が眩しい講堂の写真を撮り、今日のパンフレット等を頂きながら合唱団の控室である高層棟に向かう。今年の舞台は、例年使っているエレベーターがない4階建ての教室棟ではなく、何年か前にも一度お世話になったことのある新しい講堂だ。

 11階の控室までエレベーターで直行。集合時間より若干早い到着だ。既に何人かの先輩、後輩、現役の助っ人たちの姿が。今日のスケジュールを7期下のアルトのIさんがホワイトボードに板書してくれる。
 二期上のA先輩やY先輩の傍に呼んで頂き、席に着く。既に着替えも済ませているので、30分後からスタートの体操や発声まで余裕がある。

 学生指揮者経験者だというアルトの現役生が体操と発声を担当してくれる。例年男女一緒に実施だったので、女声だけで、というのはなかなか新鮮である。
 30分弱で会場の講堂へ移動開始。今朝ようやく決まったステージオーダーに則り、ステージの立ち位置を確認する。1列目の端っこが3列目になったり2列目になったり。最終的に2列目の左から2番目に落ち着いた、と夫にLINE連絡。

 代表のKさんが少しずつ曲の触りを指揮され、持ち時間終了。照明が眩しい。そのまま、オープニングセレモニーの講堂へと移動する。 外はブラウス一枚では風が冷たい。カーディガンを羽織ってきて良かった。ここで風邪をひいては大変だ。
 講堂の客席で待機の後、ステリハ。今年も合唱3団体合同で校歌や応援歌等の3曲を歌う。構内はどんどん賑やかになり始めているようだ。

 3曲の指揮をするのはグリーのOB。注意事項をまとめつつ3曲を軽く歌って終了。本番ステージ迄、舞台袖で待機し、緞帳が降りている状況で整列する。
 無事3曲を歌い終えたら次の集合時間まで小一時間。昼食時間である。学食やカフェ等、皆、好きな場所に散る。迷ったけれど、コンビニで何か買って控室で摂る方がゆっくり出来るかも、とA先輩とコンビニに向かったが、あいにく頂いた昼食チケットは今年はコンビニでは使えないという。
 お寿司と赤いヨーグルトを買って控室に戻った。そのままでは無駄になってしまうところだった昼食チケットは、控室番をしてくれていた後輩に貰って頂く。無駄にしないで済んで良かった。

 ぱぱっと食べ終わり、食後のミヤも飲んで、食休みである。皆さんが三々五々戻ってくる。更に男性が合流して、最後のリハーサル。指揮者Y氏の登場だ。例年のことだが、本番の日は、始まったらもう終わるまでほぼノンストップのまっしぐらだ。
 せっかくのホームカミングデーではあるが、会場となる新しい講堂が、メインの構内から少し離れた場所だったこともあり、模擬店等は一切見る暇なく(同期のNちゃんはいつもの通り精力的に回ったらしい。凄い。)、2つの講堂と控室を往復するだけになった。結果的に体力温存にはなったけれど・・・。

 Y氏による練習は1時間ほど。立って歌ったが、途中座っている先輩に交じって、私も無理せず座れるときにはこっそり座らせて頂いた。会場の講堂へ移動して舞台袖で待つ。進行は10分遅れの模様。それでも前の合唱団の数曲を袖で聴いたらすぐに私達の出番だ。舞台袖でステージオーダー順に並び、舞台へ進む。
 自分の立ち位置に着く。客席には同期のS君の姿が見える。更には夫の姿も確認出来た。照明が当たる。一度始まれば瞬く間に終わってしまう僅か20分という時間。今年はドセタキセル治療中でもあり、6月、7月は1回ずつしか練習に出席出来なかったけれど、それ以降はドツレクとの2足の草鞋で、5か月間ほぼ毎回練習に参加してきた。
 
 今年は2列目で、女声がソプラノ・アルト・ミックスの配置だったので、普段は後ろや横からは聞こえてこないアルトの声を身近に感じながら、先輩たちや、可愛らしい現役や後輩たちに囲まれ、楽しく幸せな時間を過ごすことが出来た。
 足は浮腫み、足裏は痺れ、かなり腰がしんどかったし、お腹も心配だったけれど、去年のような胸痛がなかったせいか今年も無事最後まで歌いきることが叶った。
 練習の時不安を感じていたミサ曲の一部分はやはり最後まで心配だったけれど、なんとか楽しく歌えたので良しとしたい。願わくば来年もまた皆さんと歌えますように、と満ち足りた思いで楽譜を閉じた。

 終了後は、講堂の階段で記念撮影。聞きに来てくれたS君に挨拶。その後、夫がスマホを構えているのが判った。聴きに来てくださった先輩たちも入った写真撮影の後は事務連絡。風が冷たい。急いで控室に戻り、打ち上げは欠席させて頂くことにして荷物をまとめ、皆さんにお礼のご挨拶をして、控室を後にした。

