十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

内山興正老師の年賀状(1)

2009年01月12日 | 人生

内山興正老師は生前、年賀状に人生詩を書いておられました。
私も昭和57年以後、その年賀状をいただいておりました。死に向かい合い老境を深められる老師の心境の変化が年毎に読み取れます。
私も私自身のこととして受け止めざるを得ない年にもなってきたし、若い人にも老境とはいかなるものか知っていただく縁になるかと思い紹介します。

S57年


              きずついてもそれに耐え
              光に向かう草木のように
              自己純粋の
              生命力を拝みつつ
              ただここ今を生きぬこう

S58年


             なにものかいんもにきたる

              刻刻に色も姿も変化して
              二度同じことなく
              二つ同じものなし
              いずこともなくあらわれ
              いずこともなく消えゆき
              雲 さながらに
              虚空に浮ぶ


 (注) いんも:恁麼 このように、そのように。禅門では悟りを表す。

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