小児断片のある地図式券

昭和47年2月に静岡駅で発行された、160円区間ゆき地図式乗車券です。



   



名古屋印刷場調製のA型券で、地図式券としては珍しく、小児断片がついています。



この当時、国鉄各地の印刷場では硬券地図式乗車券が発行されていました。そして、印刷場によってA型券だったりB型券だったりと統一されておらず、様々な種類の券が存在しておりました。

特に決まりは無かったとおもわれますが、一般的に地図式券は一つの口座で大人用と小児用が別々に作成されており、小児断片のある大人・小児用券はなかったようです。



ところが、名古屋印刷場の券には小児断片がついており、国鉄地図式券の大人・小児用の数少ない例かと思われます。
逆に、同印刷場の地図式券には小児用券は存在していなかったのか、私は見たことがありません。



考えてみれば、比較的発行枚数の多い近距離用金額式券や一般式券の近距離用には大人用や小児用のほかに大人・小児用券が存在するのに、東京印刷場のように比較的中距離用で発行枚数が少ない券であっても、地図式券に大人・小児用券が存在しないのが不思議です。

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