 夫に連絡すると講堂近くのカフェにいる、とのこと。急ぎ向かうと一人でケーキとお茶中だった。お腹が心配だし、お手洗いを考えて水分もあまり摂らずにいたので、喉はカラカラ。夫がご馳走してくれるというのでカフェラテを美味しく頂いた。
 それにしても、この辺りは街路樹の銀杏を皆が踏みつぶして、その臭いといったら、ない。鼻が曲がりそうである。一服して路面電車の駅まで急ぎ、荷物を預けているホテルへ。お手洗いを済ませ、JRの駅へ向かう。

 息子が結婚式の打ち合わせもしたいので、一緒に夕飯を摂りたいとの連絡があり、合流することに。お嫁ちゃんはドレスを着て歩く練習と美容院で忙しいのだそう。時間通りに合流出来て、そのままレストラン街へ。
 先日夫と入った和食屋さんで今日は息子が松茸御膳を、夫はすき焼き御膳を。私は季節限定のお弁当を頂く。夫と息子はワインとビールで、私は氷なしのグレープフルーツジュースで乾杯。
 息子の好物をあれこれ横流しし、3人の夕食を済ませた。食後、丁度良い時間のライナーも予約出来て、息子にホームで送ってもらって帰宅した。

 最寄り駅に到着し、その場で母に連絡。携帯に出ないので、またしても固定電話。変わりなく大丈夫とのこと。こちらはOB・OG合唱が無事終わり、息子と3人で夕食を摂って帰宅した旨を報告した。
 帰宅後は、昨日乾ききらずだった洗濯物を畳んで、収納。諸々片付けて、お茶で一服。そして、止めれば良いのにこうしてブログを書いている。

 今年も無事恒例行事が終わった。何より全力で応援してくれる夫には感謝してもし過ぎることはない。
 今年は、先週が本番だったドツレクの舞台もあり、いつになく中身の濃い合唱の年となった。願わくば来年10月も歌えていることを。
 
 こうして2週連続のイベントが終わり、残すは来週の息子挙式・披露宴。3週連続のハードスケジュールだが、気温の乱高下にもめげず、今のところ風邪もひかず、コロナにもかからず、治療4日後にもかかわらず、副作用にもめげずに頑張れている私の心と身体に感謝だ。
 
 夫をはじめ、一緒に舞台に乗った先輩や後輩、裏方で頑張ってくれた現役、沢山のスタッフの方たちのおかげで成り立った今日という一日が間もなく終わる。心から感謝したいと思う。
 
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2024.10.19 フェスゴ11回目3日後のこと OB・OG合唱前日、最後の練習の後は前泊ホテルへ・・・

2024-10-19 19:33:06 | 合唱
 昨夜は口も利けないほど疲れており、ブログをアップ後は這う這うの体で入浴を済ませた。ジムで入浴を済ませ、再び家で入浴する気配はおろか寝る気配もない夫を横目に、手足のケアを終えてさっさとベッドに直行した。
 普段より2時間近く早い寝室入りで、BGMにはいつものように瞑想CDをかけたものの、なかなか眠れず、結局1ラウンド終了まで寝付けなかった。さらに1時過ぎ、5時過ぎと2回もお手洗いで目が覚めた。いつもの時間にスマホアラームが鳴るまで二度寝は出来なかった。
 気づけば、昨夜日付が変わった頃、昨日のオフ会で撮って頂いた写真がMさんから沢山送られてきていた。嬉しいこと。お礼の連絡をする。

 10月も残すところ10日ほどというのに、今日は真夏日になるという予報。観測史上最も遅い真夏日記録を更新しそうとのこと。なるほど、カーテンを開けると、朝から日差しが強い。パジャマ等もポンポン放り込んで洗濯機を廻し、夫と朝食を摂る。明日は最高気温が今日より10℃も下がるという。今日・明日で一体何を着ていけばよいやらと悩みつつ、パッキングする衣装等を準備した。

 洗濯が出来上がったところで洗濯物を干し、身支度を終え、急ぎ出かける準備だ。昨日より更に早い出発である。夫が今日も駅まで送ってくれた。有難いことである。お腹は快調。
 予定した特急に乗り、しっかり席を確保する。ドツレクが鳴り続ける頭を切り替えて、今日もミサと邦人曲の楽譜を見ながら口パクをする不審なおばさんである。

 JR乗り換えもスムーズで、予定通り練習開始時間10分前に駅に到着し、練習場まで歩く。日傘を差して、坂道を上るのも今年はこれが最後になる。来年もまた来られるだろうか、と踏みしめて歩く。そこかしこで金木犀が香っている。
 前方に、卒業間もないと思しき後輩の姿が見える。息が上がり、歩く速さがとても追いつかない。それでも幸いなことに若者たちと一緒のエレベーターに乗り込めて、滑り込みで練習場に入る。出席にマル印をつけて、荷物を置き、後方の席を陣取る。

