JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
上毛電気鉄道 硬券入場券のいろいろ
平成19年8月に、大胡駅で発行された硬券入場券です。
印刷場は不明ですが、いままでの流れからして足利印刷にて調製されたものかもしれませんが、確信が持てません。
A型無地紋で、真中に赤の横一条が入っています。
この様式は大胡駅の他に、現在も駅員配置駅であります中央前橋・江木・粕川・新里・赤城・西桐生の各駅で発売されていますが、今まで何回か訪問した際に確認してきたところ、同社は実に頻繁に様式が変更されているように感じます。
昭和59年に初めて訪問した際に西桐生駅で購入したものです。
足利印刷調製と思われるB型券で、駅名は記入式となっていました。何となく東武鉄道のものに似ています。
その後の昭和63年に訪問した際に中央前橋駅で購入したものです。
同じ足利印刷のものと思われますが、このときには小児断線がついており、何となく国鉄時代の新潟印刷場の入場券を彷彿させる様式です。
「旅客車内に立ち入ることはできません、」となぜか文章の最後が「。」読点ではなく「、」句読点で終わっている誤植券で、他駅分も同じ状況になっていました。
(わたらせ渓谷鐵道現行券)
若干違いますが、同じく足利印刷で調製されている、わたらせ渓谷鐵道の現行入場券と雰囲気が似ています。特に、小児断線と「小」の文字が異常に離れているところがそっくりです。
次は、大胡電車区のイベントの際に購入した新里駅の150円券です。
再び小児断線が無くなった足利印刷調製のもので、B型無地紋です。
(東武鉄道無地紋券)
参考として御紹介いたしますが、東武鉄道の無地紋時代の入場券と瓜二つな感じです。これでは、同一の会社のものと見間違えてしまうくらいです。
同社にはしばらく御無沙汰しておりましたので、この間にも違う様式の券が存在した可能性もあります。
最後の券は、これも大胡電車区のイベント会場で入手したものですが、現行の駅名記入式券のようです。
活字の感じが似ていることから現行のA型券と同じ印刷場による調製と思われるものですが、こちらはB型となっており、横赤一条がありません。
駅名をゴム印で捺印するときに赤一条があるとインクの乗りが悪かったりして扱いにくいので、全くの無地にしてあるのかもしれません。
また、駅名欄には「駅」の文字は印刷されておらず、「発行」と表記されている点に特徴があります。