H2年 人生詩なし。
H3年
人生一望
苦楽 愛憎 幸不幸など どうせこの自分の
思いが 死後までもっていけるものでなし
すべての思いを投げ出してのみ 安眠ひとつも
できるのだ
───では悪いことをしなけりゃ損 好き勝手す
ればしただけ得だ─── そんなことを考える手
前には自分の悪業が身についてまわり 夢の
中でうなされるだけ 恰もアクセルふかせば前
進し ハンドル右へ廻せば右 左へ廻せば左
ブレーキ踏めば止まってしまう
思いの中では本末因果正確に働く故に 結局
自分の思い以上の一句といえば
“どっちへどうころんでも御いのち”
ただこのいのちの深さこそ わが生きる道
わが生きるねらい