ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.5.10 採血後ハーセプチン180回目(3倍量40回目)、ジェムザール(6割減量)6クール1回目

2017-05-10 21:35:13 | 治療日記
 昨夜は仕事を終えてから3週間ぶりにSさんの瞑想ヨーガのクラスに向かった。
 5月の日程表を頂く。指導者養成コースでご一緒した方たちの中で既に3名がクラスを持ち始めているが、今月も新たに3名がデビューすることになっていた。休日には自主練習会も続けていらして、夢を現実に変えていく姿は眩しい。
 今の私にとっては治療を恙なく続け、QOLを落とさずに日々の暮らしを送ることが至上命題。細く長く今の生活を続けるために、学んだことを実践出来る場があって羨ましいという気持ちは封印しておかなければと思う。

 クラスには初めての方も複数いらしていて、Sさんのアイスブレイキングの話題から和やかな雰囲気で始まった。アンテナのポーズやヨーガムドラーのポーズでゆっくりと気持ちよく身体をほぐした。いつもながら充実の90分。幸せに「明日も大丈夫」という気持ちになって、Sさんに感謝の気持ちを伝えることが出来た。

 クラスの後、Iさんに均整術をお願いしたかったが、千客万来で今回は残念ながら断念。着替えを済ませHさん、Aさんと駅までご一緒して、私鉄とJRに乗って病院最寄り駅に到着。予報通り雨がポツポツ降り出していた。

 チェックインしてハーブティを頂いた後は、入浴。程よく身体を動かし心地よく疲れていたせいか、よく眠れた。
 今朝は夫にモーニングLINEした後、恒例の熱めの浴槽足湯を済ませる。治療後の悪心に備えて食べ過ぎないように、サンドイッチとヨーグルト、ジュースの朝食を済ませ、チェックアウトして病院へ向かった。

 今朝も雨降りだ。午前中に止むという予報だから、帰りは傘を差さずに済むだろう。
 自動再来受付機の設置場所が変わっており、案内の方が数名出て誘導していた。IDカードを通して採血受付機へ。ピンクの番号札を見ると20人ほど待っており、15分待ちとあった。荷物を整理して態勢を整えているうちに、採血室へ入れた。

 初めてあたる女性で、テキパキしているというよりも、むしろちょっと乱暴な感じ。針刺しも痛む。今日は2本だけだったので早かったけれど、抜く時もビリビリと痛い。私のしかめっ面が分かったようで「ああ、痛かった・・・ですね。」と代弁されてしまう。素直に「はい。痛かったです。」と頷いた。

 止血しながら腫瘍内科受付に移動。月初めなので保険証チェックも済ませる。まだ早いので、待合椅子はいつもの定位置を確保できる。読書を開始。今日は点滴途中で眠ってしまい、文庫が1冊だけ読めた。明日以降に、と言うとまた書かずじまいになりそうなので、一言だけ。

 4月末の新刊、三浦しをんさん、萩原浩さん、道尾秀介さんら9人の「短編少女」(集英社文庫編集部編)。帯には「珠玉のガールズ・センセーション、豪華作家陣共演!!」とある。裏表紙には「多感な時期の憂いやときめき、ときに切ない気持ち。そしてそれらの先にある成長を、思い出のアルバムをめくるように楽しんでください。」とあった。どれも甲乙つけがたい作品だった。道尾さんの「やさしい風の道」は以前連作短編集「鏡の花」で一度読んでいたが、今回もしみじみ再読。中田永一さんは初めましての方だったけれど、「宗像君と万年筆事件」はとても印象深いお話だった。ラストの村山由佳さんの「イエスタディズ」の回想には、しんみりほっこり。今月は「短編少年」、来月は「短編学校」と3か月連続のアンソロジー刊行とのこと。楽しみだ。

 小1時間ほど経って、そろそろ掲示板に番号が出るのではないかと血圧測定へ。102-58、脈拍は82。予想通り5分ほどして中待合に入れ、15分ほどして先生がお顔を出された。

 「さて、GW(の体調は)いかがでしたか?」と問われ、「2週間休薬でしたので、おかげさまで体調良く過ごせました。痛みも出ず、ロキソニンも朝だけですみました。休み中、息子に会いに行ってきました。」とお答えする。「そうではないかと思っていました。ただこんなお天気だと(痛みは)どうですか。」と。「おかげさまで、今回はそれほど痛みがありません。お腹の調子も良いです。瞼の爛れも手指の皮膚の赤みも軽減しています。」とご報告。