 今日は、明日を本番に控えた最後の練習であり、本番プロ指揮者Y氏による3回目の練習だ。早速、準備運動と発声練習が始まる。昨日のお出かけで身体がバキバキしているが、少しずつ身体が解れていくのが気持ち良い。

 30分弱で曲の練習に入る。まずはソプラノ・アルト・テナー・ベースの定番並びを、ソプラノ・アルト・ベース・テナーの並びに変えて、信長貴富作曲「新しい歌」「Ⅱうたをうたうとき」からスタート。まだ朝なのでなかなか声が起きていないけれど、Y氏の表情豊かな指揮で歌が動き出すのを感じる。

 30分ほど歌い込んだ後は、明日最後に歌う予定の、同じく信長氏作曲の「こころよ うたえ」。まだ1回しか通していないが、かなりエネルギーを使う歌なので、歌う順番がラストになった。リズムを感じながら裏拍のビートを利かせてレガートに、時にマルカートに歌う。40分ほどの練習で最初に比べて曲が仕上がっていく感じ。
 ここで練習開始から1時間半が過ぎ、10分間の休憩。途中更に並び順を変更して、女声がミックスになる。今まで同じパートが固まっていたので周りの音を聴きやすかったけれど、隣がアルト、後ろから聞こえるのもセカンドソプラノだけではない、ということで、自分の声だけが頼り。かなり不安になる。

 後半は「新しい歌」「Ⅲきみ歌えよ」からスタート。15分ほどざっと流した後は、Palestrina作曲「Missa brevis」へ。「Agnus DeiⅠ」からスタートして「Agnus DeiⅡ」へ流れる。本番もこのままのアルト・ソプラノのミックス並びが良い響きのようだというY氏の意向で、ステージオーダーを任されたそれぞれのパートの担当者はスマホで写真を撮ったりメモしたり、と忙しい。
 今日はセカンドソプラノが3人お休みとのことで、トップソプラノより人数が少なく、バランスがいまいち。傍に同じパートを歌う人がいない心細さが募る。ハイ、今晩ちゃんと復習しておきます、という感じだ。
 「Kyrie」をさらった後は、もう一度「Agnus DeiⅠ、Ⅱ」を通し、最後にもう一度「うたを うたう とき」を通してみっちり3時間の練習が終了した。楽しかったけれど、かなり消耗して声はかすかす、がっくり。

 終了後は明日の事務連絡やら来月Y氏が指揮されるというコンサートのお誘いやら。午後は別の団の練習があるということで、最低限の片づけで解散した。先週ドツレクをご一緒し、このホールを貸してくださっているK先輩がいらしていてご挨拶出来た。二期上の先輩たちと少しお話しをして、ホールの入り口でお別れする。
 そのまま歩いて前泊ホテルへ向かう。外は本当に暑い。本当に30度ありそうだ。夫は洗濯物をある程度片付けて出かけるので、少し到着が遅くなるというLINE連絡をくれていた。

 こちらは予定より少し早くホテルロビーに到着する。冷房がかなり効いているが、快適だ。ダメ元でチェックイン出来るかどうか確認すると、小一時間早かったのにもうお部屋の用意が出来ていますということで、チェックインさせて頂けた。ラッキー。
 32階のツインルームからは遠くスカイツリーも見渡せる。毎年宿泊する反対側の向きの部屋のようだ。

 あれこれ片付けているうちに、夫から駅に到着したという連絡が入り、時間を見計らってロビーに迎えに降りる。荷物を整理して、ペコペコのお腹を抱えて昼食へ。夫の希望でラーメン屋さんに入ってぱぱっと済ませる。かなりボリューミーだったけれど、完食。歌を歌った後はやはりお腹がすくのである。

 その後は、いつも招待状をもらいつつ、一度も行ったことのなかったアパレルセールが隣のビルで開催中だったので、行ってみることに。入場制限をしていて並んでいる。どれだけの人に招待状を送っているのか不明だが、かなり混雑をしている模様。
 断捨離断行以来、すっかり物欲がなくなっており、アウトレットモールでも何も買っていないけれど、まぁたまには目の保養でもよいかな、と。
 3階から成るだだっ広い会場を上がったり降りたりあちこち歩き回って、あまりの物の多さと春夏秋冬あらゆるシーズンのものが並べられている中で、だんだん頭も足も疲れてくる。結局2時間近く滞在して、夫のコートとカシミヤマフラーだけ買って、会場を出た。

 すっかり疲れ果てて喉もカラカラ。糖分・水分補給が至上命題だ。夫がケーキとお茶をご馳走してくれたので有難く頂く。少し元気になって、お使い物を用意してから明日の朝食等を調達して、部屋に戻ってきた。

 母にご機嫌伺い兼生存確認のMeet通話を済ませ、これから夕食を摂りに出る予定だ。部屋に戻ったらもう一度口パク練習をして、今日も早めに休まなくては。明日の集合も早いのである。

