H4年
た よ り
私は 本年満八十才
老いても、なお生存本能として
生きることばかり考えており、
だが最早死は目前の絶対事実、
今は寧ろこの矛盾のいのちを、
その儘、そっと、受けいれる
いのちの深さを修行すべき時、
死を真正面に見据えながら、
南無佛の修行に励んでいます。
人生最後、この老いの日日。
H5年
常楽我浄
すべてが 白らけ
味気なくなった
老いの最後の私にとって
残されてあるのは
不生不滅 不垢不浄
不増不減 の深さだけ
ここに常楽我浄の道を
見出し つつしんで
南無仏し 南無仏す