 採血の結果、白血球は4,300と高く、好中球も2,000あるという。こんなに高いのは・・・とPCの過去の数値を遡って見せてくださる。昨年の9月以来の2,000台である。他の数値も問題なしだという。「うーん、ほんの微妙な量(5割と4割)でこんなに違うんですね。次回からは4割で続けましょう」ということになる。2,000あれば来週半減しても1,000だから十分投与に耐えられるだろう。念のため来週も白血球を測りましょうとのこと。

 ジェムザールは、今回も体表面積により1,850mgのところ6割減量して4割の750mgに。吐き気止めは、今回もナウゼリンとノバミンの両方を5日分処方して頂き、痺れ止めに3週間分の漢方2種と、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブル、ロキソニンの処方となった。抗生剤は使わなくて済んだので、今回は処方なし。診察室での検温は6度9分。ご挨拶をして診察室を後にした。

 化学療法室へ移動。待ち時間にはいつものように夫やお友達に報告LINEやメールを打つ。待合椅子はそこそこ混んでいる。15分ほどしてMさんから声がかかって、内側のリクライニング椅子に案内された。その後、10分ほどで待ってKrさんが針刺しに見える。今日もちょっと痛い、程度で済み、ほっとした。

 薬が届くのに30分ほど待つ。今日もハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、6割減量のジェムザール、生理食塩水の4本だ。Krさんが点滴を始めてくださり、ハーセプチンから開始。KwさんやOkさんがかわるがわる様子を見に来られる。Okさんからは「先々週カルテを見たら、やっぱり5割はアチャー・・・でしたね。」と。
1時間ちょっとかけて、吐き気止めは20分弱。この頃から急激に眠気に襲われ、なんとなく気持ち悪くなりそうな感じで、読書をやめて寝ることにした。

 ジェムザールの30分強と最後の生理食塩水の15分ほどの間、すっかり眠ってしまった。
 始まって2時間半弱で終了。抜針はMさん。緊張しているのか、ポートの皮膚周りをかなり強く引き伸ばして抜こうとするのでその痛みもあるし、何しろ衝撃が強い。さらには止血のためにポートの上をかなり強く抑えるので、これまた痛い。そんなに押さえつけなくても大丈夫なのだけれど・・・と言いたくても口ごもる。血圧は110-60、脈拍は63。

 看護師さんたちにご挨拶して化学療法室を後にする。
 計算時間を見計らって自動支払機へ移動。IDカードを通し採血と点滴、3割負担で5万円弱をカードで支払う。

 外に出ると曇天。雨はとりあえず小やみになっている。薬局に入ると、待合椅子は相変わらず混んでいる。またしても順番を追い越されて40分ほど待つ。「5割でもダメでこれからは4割です。既に気持ち悪くて・・・」とお話しながら、袋一杯の薬を受け取る。抗生剤がないので2,000円弱を現金払い。

 病院と薬局の滞在時間は5時間半あまり。食欲はないが、今食べておかないと、と駅ビルのレストラン街に。酸っぱくて喉通りが良いものなら食べられるかも、と冷麺をチョイス。ハーフサイズをなんとかお腹に入れた。小さなアイスキャンディがデザートにサービスされて、嬉しかった。同時に暖かい玉蜀黍のお茶でほっこりする。

 電車で席も確保し、またしてもウトウト。昨日まであんなに元気だったのに、いきなり病人になってしまった。乗換駅ではお弁当を調達して、最寄り駅からはタクシーで帰宅。

 帰宅後は最低限の片づけをしてリビングで横になる。夫が帰ってきた時も知らずに寝込んでいた。ムカつきが酷く、食欲はなく、ウトウトダラダラ。怠くて眠くて、気持ち悪くて何もする気が起きない。夫に助けてもらって小さなお弁当を半分ほど頂いた。
 明日は朝から都心横断の会議だ。しんどいなぁと思う。お風呂に入って少しでも早く休みたい。

