東京都交通局 都営バス定期乗車券

平成26年5月に東京都交通局渋谷自動車営業所で発行された、1か月用の都営バス定期乗車券です。


   


緑色とうきようとこうつうきよくバス用自局地紋の常備券で、東京都区部用の1か月用通勤定期券です。


東京都交通局には自動車部と電車部の2つの営業部が存在し、自動車部は都営バスの運営をし、電車部では都電・都営地下鉄および日暮里舎人ライナーの運営をしています。そして乗車券については自動車部と電車部では違う地紋が使用されています。しかし面白いことに、都電についてはバスと同じ地紋が使用されていたり、かつては「バス共通カート」が使用できたりと、バスに準じた取扱いとなっています。


左上にある東京都交通局局紋は東京都の事業体共通のイチョウマークで、以前は黒い印刷となっていましたが、現在では偽造防止の意味で、ホログラムが使用されています。 右上に描かれているバスのイラストは、その時代ごとの代表的な車両が描かれています。今ではいすゞ車も日野車もほぼ同じ車体ですが、大抵はいすゞ車が描かれていたように思います。因みに、今回は二段ライトでないところから、日野車ではないかと思われます。


都営バスの定期乗車券には、都区部均一区間用の全線定期券のほか、学バス系統用と多摩地区用がありますが、学バスおよび多摩地区用についてはすべての営業所で取り扱っておらず、管轄当該営業所のみでの取扱いとなっているようです。

都区部用については区間は指定されておらず、東京都区内の均一区間であればどこでも乗車でき、氏名の記載はせず、持参すれば誰でも使用することができるため、氏名欄には「持参人」というゴム印が捺されています。

都内の民間バス事業者でも同じように均一定期券が発行されていますが、それらの事業者の定期券は氏名欄のところは「持参人」と予め印刷されていますので、どうして都営バスだけが頑なに氏名欄を空欄としてゴム印対応としているのか、その理由は定かではありませんが、何らかの意図があるのでしょう。


裏面です。


   


表面に氏名を記載しないため、裏面に氏名と住所・連絡先を記入する欄があります。発売時には何も記入されないで発行されますので、利用者本人が記入することになっています。

ただし、発売所の記入だけは予めされており、この券は渋谷自動車営業所で発売されましたので「渋谷(自)」というゴム印が捺印されています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )