趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
いすみ鐵道 昭和の国鉄型気動車オーナー・サポーター用一日乗車券
いすみ鐵道で「昭和の国鉄型気動車オーナー・サポーター(旧・キハ52オーナー・サポーター)」用の一日乗車券です。
この一日乗車券は、同社が募集している「昭和の国鉄型気動車オーナー・サポーター」に申し込むと会員証と同時に交付される非売品の乗車券です。
同社には昨年JR西日本の大糸線を走っていたキハ52が入線して話題となっていますが、本年には同じくJR西日本の高山本線を走っていたキハ28が入線し、年明けには2輌の国鉄型気動車が走る予定です。
キハ52
キハ28
キハ52だけであった頃は「キハ52オーナー・サポーター」という名称でしたが、キハ28が入線した際に現在の名称に変わっています。そのため、この券の御利用者様の欄に「キハ52オーナー様・サポーター様」と記載されています。
裏面にはご案内文と同社社長からのメッセージが印刷されています。
ところで、ご案内文とメッセージの間に「昭和の時代の搭乗券をイメージして作成しました」という記載があります。搭乗券とは飛行機に乗る(搭乗と言います)際に航空会社から発行される券です。
昭和の時代、まだ飛行機は高嶺の花で一般的ではありませんでしたから、当時の搭乗券を御存じない方も多いことかと思います。
こちらは昭和61年8月に那覇空港で発券されたANA(全日本空輸)の搭乗券です。改札入場前には上に半券が付いていたのですが、これは入場時に回収されます。
発券日付と便名はゴム印で捺印され、座席はシールを貼ることで指定されます。便ごとに全席分のシールが用意されており、シールの残っている席が空席であることになります。このシールにより、指定された座席は「10-C」の禁煙席であるということになります。
裏面です。
裏面は真っ白の無地の物もありましたが、大抵は広告が印刷されていました。なかなか時代を感じる広告です。
なぜか、私の持っている搭乗券の広告はナショナル(松下電工)のものが多く、全体的に同社の比率が高かったのかもしれません。
ちなみに、航空券と搭乗券が同じものかと言いますとそうではなく、航空券は飛行機に乗るためのきっぷであり、「Airline Ticket」もしくは「Passenger Ticket」といい、搭乗券は航空機に乗るために航空券と国際線についてはパスポートを提示して受付をしてから受け取る通行証であり、「Boarding Pass」という違いがあります。