 昨日届いた今月初めてのお花は淡いピンクと薄紫のカンパニュラが合わせて5本、黄色いソリダコが1本、沢山のつぼみをつけた紅花が2本。花言葉はそれぞれ「感謝」、「寂しさ」、「包容力」だという。
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2017.5.7 連休最終日、無理はしないで無事帰京

2017-05-07 21:49:20 | 
 昨夜は興奮していたせいか疲れ過ぎたせいか、はたまた夫の鼾(これが一番の原因!?)のせいか、なかなか寝付かれず。今朝はゆっくり起きてチェックアウトぎりぎりの時間までホテルでのんびりする算段だったが、明るい陽射しが差し込めばそれほど長々と寝てもいられず。

 息子は今日も終日アルバイトということで、夫と2人、浴槽足湯を済ませて荷物を整理。ホテルをチェックアウトして地元のショッピングモールに向かった。
 予報通り朝からとてもいいお天気だ。気温も高い。日傘がなければとても大変そう。昨日がこのお天気だったら、とてもではないけれどバテてしまって大変だったね、と言い合う。

 朝食は珈琲店のモーニングセットを頂く。当初はホテルをチェックアウトしたらその足で京都に移動し、どこか1か所でも観光しようかという話をしていたが、駅からあまり遠くない場所で行ってみたい場所も思いつかず、人混みに出ていく元気もなく。軟弱だけれど、冷静に考えれば明日から平常通り出勤、水曜日には通院。新幹線の時間までホテル界隈で過ごすことにした。

 とはいえ、ショッピングモールでウロウロし続けるのも中途半端。ちょうど観てもいいなと思っていたロングランのディズニー映画の時間がピッタリだったので、私はショッピングモール内のシネコンに向かった。夫は界隈を散歩するということで別行動。

 映画館はちびっこたちで一杯。数席しか空きがなく、なんとか後方の一番隅の席を確保した。それほど期待はしていなかったのだけれど、海の描写が素晴らしく綺麗で、大満足でスクリーンを後にした。

 夫と合流してフードコートで軽くお昼を摂り、ホテルで荷物をピックアップして京都駅まで移動した。新幹線の発車時刻より小一時間早く到着し、前倒して乗車変更してもらおうとしたが、連休最終日ということでどれも満席。やむなく駅ナカでお土産を物色した後、お茶を飲んで時間調整。今回は京都発着だったけれど、京都は駅構内のみで京都の「き」の字も見ずじまい。最後に黒豆茶と最中やぜんざいを頂き、少しだけ古都の気分を味わった。

 定刻通り新幹線は発車。文庫本を開く暇もなく、あっという間に舟を漕いでしまった。首をガクンガクンしながらほぼ2時間ウトウトしっぱなし。富士山も見ずにあっという間に下車駅に到着した。
 途中乗り換え駅で早めの夕食を摂り、買い物をして帰宅した。昨日はあんなに元気だったのに、今日は家に近づくに連れて身体がどんどん疲れを感じるようになった。不思議なことだ。
 夫と手分けをしながら荷物を整理。洗濯機を廻して後は入浴して早めに眠るだけである。

 今年の大型連休も相変わらず欲張った5日間だった。こうして目一杯遊び倒したら、明日からまた仕事も治療も頑張れるというものだ。
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2017.5.6 映画と魔法の国に浸って・・・

2017-05-07 00:22:34 | 
 昨夜はよく眠り、今朝は目覚ましをかけた時間よりも早めに目覚めた。恒例の浴槽足湯の後は息子にモーニングコールをして、ホテルで3人の朝食。
 私たちはテーマパークへ、息子はお友達と会ってコンサートに出かけるという別行動だ。
 お腹一杯になっていざ出発。息子が案内をしてくれて、私たちが目的地への電車に乗り込んだところで別れた。

 テーマパークUSJを訪れるのは11年ぶりのこと。最初に訪れたのは、息子が小学校2年になってすぐのGWだった。大学時代の友人一家と6人で訪れ、パークの真ん前のホテルに宿泊していたのだけれど、当日、チケットを買うまでに2時間近くかかった。晴天でとても気温が高く、チケット購入だけで早くもバテ気味だった。夜まで10時間近く園内にいたものの、待ち時間が半端ではなく、僅か3つのアトラクションしか体験出来ず、息子は悔し泣きしたのだった。