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2024.10.13 Selig sind ,die da Leid tragen~悲しむものは幸せである~ドツレクを歌い切った日曜日は

2024-10-13 23:58:22 | 合唱

 昨夜は早々に入浴し、日付が変わるかなり前にベッドに入ったのだけれど、頭の中でドツレクが廻り続けて全く眠れない。そして何やらお腹がモタモタして気持ちが悪くなってくる。更には、今日の舞台で一人で座り込むとか吐きそうになるとか、もうネガティヴ連鎖の妄想が膨らむ。
 結局、そのまま悶々として2時過ぎにお手洗いに起きて、もう一度入眠の仕切り直し。
 夫も何やら寝付けなかった模様。明け方前まで少しトロリとしたけれど、3時間眠れたかどうか。

 平日と同じ時間のスマホアラームで起きる。集合場所までは5分とかからないから、部屋を出るまでは2時間半以上、十分余裕がある。自宅から出かけるとしたらそろそろ家を出なければならない。前泊でたっぷり睡眠時間を確保して体力温存を図るつもりが、これほど眠れないとは・・・まるで遠足前日の小学生並みの小心者である。

 窓の外は今日も快晴。海も空も青い。行楽日和である。
 部屋で紅茶を淹れて、昨日ベーカリーで調達した朝食を摂る。身支度を済ませ、夫に集合場所の近くまで送ってもらう。あまり早く来過ぎないように、というお達しだったので10分ほど前に到着した。
 地下1階の女性楽屋へ移動。かなり深く潜るので、階段の上り下りがなかなか大変だ。広々としたリハーサル室は鍵の閉まるロッカーもあり、設備がとても充実している。素敵なパンフレットが配られて思わず見入る。
 同期の3人と同じテーブルに陣取って、お呼びがかかる迄あれこれお喋り。

 ホワイエに移動し、女声ボイトレで何度もお世話になってきたY先生に、最後の発声練習を30分ほど行って頂く。定刻に指揮者のY先生が到着され、いよいよステリハ開始。
 昨日のオケ合わせで並んだ時はクラリネットの後ろだったが、今日は若干ずれてクラリネットよりチューバに近い。大きな楽器を持ちあげられると、指揮が殆ど見えない・・・。特に私の隣の方は小柄でおられるので、少しずれてみてもとても無理・・・と踏み台を使われることになった。

 1曲目から休みなく全曲通し、アンコール曲迄1時間半ミッチリ。足腰が早くも辛い。リハだから少し膝等を緩める動きを出来ても本番ではそうはいかないだろう。喉もどこもかしこもうまく力を抜かないとかなり厳しい状況であることを実感。

 ステリハ終了後は、ステージ出入りの練習を済ませてから、昼休憩へ。持ち込んだコンビニパンとジュースをぱぱっとお腹に入れて、ミヤを飲む。着替えを終え、化粧直しを済ませる。開演30分前に男性が女声楽屋に合流し、そこで直前発声を15分。後は各自お手洗い等済ませたら、舞台袖に移動だ。

 地下の楽屋では携帯の電波は届かず、1階まで上がらないとLINEも何も繋がらない。夫から開演1時間前に既に2,30人並んでいるという情報を得る。息子夫婦とお嫁ちゃんのお母様が駅に到着して、カフェで合流する模様だ。見れば、母からも何やら携帯着信があるが、間違えてかけたのか本当に用があってかけたのかどうか不明。かけ直すも出てくれないので諦める。

 そして、開演。始まってしまえば、もう終わる迄一直線だ。舞台の上から夫と息子夫婦、お嫁ちゃんのお母様の姿を確認する。あまりきょろきょろと挙動不審なことは出来ないので、いらして頂けている筈の方たちを全て確認することは叶わなかった。
 1曲目、あれだけ時間をかけて何度も何度も練習を重ねた出だし・・・今日はうまく行っただろうか。
 “Selig sind ,die da Leid tragen~悲しむものは幸せである~”40年前に歌った時と、歳を重ね、病とともに20年近く歩んできた今、各曲の歌詞の受け取り方は随分違っている。
 先生の指揮を見て、とにかく悔いのないように精一杯歌う。2曲目の途中辺りでまた目の前がチカチカしてきて、これはまずい、と不安になるが、なんとか持ち堪えた。3曲目辺りから視界が元に戻り、少し余裕が出てくる。4曲目は幸せを噛み締めながら歌えた。

 ソリストお二人の歌声は昨日のオケ合わせの時にも増して素晴らしい。座って歌うソプラノソロの5曲目が終われば体力勝負の6曲目、そしてそのままハイトーンで終曲7曲目に突入だ。正味70分以上、途中休憩もなく、聴いて頂く方たちにとっても体力勝負ではないか。

