趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
パンチ DE ラリー 硬券模擬入場券
中央線開業120周年記念キャンペーンのファイナルとして、JR東日本八王子支社では、11月28日(土)~本日12月27日(日)まで、「パンチ DE ラリー」という体験型のイベントが行われました。
これは、中央線の吉祥寺駅から八王子駅間の各12駅に、各駅に縁のある鋏痕のパンチが設置され、ラリー参加案内パンフレットの所定の位置に自分でパンチを入れるラリーです。
「スタンプラリー」の類はよくあるイベントですが、「パンチラリー」となると、断然蒐集欲が涌いてきます。
イベント期間中、吉祥寺・三鷹・武蔵小金井(小金井公園)・国分寺・立川・八王子の各駅では、開業時の駅である新宿・中野・境(現、武蔵境)・国分寺・立川・八王子各駅の硬券の模擬入場券が配られ、国鉄OBと思しき改札掛氏に実際にパンチを入れてもらうという実演も行われました。
では、各駅で配布された模擬硬券入場券を御紹介いたしましょう。
まず最初は新宿駅の入場券です。
これは吉祥寺駅に隣接する「吉祥寺ロンロン」で配布されました。
券紙は国鉄およびJRの硬券と同じマニラボール紙で、晩年の東京印刷場製の様式となっており、日付は一枚一枚ダッチングで入れられています。
次は中野駅の入場券です。
これは三鷹駅のエキナカである「Dira三鷹」で配布されました。
券の様式等は新宿駅のものと同様です。
新宿駅および中野駅は八王子支社管内の駅ではありませんので、券の駅名と実際に配布された駅とが異なっています。
次は境駅の入場券です。
境駅は今の武蔵境駅で大正8年7月に駅名が改称されています。
これは武蔵境駅での配布ではなく、武蔵小金井にある都立小金井公園内の江戸東京たてもの園で行われている「甲武鉄道と多摩」という特別展の中で配布されました。
国分寺駅の入場券です。
これは、国分寺駅に隣接する駅ビル「国分寺エル」で配布されました。
立川駅の入場券です。
立川駅も隣接する駅ビル「エキュート立川」で配布されました。
最後は八王子駅の入場券です。
これも八王子駅に隣接する駅ビル「八王子ナウ」で配布されました。
なぜか、八王子駅分だけが「21.-8.11.」の日付となっていました。
かつての東京印刷場製の硬券入場券を彷彿させる模擬入場券はどれもクオリティは高く、無料配布物としては遜色ないものであり、全駅完集された方も多かったのではないでしょうか?
富山地方鉄道 特急券
富山地方鉄道の常備特急券です。
(大人全区間用)
(こども全区間および大人途中駅間用)
(こども途中駅間用)
同鉄道の特急料金は、
・ 大人全区間 → 200円
・ 大人途中駅間 → 100円
・ こども全区間 → 100円
・ こども途中駅間 → 50円
の4段階となっており、料金ごとに常備の特急券が設備されています。
1番目のピンク地紋のものが200円の大人全区間用、2番目の黄色地紋のものが100円のこども全区間用および大人途中駅間用、3番目の水色地紋のものが50円のこども途中駅間用です。
自社地紋に特急電車のイラストが影文字のように印刷されている券で、同鉄道の乗車券同様千切り軟券となっています。
このほか、電鉄富山駅をはじめとした大きな駅では自動券売機でも発売されていますが、こちらは当然ながら料金ごとに地紋の色は分かれていません。