 次にリベンジで訪れたのが、私が初発の手術を終えて1年足らずの年末のこと。息子は小学校4年生になっていた。ここではお金さえ出せば待ち時間なくアトラクションを楽しめるという、なんというか実に合理的なパスが出来ており、お金で時間を買った形でコンプリート。満足のいく休日を送ることが出来た。

 以来ずっとご無沙汰。息子が関西圏に進学するとはゆめゆめ思わなかったが、彼はハリーポッターゾーンが出来てすぐ、1回生の時に4回生の先輩たちと遊びに来ていたという。
 いつだったか、3人で天保山の観覧車に乗った時に、ホグワーツ城を上から見ることが出来、凄く楽しいから是非行くべきだと言われていた。

 今回、私の体力を考えれば、このエクスプレスパスなしに待ち時間を耐えつつアトラクションを楽しむのは到底無理だろうと、厳選して4種のパスを購入した。それにしても、このパスの値段の高騰にはびっくり。10年前は7つほど楽しめた筈なのに、今では1つのアトラクションでその値段になっているではないか。実に7倍の高騰である。とはいえ、これで最後だろうと思い切って購入したのだ。

 天気予報では降水確率70%ということで、雨降りを覚悟して出かけたが、結果的にはランチをしている時にポツポツと降った程度で、傘は殆どお守りになり、強い日差しで疲労困憊させられることもなく、私たちに大いに味方してくれた。

 ゾーンに入場出来る時間や、出来たばかりのアトラクションに乗ることのできる時間が指定されているので、それを頭に入れながら、まずはキャラクターのグリーティングを受けて園内を進む。

 エクスプレスパス対象のターミネーター2は、朝早かったせいか殆ど待たずにクリア。相変わらず女性ナビゲーターのハイテンションに大笑い。「どこからいらしたのですか」の質問には、遠くインドからのゲストがあたって皆でびっくり。インターナショナルである。

 続いてエクスプレスパス対象のスパイダーマンも、シングルライド(グループ一緒ではなく、一人ずつ空いた処に乗っていく)なら5分待ちでOKとのことで、そのまま進んでみる。夫とは横並びではなく前後の席だったけれど、ノープロブレム。これも前回体験済みだったけれど、4K3Dでバージョンアップされており、目まぐるしく移り変わる光景と座席の激しい動きでちょっと酔ってしまうほど。

 4月下旬にオープンしたばかりのミニオンパークでミニオンたちと楽しくツーショットした後は、3度目ではあるけれど、50分待ちと出ているJAWSへ。ここのアトラクションはどれも水と火がキーワードで、隣のちびっこは怖くて泣いていた。息子が小さかった頃を思い出して懐かしい気持ちになる。

 懐かしさついでに、夫がウオーターワールドのショーを見たいという。ラッキーにも日に2回のショーが始まる10分前。そのまま会場へ移動した。壮絶スタントの連続、息をのむアクション満載の20分ほどのショーだ。水しぶきがかかる前方の席は避けながら、大いに楽しんだ。

 そうこうしているうちにミニオンライドの指定時間に。一つ目や二つ目で青いサロペットを着たバナナ色のキャラクターがそこかしこに溢れている。80分待ちとあったが、パスのおかげでスイスイと進む。とはいえ、アトラクションに乗るまでに30分弱かかった。楽しい時間は待ち時間もあっという間だ。

 すっかり空腹になり遅いランチに。エリアのオープン記念でミニオン・フードが楽しめるというカフェでセットやデザートを堪能した。お腹一杯になったところでいざ、後半戦。

 さすがにお腹一杯でハードなライドものは厳しいだろうということで、これまた3度目のバックドラフトへ。これもエクスプレスパスの対象アトラクションだが、30分待ちということで並んでみる。今回30分も並んだのは唯一。ちょっと雨がポツポツしており、雨宿りかたがた化学工場の火災の炎で温まった感じ。

 お腹がこなれたところで、ジュラシックパークライドへ。ウオータースライダーなので、持ってきたパーカーを着こみ、エクスプレスパスで入場。夫はお尻がびしょ濡れになって可哀想なほど。それにしても、こうしたアトラクションに乗るのは再発治療が一段落してTDLに行った時以来だから、もう8年以上経っている。年は重ねているし、心毒性の治療も長く経験しているし、心臓は大丈夫かと我ながら心配したけれど、お尻が何度も浮いて大騒ぎしたものの結構大丈夫で、ちょっと自信がついてしまった。大声を出してすっかりストレス解消。

