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冬の野伏ヶ岳を登る (後編)

2014-01-05 23:11:33 | お山歩き
さあ、帰ろう(ずっこけるところです)。

あの何も見えないコンディションの中、キツイ斜面をトラバースしていくのは怖い。
撤退が妥当だ。

決めたら、元来た雪面を下り降りる。

こういう時、スキーはラクで楽しいのだろうなと思う。
山スキーに興味がないわけではない。
見ないようにしているのが正直なところ。

で、テント着。

登りに出ている最中も雪は降り続いていたので白く雪を被るテント。
ショベルで入り口に土間を掘り、屋根と入り口にある雪をしっかり払ってから中に入る。


(左)中に入ってからはとりあえず着替えと荷物の整理。
上半身はアンダーウェアを替え、フリースを着込み、インシュレーションジャケットを着る。
下半身はハードシェルパンツを脱いでアンダータイツの上からダウンパンツを履く、そして足元にはテントシューズ、頭には深いかぶり心地のウールビーニーを。
そして夜と次の日用として持ってきたアップルティのペットボトルをコッヘルに入れ温め、山専ボトルに入れておく。
個人的に山にもって行く温かな飲み物としてそこそこ甘く疲れを癒してくれる感があるアップルティがかなりお気に入り。
(右)テント内から外を覗く。
終始雪が降っていてテントに当たる雪の音が気になる。
しかし一度中に入るともう外に出たくない。
ちなみにテント内に温度計を吊るしていたが気温は3度で、比較的温か(笑)


(左)今回は今までの経験よりブーツを凍らせるのを嫌ってデカイビニール袋にそれを入れ、寝るときはシュラフの中に入れることにした。
効果は・・・覿面でやる価値アリ。
しかしかなり邪魔だ。
(右)寝具はいつもの雪中テン泊通りマット2枚重ね式。
しかし今回は新たなアイテムを追加。
それがその下に見えるオレンジ色のシート。
なんでもあのNASAが開発したというフィルムと銀色のアルミフィルムがラミネートされシートで、使い方によって遮熱性・保温性に優れたという物。
大きさは152×213でファーストライトには十分な大きさ、しかし重さが350gもあるところは気になる。
その効果は・・・あったと思う(多分)。

そして5時頃から通気性良く、私のファーストライトより広いぼんさんのテントで山の忘年会開始。

(左)晩飯は、鍋ですよ! 鍋!
肉、野菜を十分持ち込んでの鍋ですよ! 今回はカレー鍋!
(右)テント内は湯気ですごいことになってます(笑)
当然ベンチレーター及び入り口はオープンで。


(左)今回のために新たに投入した折りたたみ式ボウルも使いました。
小さく折りたためることはもちろん、蓋がついているのは使い終わった後に拭き取ることなくそのまま収納するのに大変重宝します、調子イイです。
(右)3回に分けてカレー鍋を堪能した後はうどんで〆る。
雪中テント泊で食べる鍋料理はサイコウだ、マジで。
少々残念だったのはビイルを持って来なかったこと。
寒い中ビイル飲んだら体も冷えるしシッコが近くなるので持って来なかったのである。
しかし温かい鍋食ったら欲しくなった。
ま、仕方ないけどね。


(左)テント泊地点はスント計測1130M。
(右)飯を満腹食った後は、自分のテントに戻り就寝準備。
遂にバラクラバを被る時がやって来た。
シュラフを被っても息をする口元が寒いのでコイツを被って寝る。
19時には寝た。


シュラフに潜り込むと意外なほどに早く眠りに落ちた。
そして夜中には3回目が覚める。
1回目は21時台、シッコで。
雪がまだ降っていたし寒いし、外に出れば必ずテント内に雪を入れてしまうことになりそれを避けたかったのでので朝まで外に出ないつもりだったが、そういうわけにもいかず外に出た。
2回目は24時台、ちょっと暑くて目が覚める。
バラクラバを一旦脱いで再び寝たがやっぱり少々寒いのでまた被って寝た。
3回目は3時ぐらいだったかな、寝苦しくって目が覚めた。
被っていたバラクラバが暑くなったのと息苦しくてという感じ。
起きてバラクラバ脱いで冷たい飲み物を飲む。
夜に起きて冷たい飲み物を飲むなんて考えていなかったので防寒対策が過ぎるといった感じだろうか。
しかし懲りずにまた被って寝た。


そして朝は6時過ぎ起床。
雪はまだチラついている模様。
テント内から横の壁を見ると雪の影ができていて新たに20センチほど積もっているのがわかった。
外に出るとまた雪を入れてしまうことになるので入り口を少しだけ開け外の様子を覗いてから、ボチボチ朝飯の準備をする。

(左)横壁に見える雪の陰からわかるように積もった雪が落ちて結構な高さになってます。
そしてバーナーを使って朝飯の準備をしだしているので結露が凄いことに。
(右)その朝飯はトマトソースパスタ。
賞味期限が2010年となってた保存食(笑)
初めて食べるこの山食、味は濃い目で食い応えあるが、パッケージがそのまま容器として使えるアルファ米と比較するとコッヘルが要ること、そしてバーナーで煮込む時間が多めなことでちょっと面倒かな。
その残り汁に前日の行動食の余りのおにぎりを投入し朝から満腹。
そして隣のぼんさんとテント越しにこれからの予定を話しつつテントを出る準備をする。
雪をテント内に入れないように着替えと仕舞えるものは全てテント内で行い、最後に外に出てそれを片付ける。


(左)一晩でこれだけ埋もれた。
(右)テントを出し組み立てるのも早ければ仕舞うのも早いぼんさん。
対して私は遅い。

で、天候が良くなっていれば朝から再アタックするつもりだったが、
昨日より悪い。
あっさり帰るということに決定。
完全撤収。


指差す方にある筈の山は見えない。
残念だが帰る。


雪原を歩く。
天気が良ければどれだけ気持ちイイ場所だろう、何度そう思ったことか。


(左)名残惜しいので何度も振り返る。
(右)でも山は見えない。


帰るだけももったいないのでこんな写真でも。



下りは杉並木の中をショートカットしまくって一直線に下山。
大晦日で天気も悪いので登ってくる人には誰一人合わなかった。


そして雪山を見ながら温泉に浸かり汗を流して帰る。
極楽じゃ。


こうして年末の雪遊びは終了。
天気が悪く山頂にも行けなかったし景色も十分に楽しめなかったが、イイ場所だというのはわかった。
コレは大きな収穫。
雪が豊富にある天気の素晴らしい時にもう一度行きたい。
コメント
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