万座・鹿沢口駅発行 渋川ゆき相互式乗車券

昭和59年7月に万座・鹿沢口駅で発行された、渋川ゆきの片道硬券乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型相互式券で、東京印刷場で調製されたものです。


万座・鹿沢口駅は吾妻線の起点から最遠の有人駅です。群馬県嬬恋村の中心地で、万座温泉と鹿沢温泉双方の最寄駅であることから双方の名前が冠せられ、その間に「・(てん)」が入る、JRでは大変珍しい駅名となっています。


この券が発売された昭和59年当時、東京印刷場で調製された硬券乗車券は営業キロ50kmまでが金額式となっており、首都圏では51~60km帯から地図式券となることが一般的でしたが、この券は吾妻線の起点である渋川駅までとなっており、乗車経路が複数存在しないこともあってか地図式とはならず、相互式で作成されています。

しかし、営業キロ帯で見ると上越線の八木原駅や敷島駅もその範囲に含まれており、敢えて別口座を設備して地方交通線である吾妻線完結の利用実績を調査していたのかも知れません。

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