 ようやく今回の目的であるハリーポッターの世界へ入場出来る時間になった。エリアのエントランスから気分は嫌が上にも盛り上がってくる。青空でなく曇天なのがやけにリアルだ。ホグズミード村に入った途端、そこはもうファンタジーの世界。思えば息子が保育園児の頃から、ハリーポッターの本は夫と交代で枕元で読み聞かせをした。映画も全て観た。文字通り息子はハリーポッターとともに育った。ロンドンにまで遠征して、ホグワーツ特急が発車するという設定の、キングスクロス駅のホームにも訪れたのだった。

 本に出てくるお店がそこかしこに並んでいる。ホグワーツ特急の車掌さんとも笑顔でツーショット。もうテンションは上がりっぱなしである。よくもここまで上手く作ったという街並みと、シンボルのホグワーツ城。まずは5年連続世界最高に輝いたというアトラクションに挑戦。

 これも最新技術4K3Dでかつてない臨場感というが、いきなり大空へのダイブ、大迫力で目の前に迫る風景。あまりに超スピードであちこちに振り回されて、降りた時には膝ガクガクの乗り物酔い状態。若い人たちも「酔った、気持ち悪い」と口々に言っていたので、中高年にはちょっときつかったかも。飛行中の3D眼鏡装着写真をしっかりゲット。それにしてもショップのお土産類はどれもこれも高額でびっくりである。

 その後、キャッスルウォークと称してお城の中をゆっくり歩いて鑑賞。本当に物語どおり細部まで良くできていて感心することしきりである。
 オリバンダーの店では、魔法使いが自分の杖を選ぶことの出来る魔法ショーを体験。ここで実際に魔法使いとのやり取りを体験したのは韓国からのお客様。店の主人は英語と日本語で話しかけていたけれど、ちょっと意思疎通が難しかったようだ。

 さすがに草臥れてお茶でもしようかとエリアを出る。ハリーポッターのアトラクションでお腹をかき回された感じで、気持ち悪さが収まらずぐったり。それでも暖かいお茶を飲んで、ソファで足を伸ばして一服するとまた元気になるのだから現金なもの。

 再びナイトショーを目当てにハリーポッターゾーンに戻る。魔法界の生き物、ヒッポグリフのライドにも割とすんなり乗ることが出来て、ナイトショーの始まりを待つ。わずか5分ほどのショーのために皆小一時間前から場所取り。私たちは30分前から立ってひたすら待つ。腰が痛くなってくるけれど、これを見ずしては帰れない。青白くライトアップされたホグワーツ城の美しいこと。気づけば空には雲の合間からお月様が出ている。明日はいいお天気になりそうだ。

 そして始まった壮大な光の魔法は、あたりを荘厳な感動空間に変えた。皆が固唾をのんでショーの行方を見守っている。冷気で凍り始めたお城の回りをディメンターが飛び回り、魔法の攻防戦の後は力強いあの呪文。そして、神秘的で幻想的な守護霊が銀色に輝く光をまとって現れ大活躍。幸せなラストに大満足だった。

 それでは夕食を、と目当てのレストランに向かったが、残念ながらもうクローズとのこと。レストランはどこもショーの始まりの時間でラストオーダーだったようだ。がっくり。諦めて息子へのお土産を買い、スタジオを出た。なんと滞在時間は10時間半。それでもまだまだ閉園まで30分ほどあり、ギリギリまで遊んでいるゲストは多い。

 夕食を摂り、一息。疲れすぎて食事が摂れないどころではなく、しっかりたっぷり頂いて帰りの電車に乗り、途中駅のカフェでお茶。ようやくホテルに帰ってきた。ここまで遊びきればもう思い残すことはない。ここに来るのはこれで最後だろうかと思うと何やら切ない思いも込みあげてくる・・・。

 明日はゆっくり朝寝坊をしてチェックアウトをしたら帰京の予定である。
 

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2017.5.5 晴天のこどもの日は童心にかえって

2017-05-05 22:32:19 | 
 GWも折り返し。我が家は今日から2泊3日で関西方面にお出かけである。
 いつもとほぼ変わらぬ時間に起きてのんびり朝食を摂り、電車を乗り継いで新幹線の駅まで向かう。予定より早く着いてしまったので下車してカフェに入ったのはよかったけれど、お手洗いが長蛇の列で、結局並んだだけで入れず、お茶も飲めずじまい。2つのことが出来たのは新幹線に乗ってからだった。最初からトホホの滑り出しである。

