S59年
ある日 夕暮れ
それは全天を画面に
全天の雲を深紅に彩って描き出した
壮大な日没
荘厳な宇宙の夕暮れであった
まるで
一切分の一切である「一なる自己」が
イクオール「零}となる瞬間--
ある日 死がやってきたような
(注)一切分の一切である「一なる自己」 とは 老師の自己生命の方程式
自己=1=1/1=2/2=・・・・・・・=一切/一切
自己は一切のものを自己の内容とするということ。
S60年
寒時寒殺熱時熱殺
寒時わたしは風邪をひき
熱時わたしは血を喀く
無寒暑のところは
わがことならず
どっちへどうころんでも
御いのち