 体力的にかなり厳しかったけれど、とにかく何とか最後まで歌い切ることが出来てほっとした。こんな素敵なホールで40年振りに、学生時代と同じY先生の指揮で、そして40年前もともに歌った同期のRちゃん、Nちゃん、Sちゃんとすぐ近い立ち位置で歌えた幸せを噛み締める。こんなに良い冥途の土産はないだろう。
 沢山の拍手を頂き、アカペラのアンコール曲を歌い終わったら、膝も腰もパンパン。舞台袖に穿けたタイミングでY先生がお待ちくださっていて、お礼を言うことも出来た。さらにグータッチも。Nちゃんの発案でその場でお待ちして先生と一緒に写真撮影。ソリストのお二人も含めて良い記念写真を撮って頂くことが叶った。感謝。

 楽屋に戻り、着替え等を済ませ、楽屋を出る。レセプション開始までの間、楽屋口で待ってくださっていた先輩方とご挨拶をして、レセプション会場へ移動する。疲れ果てて立っているのがしんどい。一つ空いていた椅子に座らせて頂き、人心地着く。
 2時間のレセプション参加は体力的に厳しかったので不参加でお願いしていたけれど、事務局のご判断で、乾杯と挨拶だけには顔を出すように、とのこと。合唱団代表のD氏のご挨拶に続き、Y先生のご挨拶を伺って、Rちゃんとともに楽譜にY先生のサインを頂戴し、事務局の方たちにお礼のご挨拶をして、Rちゃんとこっそり会場を出た。

 Rちゃんは聴きに来てくれた同期のお友達2人と合流、私はホテルのラウンジでお茶中の夫、息子夫婦、お嫁ちゃんのお母様と合流した。喉はカラカラ、よれよれのヘロヘロ状態で南瓜のプリンとオレンジティ―を頂く。1時間ほど歓談。
 息子夫婦2人は2週間後に結婚式を控えており、そのタイムテーブルをお嫁ちゃんが説明してくれるが、もう頭が飽和状態でなかなか入ってこない。前日にもう一度息子が説明するというので、そうしてもらう。体力が限界で、夕食をご一緒するのはご勘弁頂き、解散。

 3人は私鉄に乗り、一緒に夕飯を摂って帰るとのこと。そこで別れ、私達夫婦はJR駅へ移動した。始発に座る。夫は、私が出かけた後、お天気が良かったので赤レンガ倉庫の方までお散歩したそうな。レイトチェックアウト出来たので、演奏会前にシャワーも浴びてさっぱり出来たという。それでもかなり疲れていたと見えて、座って電車が動き出したら舟を漕ぎだした。
 私は疲れすぎているのか、興奮しているのかとても眠れない。そして、今日いらしてくださった方たちからのLINEやメール等のやりとりであっという間に時間が経つ。

 ところが途中で、急に腹痛が始まる。紅茶を飲み過ぎたか、頂いたプリンが重かったか、差し込む痛みでだんだん苦しくなってくる。座っていたし、あと数駅だったので、なんとか乗換駅まで辿り着きたかったけれど、途中で断念して下車。やはり下痢・・・危機一髪だった。
 帰りが1台遅れてしまったけれど、とてもそのまま乗っては行けなかったので仕方ない。開演中でなくてつくづくよかった。それにしても治療直前で一番体調がいい筈の日曜日だというのに・・・。

 本当は乗換駅で美味しい夕食を夫に振舞って帰りたかったけれど、腹痛が収まらず、ひとまず最寄り駅まで行くことにした。
 最寄り駅に到着してすぐ、母に無事本番が終わった、と連絡する。転んだ後の様子を訊くと、痛みはないと言えば嘘になる(やはりやせ我慢していたのか。)。けれど、今日こそお風呂に入りたいので、夕方ハウス長に部屋に来て頂いて、入浴後に膝の擦り傷の消毒をしてもらったそうな。
 明日は家にいても仕方ないので、予定通りデイサービスに行くと言っていた。とにかくあと2週間、息子の結婚式出席まで十分注意して過ごすようにお願いして電話を切った。

 夫は昼食もラーメンだったようだが、私も夕食に簡単にラーメンが食べたい気分。腹痛だけれど、お昼が軽かったので空腹である。駅前の中華食堂に入ってぱぱっと食事を終えた。けれど、やはり下痢は収まらず、途中でも帰宅後もお手洗いを往復。すっかり水様便になった。身体が疲れたせいで胃腸も疲れているのか。

 諸々片付け、LINEやら何やらお友達と連絡を取り合っているうちにこんな時間になってしまった。いや、疲れているのだからブログなぞお休みにして休めばいいだけの話だ(と夫は言う。)。
 どうしてこうも貧乏性なのだろう。明日は一日休養に努めたいと思う。
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2024.10.12 ドツレク前日、オケ合わせの後は前泊ホテルへ

2024-10-12 21:49:44 | 合唱

 昨夜はブログアップ後、入浴を済ませ、手足のケアを終えて何とか日付が変わる前にベッドに入れた。相変わらず夜中に1度お手洗いに起きたけれど、すぐに二度寝してそのままいつもと同じ時間のスマホアラームですんなり目覚めた。
 三連休は快晴の予報だ。明日、いらして頂く方たちのことを考えると、本当に有難いことだ。