 車内のお供は私には珍しく時代小説で、青山文平さんの「春山入り」(新潮文庫)。青山さんの作品は初めて読んだのだけれど、文章のリズムがとても心地よく、標題も含めた6編の短編小説をすんなり読み進めることが出来た。
 途中、富士山は少し雲がかかっていたが、いつもながらの美しい姿を見せてくれた。

 4か月ちょっとぶりの京都駅に降り立つと、もわっと空気の暑いこと。東京の比ではない。ジャケットはすぐに手荷物と化した。そのままJRを乗り継いで大阪方面へ移動。
 2月末、夫は息子の引っ越しを手伝ってくれたが、私はその寮をいまだ見ていない。今回は寮の界隈の様子をこの目で見たかったのと、息子がノリノリでアルバイトをしている先を見たかったため、休薬週にかこつけて急きょやって来たわけだ。

 駅前のホテルに荷物を預け、まずは腹ペコの夫につきあって昼食を済ませ、商店街を通りぬけて息子の寮へ。祝日ということで管理人さん業務はお休み。ご挨拶できず外観だけ見るに留め、バスで息子のアルバイト先へ向かった。

 本日の2つ目の目的地は、1970年大阪万博の会場であった記念公園内にあるテーマパークである。EXPO‘70が行われた時、私は小学校3年生だった。9月の休日、もう閉幕間際ではあったが人、人、人の大混雑の中、尼ケ崎に住んでいた伯父の家を訪ねつつ両親と3人で出かけたのだった。当時人気だったアメリカ館、ソ連館などはとても観ることが出来ず、ただ人の波に飲まれて半べそをかいたことと、かき氷が美味しかったこと以外殆ど覚えていない。帰路初めて飛行機に乗ったのも遠い昔のこと。シンボルだったあの太陽の塔が、青空の中に40数年を経て今日も立っていた。

 息子からバイトの休憩時間を知らせるLINEが来た。バスが順調で間に合えばランチをご馳走してもよいと連絡したが、渋滞に巻き込まれあわやダメかも・・・と諦めたところ、入口付近でうまい具合にバッタリ合流出来た。バイト先の派手なユニフォームを隠すのに黒いマントのようなパーカーを羽織っている。なんだかハリーポッターのホグワーツ城から出てきた魔法使いのような出で立ちの息子である。

 どこも混雑しているし、時間が短いので、とフードコートを目指す。普段は簡単に麺類で済ますというから、今日は好きなものをどうぞ、と勧めると、我が家の息子らしくタイ料理が良いという。トムヤンクンの麺にガパオライス、生春巻きやデザートまでついたセットにラッシーを追加している。気持ち良いほどあっという間に平らげた。

 私たちは飲み物だけ付き合い、休憩時間を終えた息子と別れ、少し落ち着いたところでショップを訪問。品出しをしていて忙しそうで、なかなか話も出来なかったが、派手なユニフォームに身を包み、楽しそうに働いていたのが何より。ここでしか買えないという限定品をいくつか買い求め、ショップを後にした。

 ここには8つの大型エンターテイメント施設があるというが、そもそもそれは今回の目的ではないし、どこも混雑で長蛇の列。ただこのまま帰るのも、と昨年7月に誕生したばかりという日本一高い観覧車が10分待ちだというので空の旅へ出かけることに。1周18分ほど。冷房完備だが、床面が透明ガラスのシースルー構造のゴンドラは、高所恐怖症の夫にはちょっと酷だったかも(そういう方たちのために足元に敷くマットが用意されていた)。

 いいお天気で遠く梅田やあべのハルカスも見渡せるとのこと。お天気が良く、ゴンドラ内でも日傘を差したくなるほどの強い日差しで、眩しくて目が開けていられない。隣接するスタジアムではサッカーの試合も行われていたようで、道を歩く黒蟻のような人、人、人と、ミニカーのような車で一杯の駐車場である。
 観覧車から無事に帰還し、帰りのバスに向かう。モノレールは構内入場制限中だし、バスも長蛇の列で、結局2台見送って3台目の正直。ラッキーにも座ることが出来、無事最寄り駅まで戻ってきた。

