趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
関東交通印刷券と東京印刷場券を比べてみよう
前回小ブログエントリーの記事にて、国鉄(JR)吉原駅および岳南鉄道吉原駅で発売されている、東京山手線内ゆきの硬券乗車券を御紹介いたしました。
とりわけその中でも、岳南鉄道発行の関東交通印刷券が東京印刷場のものと大変似ているので、今回、両者を比較してみました。
以下の写真は上が国鉄東京印刷場製のもので、下が岳南鉄道関東印刷場製のものです。
まずは発駅の活字からです。
発駅の活字は同じ明朝体で字体の形は似ていますが、大きさが全く違います。
次は着駅の活字です。
双方同じ12ポイントの特活が使用されており、大変にていますが、関東交通印刷のものの方が若干フォントが細めで、最後の「内」の左右バランスに若干の違いが見られます。気のせいかもしれませんが、東京印刷場のものの方が、「人」の部分が左側に寄っているように見えます。
次は経由です。東京印刷場のものは「東海道線経由」、関東交通印刷のものは「新幹線 経由」となっており、比較がしづらいですので、別の東京印刷場製の「新幹線経由」の画像をアップしてみました。
活字の大きさは同じですが、関東交通印刷のものがやはり若干フォントが細く、「由」の文字が若干上下に潰れ気味な感じがします。
有効期間および料金の部分については文言が全く違うため比較対照ができませんが、こんな感じです。関東交通印刷のもののフォントが若干細めでしょうか?
発行箇所につきましても有効期間同様比較するのは難しいですが、活字の大きさはだいたい同一で、関東交通印刷のもののフォントが若干細めです。
では次に小児断線です。
ここでは比較しやすいように、東京印刷場のものの右と下に関東交通印刷のものを並べてみました。
断線の角度はだいたい同じようですが、関東交通印刷の方が若干長めに感じられます。また、「小」の文字について、関東交通印刷のものが若干大きめのような気がします。
最後に裏面の注意書きです。明らかに関東交通印刷のものの方が文字が大きいです。
両者を比べて見ましたが、ぱっと見酷似しているようですが、細かに見ると少しづつ差異があるようです。
以上、大変くだらない比較研究でした…