 さて、昨日散歩中に転んだという母のこと。朝ヨガを済ませ、夫と朝食を摂り、もう起きたかというタイミングで電話を入れる。Meet通話にも携帯電話にも出ないので、結局家電に。どこも痛くないし、手も動かせるし、と言っているが、なんだかあわあわしていて会話が要領を得ない感じ。本人の大丈夫は一番あてにならないが、とりあえずいつもお世話になっている整体に行って診て頂いてから、フロントでもう一度消毒をしてもらう、とのこと。昼過ぎにもう一度状況確認の連絡をすることに。
 あまりに心配なようなら様子を見に行ってから夕方ホテルで合流する、と夫が言ってくれたけれど、その必要はなさそう。

 夫に運んでもらう明日の衣装等をパッキングして、あとは宜しく、と自分のバッグだけ持って家を出る。初めて向かう場所だし、駅から徒歩10分、少し離れた場所にあるとのこと。練習前にお腹に少し入れておきたいし、と、少し早めに家を出た。
 予定通りの私鉄からJRに乗り換え、席を確保したら今日も不審な口パクおばさんで楽譜を見ながら復習。三連休初日ということもあり、家族連れやカップル等、大荷物を持った人たちで車内は混雑している。あっという間に乗り換え駅に到着する。
 普段乗り慣れないJRは一駅の間隔がやけに長い。2駅なのに15分もかかって、時間通りに着けるかどうかちょっと心配になるほど。RちゃんとLINEで連絡を取りつつ、1駅だけ目の前の席が空いて、座ることが出来た。

 それでも定刻には到着し、会場を目指して歩き始める。途中大きなスーパーがあるので、そこで軽食を摂ることに。サンドイッチとカフェラテを買って、フードコートの席で頂いて人心地着く。そこから会場はすぐそこ。同期のNちゃんも含めて、事務局や会場設営をしてくださる方たちは午前中からの集合だ。有難いことだ。

 集合時間の15分前に到着し、今日の練習場小ホール前で出席確認のサイン。中に入るまで暫し同期のSちゃんや隣で歌う方と歓談。ステージオーダーが決まってお隣となる方と、宜しくお願いします、とご挨拶するのは前回が初めて。たまたまパートは違うものの、近くにお住まいの方ともお話出来て、リラックス出来た。

 夫から、母から電話報告があり、「整体で診て頂き、骨に異常はない。腫れ止めの薬を塗ってもらい、その帰りにフロントで消毒もし直してもらったので大丈夫」とのこと、とLINEが入った。とりあえずほっとした。もし大事になっていたら、今日のオケ合わせどころか明日の本番だって危なかったかもしれない。

 ホールに入る。オケの方たちが三々五々集まってこられ、それぞれ準備をされている。私の立ち位置はクラリネットの方の真後ろだった。中高の6年間、吹奏楽部で演奏した大好きだった楽器だ。なんとなく懐かしく楽譜を覗いて見てしまう。
 定刻になり15分間、準備体操と発声練習。Y先生が指揮台に立たれ、本番前日の練習スタートだ。

 1曲目から開始。オケの方たちが前におられるので、Y先生との距離がとても遠い。先生も歌う声が聴こえてこないと仰る。今までピアニシモを一生懸命小さく出していたけれど、もう少し音量を大きく調整してもよさそうだ。
 30分かけて1曲目が終わり、2曲目へ。瞬く間に1時間が過ぎ、10分の休憩。

 後半は3曲目から再開。バリトンソロから始まる。声量豊かなソリストの声に聴き入る。15分少々で4曲目へ。そのままソプラノソロの5曲目へ。ソリストの美しい歌声にうっとりしつつ、本番同様座って歌う。先生が曲の最後に拍手されるほどの素晴らしさだった。明日も乞うご期待である。
 再び、立ち上がり6曲目へ。この曲もバリトンソロがあるが、かなりパワーの必要な曲だ。歌いながら酸欠なのか何なのか、最後の方では目の前がチカチカして視野が欠けてくる。15分後、最終の7曲目。ソプラノの入りはきつい高音だ。皆さんが頑張って最初のフレーズを歌い終わると、先生からなかなか出ないOKサインが出た。なんだか目の前が曇ってくる。
 「本番、泣きそうですよね」とお隣で歌う近県から毎回宿泊して練習に出ていた方とお話しした通りになってしまいそうだ。その方は、先生をずっと見ていたいから、と暗譜されている。足が心配でずっと立っていられるかどうか心配していたけれど、足より何より酸欠で目の前チカチカの方が怖いかもしれない。ついつい頑張りすぎることのないように、特に6曲目は体力温存のため声を出し過ぎて力尽きないように調整しなくては7曲目のラストまで歌いきれないと改めて実感する。

 最後にアンコール曲を通して、時間通りに練習終了。
 椅子を片付け、同期のSちゃん、Nちゃん、Rちゃんと暫し集まる。Nちゃんに誘ってもらえなかったらこの日は迎えられなかった、と皆でお礼を。そしてNちゃん、Rちゃんと駅までぶらぶらと歩いた。この時、既に口も利けないほどかなりヨレヨレ。
 2人はお茶していくとのことだったが、夫が既に前泊ホテルに到着しているようなので、私はそこで失礼して、始発の各停に乗った。殆ど茫然自失ではないが、よれよれのヘロヘロ。
 夫と連絡を取ると、既に荷物はホテルに預けたので、駅まで迎えに行くとのこと。無事駅前で合流した。みなとみらいの宿泊は1年ぶりか。息子が小さい時には毎年遊園地に遊びに来ていたし、乳がんシンポジウム等も開催されていたので、それにひっかけて宿泊したり、と何度もお世話になっているホテルである。何より、明日のホールと目と鼻の先だ。

 チェックインをして、ラウンジでウエルカムドリンクを頂き、喉の渇きをいやす。コスモクロックのネオンが、空が暮れなずむにつれて美しさを増す。大分元気になり、明日おいで頂く方たちに,終演時間や立ち位置等ご連絡して15階の部屋に向かった。

 部屋からの眺めも抜群だ。母にMeet通話をする。朝、電話した時より、大分落ち着いていた。今日もお天気が良かったので、毛布等を干したけれど、痛みはなく大丈夫、だそう。消毒してばんそうこうを貼り換えて頂く時は少し痛かったので、お風呂は我慢するそうだ。明日も消毒に行く模様。
 とにかくあと2週間、くれぐれも無事に息子の結婚式に参加できるように気を付けて、と言って外の景色をプレゼントした。

 明朝の集合が早いので、朝食は部屋で摂ることにしてお気に入りベーカリーで好きなものを買い求め、夫のリクエストで予約したレストランへ向かう。
 夫は白ワインで、私は有機オレンジジュースで乾杯。フレッシュチーズを何種類も頂き、メインとデザートも美味しくシェアしつつ満足した。

 食後は明日の集合場所であるホール楽屋口を確認する。掲示板には、私達の演奏会のチラシが貼ってあったので夫に記念写真を撮ってもらう。
 昨日の夜の下痢も落ち着いて、なんとか大丈夫そう。今夜はゆっくり大きな湯舟で手足を伸ばし、早めに休んで明日に備えたい。 
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2024.10.6フェスゴ10回目11日後のこと ドツレク合唱単独最終練習、その後

2024-10-06 23:36:59 | 合唱

 昨夜もブログアップ後に入浴し、手足ケアを終えてベッドへ。また日付が変わってしまった。今日は少しだけ寝坊が出来ると思うとついつい気が緩む。

 夜中と明け方、2回お手洗いで目が覚めたけれど、日曜仕様のスマホアラームまでしっかり眠った。ノロノロ起きてリビングに行くと、夫は1時間ほど前に起きたとのこと。朝ヨガを済ませ、身支度をする。
 外は今日もぱっとしない肌寒いお天気だ。洗濯機を廻したところで外干ししてもカラリと乾きそうにない。ひとまず洗濯機を廻し、洗い上がったタオル等を乾燥機に入れ、それ以外は浴室乾燥にして干す。花の水切りをし、ごみをまとめ、新聞を読む。
 朝食後のタモキシフェンを飲むのがあまり遅くならないように、青いアロエヨーグルトだけお腹に入れて薬を飲む。

 今日はドツレク合唱最後の練習だ。あとは本番前日のオケ合わせを残すだけ。昨年6月からほぼ1年半にわたり、月に2回のペースで日曜日を費やし、練習参加費、演奏会負担金等を投入し、楽譜やらDVDやら前泊のホテル代から何やら、もろもろ入れると一体どれだけかかっているのだろうと思う。
 コスパを考えるような話ではないけれど、どう考えても贅沢な道楽に違いない。けれど、あれだけ大きなホールで大学3年時の定期演奏会で歌ったドツレクを、同じY先生の指揮で40年の時を経て再演出来るとは、冥途の土産以外の何物でもない。

 今日の練習場所は東京東部の某文化センターなので、東京横断コース。昨年来3回ほどお世話になっているだろうか。練習場所になっていなければ、恐らく生涯訪れることもなかっただろう場所だ。

 夫がブランチを用意してくれて有難く頂く。目玉焼きと付け合わせを頂いたら、かなりお腹一杯になってパンは半分夫に横流し。果物もあれこれ頂き、これで夕方までエネルギーチャージは十分だ。

