82年前の乗車券

ちょうど82年前の昭和5(1930)年12月7日に万世橋駅で発行された、御茶ノ水・飯田橋間ゆきの片道乗車券です。

 

   


桃色GJRてつだうしやう地紋のB型券で、駅名が四角で囲まれた縦型表記の矢印式券となっており、当時の首都圏省線電車区間内では一般的な様式の券です。


万世橋駅は神田~御茶ノ水間のかつて交通博物館のあった位置にあった駅で、現在もホームが残されていますが、かつて駅があったとは思えない風景になっています。


同駅は明治45(1912)年に中央線の都心延伸のために開設されたターミナル駅として開業しましたが、開業7年後の大正8(1919)年には中央線は東京駅まで延伸され、途中駅となってしまいます。

途中駅となってしまった同駅は縮小されて鉄道博物館(のちの交通博物館)が併設されましたが、昭和18(1943)年11月には不要不急駅として休止され、事実上は廃止されているようなものですが、書類上は休止されたまま現在に至っています。

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