北の鉄道フェア 記念入場券

国鉄民営化時の昭和62年3月26日から4月1日まで札幌そごう(平成12年に経営破綻のために閉店)にて開催された、「わかれと出発(たびだち) 北の鉄道フェア」の記念入場券です。このイベントは、国鉄の民営化を記念して開催されたもので、民営化当日まで開催されました。

 

   


A型無地紋の硬券となっており、急行券類のような体裁のデザインです。


題字には「わかれと出発(たびだち) 北の鉄道フェア」とイベントの名前が印刷されており、その横にはなぜか、企画乗車券に見られる「〇企」の表記があります。

アンダーラインの下には「国鉄マーク」から「JR北海道」という表記になっています。国鉄マークは特急列車の先頭部分等で一般的に周知されていてもJRのマークはまだあまり知られていなかったからなのでしょうか、JRマークの記載はありません。

 

    (特急電車に付けられた国鉄マーク)


注目すべきは発行したところの名称で、国鉄北海道総局発行となっていることです。このイベントは国鉄が全面的に協力していたようで、この券自体、札幌印刷場で印刷した可能性も否めません。


イベントが開催された札幌そごうは、昭和50年代初頭に札幌駅南口にあった国鉄バスのバスターミナルと札幌営業所の跡地に、1階がバスターミナルとなっている商業施設としてオープンしましたが、そごうの経営破綻に伴って平成16年に閉店となり、現在は建物はそのまま、札幌エスタという駅ビルになっています。

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