京阪電気鉄道 国鉄連絡乗車券

昭和43年6月に京阪電鉄三条駅で発行された、国鉄連絡乗車券です。

 

 

 

    

 


水色京阪自社地紋のB型地図式券です。有効区間内の太線が大変太く、途中駅が〇で示されている体裁は、国鉄大阪印刷場で出していた近距離用の地図式券に似ています。


この券は三条から京阪本線で京橋まで行き、同駅接続で国鉄線大阪・桃谷・片町(廃止駅)・徳庵までの区間ゆきとなっています。昭和43年当時ですと京阪線にも片町駅が存在していたと思いますが、国鉄の片町駅と京阪の片町駅は離れていて、連絡運輸は行われていなかったみたいですので、京橋で乗換えるのが一般的であったと思われます。


京阪電鉄の昭和30年代から40年代の自社線内の乗車券は千切り式券にデーター印を捺印する「関西タイプ」の乗車券であったと思いますが、連絡乗車券については硬券となっていました。今では発行されていませんが、昭和50年代くらいまでは、国鉄連絡券は硬券が使用されていて、準常備券などの様式も見られました。


京阪電鉄では御紹介のような地図式券が設備されていましたが、関西地区の私鉄各線において地図式の連絡乗車券の例は関東地区ほど多くなく、比較的珍しい例であったものと思われます。

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