 ホテルにチェックインしていったん休息。息子が仕事を終えてホテルに来て、レストランで予約した夕食を共にし、寮を訪問して帰って来た。
 明日は朝食だけホテルで一緒に摂り、今回の面会は終了。明日、明後日はそれぞれの予定で1日を過ごすことになる。


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2017.5.3-4 大型連休前半、懸案事項クリアと家事三昧

2017-05-04 20:33:18 | 日記
 水曜日。憲法記念日。5連休の初日である。
 贅沢に朝の連続テレビ小説をベッドで鑑賞した後は、ゆるゆると活動開始。いいお天気で風もあるので洗濯日和。午前中に洗濯機を廻すこと3回。冬物のニット等、クリーニング店に出さずに済ませるおうちクリーニング。お洒落着洗いの洗剤が進化したこともあり、だんだん大胆になって、かつてはクリーニング店に出していたものも家で済ませてしまっている。

 久しぶりに夫と実家詣でをし、母とランチでも一緒にと思ったところ、4月末に老人会のお友達が亡くなり、告別式に出るので午後遅い方が有難いとのこと。夕方に出向いて夕食を共にすることになった。

 そんなわけで、久しぶりに昼のハタヨガビギナーのクラスで汗を流す。連休のせいか、参加人数が少なめ。スタジオでは手足を思いっきり伸ばせてとても快適。ちょっと手を伸ばすと隣の人にぶつかるという、普段のイモ洗い状態は結構ストレスだ。

 レッスンの後は、夫と待ち合わせて駅前でランチ。GWセール中のアウトレットモール目当ての買い物客で、普段は空いているレストランもどこもかしこも長蛇の列。諦めて列に加わり、お腹を満たした。

 途中駅で仏花を買い求め、実家到着。先日頼んだ表札が無事に掲げられていた。取り付けは出入りの業者さんに庭の木の伐採とともに頼んだそうだ。庭にはツツジ、シラン、スズラン等の春の花が咲き誇っている。

 一服した後は、今月末の母の入院関係書類の記入を済ませる。懸案事項が無事に済み、予約していた和食レストランまで夕食へ出向く。連休のせいか、こちらも待合席は座れないほどごった返している。予約していなければどのくらい待つことになったことか。3人ともあれこれ好きなものをお腹一杯頂いて、満足して帰路に就いた。
母も、皆が一緒だとびっくりするほど食べられるとのこと。帰りはタクシーで順調に帰宅。

 木曜日。みどりの日。連休2日目、今日も行楽日和、穏やかな良いお天気だ。今年は鶯の声を聴かないと思っていたら、5月の声とともに「ホーホケキョ」の声が。春告げ鳥どころか明日のこどもの日は早くも立夏だから、さしずめ初夏告げ鳥というところか。

 今日もリラックスヨガのクラスに参加する以外は特に予定なし。地道に家事に勤しむ日である。午前中には寝具類の洗濯に加え、夫の冬物の大洗濯。この2日間で何度洗濯機を廻したことか。洗濯に続いて掃除も済ませる。朝も昼も夜も夫が食事当番を引き受けてくれるというので、おかげさまで家事が捗ることよ。

 息子からは、連休中日でアルバイト先のショップが殺人的に混んでいて大変だとLINEが届いた。大入り袋でも出るといいのにねと返したが、そんなのはないらしい。お気の毒様。

 先日、夫がお友達から沢山頂いた筍(この数日、私が作ることの出来るありとあらゆる筍料理を食し、今年1年分頂いた気分である。)を使ったパスタランチの後は、夫と2人で駅前まで買い物。メインストリートは凄い人出でろくに歩けないので、裏道を回ってお店に。

 お気に入りのリラックスヨガのクラスも参加者は10名ちょっとで、名前の通り快適にリラックス出来た。
 帰宅後は気持ちよく乾いた洗濯物を片付け、早くも2日間のお休みが終わってしまった。

 それでも気になっていた実家のこと、溜まっていた家事を済ませることが出来てスッキリしたし、充実感で一杯。
 明日からのGW後半戦は、息子に会いにお出かけの予定である。

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