 予定した特急に乗る。今日も駅まで夫が送ってくれた。
 車内ではひたすら楽譜を見ながら口パクの不審なおばさんである。楽譜もかなり年季が入ってきた。当日はカバーもつけずにそのまま持って歌うとのこと。
 途中の車内でRちゃんとLINEのやりとり。午前中に用事を済ませ、私より10分ほど遅い到着だという。
 練習開始5分前に入室する。さすがに今日は出席のQRコードが貼られていなかった。ステージオーダー通りに着席を、とのことで、早速左側にSちゃんの姿を見つけ、自分の席を確保する。同じく右側に1人おいてNちゃん、Rちゃんと、大学合唱団同期の4人は皆ソプラノで1列目に固まっている。心強いことだ。

 まずは体操と発声練習から、そしてアンコール曲を練習した。Rちゃんも一人置いて右隣りに着席。25分ほど経過したところでY先生が到着される。
 時間通りに先生の練習がスタート。「今日はつべこべ言わずになるべく通していきます」ということで1曲目から。皆、立ち上がる。
 「もし気分が悪くなった時には遠慮しないで早めに座ること、ぎりぎりまで頑張って突然倒れるのが一番よくない」と仰る。有難いお言葉にほっとする。そう、無理そうだったら静かに座るのである。けれど、ずっと立ったまま指揮棒を振ることになる93歳の先生からそんなお言葉をかけて頂き、有難く思うとは、何ともトホホな30歳年少の私である。
 立ったまま全曲通して歌ったことがないので、どのくらいしんどいのかようやく実感することになる。さすがにノンストップというわけにはいかず、先生の指示にも熱が入る。皆、一言も聞き漏らすまいと真剣にメモを取ったり頷いたり。

 1曲1曲始まる前にピックアップして指示があり、曲想を確認しつつ4曲目まで。ここで1時間強が過ぎる。途中1度か2度、その場で身体を解したり座ったりするタイミングがあったが、それでも足や膝裏がバキバキする。足裏はずっと痺れている。
 15分弱の休憩。これ迄色々お気遣い頂いていたアルトのK先輩にご挨拶をし、お手洗いを済ませ、のど飴で喉を潤し、後半は5曲目から再開。
 ここでNちゃんが遅れて到着して右隣に座る。昨日のOB・OG合唱練習もお休みだったが、昨日今日と午前中はイベント対応だったそう。本当にあれこれ掛け持ちしていて、とんでもなく目まぐるしく忙しい人なのである。
 45分かけて最終7曲目まで通し、最後にアンコールを通して練習終了。昨日に続き、喉がかなりかすれ、もはや精根尽き果てた感じ。
 練習の後は、オケ合わせと当日の連絡事項を事務局の方が読み合わせしながら確認する。団員からの質問にもあれこれ答えて頂き、30分ほどで終了し、椅子を片付けて撤収。

 当日に備え、Rちゃん、Nちゃんも前泊するとのこと。当日は集合時間が朝早いし、前日のオケ合わせの場所が遠い。体力を考えると、私にとっては前泊は必要経費である。更に夫に荷物持ちも頼まなければならないので、いつもながらかなり大ごとになっている。巻き込まれる夫は災難以外の何物でもない。

 晴雨兼用傘を持ってきたが、雨にはならずに助かった。地下鉄駅迄はRちゃん、Nちゃんとぶらぶら歩き、地下鉄ではターミナル駅までRちゃんと一緒にお喋りしながら。
 夫がターミナル駅の百貨店迄出てきているので、そこでRちゃんと別れて夫と合流した。
 もうへとへとで口を利く元気もない。ブランチを摂ってから7時間近く経っているので、お腹もかなり空いている。まだ暑い日もあるというのに、例年使っているものが無くなったら困るし・・・とまずは文具店で来年の手帳を購入する。今年も残り80数日だとはとても実感出来ないままレストラン街へ上がる。

 和食レストランに入り、ちょっと贅沢に松茸御膳等を頂く。土瓶蒸しや栗ご飯の美味しかったこと。早い夕食を終え、ライナーを予約した後は、階下に降りながら予定した買い物をいくつか済ませる。
 歩いているうちに急にケーキが食べたくなり、土壇場でシャインマスカットのショートケーキやタルト等に手を出した。夫は珍しい果物を見つけて購入し、ライナーの時間にギリギリにホームに降りた。

 30分で最寄り駅に到着するも、帰宅してから母にMeet通話をすると定期便として大分遅くなるので、駅で携帯に電話する。鳴らしても出ないので、家電にかけ直した。
 左耳だけ補聴器を付けているが、右耳には相変わらずなかなか入れられないらしい。合唱練習で遅くなるだろうから、外食だと思っていた、と言われ、ハイ、仰るとおりです、と。明日はまたデイサービスだし、元気だったので良し、である。

 帰宅して、買って来たケーキを2人で頂く。幸せに美味しかった。
 明日からまた新しい一週間が始まる。いよいよ、今度の土日、その次の土日と2回続けて合唱のゲネプロ、本番に挑戦し、更に3回目の土日は息子の結婚式で前泊という、怒涛の3週間がやってくる。
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