江ノ島鎌倉観光 稲村ケ崎から東京山手線内ゆき乗車券

昭和50年8月に江ノ島鎌倉観光(現・江ノ島電鉄)稲村ケ崎駅で発行された、東京山手線内ゆき連絡乗車券です。

 

   


同社は藤沢から江ノ島を経由して鎌倉まで走る路線で、一般に「江ノ電」と呼ばれている大変人気があります。


券は山口証券印刷調製と思われる青色JPRてつどう地紋のB型券で、大人・小児用の相互式券となっています。国鉄線とは横須賀線鎌倉駅で接続する設定となっており、当時の稲村ケ崎~鎌倉間の60円と、鎌倉~東京山手線内間290円を合算した350円となっています。


同線はしばしば鉄道線か路面電車かが議論されますが、開業当初は軌道条例(軌道法)による路面電車として開業していますが、戦後の昭和20年11月に軌道法から地方鉄道法に変更され、現在は普通鉄道となっているようです。(同社HP

そのため、車両は50mを超える長い列車が走っていたり、路面電車の必須アイテムである排障網が車両に付けられていなかったりと、普通鉄道の車両のような車両になっています。


逆に、軌道線時代の名残として現在の鉄道事業法では原則として禁止されている併用軌道区間がありますが、これは鉄道営業法施行前の地方鉄道法時代に変更になったため、特例として認められているそうです。

同じような例として熊本電気鉄道にも併用軌道区間がありますが、道路脇に線路がある熊本の例とはちがい、堂々と道路の中心を走行している路線が現存している普通鉄道路線は全国でもここだけです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )