興亜海上火災運送保険 簡易交通傷害保険申込書

頂きものですが、興亜海上火災運送保険(現・日本興亜損害保険)の簡易交通傷害保険申込書です。

 

   


JPRてつどう地紋のC型券で、印刷会社が不明ですが、地紋や活字の字体から山口証券印刷で印刷されたものではないかと推測されます。


切取点線で上下に分かれており、上の片が申込書・下の片が保険契約者の受付票(控え)となっています。詳細はわかりませんが、申込書に保険契約者氏名と被保険者氏名・年齢、投入月日・時間を記入するようになっています。駅に申込のスタンドのようなものがあり、記入後スタンドにあるポストへ投入することにより傷害保険契約が締結される仕組みになっていたものと思われます。

申込書および受付票の表記の右側に「〇東」の符号があることから、東京鉄道管理局管内の駅に置かれていたものと推測できます。


現在でも空港に交通傷害保険の自動契約機が設置されていますので、その原型のようなものでしょう。

 

   


券の裏面です。

表面の申込書に必要事項を記入の上、申込書と受付票を切り離して申込書を投入した時間から168時間(満7日間)、旅行中に何らかの事故によって傷害を被った場合に保険金が支払われるようになっていたようです。


保険引受会社であります興亜海上火災運送保険株式会社は現在の日本興亜損害保険の前身で昭和19年に大北火災保険以下4社が合併して発足しましたが、昭和29年に興亜火災海上保険株式会社に改称され、平成13年に現社名となっています。

以上の経緯からして、この申込書は昭和20年代に印刷されたものと思われます。

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